2019年11月12日更新
【Mac】OSの再インストール方法!データの初期化(セットアップ)できない対処法も解説!
MacOSの再インストールすることでどんなメリットがあるのか、またデータを初期化することでどんなデメリットがあるかお伝えします。もちろんMacOSの再インストール手順もご説明しますのでセットアップに自信がないという方は是非ご覧ください。
目次
- 1動かないときはMacのOSを再インストールする!
- 2MacのOSを再インストールする理由
- ・MacのOSを再インストールするメリット
- ・MacのOSを再インストールするデメリット
- 3MacのOSを再インストール前にやっておくこと
- ・Macのデータをバックアップする
- ・iTunesのコンピュータ認証解除
- ・iCloudはサインアウトしておこう!
- ・iMessageもサインアウト!
- 4MacのOSの再インストールの流れ
- ・command+Rで起動させる
- ・再インストールにかかる時間
- 5MacのOSの再インストールができない場合の対処法
- ・ログイン権限とHDD
- ・プロセッサの確認
- ・ディスクユーティリティの確認
- ・タイムゾーン
- ・ネット環境
- 6MacのOSを再インストールするなら準備が大事!
動かないときはMacのOSを再インストールする!
Macを起動させるとリンゴのマークが表示され、様々なソフトウェアのセットアップが進みます。時にはMacが起動せず、セットアップが完了しなかったり、使えなくなることもあります。こんな時にはどうすればよいのか分からなくなってオロオロしてしまうことでしょう。
もしMacが動かなくなってしまったらMacのOSを再インストールすれば治ります。しかし、OSの再インストール方法が分からない人にとってはなぜMacのOSを再インストールする必要があるのか分からないと思います。その点からスタートしてMacのOSを再インストールする方法をご紹介します。
Macの再インストール方法をご紹介しますが、安易にOSを再インストールしないようにしましょう。OSを再インストールするということはリスクも伴います。そのことを念頭において事前にできることを考えつつ本記事をご覧ください。
MacのOSを再インストールする理由
MacのOSを再インストールする前にMacのOS再インストールすることのメリットとデメリットを見ておきましょう。単純にMacの動作が重くなった、セットアップが完了しないからMacOSを再インストールするのでは何回やってもキリがありません。メリットとデメリットを知ることで安易にOSを再インストールすることの歯止めとなるでしょう。
また、MacのOSを再インストールする際にはどのようなサインがMacから出されているのかもお伝えします。Macから出されている救難信号を見落とさないようにしてください。無理に使いすぎるとMacが使いもにならなくなり、ものすごい修理費用か新しく買い替える羽目になります。
MacのOSを再インストールするメリット
MacのOSを再インストールするメリットは4つあります。まず、簡単に個人情報を削除することができます。Macを使ってショッピングしたときにクレジットカード情報を入力します。こうした情報をMacの中から一気に削除することができます。データを初期化することでセキュリティ性能を上げることができます。
2つ目はMacの動作が早くなります。データを初期化するわけですからセットアップのプロセスが標準状態になりMac本来のスピードでセットアップを完了させることができます。また、MacのOSを再インストールすることで余計なデータを削除し、結果的にMacの動作が早くなるのです。
3つ目は不安定になってしまったMacOSを正常な状態に改善できます。OSを再インストールすることはデータの初期化につながりますが、これは正常なMacOSに近づけることを意味します。OSを再インストールすることでセットアップをしなければなりませんが、古くなったOSをずっと使い続けることはできません。早めにMacOSを最新の状態にしておくことをおすすめします。
最後はMacに潜んでいるウィルスを退治できます。MacOSを再インストールすることでデータを初期化しますのでデータに潜んでいるウィルスも一緒に削除することができます。どのファイルやアプリに潜んでいるか分からないウィルスをいち早く撃退する方法がMacOSの再インストールなのです。
MacのOSを再インストールするデメリット
一方でMacOSを再インストールすることにはデメリットもあります。このデメリットも4つあります。1つ目はデータが完全に初期化されてしまうということです。文字通りデータが初期化されてしまうわけですからMacの中にある思い出や便利なツール、大事なファイルはすべてなくなってしまいます。これはMacOSを再インストールする際に一番注意しなければならないポイントです。
