Apple MusicへのiTunesの音楽の同期方法!同期時の注意点や同期できない時の対処法も解説!
Apple Musicを利用すると様々なデバイスと同期させて手軽に音楽を聴けますが、iTunes内の音楽をiPhoneと直に同期できなくなる問題が発生します。iTunesの音楽をApple Musicと同期させる方法や同期できない時の対処法などをまとめました。
目次
- 1Apple MusicにiTunesの音楽を同期する
- ・iCloud ミュージックライブラリ
- 2Apple MusicにiTunesの音楽を同期する【iPhone】
- ・iCloud ミュージックライブラリを有効にする
- 3Apple MusicにiTunesの音楽を同期する【Android】
- ・iCloud ミュージックライブラリはある?
- ・Apple Musicのダウンロード
- 4Apple MusicにiTunesの音楽を同期する【Mac/Windows】
- ・iTunesのダウンロード
- ・iCloud ミュージックライブラリを有効にする
- 5Apple MusicにCDの音源を同期する方法
- ・iCloud経由で同期させる
- ・iCloud経由で同期させるメリット
- ・iCloud経由で同期させるデメリット
- 6Apple MusicにiTunesの音楽を同期する際の注意点
- ・iTunesで曲を削除してはいけない
- ・アップロードできない音楽の条件
- ・iTunesでApple Musicをオフにしている
- 7Apple MusicにiTunesの音楽を同期できない時の対処法
- ・Apple Musicにログイン
- 8Apple MusicへのiTunesの音楽の同期をしよう
Apple MusicにiTunesの音楽を同期する
Apple Musicとは、Apple社が提供している定額制音楽配信サービスのことです。世界中のアーティスト達によって制作された5,000万曲もの楽曲配信に対応しており、iPhoneだけでなくAndroidスマホやWindows PCなど様々な端末で音楽を聴くことが出来ます。
広告なしのストリーミング再生に対応している他、端末に音楽データをダウンロードしてオフライン再生することも可能です。(ただしApple Musicを解約するとその楽曲を聴けなくなることに注意が必要。)
人気ランキングだけでなく、行動履歴に応じて真に自分に合った楽曲を自動的におすすめしてくれる便利な機能も搭載。ミュージックビデオやラジオコンテンツなども充実しており、低価格で驚くほど魅力的な音楽サービスを楽しめます。
- 学生プラン:月額480円
- 個人プラン:月額980円
- ファミリープラン:月額1,480円
Apple Musicのサービスを利用するためには、最初にApple Musicのメンバーシップ登録を行う必要があります。
- iPhoneやiPadなどから申し込む方法:「ミュージック」アプリを起動して登録する
- Android端末から申し込む方法:Android版Apple Musicアプリを起動して登録する
- MacやWindowsパソコンから申し込む方法:iTunesの「For You」タブをクリックして登録する
Apple IDとパスワードがあれば、どなたでもApple Musicに登録できます。(その場でApple IDの作成も可能。)
Apple Musicには3か月間の無料トライアル期間が用意されており、期間中に解約すれば課金は発生しません。また、10か月分の料金で12か月分Apple Musicを利用できるお得な年間プランも用意されています。
iCloud ミュージックライブラリ
Apple Musicを利用して音楽データを同期するためには、Apple Music登録時に入力したApple IDとiTunesが必要です。また、各デバイスで「iCloudミュージックライブラリ」の設定をオン(有効)にしておかなければならないことに注意してください。
ちなみにiCloudミュージックライブラリとは、Apple Musicに加入すると使用できるようになるクラウドサービスのことです。Apple Musicのライブラリ(プレイリストなどをまとめたもの)に楽曲を追加すると、その音楽データがiCloud上に保存されるようになります。
iPhoneのバックアップデータをiCloudに保存している方が多いように、クラウドはデータの管理・同期に最適なシステムです。音楽配信との親和性も高く、ストレージ容量の少ないスマホでもiCloudを介して多くの楽曲をストリーミング再生できるメリットがあります。
iCloud ミュージックライブラリを有効にする方法
Apple Musicにメンバーシップ登録すると、iTunesやiPhoneなどの各デバイスにサインインした時に設定画面に「iCloudミュージックライブラリ」に関する設定が表示されるようになります。
デバイスによって具体的な手順は異なりますが、基本的には設定画面から「iCloudミュージックライブラリ」をオン(有効)にするだけでApple Musicの同期が有効化されます。以後、iTunesライブラリとApple Musicのカタログから追加した音楽を、全てのデバイスで楽しめるようになります。
iCloud ミュージックライブラリを有効にすると?
