何かのサイトを開こうとした時、「この接続ではプライバシーが保護されません」と警告が表示されることがあります。この警告は何が原因なのでしょうか?そこで今日はChromeで「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示される原因と対処法を紹介します。
Google Chromeでインターネット検索をしていてWebサイトを開こうとした時、「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示され、閲覧したいサイトが開けないことがあります。この現象は一体何なのでしょうか?
「この接続ではプライバシーが保護されません」と大きく表示されている下には、「悪意のあるユーザーによって個人情報が盗まれる可能性があります」や、「攻撃者があなたの情報を不正に取得しようとしている可能性があります」などと書かれています。文章に若干違いはあるものの、個人情報が盗まれる危険性があることへの警告、つまりセキュリティ警告のエラー表示です。
このセキュリティ警告のエラー「この接続ではプライバシーが保護されません」が表示された時が、カフェなどのフリーWi-fiで接続している際に表示されるのなら、そのフリーWi-fiが原因だと分かります。ですが、自宅や会社などいつもと同じ場所の今までと同じネット環境で、特にセキュリティの設定を変更したわけでもないのにいきなりセキュリティ警告が表示されることがあります。
今までと同じネット環境でセキュリティ警告エラーが表示される原因としては、使用しているスマホやPC側に何か問題が生じていることが考えられます。ですがスマホやPCの問題といっても、それら端末が故障しているわけではありません。
近年、ウイルスなどネットでの犯罪は複雑化しています。スマホやPCをそれら複雑・高度化したネット犯罪から守るために、セキュリティソフトはより高度で複雑なプログラムが組まれています。そうするとプログラムが複雑すぎてスマホやPCが混乱してしまい、バグを起こした結果、エラーとなってしまうことが考えられます。
また、スマホやPCのOSが少し古いものだった場合も、最新のセキュリティプログラムに対応できないため、セキュリティのエラーとなってしまうことがあります。
さらに、2017年よりGoogleはWebのhttps化に取り組み始めました。2019年4月現在、https化は完了しておらず、以前のhttpとhttpsが混在している状態です。このGoogleのhttps化もスマホやPCを混乱させたり、アップデートしていないブラウザが対応できなかったりする原因となっています。
セキュリティ証明書とは、Webサイトが安全だという証明書です。また、安全とは、Webサイト内の通信内容が暗号化されており、通信内容の漏洩を妨げ、個人情報などが盗まれる恐れが少ないということです。このセキュリティ証明書は誰でも簡単に所有できるものではなく、Webサイト運営者がセキュリティの認証機関に申請し、審査を受けて受理されてはじめて発行されるものです。
Webサイトによっては、こういったセキュリティ対策を怠り認証機関に申請していなかったり、はじめから悪意を持ったWebサイトであったりすると、セキュリティ証明書は持っていません。また、セキュリティ証明書には有効期限があり、セキュリティ証明書を持っていたが期限がきれてしまっているWebサイトというのも沢山あります。
セキュリティ証明書に問題がある場合、Chromeのエラー表示は「このWebサイトのセキュリティ証明書には問題があります」以外に、「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示されることがあります。
セキュリティ証明書の続きにもなりますが、セキュリティ認証機関としてSymantecという認証局があります。2017年9月、GoogleはこのSymantec認証局とその系列会社が発行したセキュリティ証明書を認めないと発表しました。そして2018年3月・4月・9月・10月のChromeのバージョンアップに合わせ、段階的に世界の30%をも占めていたSymantecとその系列会社が発行したセキュリティ証明書を無効にする処置をとりました。
Chromeのアップデート以降や、スマホを買い替えてからより頻繁に「この接続ではプライバシーが保護されません」とセキュリティ警告のエラーが表示されるようになった場合は、このGoogleによるセキュリティ証明書の無効化が原因と考えられます。
「スマホやPCの問題」の1つともいえますが、スマホやPCの動作の遅さや誤動作、バグ、フリーズ、そしてセキュリティ警告のエラーなどのほとんどは、キャッシュが原因です。キャッシュとは、ネットで一度読み込んだデータを、次回以降速く開くために一時保存してあるデータのことです。このキャッシュのおかげでWebサイトを開く際の読み込み時間が短くなるという便利な機能です。
ですが、便利なキャッシュはスマホやPCのOSが自動で削除できないため、インターネットを使えば使うだけ溜まっていきます。溜まったキャッシュはスマホやPCのストレージを圧迫し、ブラウザの誤作動やフリーズなどのエラーを引き起こします。また、ブラウザを立ち上げた際、スマホやPCはキャッシュを読み取りに行きます。
そのキャッシュが大量にあると読み込むのに時間がかかり、サイトの立ち上げに時間がかかってしまったり、多すぎてバグを起こしフリーズや誤作動を起こします。
1 / 4
続きを読む