Amazonの2段階認証を設定して安全に利用しよう!解除方法や設定できない時の対処法も紹介
Amazonを安全に利用したいなら、2段階認証はセキュリティ強化のために絶対に必要な設定です。そこで今日は、Amazonの2段階認証が必要な理由とその説明、Amazonの2段階認証の設定方法、また、2段階認証の解除方法や設定できない時の対処法も紹介します。
目次
- 1Amazonの2段階認証とは?安全に使うには設定は必要
- ・Amazonの2段階認証はセキュリティを強化する手段
- ・Amazonの2段階認証をしない場合のリスク
- 2Amazonの2段階認証の設定方法を徹底解説!
- ・電話番号がひとつある場合
- ・電話番号が複数ある場合
- 3Amazonの2段階認証に使う認証アプリとは
- ・Google認証システムの設定方法と使い方
- ・機種変更で認証アプリが使えなくなった場合は
- 4Amazonの2段階認証が設定できない時の対処法
- ・SMSが使えない場合は音声電話を利用
- ・認証コードのSMSが届かない場合は受信設定を確認
- ・認証コードの電話がこない場合は着信設定を確認
- ・認証アプリでコードが認証できない場合はコピペしなおそう
- 5Amazonの2段階認証の解除方法
- ・Amazonアカウントサービスから手続き可能
- 6Amazonの2段階認証を活用して安全に楽しもう!
Amazonの2段階認証とは?安全に使うには設定は必要
ます始めにAmazonの2段階認証とは何か説明していきます。これまでAmazonで買い物をする際には自分のAmazonアカウントにIDとパスワードでログインし、商品を選んで支払い手続きをするだけでした。Amazonアカウントにログインする際のパスワード入力だけがセキュリティに関わるものでした。
Amazonの2段階認証はセキュリティを強化する手段
Amazonの2段階認証とは、パスワード認証に加え、パスワード以外の認証(ワンタイムパスワード)の2段階の認証をすることでセキュリティの強化を図るものです。パスワード以外の認証には、SMSや認証アプリを使用します。こうすることでAmazonアカウントをより強力に保護し、第三者からの不正ログインを防ぎます。詳しいAmazon2段階認証の手順については、次項「Amazonの2段階認証の設定方法を徹底解説!」で詳しく説明します。
Amazonの2段階認証をしない場合のリスク
今まで、IDとパスワードで済ませてきた人たちにとっては、ログインするたびにいちいち2段階認証の手順を踏まなくてはいけないのは、聞いただけで手間のかかる作業だと思う事でしょう。ですが、もし2段階認証を行わなかった場合のリスクを考えてみれば、どれだけのリスクを背負うことになるのか、また2段階認証の必要さを理解することができます。
アカウントが乗っ取られ詐欺に使われることも
インターネット犯罪は年々巧妙になっています。もちろん、ウィルス対策ソフトやアプリもより複雑になってはいますが、イタチごっこになっているのが正直なところです。また、通常アカウントを開設して以降、パスワードはあまり頻繁に変更することはありません。つまり、いつ、AmazonアカウントのIDやパスワードが盗まれるか分からず、盗まれないという保証もありません。
もしAmazonアカウントのIDとパスワードを盗まれて乗っ取られたら、それに紐づくクレジットカード情報も盗まれます。つまり自分の知らないところで自分のクレジットカードで何十万、何百万円という買い物をされてしまう恐れもある、ということです。自分に限って、という考えは捨てて可能な限りセキュリティの強化に努めるべきでしょう。
ワンタイムパスワードを設定すればアカウントが盗まれても安心
ワンタイムパスワードとは、字の通り、一度だけ使える(=ワンタイム)使い捨てのパスワードです。AmazonのIDとセットになっているパスワードは何度も使いますが、認証コードは1回だけ有効で、毎回違う=ワンタイムパスワードです。つまり、万が一AmazonアカウントのIDとパスワードを盗まれたとしても、ワンタイムパスワードの入力が必要な設定にしておけば、盗まれてもその先に進めないので安心です。
Amazonの2段階認証の設定方法を徹底解説!