iCloudミュージックライブラリを有効にすると、PC・スマホ・タブレット等のデバイス間での音楽データの同期方法が根本的に変わります。
iCloudというクラウドサービスを介してのみ音楽データが同期されるようになり、同一のApple IDでログインしている全ての端末で楽曲を共有することが出来るようになります。
かつてはパソコンやスマホで音楽を聴くためには、iTunesでCD音源の取り込み・手動同期という煩わしい作業を行う必要がありました。しかしApple MusicのiCloudミュージックライブラリを利用すれば、音楽データが各デバイス間で自動的に同期されます。
Apple MusicのiCloudミュージックライブラリのおかげで、音楽がより身近な存在になることでしょう。
Apple MusicにiTunesの音楽を同期する【iPhone】
iPhoneでApple Musicの楽曲を楽しむためには、iCloudミュージックライブラリの設定をオンにしておく必要があります。iPhoneでiCloudミュージックライブラリを有効にする方法を見ていきましょう。
iCloud ミュージックライブラリを有効にする
- ホーム画面から「設定」アプリを起動する
- 「ミュージック」を選択する
- 「iCloudミュージックライブラリ」をタップしてオン(有効)にする
なお、iPhoneに楽曲が入っている場合は、iPhone上の楽曲を残すかどうかを確認するメッセージが表示されます。
- ミュージックを残す → iPhoneにある楽曲がiCloudミュージックライブラリに追加される
- 削除して置き換える → iPhoneにある楽曲がiCloudミュージックライブラリにあるコンテンツで置き換えられる
通常は「ミュージックを残す」の方を選択すればOKです。
iCloud ミュージックライブラリが表示されない場合
設定アプリから「ミュージック」を選択しても「iCloudミュージックライブラリ」の項目が表示されない場合があります。
その理由は、貴方のApple IDがApple Musicのパートナーシップに登録されていないからです。正常に手続きが完了していれば、設定画面にiCloudミュージックライブラリの項目が表示されます。
iPhoneの故障ではないので、慌てないようにご注意ください。
Apple MusicにiTunesの音楽を同期する【Android】
AndroidはApple社の開発した商品ではありませんが、AndroidスマホでもApple Musicを利用することが可能です。Android端末でApple Musicを利用する方法を見ていきましょう。
iCloud ミュージックライブラリはある?
Android機器の場合、iPhoneのようなiCloudミュージックライブラリに関する設定はありません。
それもそのはず。iCloudはiOS・macOS・Windowsなどの端末を対象としているクラウドサービスであり、現時点ではAndroidに未対応だからです。
しかし、Apple Musicの音楽配信を利用する対処法はあります。Android版のApple Musicアプリを端末にインストールし、Apple Musicにパートナーシップ登録したApple IDでログインすれば、自動的に同期がスタートします。
Apple Musicのダウンロード
Android版のApple Musicアプリは、以下のリンクからダウンロードすることが出来ます。
Apple Musicアプリを起動したら、利用規約等に目を通して「同意する」をタップしてください。
「ようこそ Apple Musicへ」というメッセージが表示されたら、「続ける」をタップしてください。
「サインイン」をタップしてApple Musicのパートナーシップ登録に用いたApple IDとパスワードでサインインしてください。
まだApple Musicのパートナーシップ登録を行っていない場合は、「無料で始めよう」をタップしてAndroidスマホから手続きを進めることも可能です。
Apple MusicにiTunesの音楽を同期する【Mac/Windows】
MacやWindowsパソコンでApple Musicの楽曲を楽しむためには、iTunesを起動してiTunesの「iCloudミュージックライブラリ」の設定を有効にしておく必要があります。
まだiTunesをパソコンにインストールしていない場合は、先にiTunesをダウンロードしておきましょう。
iTunesのダウンロード
iTunesは、Apple社が提供しているマルチメディアプレーヤーです。MacやWindows PCで使用可能。音楽データの取り込み・再生・管理を行えるだけでなく、iOS機器のバックアップやアップデート機能にも対応しており、幅広い用途で活用されています。
近い将来、macOS版のiTunesは他のアプリと統合することで廃止される方針が明らかにされています。(Windows版のiTunesはサービス継続予定。)
