【Android】スマホの充電ができない・遅い場合の原因と対処法を解説!

Android スマホが充電できない・遅い場合の原因と対処法を「充電器の不具合」なのか「Androidデバイスの不具合」なのか、それぞれの原因と対策について解説。また、充電できない場合の対処法として、セーフモードでの起動方法など解決方法についても解説。

【Android】スマホの充電ができない・遅い場合の原因と対処法を解説!のイメージ

目次

  1. 1Androidスマホが充電できない・遅い場合の原因と対処法【充電器編】
  2. Androidの充電器が故障している
  3. 非正規品の充電器を利用している
  4. Androidスマホが接続不良をおこしている
  5. 2Androidスマホが充電できない・遅い場合の原因対処法【デバイス編】
  6. Androidスマホがフリーズしている
  7. バッテリー消費量が多すぎる
  8. 充電残量がゼロになったまま長期間放置していた
  9. 3それでもAndroidスマホが引き続き充電できない・遅い場合の対処法
  10. まずはAndroidスマホの再起動
  11. Android OSのバージョンをアップデート
  12. 4充電できない場合の最終手段はセーフモードでアプリを削除
  13. セーフモードとは?
  14. セーフモードの起動方法
  15. 5Androidスマホ自体が故障して充電できない場合は修理が必要
  16. Androidスマホのバッテリー交換は業者に依頼しよう
  17. 6Androidのバッテリー寿命を長持ちさせるポイント
  18. 7Androidスマホが充電できない場合は早急に対処を!

Androidスマホが充電できない・遅い場合の原因と対処法【充電器編】

Androidスマホで充電ができない、または充電が異常に遅いなどのトラブルが発生した場合の原因として、最も可能性が高いのは充電器に問題があるケースです。

Androidの充電器が故障している

まずは充電できない原因として充電器を疑ってみましょう。Androidスマートフォンに限らず、様々な電子機器で充電ができない主な要因は充電器が故障していることです。充電器が故障しているとスマートフォンが充電できないだけではなく、スマートフォンそのものの故障に繋がったり、最悪の場合発火するなど非常に危険ですので真っ先にチェックしましょう。

故障しているかもしれない充電器

充電器が故障しているかどうかの切り分け方法としてまず行うべきは、他のタブレットやスマートフォンなどのUSB充電ができる電子機器に接続して充電できるか確認することです。目的としては、その充電器に接続した他のタブレットやスマートフォンが充電できた場合に、その充電器が問題無い可能性が高いという判断ができるからです。

他のタブレットやスマートフォンが無い場合や、その電子機器に接続しても充電ができない場合にはモバイルバッテリーなどをその充電器で充電してみてください。電子機器は充電に必要な規格などが合致していないと充電できませんが、モバイルバッテリーであれば比較的どの充電器でも充電が可能です。これで充電できればその充電器が問題無いことがほぼ特定できます。

非正規品の充電器を利用している

次に可能性が高い原因として、スマホメーカー純正の充電器を使っていない場合です。最近のスマートフォンは高い電流を必要とするものが増えており、高速充電対応のスマートフォンも多く存在します。

そのため、メーカーはそのスマートフォンに適した充電器を付属しているケースも多くなっていますので、非正規品の充電器を使用している場合には充電できない・充電が遅いなどの不具合が生じる可能性があります

スマホ純正の充電器

例としてASUSスマートフォンの充電アダプターを詳しく見てみましょう。アダプターには様々な情報が印刷されていますので、ここでは「OUTPUT」の箇所を見てください。5.0V、2.0Aと印字されています。

ASUSスマホの充電アダプター

これを見ると、このASUSスマートフォンは2.0Aの電流で充電を行う必要があるということが分かります。この時、非正規品のACアダプターのOUTPUTが1.5Aだったり1.0Aだった場合、充電が遅くなったり、機種によっては一切充電できないケースもあります。

また、これとは逆に9.0V、3Aや5.2V、2.4Aなどの高い電流を出力可能な充電器の場合、今の充電器では過電流の心配はほとんど無いとは言え、USBケーブルの仕様などによってはスマートフォン本体やケーブルを痛めたり発火に繋がってしまう可能性があるので控えましょう。

正規品を使えばOK

基本的にはスマートフォンに付属または公式に販売されている充電器を使って充電することが望ましいとされていますので、非正規品の充電器で何か問題を感じた場合には即座に使用を停止し、正規品の充電器を使って充電するようにしてください。

Androidスマホが接続不良をおこしている

正規の充電器を使用しているのに充電できない、他のスマートフォンでは充電できるなど、これまでの対処法では原因が分からなかった場合には、Androidスマートフォンとの接続不良を疑ってみましょう。

