2019年09月22日更新
iPhone7の防水機能は完全?耐水との違いや注意点を解説!
iPhone7の防水機能が完全かどうかを検証します。iPhone7には防水機能が搭載されていますが、完全ではありません。iPhone7の防水機能と耐水性能の違いや注意点も合わせてご紹介します。iPhone7の防水機能について理解を深めましょう。
目次
- 1iPhone7は完全防水ではなく耐水性能!
- ・防水と耐水の違いは?
- ・iPhone7の耐水性能はどれくらい?
- ・iPhone7 Plusも同じ耐水性能
- 2iPhone7の防水機能はどこまで耐えられる?
- ・iPhone7を水洗いする
- ・iPhone7をトイレで使う
- ・iPhone7をプールで使う
- ・iPhone7を海で使う
- 3iPhone7の防水機能における注意点
- ・防水性能の基準は常温の水
- ・水の中での画面操作は不可
- ・濡れた状態での充電は厳禁
- ・水濡れで故障した場合は保証外
- 4iPhone7を水没させたときの対処法は?
- ・iPhone7の電源をオフにする
- ・ケースやカバーを外して水気をふき取る
- ・iPhone7からSIMカードを抜き取る
- ・iPhone7を振ったりドライヤーで乾かすのはNG
- 5iPhone7の防水機能は完全ではないので注意!
iPhone7は完全防水ではなく耐水性能!
iPhone7が発売された当初、「防水性能」が搭載されたことが話題となっていましたが、発売後、「耐水性能」であったことが分かりました。「防水性能」と「耐水性能」は文字の見た目が似ており、意味も似ていると思いがちですが、実は出来ることが異なります。
どこまでが「防水性能」で、どこまでがが「耐水性能」かを理解した上でそれぞれの性能に合わせた使い方の注意点を理解しなければ、水によって故障しても保証外となってしまいます。
防水と耐水の違いは?
まず、「防水」と「耐水」の違いについて明確にしておく必要があります。「防水」と「耐水」という言葉をそれぞれ辞書で調べると、「防水」は「水がしみこむのを防ぐこと」とあり、「耐水」は「水がしみ通らないこと」とあります。このように、国語辞書ですら明確に意味が分けられていないため、区別がつかず言葉が入り混じっているとも言えます。
そのため、iPhone7の「防水」と「耐水」を論じる際は、IEC(国際電気標準会議)によって定められた、製品の防水や防塵の保護規格である「IP規格」を確認する必要があります。この規格を確認することで、iPhone7がどこまで水に耐えられるかを確認することができます。
iPhone7の耐水性能はどれくらい?
iPhone7の性能で、耐水に関する項目を読むと、「IP67等級に適合」とあります。ここでのIP67とは、防塵と防水でそれぞれ耐えられる度合いを示しており、「6」が防塵を、「7」が防水をそれぞれ示しています。
防水を表すIP7は、「規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響を受けない」とあり、iPhone7では「水深1メートルの水に30分間水没しても、水が浸入しない」としています。
iPhone7 Plusも同じ耐水性能
iPhone7と同時期に発売されたiPhone7 Plusでも防水、防塵性能として「IP67等級に適合」としているため、基本的にはiPhone7と同じ耐水性能を備えていると言えます。
iPhone7の防水機能はどこまで耐えられる?
ここでは「iPhone7やiPhone7 Plusの防水機能がどこまで耐えられるのか」を様々なシーンに合わせて検討していきます。「水深1メートルの水に30分間水没しても、水が浸入しない」という耐水性能ではありますが、日常生活では考えにくいシチュエーションのため、日常生活で考えられるシーンでどこまで耐えられるか考えていきます。
iPhone7を水洗いする
まず、iPhone7やiPhone7 Plusの水洗いについて検証していきます。iPhone7は「水深1メートルの水に30分間水没しても、水が浸入しない」ため、水洗い程度であれば問題は無いと言えます。iPhone7やiPhone7 PlusがクリアしているIP7の耐水機能は「あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない」をクリアしているため、水洗いすることができます。
iPhone7やiPhone7 Plusの画面は毎日触るため、皮脂の汚れ等が目立ってきてしまいます。そのような時に水洗いをすることができるため、従来のiPhoneに比べてiPhone7やiPhone7 Plusは衛生的であると言えます。また、水洗いと同じで、雨に濡れても壊れることはありません。
iPhone7をトイレで使う
次にiPhone7やiPhone7 Plusをトイレで使う時を考えていきます。通常、トイレでiPhone7を使う場合、耐水性能が必要となる状況はありませんが、万が一トイレにiPhone7やiPhone7 Plusを落としてしまった場合を考えます。
iPhone7やiPhone7 Plusの耐水機能は「水深1メートルの水に30分間水没しても、水が浸入しない」ため、トイレ程度の深さでは故障することはありません。