パソコンでApple Musicのサービスを利用する上でiTunesは欠かせないツールなので、これまで使用したことのない方はぜひこの機会にiTunesをインストールしてください。iTunesは以下のリンクからダウンロードすることが出来ます。
iCloud ミュージックライブラリを有効にする
Mac版のiTunesでiCloudミュージックライブラリの設定を有効にするには、以下の手順を実行してください。
- MacのiTunesアプリを起動し、「アカウント」からApple IDとパスワードを入力してサインインする
- 画面上部のメニューバーから「iTunes」をクリックする
- 「環境設定」を選択する
「一般」タブを選択し、「iCloudミュージックライブラリ」のチェックボックスをオン(有効)にすればOKです。
なお、Apple Musicにパートナーシップ登録していない場合は、iTunesの設定画面上にiCloudミュージックライブラリの項目は表示されません。iTunesのメイン画面で「For You」タブをクリックし、Apple Musicに登録しておきましょう。
Windows版のiTunesでiCloudミュージックライブラリの設定を有効にするには、以下の手順を実行してください。
- WindowsのiTunesアプリを起動し、「アカウント」からApple IDとパスワードを入力してサインインする
- 画面上部のメニューバーから「編集」をクリックする
- 「環境設定」を選択する
「一般」タブを選択し、「iCloudミュージックライブラリ」のチェックボックスをオン(有効)にすればOKです。
なお、Apple Musicにパートナーシップ登録していない場合は、iTunesの設定画面上にiCloudミュージックライブラリの項目は表示されません。iTunesのメイン画面で「For You」タブをクリックし、Apple Musicに登録しておきましょう。
Apple MusicにCDの音源を同期する方法
Apple Musicを利用するためには、iTunesやiPhoneなどのiCloudミュージックライブラリの設定を常にオン(有効)にしておく必要があります。
しかし、iCloudミュージックライブラリを有効にすると、強制的にiCloud経由での同期システムに切り替えられてしまうため、iTunesで取り込んだCD音源をスマホ等の端末に手動で同期させることが出来ない事態に陥ってしまいます。
従来の同期方法を利用してきた方の中には、Apple Musicを利用し始めた途端に何故iTunesの音楽を同期できなくなるのか理解できず、途方に暮れてしまう方が少なくありません。
iCloud経由で同期させる
しかし御心配には及びません。iTunesに取り込んだCD音源を、iCloud経由でスマホ等の端末に同期させることが可能です。具体的には、以下の手順を実行してください。
- 最新版のiTunesをインストールしたパソコンをインターネットに接続する
- iTunesを起動し、パソコンの光学ドライブにCDを挿入してiTunesでリッピング(取り込み)を行う(基本的にはiTunesの画面の指示に従って操作すればOK)
- iTunesがiCloudミュージックライブラリと照合してマッチングおよびアップロードを開始する
- iCloudに楽曲が保存される
- 曲を聴きたい端末でApple Musicにアクセスする(同じApple IDでサインインすること!)
iTunesでCD音源を取り込めば、本来はApple Musicとの同期まで自動的に実行されるはずです。万一iTunesの同期が自動的に進まない場合は、手動で以下の方法を実行してください。
- iTunesメイン画面の「ライブラリ」タブをクリックする
- 先程iTunesで取り込んだCD音源のリストを参照し、同期したい音楽を探す(右側に雲マークが付いている)
- CD音源リストの上で右クリックして「iCloudミュージックライブラリに追加」を選択する
iTunesの右上のマークがくるくる回り始めたら、CD音源データがiCloudミュージックライブラリにアップロードされているということです。Apple MusicとiTunesの同期が完了するまで気長に待ちましょう。
iCloud経由で同期させるメリット
iTunesの音楽データがiCloud経由でなければ同期できなくなるApple Musicのシステムは、一見すると面倒くさい管理方法であるかのように思えます。
しかし、iTunesの音楽データをパソコンではなくクラウド上に保存して同期させるこの方法には、従来の同期方法とは一線を画すメリットがあります。Apple Musicの同期方法の特長を見ていきましょう。
全てのデバイスで音楽が聞ける
《Apple Music》
— 日本ファルコム (@nihonfalcom) August 18, 2015
Appleが提供する定額のトリーミング音楽配信サービス。
PCやスマフォなどほとんどのデバイスで利用可能です。初回は無料制限なしで3カ月利用することができます。
ファルコムトップアルバムはYsと軌跡が半々。 pic.twitter.com/NqclRmCLJB