では実際にセキュリティ強化のためのAmazonの2段階認証の設定方法を解説していきます。設定には、電話番号がひとつのみの場合と、複数ある場合で分かれますのでそれぞれ説明します。今後設定の組み合わせを変えたい場合のために解除方法も紹介しますので、安心してください。
電話番号がひとつある場合
電話番号がひとつのみ、つまり携帯電話で回線がひとつのみの場合、Google認証システム(Google Authenticatorグーグルオーセンティケーター)やMicrosoft Authenticatorなどの認証アプリが必要です。認証アプリ、Google認証システム(Google Authenticatorグーグルオーセンティケーター)はiPhone、Androidスマホそれぞれ下記リンクよりインストールを行ってください。
認証アプリについては次項「Amazonの2段階認証に使う認証アプリとは」で詳しく解説しています。2段階認証に使用するので、先に次項を読むとより分かりやすいでしょう。
【1】電話番号(SMS)・【2】認証アプリを使用
一人暮らしをしている場合、携帯電話を1台所有し、電話番号も1回線であることがほとんどです。その場合、この組み合わせを選択する場合が多いですので、詳しく設定方法を紹介していきます。
まずはAmazonを開き、自分のAmazonアカウントにログインします。ログインしたら、アカウントサービスをタップして開き、画面を下にスクロールさせ、「アカウント設定」の「名前、Eメール、携帯番号、パスワードの管理>」をタップします。
「ログインとセキュリティ」画面の一番下にある項目、「2段階認証の設定」の「編集」→「開始方法」をタップします。設定のステップは3段階です。まずは自分の携帯電話にワンタイムパスワードを受け取るのがステップ1/3です。電話番号入力欄に自分の携帯番号を入力後、「ワンタイムパスワードを取得」をタップします。
すぐにワンタイムパスワードがSMSで届きますので、その番号を入力し、「ワンタイムパスワードを確認して続行」をタップします。続いて設定手順のステップ2/3として2つ目の認証方法を設定します。ページでは「テキスト メッセージ(SMS)」に●が入っていますが、所有している電話番号は1つの身なので、下段にある「認証アプリ」に●を入れます。●を入れると、認証アプリの詳細が展開し、QRコードと手入力用コードが表示されます。
携帯電話が手元に1台しかない場合は、QRコードを読み取れませんので、手入力用のコードをコピーします。ここで一旦Amazon側での作業はお休みです。
インストールしたGoogle認証アプリを開き、「開始」>「提供されたキーを入力」>「アカウント情報の入力」画面を開きます。「アカウント名」は自分の好きな名前を入力し、「キー」欄に先ほどコピーした手入力用コードを貼りつけ、「追加」をタップします。すぐに6桁の認証コードが表示されますので、コピーするかメモをとるか記憶します。制限時間がありますので、休まず作業を続けましょう。
先程一旦お休みさせていたAmazonのアカウントページに戻り、「4.コードを入力」欄に先ほどGoogle認証アプリで発行された6桁のコードを入力し、「ワンタイムパスワードを確認して続行」をタップします。Amazonにログインするブラウザが今使っている携帯電話(ブラウザー)の場合、ワンタイムパスワードを省略することができます。
省略を希望する場合は「このブラウザーではワンタイムパスワードを必要としない」に✔をいれ、「わかりました。2段階認証を有効にする」をタップすれば【1】電話番号(SMS)・【2】認証アプリを使用の完了です。
【1】認証アプリ・【2】電話番号(SMSか音声電話)を使用
続いて2つ目の組み合わせは、第一手段に認証アプリ、バックアップ手段に携帯の電話番号(SMSまたは音声通話)を使った組み合わせです。Google認証アプリを使ったワンタイムパスワードの取得法や電話番号によるSMSでのワンタイムパスワードの取得・入力方法は同じです。
Amazonのヘルプ&カスタマーサービスでは、SMSまたは音声通話となっていますが、2019年10月14日Android9.0では音声電話の項目がなく、音声電話の選択はできないのが現状です。
【1】音声電話・【2】認証アプリを使用
先程の通り、Amazonアカウントに携帯電話番号を登録していなくてもワンタイムパスワードの受け取り方法はSMSのみで、音声電話での設定はできない状態です。
Amazonの公式サイトでの設定説明画面では、上のように「テキストメッセージ(SMS)」または「音声電話」が選択できるようになっていますが、このヘルプ&カスタマーサービスがいつ頃作成されたものかは不明です。
電話番号が複数ある場合
電話番号が複数ある場合の設定方法を紹介します。
