Macのキャッシュ削除方法!ブラウザ(Safari/Chrome)のキャッシュクリアをしよう!
Macでインターネットサーフィンをしているとキャッシュが多くなり動作が遅くなります。快適なブラウザ使用のためには定期的なメンテナンスが必要です。今回、Macでブラウザのキャッシュを削除する方法や、削除する際の注意点などをまとめました。
目次
- 1Macでブラウザをキャッシュ削除するとは
- ・キャッシュとCookie(Webサイトデータ)
- ・キャッシュ・Cookieの削除でPCの動作が早くなる
- ・記録された情報が全部消去されるので注意
- 2MacでSafariのキャッシュ・Cookieの削除方法
- ・キャッシュ削除手順
- ・キャッシュの保存場所
- ・Cookie削除手順
- 3MacでGoogle Chromeのキャッシュ・Cookieの削除方法
- ・Google Chromeの設定から削除
- ・デベロッパーモードで削除
- ・拡張機能で削除
- ・スーパーリロードとは
- ・キャッシュ・Cookieの保存場所
- 4Macのセーフブートモードでキャッシュクリアする方法
- 5Macのキャッシュ削除は定期的に行って快適にPCを使おう!
Macでブラウザをキャッシュ削除するとは
Macで初期からインストールしているSafari、追加でChromeをインストールしている方が多数です。ブラウザを使用していると動作が遅くなり、ページの読み込みに支障が出る場合があります。それはキャッシュやCookieが溜まっていることが原因かもしれません。キャッシュやCookieについてまとめます。
キャッシュとCookie(Webサイトデータ)
Webサイトを閲覧するとMacのストレージにキャッシュとCookieが蓄積します。それぞれどのような役割があるのかをご説明します。
キャッシュとは
キャッシュとは、[閲覧したWebサイトデータをMac本体に保存して、次の閲覧時に高速で表示できるようにする]ためのファイルです。キャッシュは無限に保存していくわけではなく、ブラウザの保存上限があります。上限に達したキャッシュは自動で消去され、また別のキャッシュを蓄積します。保存されるデータは画像やサイトデザイン等様々です。
Cookieとは
Cookieとは、ブラウザに蓄積された[ユーザーがWebサイトで使用したデータを保存する]ためのファイルです。使用したデータとは、パスワードやID等の個人情報、閲覧を終了した場所、買い物カートに入れた情報と様々です。同じサイトに再度アクセスした時に、以前見ていた場所が表示されるのはCookieが利用されています。
キャッシュとCookieそれぞれの役割をご説明しました。キャッシュはページの表示速度を高め、Cookieはユーザーの利便性を高めます。これらのファイルは快適なネットサーフィンに必要不可欠なものです。しかし閲覧ページが増えればデータも蓄積されます。
キャッシュ・Cookieの削除でPCの動作が早くなる
ブラウザを通してMacに蓄積されたデータが増えてしまい、Macが処理するために時間がかかるようになった時が、ブラウザ処理速度の低下を感じるタイミングです。キャッシュやCookieを削除すると、その処理にかかる時間が短縮され、結果としてMacの動作が早くなります。しかし安易なCookieとキャッシュの削除は逆にネットサーフィンを不便にするリスクもあります。
記録された情報が全部消去されるので注意
キャッシュやCookieの削除は、ブラウザを通してMacに保存された情報全て消去します。キャッシュの削除はサイト表示速度に影響があるのみですが、Cookieの削除はネットショッピングカートをクリアにする、ログイン状態の継続をしているサイトでは再ログインが必要になるなどの問題もあります。削除をする前に、進めている作業を終わらせることをおすすめします。
MacでSafariのキャッシュ・Cookieの削除方法
Macに最初からインストールしているSafariはページ閲覧速度も良好で、Mac独自の操作に最も適しているブラウザです。Appleが提供するサービスとも連携も魅力の1つです。Macユーザーでも利用者が多いSafariで、キャッシュ・Cookieの削除する方法をご説明します。
キャッシュ削除手順
Safariを起動した状態で、画面上にあるアップルマークの右に[Safari]のタブがあります。クリックするとメニューバーが開きますので、[環境設定]を選びましょう。
環境設定画面が開きます。一番右のタブ[詳細]をクリックしてください。下にある[メニューバーに開発メニューを表示]にチェックを入れましょう。チェックを入れた後は左上の閉じるボタンをクリックしてください。
アップルマーク、Safariが並ぶタブの左側に[開発]タブが出ますので、そちらをクリックしましょう。メニュー一覧が表示されます。メニューの中に[キャッシュを空にする]という項目があるので、クリックしてください。これでキャッシュのクリアが実行されます。キャッシュの削除は一括ですべて消去されますのでご注意ください。
キャッシュの保存場所
キャッシュのクリア方法は非常に簡単です。ではキャッシュが本当に消去されているか、また現在どの程度キャッシュが蓄積しているのかを確認しましょう。
- Macシステムドライブ/Library/Caches/com.apple.Safari/WebKitCache/
Cookie削除手順
