iPhoneを使って行えることはたくさんあります。その中には、ネット検索があります。いろいろなWebサイトにアクセスできますが、心配なのは閲覧履歴を残さずに削除し個人情報を保護することです。今回はiPhoneの検索履歴を残さない方法と削除方法を解説します。
インターネットサーフィンやWeb検索はPCで行えるもの、というのはこれまでの考え方でした。この考え方が大きく変えたのは、スマートフォンの世界的な普及です。事実、インターネットを利用する際の主要デバイスがPCからスマホへ移り変わったと多くの知識人がコメントするほどです。
例えばある調査によれば、インターネット利用機器は、PCの59%に対し、スマホは58%です。Webの閲覧内容では、生活関連、健康関連でスマホの利用率は60%、娯楽関連では70%、飲食関連に至っては80%の利用率です。SEO業界がスマホ利用者をターゲットにしている理由がよく分かります。
スマホの筆頭とも言えるiPhoneでのWebサイトの閲覧も盛んに行われています。
インターネットアクセスや、Webサイトの検索などを行うため、iPhoneには「Safari」アプリが標準インストールされています。「Safari」はAppleが開発したiPhoneのWebブラウザです。iPhoneに内蔵された「Safari」アプリを使って、調査やインターネットショッピング、世界中の新しい情報やニュースを見ることができます。
「Safari」は当初、AppleのPCであるMacの基本ソフトとして開発されたものですが、その後iPadやiPhoneにも採用され、現在はWindows版Safariも入手可能です。「Safari」は動作が非常に軽快で、Web標準のアプリとして、高いパフォーマンスを行えます。
また「Safari」アプリは、Appleが独自に開発した独自の描画プログラムを実装しているので、Webサイトの文字表示がとても綺麗なことでも知られています。
iPhoneのWebブラウザ「Safari」にはたくさんの便利な機能が実装されています。「Safari」に実装されている便利な機能には、ブックマーク機能、履歴閲覧機能、共有機能とリーディングリスト、共有リンク機能などがあります。また履歴機能を記録しないプライベートブラウズモードもあります。
特に個人情報の保護という観点から考えると、履歴閲覧機能とプライベートブラウズモードはユーザーにとってありがたいものです。履歴閲覧機能を使えば、「Safari」を使ってこれまで閲覧した履歴がすべて表示できるので、偽装請求が送信されてきても、首尾よく対処できます。
またプライベートブラウズモード機能があるので、Webで格安航空券を検索する際に、検索痕跡を残すことがないので、格安航空券販売サイトも過去の閲覧機能を元にして価格を表示する、といったことはできなくなります。
iPhoneでWeb検索をするには、基本的に「Safari」アプリを使用します。しかし、iOS版としてインストールできる「Google Chrome」を使用することもできます。「Google Chrome」は世界で最も使用されているWebブラウザで、その使いやすさ、カスタマイズ性の高さで知られています。
さらに現在ほぼすべてのPCやタブレット、またスマホでインストールできるので、どのデバイスからもGoogleアカウントにログインでき、再設定の必要がないことも強みの1つです。
Web検索をすれば必ず履歴が残ります。その閲覧履歴を残さないことはとても重要です。Webサイトを訪れると「Cookie」が作成されます。「Cookie」はWebサイトの訪問者を識別する仕組みで、「Cookie」にはWebサイトの閲覧履歴やログイン情報が記録されます。
Webサイトの閲覧および検索履歴を消さずにいると、訪問されたWebサイトの所有者は、閲覧履歴をチェックでき、「追跡型広告」と呼ばれるインターネット広告を本人の許可なく送信します。また「Cookie」には「トラッキングCookie」と呼ばれるものもあります。「トラッキングCookie」とは、訪問するWebサイトに埋め込まれたバーナー広告を配信する「Cookie」のことです。
そのため、訪問した覚えのないWebサイトからインターネット広告が配信されることがあります。こうした煩わしいインターネット広告などの配信などの問題を未然に防ぐのに重要なのがiPhoneの検索履歴を残さないことです。ではiPhoneの検索履歴を残さないようにし、完全に消去するにはどうすればいいのでしょうか。これから3つに分けて説明します。
1つ目は「Safari」で行う方法です。2つ目は「Google Chrome」で行う方法です。そして3つ目はiPhoneの標準機能を使った方法です。まず「Safari」でiPhoneの検索履歴を消去する方法を紹介します。
iPhoneの検索履歴を消去するには、まずiPhoneに消されずに残されている検索履歴の場所を割り出し、確認することが必要です。検索履歴を残さないで消去するため、iPhoneの「Safari」アプリでどのように検索履歴を確認するのでしょうか。これからその手順を説明します。まずiPhoneを開き、「Safari」アプリを起動させます。
画面下に3つのマークが表示されています。その中から「ブックマーク」を選択します。次の画面の上部に3つのマークがあります。「ブックマーク」「リーディングリスト」「履歴」です。その中から「履歴」を選択します。「履歴」画面にこれまでの検索履歴が表示されています。
iPhoneの「Safari」アプリに削除されずに残っていた検索履歴の確認はできました。次のステップは、iPhoneの「Safari」アプリから検索履歴を消去する、消し方を探すことです。削除の手順を説明する前に大切なことを覚えておく必要があります。
「Safari」の検索履歴を消去するということは、履歴とキャッシュや「Cookie」などのWebサイトデータも消去されることを意味します。そのためパスワードを書き留めるなどして、忘れないようにしてください。
「Safari」の検索履歴の消し方をこれから説明します。iPhoneのホーム画面から「設定」を選択します。「設定」画面にある「Safari」を選択します。「Safari設定」画面にある「履歴とWebサイトデータを消去」を選択します。これで検索履歴は消去されます。
iPhoneの「Safari」には、Web検索を行ったあとに検索履歴を削除する以外に、あらかじめ検索履歴を残さない設定にすることにより検索履歴を消去するという手間を省くこともできます。その機能こそ、この記事ですでに考えた「プライベートブラウズ」機能です。
「プライベートブラウズ」機能を使えば、インターネットショッピングなどでWebサイトを閲覧していても、閲覧履歴を残さないので、Webサイトの所有者から追跡されることはなく、そのため「追跡型広告」を配信されることもありません。「プライベートブラウズ」機能の設定方法を説明します。iPhoneを開き、「Safari」アプリを起動させます。
画面下に3つのマークが表示されています。「ブックマーク」の右隣にあるマークをクリックします。次の画面の下部に「プライベート」「+」「完了」の3つが表示されますので「プライベート」を選択します。これで「プライベートブラウズ」機能の設定が終了です。
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