切断されたケーブル

完全にケーブルやコネクタが壊れている場合にはすぐに原因が特定できますが、目に見えない部分でケーブル・コネクタ類が損傷している可能性があります。ケーブル側断線やコネクタが損傷している場合、別のケーブルに交換して接続してみると正常に充電できる可能性があります。

また、接続口が特に問題無い場合でもコネクタの端子にほこりが溜まっていたり汚れている場合には正常に充電できない可能性があります。その場合にはエアーダスター等を用いてスマートフォン側とケーブル側両方のコネクタを綺麗にしてみましょう。こういった簡単な対処法で解決することもありますので一度試してみてください。

Androidスマホが充電できない・遅い場合の原因対処法【デバイス編】

Androidスマホが充電できない・遅い場合の原因対処法として、まずは充電器周りから切り分けてみましょう。それでも充電が正常にできない場合にはAndroidデバイス側に原因がある可能性があります

 Androidデバイスに原因があるかも

充電できない原因がAndroid内部に無いか順次確認していきましょう。

Androidスマホがフリーズしている

まず簡単に判断できるのがAndroidスマホがフリーズしていないかどうか。充電中に放っておいたら充電ランプが点いているのに、いつまで経っても満タンにならないというケースがあります。こういう場合には実はAndroidがフリーズして実際に充電できていなかったという可能性が高いです。

スマホが停止、フリーズしている場合

AndroidではOSが充電を制御しているため、フリーズした状態だと正常に充電できないケースがあります。(充電しながら再起動すると起動途中は充電できないタイミングがありますが、その原因はOSが充電の制御を開始していないからなのです。)

このような場合には強制的に再起動を行い、Androidが正常に動作する状態にしてあげる必要があります。フリーズが原因だった場合、再起動すれば正常に充電が開始されるはずです。

バッテリー消費量が多すぎる

次に疑うべきはAndroid内部でバッテリーの消費が高くなっているために充電が追いつかないケースです。特に通信系(頻繁に通信が発生するものやGPSの取得など)に負荷が掛かっている状態や、ゲームなどグラフィック描画に負荷がかかっている状態、または複数のアプリを動作させていて負荷がかかっている場合などです。

バッテリー消費量が多い

こういった高負荷による電池の消費が多くなっている状態では、充電が間に合わず消費の方が早いために充電が減っているように見えるケースがあります。特に非正規品の充電器を使っていて少しずつしか充電できていない場合には、負荷が掛かると充電できないケースがよく発生しますので確認してみてください。

充電残量がゼロになったまま長期間放置していた

長期間スマートフォンを放置していた場合、充電がゼロに近い状態から更に放電が進んで完全にゼロになってしまうケースがあります。これはリチウムイオン電池にとって非常に良くない状態なのです。

放置されたスマートフォン

スマートフォンに搭載されているリチウムイオン電池の特性として、完全に放電してしまったリチウムイオン電池は再度充電できない状態になったり、ショートや液漏れなどの重大な損傷を受けることがあります。そのため、大前提として充電ゼロの状態で長期間放置しないように注意する必要があります

ただし、完全に放電してしまった場合でも、1時間以上充電器を接続しておくことで再び充電できる場合があります。その場合でもリチウムイオン電池に問題が発生している可能性がありますので、充電している電子機器から目を離さず、充電が開始するかどうか様子を見てください。

それでもAndroidスマホが引き続き充電できない・遅い場合の対処法

充電器の確認、デバイスの確認を行ってみても引き続き充電できない・充電が遅い場合は次のような対処法を試してみてください。

それでも解決しない場合は

まずはAndroidスマホの再起動

Androidがフリーズした場合に再起動するという対処法がありましたが、フリーズしていない場合でも裏で何か問題が発生している場合があります。原因がはっきりと特定できない場合は、ひとまず再起動してみて不具合が直らないか試してみてください

電源長押しで再起動を選択

端末の再起動は電源ボタンを長押しすると表示される上のような画面で「再起動」を選択すると、一旦電源が切れその後もう一度Androidが起動されます。起動が完全に完了したら充電が正常に行えるか、充電が遅くないかどうか確認してみてください。

Android OSのバージョンをアップデート

再起動を行っても充電ができない・充電が遅い状態が直らない場合にはOSのバージョンを確認のうえ、バージョンアップを行うことも一つの手段になります。

AndroidOSのバージョンを確認

ただし、Androidバージョンはスマートフォンの機種や契約した通信会社によってもバージョンアップ方針が異なり、場合によってはアップデートできないことがあります。また、バージョンによっては動作しないアプリなどが発生する可能性がありますので、事前に確認のうえ慎重に行ってください。

充電できない場合の最終手段はセーフモードでアプリを削除

助けてもらうシーンの風景

Androidスマートフォンが充電できない・遅い原因がどうしても分からない場合にはAndroidをセーフモードで起動してみましょう。何かAndroidのシステム上に問題があった場合、セーフモードで起動すると充電が可能になる場合があります

セーフモードとは?

