iPadOSとは?iOSとの違いとPC代わりになる新機能やインストール方法を紹介!

2019年9月登場が予定されているiPadOSは、従来のiPhoneと共用だったiOSから独立し、Macとの連携も高度になります。本記事では、iPadOSに加わる機能の数々と、ひと足早iPadOSを利用できるパブリックベータ版のインストール方法をお伝えします。

目次

  1. 1iPadOSとは
  2. iPad向けのOS
  3. 注目はSidecar
  4. 2iPadOSとiOSの違い
  5. 対象機器
  6. ホーム画面
  7. Split Viewの機能
  8. ジェスチャー
  9. ファイルアプリの機能
  10. Apple Pencilの反応速度
  11. キーボード
  12. 3iPadOSのPC代わりになる新機能
  13. Safariでパソコン版のWebサイトが表示できる
  14. マウスやトラックパッドに対応
  15. 4iPadOSパブリックベータ版のインストール方法
  16. インストールできる端末
  17. インストールの手順
  18. 5iPadOSでより価値のある使い方をしよう

iPadOSとは

2019年9月から、iPadのOSはiOSから切り離され、iPadOSとして独立します。これまでiPhoneを基準としたiOSのせいで、大画面を活かし切れていなかったiPadが、よりパソコン代わりに使える方向に生まれ変わります。

iPad向けのOS

iPadOSでは、iPhone向けのiOSとは違い、大きな画面を活かすために以下の機能が追加されます。
 

  • ホーム画面でのウィジェット表示
  • Sprit Viewでの2画面表示が同一アプリでの使用に対応
  • 3本指でのジェスチャーの追加
  • パソコン代わりになるファイル操作機能の追加
  • Apple Pencilの反応速度の強化
  • 画面をさらに広く使えるようなミニ・スクリーンキーボードの追加
  • PC代わりになるパソコン版サイト表示
  • PC代わりになるマウスやトラックパッドへの対応

いずれもiPadを、これまで以上にパソコン代わりになる存在へと引き上げるためのバージョンアップです。

注目はSidecar

さらに注目されるのが、iPadがMacのサブディスプレイとして使えるSidecarの機能です。このSidecarでは、単にiPadにMacの画面を写すだけでなく、iPadのタッチパネルをそのままMacのマウス代わりの入力デバイスとして利用できます。つまり、iPadをMac専用の液晶ペンタブレット代わりに利用できるようになるのです。

現時点でも、iPadをMacの液晶ペンタブレット代わりにするアプリはありますが、iPadOSと新しいmacOSをインストールすることで、OSレベルでサポートされるようになります。そのため、iPadとMacの連携がよりスムースになり、従来よりも遅延がなくなり、Apple PencilでのMacへの描画に違和感を感じずに済むようになります。

iPadとMacのユーザーにとって、大きなメリット、大きなブレークスルーとなるのは間違いありません。

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iPadOSとiOSの違い

iOSがあくまでもスマートフォンサイズの画面操作を想定しているのに対し、最大12.9インチの画面に対応するiPadOSは、よりPCやMacに近付いた操作性を実現しています。つまりiPadOSは、画面に直接タッチして操作するiOSの機能と、画面の大きさを活かしてさまざまな操作ができるPCやMacの機能を両立させているのです。

このiPadOSの登場で、iPadはよりパソコン代わりの位置を占めるようになります。ただし、完全にパソコンに取って代わり、パソコンを不要にするものではありません。あくまでも多くの部分においてパソコン代わりになるだけであり、パソコンとまったく同じ機能を期待すると失望することになります。

それでは、以下にiPadOSの詳細を説明します。

対象機器

iPadOSは、その名の通りiPad用のOSです。ですから、iPhoneやiPod Touchには対応していません。もちろん、Apple WatchもApple TVも、MacもPCも対象外です。また、iPadOSをインストールできるiPadは、これまで発売された全iPadではありません。現行のiPadと、その1世代前(ただしiPad Proは全機種)の以下のiPadに限られます。
 

iPad Pro すべての機種
iPad Air iPad Air2、iPad Air(第3世代)
iPad 第5世代、第6世代
iPad mini iPad mini 4、第5世代

ホーム画面

iPadOSを利用して、最初に目につくのがこれまで別画面に表示されていたウィジェットが、アプリアイコンと一緒に並ぶホーム画面です。従来のiOSではアプリアイコンが余裕たっぷりに配置されており、せっかくのiPadの大画面を持て余している状態だっただけに、大きな変化と言えます。iPhoneの呪縛から離れてiPadOSになったメリットが一目瞭然です。

また、Androidに比べてあまり使われていなかったiOSのウィジェットが、これによって一等地に表示されるようになりますので、今後はどんどん便利なウィジェットが登場することが期待できます

Split Viewの機能

ふたつのアプリを同時に表示できるSprit Viewは、パソコンのマルチウインドウとまではいかなくとも、これまでも便利に使える機能でした。しかし、同じアプリの2画面表示はできませんでした。しかし、iPadOSでは同じアプリをSprit Viewで表示可能になります

そのため、Webブラウザであるサイトを眺めながら、それを参考にほかのサイトに書き込みをする、という作業ができ、PC並みの操作性に一歩近づきました。

ジェスチャー

iPadOSでは、3本指を使ったコピペや編集取り消しの編集ジェスチャーが新たに登場します。画面の小さなiPhone用のiOSだと指3本は使いづらい操作ですが、画面の広いiPad用のiPadOSならこうした操作も利用できるというワケです。指3本のピンチインでコピー、ピンチアウトでペーストと、摘んで放す感覚でコピペが可能になります

これ以外にも、iOSでは画面スクロールになったカーソルのある状態でのドラッグが、iPadOSではカーソル移動になったり、iOSには存在しなかった、文章の上でトリプルタップすると句点までの一文を、クワトロタップすると改行までの一段落を選択する機能がついたりと、iPadのディスプレイを使った編集作業がとても便利になります

ファイルアプリの機能

本体内とクラウド上のデータを表示する「ファイル」アプリは、自由度が低く、PC並みの利便性を求める人たちには不評を買っていました。しかし、iPadOSではフォルダの作成やZIPファイルの圧縮・展開、それにSDカードやUSBメモリなども扱えるようになり、PC並みとまではいかないまでも、かなりの程度、そうした需要に応えられるようになりました。

Apple Pencilの反応速度

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この記事のライター
julyten
PDAの頃から携帯機器やPC関係を扱ってきた旧きプロレス愛好家。

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