次はCookieの削除手順をご紹介します。先ほどご説明しましたが、Cookieの削除によって、サイトログイン情報や閲覧状況、ネットショッピングのカートがクリアされますのでご注意ください。Cookieの削除とWebサイト閲覧履歴のみ削除する2つの方法をまとめます。
Cookieのみを削除
MacでSafariを起動します。アップルマークの横にある[環境設定]タブをクリックします。環境設定内の[プライバシー]タブを選択しましょう。
プライバシーでは、Cookieを取得もしくはブロックする、保存しているCookieを削除する、トラッキングの許可について設定できます。ご自身で所有しているMacでは無いなど、Macにデータを残したくない場合には[Cookieを常にブロックする]を選びましょう。[すべてのWebサイトデータを削除]をクリックでMacに保存されたCookieをクリアできます。消去したCookieは元に戻せませんので、十分注意して操作してください。
閲覧履歴のみを削除
Macに保存している閲覧履歴のみ削除する方法です。Safariを開き、アップルマーク横のSafariタブをクリックします。環境設定の下に[閲覧履歴を消去]のボタンがあります。こちらをクリックするとMacに保存している閲覧履歴のみクリアできます。Cookieは消去されず、Macに残りますので、Webサイトへ再アクセスした場合はログイン情報が残っています。
MacでGoogle Chromeのキャッシュ・Cookieの削除方法
MacでGoogle Chromeを使用している方もいます。Chromeもブラウザを通して、キャッシュやCookieをMacに保存して、サイト表示の高速化などに利用しています。ChromeでもキャッシュやCookieを削除できますので、その方法をまとめていきます。
Google Chromeの設定から削除
MacでGoogle Chromeを開きます。画面上のアップルマーク横にある[Chrome]をクリックしてください。メニューの中にある[環境設定]を選択します。環境設定の一番下にある、[詳細設定を表示]をクリックしましょう。
詳細設定を表示後、プライバシーをクリックします。[履歴データの消去]の項目がありますので、そちらを選択するとCookieが削除できます。
デベロッパーモードで削除
ディベロッパーツールでもCookieを削除できます。現在開いているページに対してのみ操作可能です。Macではショートカットを使ってディベロッパーツールを開く方法が簡単です。[option + command + i]で開けます。
キャッシュの削除手順
デベロッパーツールを開いた状態で、ページの更新ボタンを長押しするとウインドウが表示されます。3項目ある一番下に[キャッシュの消去とハード再読み込み]がありますので、クリックしましょう。Macに保存している該当ページのキャッシュを削除できます。Webサイトの仕様やデザイン変更が読み込まれない場合におすすめの方法です。
Cookie削除手順
ディベロッパーツールを開き、タブをApplicationに変更、Cookieを選択します。[All Clear] のボタンをクリックすることで、該当ページのCookieを削除できます。特定ページが動作不良の原因と分かっている場合は有効な手段です。
拡張機能で削除
Chromeでは拡張機能によって、様々な機能を追加できます。Cookieを削除する拡張機能は[SingleClick Cleaner]です。SingleClick Cleanerは開いているページのCookieを1クリックで削除できる拡張機能です。
Windows PCのChromeを使用している方は、こちらの記事を参考にCookieの削除をしてください。
スーパーリロードとは
Chromeには拡張機能だけでなく、スーパーリロードという方法もあります。Macではショートカットキーを使って操作します。[Cmd+Shift+R]を同時に押すと実行できます。スーパーリロードはキャッシュを削除して該当ページの再読み込みをする機能で、サイトデザインの変更を読み込む時に大変便利な機能です。
キャッシュ・Cookieの保存場所
Macでは以下の場所にCookieが保存しています。
- Macシステムドライブ/Library/Application/support/Google/Chrome/Default/Cookies
Macのセーフブートモードでキャッシュクリアする方法
Macではセーフブートモードを使いキャッシュクリアできます。セーフブートモードとはWindowsのセーフモードと同じく、必要最低限のみでMacを起動できる機能であり、手順は以下の通りです。
Macを起動する。起動音と同時にShiftキーを押し続ける |
アップルマークが表示されるので、Shiftキーを離す |
Mac起動時に画面上に「セーフブード」の文字があれば成功です |
セーフブートで起動するだけで、キャッシュやCookieが削除されます。またMacの動作が遅い時のメンテナンスとしても非常に有効です。
Macのキャッシュ削除は定期的に行って快適にPCを使おう!
Macで快適なネットサーフィンをする上で、定期的なキャッシュの削除が大切です。SafariやChromeの動画が遅くなった場合、まずはキャッシュの削除をしましょう。キャッシュ削除後も動作が不安定な時はセーフブートで起動してMacのメンテナンスをしてください。