スマホの充電が遅いことで悩んだ経験は、最近では誰にでもあると思います。バッテリーの劣化が原因だと思いがちですが、遅い原因は思わぬところにある場合があります。本記事ではスマホの充電が遅い理由とその対策方法について解説します。
家に帰ってからスマホを充電していると、いつもより充電のスピードが遅いと感じる場合があります。気のせいだと思って放置している人も多いと思いますが、実際に充電速度が落ちている場合があります。これにはいくつか原因があり、本当に気のせいでなければ充電器の出力やスマホのバッテリーなどに問題がある場合がほとんどです。
そこで今回はスマホの充電が遅くなってしまう原因を究明するとともに、その改善策についていくつか提案を行います。
スマホの充電が遅いと感じたとき、充電器にその原因がある場合があります。充電は出力電流(アンペア)の数値が高いほど短時間で充電することができますが、この値が小さいほど充電にも時間がかかってしまいます。
例えばパソコンから充電を行う場合、パソコンのUSBポートは0.5Aという規格が定められています。一方でACアダプターには2A規格のものがあり、2つを比較すると速度の差は明らかになります。早く充電したい場合は、低電流の充電器ではなく、コンセントに直接差し込むタイプのACアダプターの利用をおすすめします。
充電器と充電アダプターによる電流差で充電速度に違いが出ると説明しましたが、充電ケーブルが異なると遅くなってしまう場合があります。先述した通り、通常のUSBケーブルでは0.5Aという規格が定めされていますが、これを用いていると給電元(充電器・アダプター)が規格に沿って0.5Aまでの電流しか流さない仕様になってる場合が多く、本来のスペック通りに給電されません。
これについては専用の、充電用の大きな出力電流に対応したUSBケーブルを購入して使用することで改善が可能です。
同じスマホを長い期間利用していると、内部のリチウムイオンバッテリーが劣化して、蓄えられる電気が少なくなっていきます。おおよそ二年ほどが交換時期の目安と言われていますが、これについてはバッテリー交換や新しい機種に買い替える、あるいは外付けのバッテリーを持ち歩くなどで対応する必要があります。
充電する環境も電池の充電速度や寿命に大きな影響を与えます。例えば電池の消費が激しいゲームなどを行いながら充電を行うと、充電の消費と、充電が同時に行われるため充電時間の増加、バッテリー劣化の大きな原因になります。
また非常に気温の高い車内など、温度差の激しい場所に放置してしまうのも大きな危険が伴います。スマホ自体が誤作動を起こしてしまう可能性があり、充電速度以前に故障の原因にもなります。
昔はバッテリーの残量を0にしてから充電するほうがよいとされており、実際に電池切れになってから充電するように気をつけている方も多いようです。しかしそれは昔の話で、最近のiPhoneや、その他多くのメーカーのスマホに搭載されているリチウムイオンバッテリーなどは、充電を繰り返してもあまり容量が減らないように設計されています。
完全に放電してから充電すると、より電池の容量を劣化させてしまう原因になる可能性があります。また、完全放電から再びスマホを起動するために大きな電力が必要になり、時間がかかってしまうため、オススメの方法ではありません。
スマホを使って遊びながら、充電しながら、ゲームなどのアプリをしながら、という使い方をしていると当然、充電したそばから消費してしてしまうことになるので、電池の充電は遅くなります。ケーブルをさしっぱなしにして利用することになるためストレスも溜まってしまいます。
そして何より、つかったそばから消費するという使い方はバッテリー劣化の原因にもなるので、避けたほうがよいと考えられます。
実際にスマホの充電が遅いと感じた時、上記のような原因が考えられると述べてきました。単純に充電環境(アダプターなど)が最適ではないパターン、バッテリーが劣化しているパターン、使い方に問題があるパターンなど、さまざまな場合がありました。そうした各原因についてどのような対処法をとればよいかを説明します。
使っている充電器があまり良いものではない可能性も考えられます。安価なスマホ充電用のACアダプターや充電器、充電ケーブルなどは、見た目が変わらなくても出力や耐久性などが弱く設計されていることが多く、それが原因となって充電が遅くなっている可能性があります。また安価な充電器は故障の原因にもなりえます。
先述した通り、充電ケーブルやアダプターにはそれぞれ定められた電流値があります。この電流値が高ければ高いほど充電の速度は早くなりますので、製品パッケージなどを調べて電流が通常である0.5Aよりも大きいものを選ぶと早く充電できるかもしれません。
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