Apple Musicの同期方法の長所として、iCloudにアクセスできる全ての端末で簡単に膨大な種類の音楽を聴ける点が挙げられます。
最近のパソコンでは、数テラバイトものストレージ容量を備えた機種が珍しくありません。しかしiPhoneやAndroidスマホでは、せいぜい数十~数百GBのストレージ容量が関の山です。容量の少ないスマホに数万曲もの音楽データを同期させようとすると、確実に容量オーバーになって使用に支障が出てしまうことでしょう。
その点、Apple MusicのiCloudミュージックライブラリには、最大で10万曲まで音楽データを保存できます。iTunesで取り込んだCD音源もアップロードして同期可能であり、パソコンにとってもスマホにとっても容量削減になります。
自分の操作で音楽の同期をする必要がない
Apple Musicめっちゃいいな〜〜 このアーティストのこの曲が聴きたいからって毎回同期させてたのがなくなる。Apple Musicにあればだけど。
— いろは (@___O17_) July 28, 2019
従来の同期方法では、パソコンのiTunesで取り込んだCD音源をスマホで聴くためには手動で同期させる必要がありました。たまに1回や2回行う程度であれば問題ありませんが、新曲が出るたびに毎回手作業で同期させていたら対処が大変です。
その点Apple MusicのiCloudミュージックライブラリなら、音楽データの保存先がネット上にあるので、アクセスした端末間で自動的に同期が行われます。パソコン(iTunes)と端末を接続して同期する必要が無く、時間と労力を省ける魅力があります。
iCloud経由で同期させるデメリット
Apple Musicは、2015年の6月にスタートしたばかりの比較的新しい音楽配信サービスです。iTunesやiCloudミュージックライブラリの技術を活用した素晴らしい同期システムが確立されていますが、従来の同期方法と比べて仕様が特殊なため困惑する方も少なくありません。
肝心のApple Musicの公式サイトを見ても情報が少なく、予期せぬ不具合が発生した時に対処に困る点にも注意が必要です。Apple Musicを利用しているユーザーが悩みがちな注意点をいくつか見ていきましょう。
Apple Musicの曲が削除される
iTunesの曲を同期するためには一度落としたApple musicの曲を削除してまたダウンロードしなきゃいけない仕様辛すぎでしょ
— に_むら (@vestpj_11a) February 1, 2018
Apple Musicを利用し始めたユーザーが最も戸惑うのは、おそらくiTunesとの同期方法が変わってしまうことでしょう。iTunesで取り込んだCD音源が何故かスマホと同期できなくなり、パソコンが壊れたのかと勘違いする方も見受けられます。
Apple Musicユーザーの評判を見てみると、「iCloudミュージックライブラリの設定がオン(有効)になっているとiTunesで同期できなくなるなら、必要に応じてオフにすればいいのではないか」と主張している口コミが少なくありません。確かにもっともな意見です。
しかし、iCloudミュージックライブラリの設定をオフにすると、今度はApple Musicの曲が全てのデバイスから削除されてしまう問題が発生することに注意しなければなりません。
たとえ手動でApple Musicの設定をオフにしなくても、Apple IDをサインアウトした時点で強制的にApple Musicの曲が削除されてしまうのが厄介な点です。
Apple Musicから再ダウンロードすれば良いだけの話ですが、非常に時間がかかる上に通信量も増大してしまいます。iTunesやiPhone等のiCloudミュージックライブラリの設定を軽率に変更しないように注意してください。
音楽の音質
Apple Music解約してSpotifyに戻ってきた。圧倒的にSpotifyの方が使いやすい。音質いい。 pic.twitter.com/nhnqXosyT2
— かすく (@t6izsTUIMf7FMJG) August 1, 2019
音楽を聴く際に、出来るだけ音質の良い環境を求めるのは当然の願望です。いかなる名曲でも、音割れしているような音楽データファイルを再生する気にはならないでしょう。
iTunesには、WAVやロスレスなど高音質な状態でCD音源をリッピングできる機能が備わっています。しかし残念ながら、iTunesで取り込んだCD音源をApple MusicのiCloudにコピーする際に、強制的にAAC形式(256kbps)に圧縮される仕様になっています。
iTunes内のCD音源とApple Musicの音声を聴き比べれば、劣化具合がすぐに分かります。音楽を心から愛しているユーザーにとっては不快に感じるかもしれません。
音質にこだわるなら、iTunesから端末に接続する従来の同期方法の方が遥かにマシでした。利便性を追求した結果、音質が犠牲になってしまったとは、皮肉としか言いようがありません。
通信量の増加
朝からAppleMusicを試してたワイ、WiFiつなぎ忘れてて通信量で無事死亡 pic.twitter.com/lL7aY1aegf