ただ、トイレにiPhone7やiPhone7 Plusを落とす場合、かなりの高さから落とすことが考えられます。そのため、落とした衝撃によってヒビが入ることが予想され、そこから水がしみ込むことが考えられます。トイレに落としてヒビ等が無ければ水洗いして使うことは可能です。
iPhone7をプールで使う
次にiPhone7やiPhone7 Plusをプールで使う場合を考えます。iPhone7やiPhone7 Plusの耐水機能である「水深1メートルの水に30分間水没しても、水が浸入しない」を考えると、iPhone7やiPhone7 Plusをプールで使う事はおすすめしません。
水洗いやトイレとは異なり、プールは水深1メートル以上であることがほとんどです。そのため、iPhone7やiPhone7 Plusの耐水機能を上回る水の侵入があると考えられます。
また、プールと似た環境として、お風呂での使用が考えられます。半身浴のお供にiPhone7やiPhone7 Plusを使いたい方もいらっしゃると思いますが、お風呂での使用はおすすめしません。お風呂では水以外にも、お風呂の熱や入浴剤等の異なる要素があり、故障の原因となる可能性が高いです。
iPhone7を海で使う
次にiPhone7やiPhone7 Plusを海で使う場合を考えます。ここまで挙げてきた水洗いや風呂とは異なり、海は海水であり、塩水である点が注意点となります。
塩水は金属を錆びさせるため、充電端子がすぐに錆びてしまいます。また、海に落とした場合、プールやお風呂とは異なり、1メートル以上の深さに沈んでしまうと考えられます。これらのことから、iPhone7やiPhone7 Plusを海で使うことはおすすめしません。
iPhone7の防水機能における注意点
ここでは、iPhone7の防水機能における注意点についてご紹介します。iPhone7の防水機能がどこまで耐えられるか、注意点を理解することで、万が一iPhone7が故障した際に保証外となってしまうトラブルを避けることができます。
防水性能の基準は常温の水
iPhone7の防水性能の基準は常温の水で評価されています。そのため、お風呂のような温水や熱に対しては評価の対象外であり、海水などの塩水も対象外です。iPhone7の防水性能はあくまで、水深1メートルで静かに30分間置いておいて水がしみ込まない、という評価基準です。
水の中での画面操作は不可
iPhone7を水中に沈めた状態での注意点として、水中ではiPhone7の画面操作はできません。これは、iPhone7のディスプレイの構造に起因しています。iPhone7の画面はタッチした際の微弱な電気変化を感知して操作を可能にしています。これは水の中では反応しないので、水の中での画面操作は不可能です。
ただ、タッチ操作以外であれば操作は可能です。そのため、電源キーやボリューム調整キー等の物理キーを使った操作は可能です。
濡れた状態での充電は厳禁
iPhone7が濡れた状態で充電すると、ショートして故障する可能性があります。iPhone7本体は防水性能をもっていますが、充電端子に防水性能はありません。そのため、充電する際は十分に乾かした後で行ってください。
水濡れで故障した場合は保証外
iPhone7やiPhone7 Plusは水濡れで故障した場合、保証外となります。防水性能を特徴の一つとし、実際に防水性能評価試験をクリアしているので、少々濡らした程度では故障することはないと考えられますが、ユーザー側がお風呂や海水に沈める等の使い方をして故障した場合の証明が困難であるため保証外としていると考えられます。
iPhone7を水没させたときの対処法は?
耐水性能をもつiPhone7ですが、水没させた際は適切な対処法を施す必要があります。対処法を誤ると軽度の水没でも故障してしまいます。iPhone7が水濡れで故障した場合、保証外となってしまうため、注意点を抑えて適切な対処法を知りましょう。
iPhone7の電源をオフにする
まずは真っ先にiPhone7の電源を切りましょう。電源が入ったままだと、しみ込んだ水が原因でiPhone7の本体内部でショートして、致命的な故障を引き起こします。
ケースやカバーを外して水気をふき取る
iPhone7の電源を切った後は、iPhone7に付けているケースやカバーを全て外して、付着している水分を全て拭き取ってください。特に、充電端子やイヤホンャック、ホームボタンなどの水分は拭き取り忘れると本体に水分がしみ込んでしまいます。
iPhone7からSIMカードを抜き取る
SIMカードが濡れると、データ通信や通話等の利用に障害が出る可能性があります。そのため、iPhone7の電源を切った後に、すぐにSIMカードを抜き取ってください。SIMカードは壊れやすいため、水分を拭き取る際はタオルを優しくあてがう等の方法で水分を取り除いてください。
iPhone7を振ったりドライヤーで乾かすのはNG
iPhone7を早く乾かしたいからと言って、本体を振ったりドライヤーで乾かすことはiPhone7内部への水分のしみ込みを早めます。
iPhone7の防水機能は完全ではないので注意!
iPhone7の防水機能は完全ではなく、水濡れによる故障は保証外となってしまいます。iPhone7がどこまで水に耐えられるかを理解した上で、適切に利用しましょう。
保証外となった場合、修理に多額のお金がかかってしまうため、防水機能を過信しないようにしましょう。iPhone7が水没してしまった時に備えてバックアップを取る方法は下記のページを参照してください。