2019年11月12日更新
【Android】Safariブラウザは使えない!使えるブラウザを一覧で紹介!
AndroidでSafariは使えないのか、その点について検証します。また、Safari以外で使えるブラウザを一覧で紹介します。結論としては、AndroidではSafariは使えないことになりますが、検索結果に関してはSafariと同等の結果を得られます。
目次
AndroidでSafariブラウザは使えない!
今回は、「AndroidでSafariは使えないのか」という命題について検証します。また、Safari以外でAndroid版としてリリースされているおすすめのブラウザを紹介します。
現在、ユーザー数が多いメジャーなブラウザは限られていますが、その中でも人気のブラウザの1つが「Safari」です。
WindowsがPCのOSとして全体のシェアを圧巻していた十数年前は「Internet Explorer」がブラウザの主流として広く利用されていました。
しかし、スマホなどのスマートデバイスが第三のパーソナルデバイスとしてデビューした時期から、PC・スマホ・タブレットなど、どの端末でも相互に運用できるブラウザのニーズが一気に高まり、Google Chrome・Safari・Firefoxなどの、スマホ・タブレットの仕様が始めから想定された規格・UIデザインをもつブラウザが市場を主導するようになりました。
そうした流れの中で、UIデザイン・スマートデバイスコンセプトにおいてブラウザの開発シーンを牽引してきたブラウザの1つが「Safari」です。
Apple標準ブラウザがSafari
Google Chromeは、サービス提供元のGoogleの特徴もあり、様々な拡張機能やサービスとの連携が進み、機能の多角化が進んでいます。
それに対して、iPhone・iPadといったスマートデバイスの立役者的製品を世に送り出したApple社のデバイス標準ブラウザである「Safari」には、デバイスとユーザーをつなぐUI(ユーザーインターフェイス)としてのブラウザコンセプトが色濃く残っており、そうした特徴がユーザーを魅了するポイントの1つといえるでしょう。
Android版のSafariは存在しない
一般的に、その業界・シーンに大きいシェアをもつアプリ・ソフトはOSの垣根を越えてリリースされるのが常套のあり方ですが、Androidは開発元がGoogleであり、SafariにとってブラウザのライバルであるGoogle Chromeを標準ブラウザにしているということもあって、現実としてAndroid版Safariはリリースされていません。
逆にiOS版のGoogle Chromeはリリースされています。この違いは、元々検索エンジンサービスの開発から始まったGoogleと、デバイス・ソフト・OS・UIをコンセプチュアルにコーディネートして1つの製品として開発してきたAppleの企業理念・カラーの違いが、会社の方針の違いとして表れているのかもしれません。
ちなみに、Windows版Safariは以前提供されていましたが現在は提供を終了しています。
Safari以外にAndroidで使える人気のブラウザは?
Android版Safariはリリースされていないので、AndroidデバイスではSafariを使えないことになりますが、Safari以外にAndroid版として便利なブラウザが多数リリースされています。以下はAndroidで使える人気のブラウザについてレビューします。
Google Chrome
まず、紹介するのはAndroidの標準ブラウザであるGoogle Chromeです。AndroidとGoogle ChromeはともにGoogleが提供しているOSとブラウザなので、Google ChromeはAndroidにとって最も相性の良いブラウザといえます。
Google標準ブラウザ
Google Chromeの長所・メリットとしては、多彩な拡張機能もさることながら、Googleが開発する様々なサービスとの連携が可能である点が挙げられます。
Googleは検索エンジンだけでなく、Gmail・YouTube・Google Map・Google Photoなどをはじめ、文書・表計算サービス、各種分析サービスなど、豊富なサービス開発を行っており、そうしたGoogle関連のサービスをGoogleアカウントで双方向的に連携できるように全体のサービス運営が組まれています。
また、Google以外のサービスにおいても、Googleアカウントの登録情報を利用してユーザー登録できるようにシステムが組まれているサービスが増えており、ブラウザの垣根をこえた可能性の広がりをみせています。
Firefox Focus
Google Chrome・Safariと並んで一般ユーザーに愛好されているブラウザが「Firefox」です。FirefoxはGoogle Chrome・Safariと比べると、シーン全体のユーザーシェア率は劣りますが、根強い人気があるブラウザです。
今回紹介するFirefox Focusは、Firefoxの姉妹版ブラウザですが、両者の違いを簡単に説明すると、Firefox Focusはよりプライベート仕様に特化した内容になっています。
Firefox Focusの特徴は、まず、ブックマーク・タブ機能は装備されておらず、パスワード保存や同期はできない仕様になっています。これは一見不都合に思われますが、プライベート重視という仕様の一環としてこのようにカスタマイズされています。こうした不都合の代償にプライバシー保護の機能が充実しています。
その特色が最も顕著に表れている機能が、webページを閉じるときに使用する「消去」ボタンです。一般的なブラウザはwebページを閉じるときにタブを閉じますが、Firefox Focusでは代わりに「消去」ボタンをタップし、webページと一緒に閲覧履歴・Cookieなどのユーザーのサイト閲覧に関する全てのデータが消去されます。
