2019年06月26日更新
iPhoneの指紋認証ができない!指紋が認識されない/反応しない原因と対処法を解説!
iPhone5Sから搭載されたiPhoneの認証機能の指紋認証ですが、時に認証できないことがあります。今回は、iPhoneの指紋認証ができない原因や対処方法などをご紹介します。この機会に指紋認証を設定/再登録し、iPhoneやアプリのデータを守りましょう。
目次
- 1iPhoneの指紋認証ができない!
- ・Touch IDが使えない・失敗し続けるとどうなる?
- ・Touch IDが認識されない原因は?
- 2iPhoneの指紋認証ができない・反応しない対処法
- ・一度手を洗って拭いてから試す
- ・ホームボタンを掃除する
- ・覆っているフィルムやケースを外す
- ・認証時の指の角度や位置を変えてみる
- ・iPhoneを再起動する
- ・iOSのバージョンを最新にする
- ・iPhoneの機能制限をオフにする
- 3iPhoneの認証精度をアップ!指紋を再登録しよう
- ・登録する指紋を追加する
- 4iPhoneの指紋認証ができない原因が故障の場合
- ・Apple Storeなどの正規店に修理を依頼する
- 5iPhoneの指紋認証ができない時は対処法を試そう!
iPhoneの指紋認証ができない!
iPhoneの【Touch ID(タッチアイディー)】とは、iPhone 5SからiPhone 8まで搭載された指紋認証センサーのことで、以前からの【パスコード】を使わずiPhoneのロック解除や、アプリのインストール/ログインなどができる便利な認証機能です。
しかし、一度設定したTouch IDが認識されないため、iPhoneのロック解除やアプリのインストールなどができず困ったことはないでしょうか。今回は、iPhoneの指紋認証ができない場合の原因や対処方法、また認証精度を上げる方法などをご紹介します。
Touch IDが使えない・失敗し続けるとどうなる?
iPhoneのTouch IDが使えない、また失敗し続けるとどうなるのでしょうか。Touch IDをApple IDやiTunes Storeの認証に設定した場合は、App StoreからアプリのインストールやiTunes Storeの操作ができないだけでなく、アプリの起動や操作時に指紋認証を設定していた場合は、そのアプリを操作できなくなってしまいます。
Touch IDの認証に一定回数失敗すると画面がロックされますが、Touch IDの登録時に設定したパスコードを入力してロック解除はできます。指紋認証の回数とiPhoneの動作は次のようになります。
3回目 | パスコード入力画面 | 【成功】OK・【失敗】Touch ID再挑戦OK |
5回目 | パスコード入力画面 | 【成功】OK・【失敗】ロック画面 |
6回目 | ロック画面 | 【Message】iPhoneは使用できません。1分後にやり直してください |
失敗6回目でこのエラーが出たら、1分後に再度認証できます。
7回目 | 【Message】5分後にやり直してください。 |
8回目 | 【Message】15分後にやり直してください。 |
9回目 | 【Message】1時間後にやり直してください。 |
このように、認証を失敗し続けるとやり直しまでの時間が伸びていきます。
ここで注意したいのが10回目の入力です。Touch IDの登録時にパスコード設定をしますが、そのパスコード設定で失敗10回目に「データを消去」をONになっていると、10回失敗した際にiPhoneのデータ、つまり端末の各種設定やアプリのデータ、またiPhone内のデータも全て削除されてしまいます。
基本的にこの「データ消去」は初期設定でONになっているため、気づかずに10回連続で認証失敗してしまうと、アプリや画像などを含むiPhoneのデータをクラウドサービスなどに預けていなかった場合、そのデータは取り戻しができません。
これを回避するためには、Touch IDを登録する際に、「Touch IDとパスコード」設定画面で「データを消去」をOFFにしておく必要があります。ただし、この「データを消去」をOFFにしていた場合でも、指紋認証にさらに失敗し11回目には「パスコードロック」がかかり、iPhoneが完全に使えない状態になってしまいます。
指紋認証に続けて11回失敗し、このエラーメッセージが出てきてしまった場合は、iTunesに接続しiPhoneを初期化すればiPhoneは使えるようになります。しかし、端末初期化の場合はiPhoneのデータが一旦全て消去されてしまうため、iCloudなどにデータを予め預けていなければ、データの取り戻しは出来ません。
iCloudからのiPhoneのデータの復元方法については、下のリンク先記事を参照ください。
Touch IDが認識されない原因は?