— わりえもん (@wariemon) July 1, 2015
Apple Musicに登録してiCloudミュージックライブラリの設定を有効にしていると、更新があるたびに自動的に同期が行われるため、凄まじい通信量が発生してしまう恐れがあることに注意してください。
Wi-Fiを使うことでパケット通信料の節約に対処できますが、モバイルデータ通信しか使えない環境だと通信制限に引っ掛かりやすくなります。これも利便性を追求した報いと言えるでしょう。
iPhoneでこの問題に対処したい時は、以下の手順を実行してください。
- ホーム画面から「設定」アプリを起動する
- 「ミュージック」を選択する
- 「自動的にダウンロード」の設定をオフにする
Apple MusicにiTunesの音楽を同期する際の注意点
配信される音楽だけでなく、iTunesで取り込んだCD音源もiCloud経由で同期できるのがApple Musicの魅力です。iTunes本来の性能を損ねてしまう音質劣化仕様が玉に瑕ですが、「音楽を聴ければ良い」という方にとってApple Musicが非常に便利なサービスであることは確かです。
ただし、iTunesを使ってCD音源をApple Musicで同期する場合、いくつか注意すべきことがあります。最悪、せっかくiTunesで取り込んだCD音源が消滅してしまう可能性もあるので、以下の注意事項にしっかり目を通しておきましょう。
iTunesで曲を削除してはいけない
iTunesでCD音源を取り込んでサーバーにアップロードすれば、iCloud経由で曲を聴けるようになります。
しかし、iTunesに保存した音楽データファイルを絶対に削除しないように注意してください。
もしもApple Musicを解約した場合、iCloudミュージックライブラリに保存していた音楽データが消えてしまいます。その中には、iTunesからアップロードした楽曲も含まれています。
iTunesに取り込んだCD音源の音楽データファイルを削除してしまうと、Apple Music解約後にパソコンでも曲を聴けなくなります。
iCloudミュージックライブラリは、あくまで複数のデバイス間での同期のために音楽データを一時的に保存しているだけの場所に過ぎません。音楽データのバックアップを保存するサービスではないので、過信しないように注意しましょう。
アップロードできない音楽の条件
基本的にiTunesはどのCDでもリッピングできますが、Apple MusicのiCloudミュージックライブラリにアップロードできるファイルには制限があることに注意してください。具体的には、以下の条件に当てはまる音楽データをiTunesからiCloudにアップロードすることは出来ません。
- ファイルサイズが200MBを超える音楽データ
- 曲の長さが2時間を超える音楽データ
- 96Kbps以下のビットレートでエンコードされた音楽データ
一般的なCD音源ならこれらの条件に当てはまることはないでしょうが、iTunesで音楽を取り込む際には一応注意しておきましょう。
iTunesでApple Musicをオフにしている
Apple Musicのサービスを適切に利用するためには、スマホやタブレットなど同期する端末だけでなく、iTunesでもiCloudミュージックライブラリの設定をオン(有効)にしておく必要があります。
iPhoneと比べるとiTunesの設定画面は見落としやすいので注意してください。
- iTunesアプリを起動し、「アカウント」からApple IDとパスワードを入力してサインインする
- 画面上部のメニューバーから「iTunes(または編集)」をクリックする
- 「環境設定」を選択する
- 「一般」タブを選択し、「iCloudミュージックライブラリ」のチェックボックスをオン(有効)にする
Apple MusicにiTunesの音楽を同期できない時の対処法
きちんと手順通りに実行しているのに、何故かiTunesの音楽をApple Musicと同期できないことがあります。見落としがちな原因として、以下の3点が挙げられます。
- 同期しようとしている端末の空き容量が極端に不足している
- Apple MusicのiCloudミュージックライブラリに100,000曲以上保存しようとしている
- デジタル著作権管理(DRM)で保護された曲の認証を済ませていない状態でiCloudにアップロードしようとしている
端末の空き容量を増やす、iCloudミュージックライブラリの曲を減らす、DRM認証を行う、などの対処法を行えば、これらの問題には十分対処可能です。
他にも、簡単な対処法でiTunesの音楽をApple Musicと同期できない不具合が改善する場合があります。困った時は、以下の対処法を試してみてください。
Apple Musicにログイン
Apple Music使うのに必要なiCloudミュージックライブラリをオンにしてるとめちゃ不便だなコレ……iPhoneではApple MusicオフにしてiPad専用で使おうかな
— シューカ (@shuchoux) July 3, 2015
