セルスタンバイ問題とは、あまり聞きなれない言葉ですが、ご自身のスマホもセルスタンバイ状態になっているかもしれません。スマホの電池の消耗が速すぎると感じた際はセルスタンバイ問題を疑ってみましょう。原因を知って、電池の持ちをよくしましょう。
セルスタンバイという言葉はあまり聞きなれない方が多いでしょう。セルスタンバイ問題とは、2014~2015年ごろに大きな問題となりましたが、その後格安スマホ会社が原因を対応し鎮静化をしていました。しかし、2017年になり、ファーウェイの格安スマホが出てくると、またこのセルスタンバイ問題が発生してきました。
セルスタンバイ問題とは一体どういった状況で、なにが原因で起こる問題なのか確認していきましょう。
セルスタンバイとは、Android端末内部のプログラムの一種です。AndroidスマホのSIMをドコモやソフトバンクなどのキャリアからリーズナブルな価格を提供してくれるMVNOの格安スマホや格安SIMに乗り換えた時、電池の消耗が異常に速いと感じたことはないでしょうか。この電池の消耗が速い現象はセルスタンバイ問題が発生している可能性が高いです。
3Gでは、通信と通話の二つの回線が別々になり、データ通信専用の格安SIMを使用していると通話は出来ないのですが、端末によってこの状態を「圏外」と勘違いし、通話回線をずっと探してしまうことで電池を消耗してしまうのが原因のようです。スマホを使用していない時も常に回線を探している状態なので、電池消耗は免れません。
ご自身のスマホが電池消耗が激しいと感じた時はセルスタンバイ問題が原因かもしれません。セルスタンバイの状態は近年見分けがつきにくくなっています。インターネットで検索を行っても、意見が分かれることが多々あります。
端末によっては、確認画面がないものもありますが、ご自身のスマホがセルスタンバイ状態か電池の消費の確認画面を見ていきましょう。スマホのホーム画面から「設定」をタップしましょう。
「設定」が起動しましたら、「省エネ&バッテリー」をタップしましょう。
「電池」をタップしましょう。
「バッテリーの使用量」を探し、「セルスタンバイ」をタップしましょう。端末によって、項目名が違っていたりしますので、バッテリーや電池と記載されている項目を選んでいきましょう。
セル無線通信の電池使用量や圏外時間などが表示されます。3G回線で、電池使用量が高かったり、圏外時間100パーセントなどになると電池の減りが異常に速いセルスタンバイ問題が発生している状態と言えるでしょう。
ただし、LTE対応の機種は電池使用量が高かったり、圏外時間100パーセントであってもあまり電池消耗に影響はないようです。セルスタンバイ問題はすべての端末で起こることではないようです。
セルスタンバイの状態であるかを確認していきました。では、セルスタンバイとは、どういった原因で起こり、どのような対策をとっていけばよいのでしょうか。セルスタンバイ問題の原因を知り、解決していきましょう。
Android端末で3Gや4G回線で通話と通信を使用しているとき、どちらか片方でエラーが起きたとAndroid端末が勘違いし、エラーを改善しようと処理するため電池が消耗されていきます。
データ通信専用のSIMカードを使用していると、端末によっては受信できない3G回線や4G回線をひたすら探すことによって電池が消耗し、セルスタンバイ問題が発生します。この端末が電話回線を探している状態は端末の画面が黒く、スクリーンオフした状態でもバックグラウンドで電話回線を探し続けていますので電池消費はずっと続きます。
では、この電話回線を探す状態を解消するにはどのような対策を行うべきなのでしょうか。「通話機能もしくはSMS機能付きSIMの利用」、「セルスタンバイ対策がされたスマホの使用」、「モバイルWi-Fiルーターの使用」、「機内モードの使用」をそれぞれ試してみましょう。
MVNOの格安スマホや格安SIMでデータ通信専用SIMカードを使用している場合、電話回線をずっと探し続けている状態ですのでセルスタンバイ問題が発生します。電話回線を探す必要がないように、通話機能付きのSIMカードもしくはSMS機能付きのSIMカードに変更することによって電話回線を受信しましょう。
SMS機能は電話回線を使用していますので、二つの回線を認識することが出来ます。SMS機能付きのSIMカードを使うことが、SIMカードを変更するだけなので長期的に考えると一番妥当かもしれません。しかし、SMS機能は付けたり外したりが気軽にできません。SMS機能は格安SIMを申し込むときに付けるか付けないかの選択を行います。
MVNOの格安スマホや格安SIMカードでセルスタンバイが問題になっているためか、最近はセルスタンバイ対策が行われているSIMフリースマホがあります。新規購入や買い替えの際には、ご自身が購入したいスマホがセルスタンバイ対策が行われているかを確認してみましょう。
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