2つ目はMacに後付けしたアプリを再インストールしなければならないということです。データを初期化するわけですからアプリも消されてしまいます。そのためMacOSを再インストール後、はじめにやらなければならないのがアプリの再インストールとなります。これが面倒と感じるのであればMacOSを再インストールすることは諦めてください。
3つ目はMacの設定をやり直さなければならないということです。データを初期化するのでMac内の設定もすべて初期値に戻ります。音量や画面の光度、デスクトップの背景などを手動でセットアップしなければいけません。また、ファイルの保存先や表示アイコンもセットアップしなければなりません。
最後はセキュリティソフトのアップデートです。一見、関係ないように思えますがMacのOSを再インストールすることでセキュリティソフトは自動更新の状態になっていません。むしろ、セキュリティソフトを再インストールし、細かいセットアップをしなければなりません。つまりセキュリティが働いていない状態でMacを使うことになります。
MacのOSを再インストールときの判断ポイント
MacのOSを再インストールする必要が生じるのはMacを処分、あるいは譲渡する場合以外にもMacの動作が重くなってきた長年使っている場合が挙げられます。処分や譲渡の際にはMac内にある個人情報を抹消するために必須要項になっています。必ず、Macを手放す際には初期化を忘れないでください。
Macを使っていて勝手にシャットダウンが始まる、ファイルのインストールが上手くいかない、インストールに時間がかかると感じたならばMacOSの再インストールが必要かもしれません。また、長年使っていると動作不良も目立ってきます。そのためOSの再インストールが必要になってきます。
MacのOSを再インストール前にやっておくこと
MacのOSを再インストールする前にやっておくことがあります。それはバックアップを取ることです。データを初期化してから、Macを再度セットアップさせるわけですからバックアップを取っておかなければ再セットアップさせることができません。
また、バックアップは細目にとっておき急にMacが不機嫌になったときでも対応できるようにしておく必要があります。初期化しなければならない状態は急にやってくる場合があります。細目にバックアップを採っておくことで不測の事態にも対応できるようにしておきましょう。
Macのデータをバックアップする
Macのデータをバックアップさせておくと言ってもUSBやHDDにすべてのデータを移しておけば良いのかというと、そうではありません。Macのデータをバックアップさせておくためにはいくつかの項目が存在します。それぞれの項目を確立させ万全な状態でOSの再インストールに臨みましょう。
Macのバックアップ 「Time Machine」
Macにはバックアップをとるためのソフトが標準装備されています。そのソフト「Time Machine」です。Macで”システム環境設定”を開き、その中にある”Time Machine”をクリックしてください。そのあとに外部ディスク(SSDやHDD)を接続させてください。
バックアップするディスクを選び”バックアップを自動作成”にチェックを入れれば、バックアップ作成が開始されますので、完了するまで電源が落ちないように注意してください。
Macのバックアップ 「iCloud Drive」
Appleのクラウドデータサービス「iCloud Drive」を利用してバックアップをとることもできます。5GBは無料プランでバックアップをとることができ、有料プランであれば2TBは保存が可能です。”システム環境設定”を開き、”iCloud"をクリックしてください。
iCloudでバックアップをとりたい項目にチェックを入れてください。その後”iCloud Drive”のオプションボタンをクリックし”書類”のタブを開きましょう。ここで必要な項目にチェックが入っているかを確認したら下にある”完了”をクリックしましょう。
iTunesのコンピュータ認証解除
OSを再インストールする前にiTunesのコンピュータ認証も解除しておきましょう。このステップをスキップすると再インストール後に上手くiTunesに接続できなくなる恐れがあります。
”iTunes”を開き、画面の上に表示されるバーの”アカウント”をクリックしてください。その後は”認証”、”このコンピュータの認証を解除”を順にクリックすれば認証を解除することができます。
iCloudはサインアウトしておこう!
iCloudをサインアウトするためにはiCloudを開き”Macを探す”という項目からチェックを外します、その後、”サインアウト”をクリックすれば完了です。この作業をしておくことでiCloudに再度ログインする際にスムーズになります。
iMessageもサインアウト!