それでは、Touch IDが認識されない原因にはどのようなものがあるのでしょうか。その原因には下記のようなものが挙げられます。
認証する指自体に原因がある | ・指が乾燥している ・指が濡れている ・指がケガしている |
iPhone自体に原因がある | ・ホームボタンが濡れている/汚れている ・ホームボタンに保護フィルムやケースが被っている ・iPhoneの設定が邪魔している ・iPhoneが故障している |
iPhoneの指紋認証ができない・反応しない対処法
早速、iPhoneの指紋認証ができない/反応しない場合の対処法を、それぞれの原因に合わせてご紹介します。
一度手を洗って拭いてから試す
iPhoneの指紋認証が反応しない/認識されない時にまず試してほしい対処法は、一度手を洗って拭いてから試す方法です。Touch IDに登録した指が濡れていたり、汚れていたりする場合は、iPhoneが指紋を正確に認識できないためTouch IDが反応しません。
指が濡れているだけならその指を拭いて、手が汚れているなら手を洗って拭いてから再度試してみましょう。また、手が乾燥しやすい方はハンドクリームなどを塗ってから指紋認証すると反応/認識されることもあるため、試してください。
ホームボタンを掃除する
次に試してほしい対処法は、ホームボタンを掃除することです。登録した指が綺麗でも、指を触れるホームボタン自体が濡れていたり汚れていたりする場合は、iPhoneが指紋を認識できません。きれいな乾いた布でホームボタンを掃除してから、再度試してみましょう。
覆っているフィルムやケースを外す
また、iPhoneに保護フィルムやケースを使っている場合には、覆っているフィルムやケースを外す対処法も有効です。iPhoneを保護するフィルムやケースの一部がホームボタンを覆ってしまっているため、iPhoneが指紋を認識できないことが考えられます。
お伝えした通り、指紋認証に11回失敗すると場合によってはデータが消去されてしまう可能性があるため、上の対処法を試してなおTouch IDが使えない場合は、この方法を試してみましょう。
認証時の指の角度や位置を変えてみる
さらに、ホームボタンを押した指の向きが合わず指紋が認識されない場合は、認証時の指の角度や位置を変えてみる対処法も有効です。Touch IDを登録した際の指の角度や位置と合わないため、iPhoneが反応しないことがあります。
iPhoneのTouch IDには最大5つまで指紋を登録できますが、1つしか登録していない場合はこの原因が考えられます。いったんロック解除が出来たら、Touch IDに登録する指紋を追加して、登録する指や指の角度や位置を変えて複数登録しておくと次から回避できるでしょう。これは登録した指がケガしている場合にも有効です。
指紋の追加方法は後ほど詳しくご紹介します。
iPhoneを再起動する
次に試してほしい対処法は、iPhoneを再起動する方法です。iPhone自体が長時間起動されていたまま、またアプリなどを長時間使用した後など、iPhoneの動作が一時的にエラーとなる場合にiPhoneの再起動は有効です。
先の対処法を試しても、なお指紋認証できない場合は試してみましょう。
iPhoneの再起動は、まずiPhoneの側面や上側の「スリープボタン」を下の画面が出るまで長押しします。
このように「スライドで電源オフ」が表示されたらスリープボタンから手を離し、「スライドで電源オフ」を右へスワイプ(指でなぞる)して一旦iPhoneの電源を落とします。完全に電源が落ちたら、再度「スリープボタン」をAppleのロゴが表示されるまで長押しして、iPhoneを起動すればOKです。
iOSのバージョンを最新にする
それでもTouch IDが反応しない場合は、iOSのバージョンを最新にする対処法を試しましょう。Appleのヘルプにも、まず”最新バージョンのiOSを使っていることを確認します”とあります。iOSというiPhoneの脳みそでもあるソフトウェアがバージョンが古いため、様々な機能がうまく認識されないことが原因です。
iOSのバージョンをアップデートするには、まずiPhoneがWi-Fiに接続されていることを確認し、iPhoneの「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」→「ダウンロードしてインストール」と順にタップします。ここでiPhoneに十分な空き容量が無い場合は、アプリ削除の確認画面が出るため、「続ける」か「キャンセル」を選びます。
「続ける」でアプリ削除に進んだ場合、後でそのアプリは再インストールされますが、例えばLINEなどアプリ削除前にトーク履歴などバックアップを取りたい場合は、「キャンセル」を選びLINEのデータをバックアップしてから再度「ソフトウェア・アップデート」を試します。
「ダウンロードとインストール」をタップすると、パスコードの入力を求められるので、登録しているパスコードを入力し右上の「完了」に進みます。
パスコードが認識されるとアップデートされる最新バージョンのiOSの内容と所要時間が表示され、ダウンロードが終わると「今すぐインストール」が表示されるのでタップします。「後で」を選ぶとiOSのアップデートは中断されます。バージョンによっては数分~1時間ほどと一定の時間がかかるため、時間に余裕をもって「インストール」を実行しましょう。