尚、Firefox FocusはAndroidデバイス・iOSデバイス専用のブラウザで、PC版はリリースされていません。
拡張機能が豊富
「FireFox」シリーズの特徴で共通したメリットとして挙げられるのが、拡張機能の豊富さです。
「FireFox」シリーズのブラウザは、デフォルトでは拡張機能がほぼ入っていない状態ですが、そのまっさらな状態にユーザーが自分のニーズに合った「アドオン」と呼ばれる拡張機能を追加して、自分オリジナルのブラウザにカスタマイズして使えるという特徴があります。
Sleipnir Mobile
Sleipnir Mobileは、サイトページのタブをたくさん開くユーザーにおすすめのブラウザです。Sleipnir Mobileはスマホで使うブラウザならではの操作性が好評です。
タブの操作が便利
Sleipnir Mobileはタブを操作する際に、指を使ったジェスチャー操作をメインに使用します。通常のブラウザでは、タブを閉じたり、前ページに戻ったり、ページ更新したりするときにタブページ上のアイコンやボタンをタップして操作しますが、Sleipnir Mobileではそれぞれの操作に対応するジェスチャーが設定されています。
そのため、スマホ画面上の小さいアイコンやボタンをタップするのではなく、スマホ画面上で大きく指でL字や円を描くことで、タブを閉じたりページを更新したりできます。操作に慣れれば、直感的にブラウザを操作できて便利です。
ジェスチャー操作の設定は自分にあわせてカスタマイズすることもできます。
Puffin Web Browser
Puffin Web Browserは、通常のブラウザとは少し仕様が違っており、専用サーバーを通した、クラウドスタイルのブラウザと言えます。
Flashコンテンツの表示に便利
通常のブラウザはローカル環境(それぞれの端末のストレージ)にインストールされたブラウザアプリ・ソフトウェアをとおしてwebサイトをブラウジングしてページを閲覧します。
しかしPuffin Web Browserの場合は、端末上でURLを指定すると一旦、米国に設置されているPuffin Web Browserの専用サーバー上でブラウジングし、そこで情報処理したwebサイト情報を端末に送信するという形式です。
そのため、例えば、使用ブラウザの設定でFlashコンテンツをサポートしているかなどと気にしなくても、米国の専用サーバーで処理したサイト情報が送られてくるだけなので、安心してFlashコンテンツが設置されたサイトを閲覧できます。
ただ注意点として、Puffin Web Browserは初めに米国の専用サーバーでwebサイトにアクセスするため、日本国内のwebサイトで、米国からのアクセス(もしくは国外からのアクセス)をセキュリティー上拒否するように設定しているwebサイトは、開けない可能性があります。使用上、その点を留意しておきましょう。
AndroidとSafariは同じ検索エンジンが使える!
Android版のSafariのリリースはないため、AndroidデバイスではSafariを使用できないと前項で説明しましたが、実質的な観点からいうと、Safariというフォームは使わなくても、AndroidデバイスでSafariと同じ検索エンジンを使えます。
SafariもChromeも検索結果は同じ
ここで、事前理解としてブラウザと検索エンジンについて整理しておきます。まず、ブラウザとはインターネットを閲覧するアプリ・ソフトウェアの総称であり、それぞれのブラウザが専用の検索エンジンを搭載しているわけではありません。
検索エンジンはブラウザとは独立してサービス提供されていると理解しましょう。例を挙げれば、検索エンジンとして代表的なサービスとしてYahoo(ヤフー)があります。Yahoo(ヤフー)は検索エンジンサービスであり、専用のブラウザはありません。どのブラウザでも利用できます。
同様に他にも一般的に利用されている検索エンジンとして、Microsoftが運営するbingがあります。もちろんGoogleもその1つです。
Googleは開発元がGoogle Chromeというブラウザを提供しているので混同してしまいがちですが、他のブラウザでもGoogleは使用できます。というよりも、他のブラウザは標準の検索エンジンをもっていないので、検索エンジンとしてシェアがあるGoogle・Yahoo(ヤフー)を利用する場合がほとんどです。
ここで本題に戻りますが、意外に表立って語られませんが、Safariにデフォルトで設定されている検索エンジンはGoogleです。つまり、デフォルト設定で利用する上では、Safariで検索する検索結果とGoogle Chromeで検索する検索結果は同じになります。
Google検索エンジンが使える
つまり、検索結果に関しては、Safariを使用しなくてもGoogle Chromeを利用することでことが足りるということです。
言い換えると、SafariとGoogle Chromeの違いは検索機能以外の機能、例えば拡張機能やUI(ユーザーインターフェイス)の使いやすさなどに集約されることになります。
AndroidはSafari以外の便利なブラウザを使おう!
Androidで使える、Safari以外の便利なブラウザを活用しましょう。「AndroidでSafariは使えないのか」という命題に関しては、結論としてAndroid版のSafariはリリースされていないため、使えないことになります。
しかし、検索結果に関しては、どのブラウザを使用しても、検索エンジンとしてGoogleを使用すれば、Safariと同等の検索結果を得られます(Safariのデフォルト設定の検索エンジンがGoogleであるため)。
Androidの場合は標準ブラウザがGoogle Chromeであるため、Android版のSafariがなくてもGoogle Chromeを使用すれば、Safariと同等の検索結果を得られることになります。