最後にiMessageもサインアウトさせておきましょう。メッセージアプリを開き上に表示される”メッセージ”から”環境設定”を選んでください。その後、”アカウント”をクリックし”サインアウト”を選択したらサインアウト完了です。
MacのOSの再インストールの流れ
実際にMacのOSを再インストールする手順をお伝えしていきます。手順自体は簡単ですので、万が一Macが動かなくなった時でも対応できるように覚えておいてください。また、手順を忘れたときに本記事に戻ってもらえれば幸いです。
command+Rで起動させる
最新のOSをインストールする場合には”command”と”R”キーを同時に押し起動すれば開始されます。このとき、同時にトラブルシューティングも開始されある程度の問題はこれで解決できます。そのため最初から”ディスクの消去”は選択しないようにしてください。
トラブルシューティングもしくはディスクの消去が完了したら、表示される”MacOSユーティリティ”から”MacOSを再インストール”を選択しましょう。再インストールが終わったら正常に作動するかを確認し、必要なセットアップを行いましょう。
再インストールにかかる時間
MacOSの再インストールにかかる時間はおよそ20分から1時間程度です。この間に電源が落ちないように注意してください。使用環境によってインストール時間は変わってきますが、極端に早く完了した場合にはMacOSがしっかりインストールできていない恐れがあるため確認が必要になります。
Macの現状のOSバージョンを確認する場合には画面上部にあるバーからAppleマークをクリックし、”このMacについて”を選択してください。すると、MacのOSが何になっているかが表示されるので、公開されているOSバージョンと合っているか確認してみましょう。
MacのOSの再インストールができない場合の対処法
MacのOSを再インストールすることができない場合にも確認することがいくつかあります。初期化が異常に早く終わってしまったり、反対にいつまでたっても再インストールが完了しない場合には次のような原因が考えられます。
ログイン権限とHDD
最初に確認しておかなければいけないのが初期化させようとしているデータのログイン権限を持っているかです。管理権限がないユーザーでログインしている場合には初期化を行うことができません。必ず管理権限があることを確認しましょう。
更に怖い事態として、HDDがいかれてしまっている場合です。OSがHDDに対応していないのであればOSをバージョンアップさせるだけで解決できますが、HDDが問題を起こしているのであればMac自体をジャンク品として売却する必要性が高まります。
プロセッサの確認
次にプロセッサを確認してみましょう。Macの画面上部に表示されるバーからAppleマークを選び、”このMacについて”を選択してください。ここに表示されているプロセッサがIntelの場合には”GUIDパーティションテーブル”、PowerPCの場合には”Appleパーティションテーブル”を選び初期化してみましょう。
もし初期化しようとしてエラーが表示される場合にはフォーマット形式をOS X 拡張(ジャーナリング暗号化)に変更してください。またWindowsと併用しているHDD場合にはMS-DOS(FAT32)へ変更することになります。
ディスクユーティリティの確認
大容量のHDDやマスターブートレコード方式のHDDを初期化させようとする場合にはエラーが起こる場合があります。この場合にはディスクの消去を選択するのではなく、パーティションを選択することで初期化ができます。
もし、これでも初期化ができない場合にはターミナルを開き、”diskutil list”とコマンドを入力して初期化をおこなうことができます。ただし、普段コマンド入力をしていない方にとってはかなり難しい作業となりますので初期化には時間がかかると覚悟しておきましょう。
タイムゾーン
初期化する際に「このOS X ◯◯インストールアプリケーションを検証できません」というエラーメッセージが届く場合があります。これはMacで設定されているタイムゾーンが正しい状態になく、エラーが起きていることになります。この場合にはターミナルを開きコマンド入力する必要があります。
コマンド入力するのはdateであり、このときに正しく現在の日付が反映されていれば問題ありません。もし変更が必要な際には「mmddHHMMyy(月・日・時・分・年)」の形式で入力してみてください。
ネット環境
2002F、2003F、2006Fというエラーメッセージが初期化している際に表示された場合は使っているネット環境に問題があります。Wi-Fi環境や通信環境が良い場所に移動して初期化をやり直しましょう。また、このメッセージが表示されるということは通信回線の見直しをした方が良いでしょう。
MacのOSを再インストールするなら準備が大事!
MacのOSを再インストールすることで使用環境が改善することもあります。しかし、そのためにはリスクヘッジもしておかなければなりません。再インストールする際には準備がしっかりできているかを確認した後に実行していきましょう。