セーフモードとは、Androidシステムを動作させる必要最低限の機能のみ有効にした状態で起動させるモードのことです。基本的にはその端末が出荷された最初の状態と同じ状態で起動します。

セーフモードで起動している画面

セーフモードで起動している時には全ての画面の左下に「セーフモード」と表示されます。

セーフモードの起動方法

セーフモードで起動するには「電源ボタン」を長押しして下の電源メニューを表示します。ここで、「電源を切る」を長押しすると「再起動してセーフモードに変更」という画面が表示されます。

電源を切るボタンを長押しする

「再起動してセーフモードに変更」画面が表示されたら「OK」ボタンを押して再起動してください。一度電源が切れた後、再起動が完了したらセーフモードで起動されているはずです。

再起動してセーフモードに変更の表示画面

画面にも表示が出ますが、セーフモードで起動する際にはホーム画面に配置したアイコンや後からインストールしたアプリ類が全て無効になっています。ただし、これは再度再起動をして通常モードで起動すると全て元どおりになりますのでご安心ください。

なお、一部情報ではホーム画面に配置しているウィジェット類が消えてしまって自動的に元に戻らないケースがあるようです。もしそのような状況が発生した場合もウィジェットが完全にアンインストールされたわけではありませんので、再度ホーム画面に配置してみてください。

セーフモードで問題なく起動したことが確認できたら充電が正常にできているか確認しましょう。端末の充電ランプが「赤色」に光っているか確認するとともに、念のため電池の状況も確認しましょう。

設定メニューから「電池」を選択

まず、「設定」メニューから「電池」を選択します。「電池」画面に入ったら下の図のように「充電中」になっていること、2箇所の電池マークに「雷のような充電中マーク」が付いていることを確認してください。

「電池」画面で充電されていることを確認

セーフモードで充電が可能だった場合、Androidの通常モードで起動している何かのアプリが充電の邪魔をしている可能性があります。原因となっているアプリを特定することは非常に困難ですが、次のチェック項目に従って確認をしてみてください。

  • 充電が出来なくなった前後にインストールしたアプリを無効化またはアンインストールしてみる。(アンインストールする場合にはデータのバックアップ等忘れないようご注意ください。)
  • 電源を制御するようなアプリ(バッテリーセーバー的なもの)をインストールした場合は、該当のアプリを無効化またはアンインストールしてみる。

セーフモードでの起動はスマートフォン購入後から追加でインストールしたアプリがAndroidに影響を与えていないか切り分けを行うために便利なモードです。充電の問題に関わらず、Androidに問題が発生した場合の有効な対処法の糸口となりますので一度試してみてください。

Androidスマホ自体が故障して充電できない場合は修理が必要

修理のための道具一式

スマートフォンそのものが故障している、またはAndroidそのものやアプリは起動しているけど充電の接続に問題があるような場合には本体を修理に出すしかありません。

Androidスマホのバッテリー交換は業者に依頼しよう

Androidスマートフォンの充電ができない・遅いなどどうしても自分で対応できない、故障しているようだという場合には修理するしかありませんが、スマートフォンは自分で分解・修理が基本的にできません。スマートフォンが故障した場合には業者に依頼するのが最も安全ですので検討してみましょう。

修理のためショップへ急ぐ

携帯キャリアから購入したスマートフォンであれば端末補償のサポートプランやメーカーの保証期間など様々なサポートがありますので、まずは契約時の書類や契約内容をご確認ください。

携帯キャリアやメーカーからの保障が受けられない場合には街中にある携帯修理のショップに持ち込むという選択肢があります。稀に非常に高価な修理費用を請求されるような業者もありますので、事前にWebで修理業者を調べるなどして安心できる業者に相談しましょう。

Androidのバッテリー寿命を長持ちさせるポイント

スマートフォンのバッテリー寿命を長持ちさせるポイントとして、特に影響が大きいのは熱による影響です。本体が高温になるような環境での利用や、充電しながらの長時間の利用はバッテリー寿命を低下させる要因となります

電池がダメになる

その他の対処法としては、100%充電・完全放電を行わないこと。最近では電池の性能が向上しているため充電の継ぎ足しはそれほど寿命に影響を与えないと言われていますが、充電がゼロの状態で放置する完全放電については明らかにバッテリーの寿命を縮めます。ご注意ください。

Androidスマホが充電できない場合は早急に対処を!

Androidスマートフォンの充電ができない・遅いという場合の対処法は充電器の不具合など物理的なものからAndroid内で影響しているアプリやOSの影響など様々な要因があります。ですが、本記事に記載の内容を順次試していただくことでほとんどのケースで要因が特定できるはずです。充電で困った場合には是非活用してみてください。

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この記事のライター
zan_k