無事に最新のiOSがインストールされると、自動的にiPhoneが再起動します。iPhoneの再起動時にはTouch IDではなくパスコード入力が求められるため、パスコードを入力し再起動したらOKです。指紋認証が反応するか、試してみましょう。
iPhoneの機能制限をオフにする
上の対処法を全て試してなおTouch IDが反応しない場合は、iPhoneの機能制限をオフにしてみましょう。iPhoneの機能制限とは、iPhoneの一部機能を制限する機能で、設定によりSiriやFaceTimeなどiPhoneの様々な便利機能を非表示にして利用しないように制限できる機能です。
このiPhoneの機能制限がTouch IDが関わる機能で制限されているため、それが原因で指紋認証が反応しません。これに対処するには、iPhoneの設定から「機能制限を解除」します。
iOS11以前の場合は、iPhoneの「設定」→「機能制限」をタップして進み、求められた「パスコードを入力」して、「機能制限を解除」をタップします。さらにパスコード入力が求められるので、パスコードを入力するとすべての機能制限が解除されます。最後にTouch IDが認識されるか確認しましょう。
iOS12以降の場合は、「設定」→「スクリーンタイム」→「スクリーンタイムをオフにする」と進み、パスコードを入力してすべての制限が解除されます。念のため、iPhoneの機能制限を解除すると、それまで利用制限していた機能がiPhoneで全て有効になります。Touch IDと機能制限のどちらを優先させるかは、使ってみて選んでください。
iPhoneの認証精度をアップ!指紋を再登録しよう
次に、iPhoneの認証精度をアップするために、指紋を再登録する方法をご紹介します。対処法で触れたとおり、iPhoneのTouch IDでは指紋を最大5つまで登録できます。そのため、iPhoneの指紋認証の確立を上げるためには、違う指や同じ指で角度などを変え指紋を複数登録することがとても有効です。
登録する指紋を追加する
早速、登録する指紋を追加する方法をご紹介します。指をケガしてしまったり、ホームボタンに触れる角度などが違ったりしても指紋が認証されるように、指紋を追加登録します。
まず、iPhoneの「設定」→「Touch IDとパスコード」から「指紋を追加」をタップします。次にパスコードを求められたら入力します。
この画面が表示されたら、追加登録する指をホームボタンの上に置きます。
ホームボタンに指を置くと指紋が徐々に読み込まれます。しっかり指紋が読み取りできるまで、画面の指示どおり、指をホームボタンに置く/離す操作を繰り返します。
この画面が表示されたら「続ける」をタップします。
次に、この画面で指紋の境界線(一番外側)を意識してホームボタンを押す動作を繰り返します。
このように「完了」と表示されたら、下の「続ける」をタップします。
次に、指紋認証に失敗した場合のパスコード入力を求められるため、登録したパスコードを入力します。認証失敗時にパスコードを覚えていないと、一定回数以上はiPhoneのデータが消去されてしまうため、忘れないように注意しましょう。
無事に指紋が追加されると、先ほどの画面に戻り追加した指紋が増えています。後で分かりやすいように、「>」をタップして登録/追加した指紋に名前を付けることもできます。指紋認証の精度をより上げるためには、同じ指でも角度を変えて登録したり、ケガなどを見据えてもう一方の手の指を登録したり工夫すると良いでしょう。
iPhoneの指紋認証ができない原因が故障の場合
対処法を全て試しても指紋がどうしても認証されない時や、「指紋の追加」もできない時は、iPhone自体が故障している可能性があります。最後に、iPhoneの指紋認証ができない原因が故障の場合の対処法をご紹介します。
Apple Storeなどの正規店に修理を依頼する
iPhoneが故障している場合は自力で対処できないため、Apple Storeなどの正規店に修理を依頼します。
修理の際の注意点をいくつか挙げると、Apple Storeや正規店に持ち込む場合は事前に予約が必要です。またiPhoneの場合、普段利用している携帯キャリアショップではなく、Apple Storeや正規店に修理依頼するため、iPhone購入時のレシートがあるとスムーズです。
お近くにApple Storeや正規店が無ければ、リペアセンターへ送り配送修理を依頼することもできます。上記リンクから依頼しましょう。持込みの場合も配送の場合も、修理時にはiPhoneが初期化されるため、修理に出す前に必ずiPhoneのデータのバックアップをとりましょう。
代表的なiCloudによるバックアップ方法については下記リンク先の記事を参照ください。
iPhoneの指紋認証ができない時は対処法を試そう!
今回は、iPhoneの便利な認証機能である指紋認証ができない場合の原因や対処法、また認証精度をアップする方法などをご紹介してきました。iPhone Xから指紋認証機能は搭載されなくなりましたが、暗い場所では非効率なFace IDに比べ環境に左右されない指紋認証は復活するという情報もあります。
iPhone X以前であれば、大切なデータを守るだけでなく、店頭などでTouch IDによる決済などもできTouch IDはとても安全で便利な認証ツールです。是非、iPhoneの指紋認証ができない時はご紹介した対処法を試してみましょう。