第1世代から進化を続けてきたApple Watchの防水性能について、シリーズによる防水性能の違いや、Apple Watch Series 2から新たに追加された防水ロックとは何か、また海での使用方法も注意点を踏まえて解説しています。
今までの腕時計とは一線を画すデジタルの腕時計、「Apple Watch」。時計としての機能はもちろん、iPhoneと連動させることで通話・メッセージ・電車の利用など、様々な機能を持っています。しかし一方で、高性能であるが故に防水性能について不安に思われる方も多いでしょう。本記事ではApple Watchの防水性能についてご紹介します。
一口にApple Watchと言っても、iPhone同様にApple Watchにもシリーズがあります。最初に発売された第1世代の時点からある程度の耐水性能は兼ね備えており、公式の推奨はされていませんが、お風呂やシャワーでも短時間であれば問題ないという実例もあります。
Apple Watchの耐水性はApple Watch(第1世代)・Apple Watch Series 1と、Apple Watch Series 2以降とで分かれます。前者はIEC規格という国際規格で耐水性能が保証されています。これは「一時的な一定水圧に水没しても内部に浸水しない」という内容で、日常動作での耐水性を保証するものとなっており、能動的な水没は推奨されていません。
しかし実際には風呂場等で使用している方も少なくはないようで、Apple社からは推奨されていないものの、故障せずに使用できている方もいました。Apple社からもApple Watch、Apple Watch Series 1が濡れてしまった際はしっかり乾燥させるようにとのことですので、濡れた後のケアは必要になってきます。
Apple Watchシリーズの防水性能の真骨頂はSeries 2以降のモデルで発揮されています。Apple Watch Series 2以降のモデルの耐水性は、ISO規格という国際規格で50メートルの耐水性があり、プールや海で泳いだり、シャワーや風呂でも安全に使用できることを保証しています(スキューバダイビング等の高水圧・低水深は不可)。
しかしこれはApple Watch本体のみの耐水性・防水性ですので、腕に装着するために必須のベルト部分はゴム製やレザー製などがあり、ベルト部分の耐水性についてはそれぞれの素材によります。
Apple Watchの防水機能はあくまで真水に対する防侵機能であり、石鹸・シャンプー・コンディショナー・ローション・香水などは付かないようにApple社は注意を促しています。万が一付着した場合は速やかに綺麗な水で洗浄し、糸くずの出ない布出拭き取る必要があります。
Apple WatchはSeries 2以降から防水となったため、それに伴い画面に水滴や水圧がかかった際の誤動作を防ぐため、「防水ロック」という機能が備わっています。ここで注意したいのは、この機能は「水滴・水圧による誤動作を防ぐ」ためにあるので、防水ロックをしないと防水性能が落ちるわけではありません。
Apple Watchの防水ロックは、自動で設定する方法と、手動で設定する方法の2つがあります。まずは手動での設定方法になります。手動で設定をする場合にはApple Watchのコントロールパネルから操作します。
ウォッチフェイスを上にスライドさせるとコントロールパネルが表示されるため、赤枠の水滴アイコンをタップすることで防水ロックが完了します。これで画面上部に水玉マークが表示され、その間は防水ロックとなり画面操作がロックされた状態となります。
Apple WatchのSeries 2以降のモデルは完全防水となっており、風呂やプール、海での使用が可能となっています。特にプールでの使用に関してはワークアウトに新しく「スイミング」が追加されており、そちらを開始することでも防水ロックが自動で設定されるようになっています。
ワークアウト「スイミング」は、ワークアウトリストから選択できます。スイミングでは泳いだ距離やかかった時間を、泳いだ種目に応じてこのようにアクティブカロリーや心拍数を計測し表示してくれますが、スイミング時の心拍数計測についてはあまり正確ではないようです。
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