Apple Musicに登録してiCloudミュージックライブラリの設定をオン(有効)にすると、iTunesなどのローカル環境での同期が出来なくなります。
従来の同期方法に慣れている方の中には、つい習慣でiCloudミュージックライブラリの設定をオフにしている方がいます。しかしこれではApple Musicの同期が出来ず、本末転倒です。
iTunesとApple Musicの同期がうまくいかない時は、Apple MusicのiCloudミュージックライブラリにログインして設定を確認することで対処できる可能性があります。
- iPhoneの「設定」アプリを起動する
- 画面最上部のユーザー名をタップする
- 「iCloud」をタップする
- Apple IDとパスワードを入力してiCloudにログインする
また、「設定」アプリの「ミュージック」から「iCloudミュージックライブラリ」の設定をチェックして、オフになっている場合は必ずオン(有効)に切り替えてください。
Apple IDの確認
うちの相方が情弱すぎて辛い。
— KAN (@4ingularity) July 29, 2019
クレジットカードはそれなりに使うのにポイントは使わず有効期限切れだしAmazonで買い物したことないしAppleIDのパスワードを毎回忘れるからApple Musicも使えない。
高額所得者だから細かいことは気にしないのか・・?
複数のiOSデバイスを持っている方の中には、それぞれ異なるApple IDでサインインしている方がいます。
しかし、iTunes・iPhone・iPad・Androidなどの端末間でApple Musicの音楽データを同期するためには、すべてのデバイスのApple IDを統一する必要があります。
もしも別々のApple IDを使っている方は、単一のApple IDで各デバイスにサインインすれば対処できる可能性があります。iTunesやiPhoneなどの音楽データが同期されるかどうか、試してみてください。
端末のバージョン確認
なんやしらんけど自宅のMacから「アップデートしますか?」と尋ねられて言われるがままにアップデートしたらいつのまにかiTunesがApple Music対応になっていて「このビッグウェーブに(以下略)」的な勢いでApple Musicを素直にポチった私。
— okaka_1968 (@okaka_1968) July 13, 2015
Apple MusicやiTunesのサービスは年々進化し続けています。最新のシステムを利用するためには、iTunes・iPhone・Android・Mac・Windowsなど各デバイスのOSを最新バージョンに保たなければなりません。
もしも長期間OSを更新していない場合は、OSのアップデートで問題に対処できる可能性があります。具体的な手順はデバイスによって異なりますが、基本的には「設定」画面からアップデートを行えます。
Apple MusicへのiTunesの音楽の同期をしよう
今回は、iTunesの音楽データをApple Musicで同期する方法や、同期できない時の対処法などをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- Apple Musicの音楽配信サービスを利用するためには、iTunes・iPhone・Androidスマホ等のツールからApple Musicメンバーシップ登録を行う必要がある
- さらに、iTunesやiPhone等の設定画面で「iCloudミュージックライブラリ」をオン(有効)にしておかなければならない
- iCloudミュージックライブラリの設定をオンにすると、音楽データが全てiCloud経由で同期されるため、iTunesとスマホを接続したローカル環境での同期が出来なくなる
- iTunes内の音楽データは、「ライブラリ」からiCloudにアップロードすれば各デバイス間で同期できる
- もしもiTunesでApple Musicと同期できない時は、Apple MusicのiCloudミュージックライブラリの設定やOS更新、同一のApple IDでサインインしているか、などを確認すると良い
iTunesの音楽を同期できなくなると機械の故障を疑いたくなりますが、原因はApple Musicの同期の仕様にあります。
Apple MusicのiCloudミュージックライブラリを有効にした時点でiCloud経由での同期しか出来なくなることを理解しておけば、iTunesとスマホを直接同期させることができなくなっても戸惑わずに済みます。
iTunesから音楽データをiCloudにアップロードすることでデバイス間での同期が可能なので、Apple MusicのiCloudミュージックライブラリの設定をオフにするのは極力避けた方が良いでしょう。
iTunesとApple Musicとの同期のやり方が分からなくて悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてApple Musicを使いこなせるようになってください。