iPhoneをiOS13にアップデートしたところ色々な不具合が生じたので、元のiOS12バージョンにダウングレードする場合の方法を解説します。iOS13を元のiOS12バージョンに戻して復元するための、ダウングレードの方法の手順をまとめてみました。
現在最新バージョンのiOS13にバージョンアップしてしばらく使ってみて、電池の減りが速かったり、色々なアプリが上手く稼働しないという不満をため込んでいる人がいるようです。そして、いっそのことアップデートをやめて前のiOS12に戻したいと熱望するようになってしまいます。いったいどうしたら良いのでしょうか。
iOSの新しいバージョンが出て来ると、とりあえず旧バージョンから新バージョンへアップグレードしてしまうタチの人も多いことでしょう。そして、最新バージョンがインストールされたiPhoneを見せびらかすのが楽しみという新し物好きは、ある意味仕方のない衝動です。
しかし、良かれと思ったiOS13で下手を打ってしまったと気付いたら、何とか撤退して逆戻りしたいでしょう。果たしてそのようなことが上手く行くものでしょうか。かなり気をもんだ人も多いことでしょうが、実はiOS13からiOS12にダウングレードしてバージョンを戻すことは可能なのです。
iOS13はiPhone11、iPhone11Pro、iPhone11Pro Max用に2019年9月19日に配信開始しました。そしてその後に13.1、13.1.1、13.1.2、13.1.3、13.2、13.2.2、13.2.3、13.3とグレードアップを重ねています。まさに怒濤の如くアップデートしているのですが、実はiOS12に戻すことができるのはiOS13.1.2より前のバージョンでなくてはいけません。
つまり、すでにアップデートを重ねてしまってiOS13.1.2を含んでそれ以降のバージョンに達してしまっていると、もうiOS12には戻れません。
それではまだ後戻りできるバージョンのiPoneのユーザーが、iOS13からiOS12にダウングレードするために実際必要な物について見てみましょう。いくつかの道具が揃っていないとダウングレードができません。
iOS13をiOS12にダウングレードするためには、iPhone単体だけではできません。PCを介在させる必要があります。しかも、そのPCには最新版のiTunesがインストールされている必要があるのです。最新版のiTunesはAppleのWebサイトでiTuneダウンロードページを開いて、「今すぐダウンロード」をクリックして名前をつけてデスクトップに保存します。
するとデスクトップにiTunesのセットアップファイルが表示されますので、ダブルクリックし「実行」します。「iTuneへようこそ」が出たら「次へ」をクリックして「インストール」します。インストーラを終了するには「完了」をクリックしましょう。なお、PCを持っていない場合はインターネット喫茶や漫画喫茶などのPCが利用できます。
iOS13からiOS12へのダウングレードにはPCを使って腰をすえて取り掛からなければなりません。それだけ大量のデータを処理しなければなりません。従ってダウングレードをしている間は安定したインターネット環境が保持されている必要があります。途中で速度が遅くなったりすると悪影響が心配されます。
モバイル環境では電波の状態に影響されるので安定性には不安があり危険です。できれば自宅で光回線を使用したインターネット回線を使用する方法を推奨します。
iPhoneとPCとを結ぶために付属のLightningケーブルが必要となります。PCとの間のデータ交換に使う物なので必ずきちんとしたLightningケーブルを使います。100均で売っているLightningケーブルは充電専用のものなので、ダウングレード用には使えません。ちなみにLightning(ライトニング)というのは、Appleが開発した独自の技術です。
これはコンピュータバスおよび電源コネクタを使用した伝送技術となっています。30ピンではなくて8ピンを使用していることも特徴です。つまりLightningはデジタル信号を伝送する8ピンコネクタということができます。また、無方向性であり上下どちらの向きでも機器に挿入できる特徴があります。
iOS13からiOS12へのダウングレードの作業は、かなり時間がかかります。従って、途中で中断しなければならないような危険性がある時間帯にはやらない方が良いでしょう。例えば夜間の誰にも邪魔されない時間帯に、1時間以上の時間を確保して落ち着いて実行することです。
PCやLightningケーブルなどの準備も整ったところで、実際にiOS13からiOS12にダウングレードをするための方法を説明しましょう。くれぐれも時間的に余裕のある、安定したインターネット環境を確保して始めましょう。
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