iPhoneのバックアップをiTunes経由でPCに取る場合には暗号化する方法としない方法があります。iPhoneのバックアップを取る場合には暗号化ありの方がメリットがありますが、デメリットもあります。この記事は暗号化する方法とそのメリットについて解説します。
iPhoneはこまめにバックアップを取る必要があります。バックアップを取っておかないと、万が一iPhoneが壊れてしまった場合や機種変更をした場合に、iPhoneに入れていた情報が復元できなくなってしまいます。iPhoneのバックアップ方法は、iCloudに取る方法とiTunesに取る方法があります。
iTunesに取る方法ではバックアップの暗号化ありのバックアップ方法と、暗号化なしのバックアップ方法を選ぶことができます。この記事ではiPhoneのバックアップを暗号化ありと暗号化なしで取った場合の違いと、暗号化してバックアップを取る方法について詳しく見ていきましょう。
iPhoneのバックアップを暗号化するというのはどういったことなのか解説します。バックアップを取るときには、iPhoneの情報を誰でも見られて復元できるような状態でバックアップする方法が暗号化なしのバックアップです。
一方で暗号化ありのバックアップというのは、バックアップデータをエンコードして情報をロックします。エンコードというのはあとから特殊な方法を使えば元に戻せるように変換することです。エンコードしてロックした状態でバックアップすることで、第三者のiPhoneには復元できない形でバックアップすることができます。
暗号化することで、暗号化なしの時にはバックアップデータに含めることができなかった個人的な情報もバックアップに含めることができます。暗号化なしでバックアップした時には、アプリのIDやパスワードは保存されませんが、暗号化ありではバックアップデータにIDやパスワードもすべて含めることができます。
復元した後でアプリをIDやパスワードの入力なしですぐに使えるようになるので、バックアップは暗号化ありを選択することがおすすめです。
今回、この記事でiPhoneのバックアップを暗号化する方法をお伝えするのはiTunesへのバックアップの方法だけです。iCloudへのバックアップを暗号化するための操作方法や設定方法は特にありませ。というのは、iCloudへのバックアップは常に暗号化されているために、特に暗号化するために追加で操作する必要がないからです。
iCloudはいつでも5GBのストレージを無料で使えます。iCloudへバックアップを取るためには良好な通信環境が必要ですが、Wi-Fi接続できるのであれば通信料金もかかりません。iCloudへバックアップを取れるのなら、自動的に暗号化されるiCloudへこまめにバックアップしておくことをおすすめします。
一方でiTunes経由でPCへバックアップをするときには、暗号化ありと暗号化なしのバックアップを選ぶことができます。デフォルトの設定では暗号化なしになっているので、暗号化ありでバックアップしたい場合にはiTunesで暗号化の設定をする必要があります。
iTunesへのバックアップを暗号化するためにはパスワードが必要です。パスワードを忘れるとバックアップの復元ができなくなってしまうので注意しなくてはいけません。
iPhoneのバックアップをiTunesに取った場合には、暗号化なしと暗号化ありで保存されるデータの種類には違いがあります。こちらでは暗号化した場合としない場合の保存されるデータの違いについてみていきましょう。
暗号化なしの場合にバックアップデータに保存されるデータは次の通りです。
暗号化ありでiPhoneのバックアップを取った場合に保存されるデータには、暗号化なしで保存できるデータに加えて次のものが含まれます。
バックアップするデータを暗号化した場合と暗号化しない場合のデータの容量の違いが気になるという人もいます。暗号化した場合には、暗号化しないデータには含まれないデータも含まれるので当然データの容量は大きくなります。
しかし、実際に暗号化したデータと暗号化しないデータの容量を比べてみると、その差はとてもわずかなものです。暗号化しないデータが3GB程度だった場合には、暗号化したデータの容量は3.1GB程度になるかならないか程度の違いしかありません。データ容量が心配で暗号化しない、という選択は考える必要がない程度の違いしかありません。
iPhoneのバックアップを暗号化することにはメリットとデメリットがあります。また、暗号化しないことにもメリットデメリットがあります。こちらではiPhoneのバックアップを暗号化することのメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。まずは暗号化することのメリットとデメリットを解説します。
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