【1】電話番号(SMS)・【2】別の電話番号(SMSか音声電話)を使用
もし携帯電話を2台もしくは2回戦利用している場合は、第一手段・バックアップ手段のどちらもSMSでワンタイムパスワードを受け取ることが可能です。
【1】電話番号(SMS)・【2】認証アプリを使用
「電話番号がひとつある場合」で紹介した「【1】電話番号(SMS)・【2】認証アプリを使用」と全く同じ設定方法です。
【1】認証アプリ・【2】電話番号(SMSか音声電話)を使用
「【1】電話番号(SMS)・【2】認証アプリを使用」と第一手段とバックアップ手段の順序が逆になったものですので、「電話番号がひとつある場合」の認証アプリを使った設定と電話番号(SMS)でのワンタイムパスワードの取得方法を参照してください。
【1】音声電話・【2】異なる電話番号(SMSか音声電話)を使用
Amazonのアカウントにログインし、「2段階認証の設定」画面を開いてみてAmazonのヘルプ&カスタマーサービスの画面と同じように音声電話が選択できるようでしたら、この設定方法も可能ですが、2019年10月14日現在Android
9.0とWindows10の両方に固定電話を設定しても、「音声電話」という選択項目は表示されず選択できないようになっています。
【1】音声電話・【2】認証アプリを使用
第一手段に音声電話が選択できない場合は、音声ではなくSMSでワンタイムパスワードを受け取ることになりますので、「【1】電話番号(SMS)・【2】認証アプリを使用」と同じ設定手順となります。
Amazonの2段階認証に使う認証アプリとは
2段階認証に使用する認証アプリとは、パスワード以外に携帯電話で受け取るワンタイムパスワードによって、二重の認証を行うことでよりセキュリティの強化を図るためもものです。
Google認証システムの設定方法と使い方
Google認証システムは、Googleが開発した認証の仕組みのことをいいます。前項で2段階認証の設定について説明した通り、Google認証アプリは6桁の数字をワンタイムパスワードとして発行されます。一般的にはQRコードをアプリで読み取って認証を行いますが、パソコンを持っておらず携帯電話1台のみでも認証が行えるよう、手入力用のコードも発行されます。また、ワンタイムパスワードは30秒ごとに変更されるようになっています。
使い方については、前項「Amazonの2段階認証の設定方法を徹底解説!/電話番号がひとつある場合/【1】電話番号(SMS)・【2】認証アプリを使用」で詳しく説明していますので、Amazonでの実際の手順と合わせて確認してください。
機種変更で認証アプリが使えなくなった場合は
Google認証アプリ(Google Authenticator)には注意することがあります。それは、携帯電話の機種変更を行った際に、バックアップデータから復元しても、Google認証アプリ(Google Authenticator)の認証情報が引き継がれない、ということです。復元できないのは手間ですが、これもセキュリティ対策の一環ですので欠点ととらえるのはやめましょう。
機種変更を行う際は、古い携帯電話を使って2段階認証サービスを一旦解除し、再び有効化させて表示されたQRコードを、新しい携帯電話にインストールしたGoogle認証アプリ(Google Authenticator)でワンタイムパスワードを取得しAmazonで設定、という作業を行います。
Amazonの2段階認証が設定できない時の対処法
これまで説明した2段階認証の設定ができない時の対処法を紹介していきます。
SMSが使えない場合は音声電話を利用
2019年10月14日現在、Amazonのヘルプ&カスタマーサービスには音声電話が記載されていますが、実際サイトでの設定画面に音声電話の項目がないため、選択できない状態です。
認証コードのSMSが届かない場合は受信設定を確認
テキストメッセージサービスを申し込み・利用しているのに、携帯電話に認証コード(ワンタイムパスワード)が届かない場合は携帯電話の受信設定を確認しましょう。「海外からのSMSを拒否する」という設定になっている場合は拒否を解除しないと認証コードは受け取れません。
認証コードの電話がこない場合は着信設定を確認
音声電話は選択ができないので、受信もできません。
認証アプリでコードが認証できない場合はコピペしなおそう
携帯電話1台で2段階承認登録を行う場合、QRコードが使えないため、手入力用コードをコピペする必要があります。もしGoogle認証アプリでエラーになる場合はコピーの範囲指定が正しくないことがほとんどです。再度正しく手入力コードをコピーして貼り付けなおしてみましょう。もしコピペに独自の設定をしている場合は、プレーンテキストで貼り付けるか、手入力コードに含まれるスペースを削除してみましょう。
Amazonの2段階認証の解除方法
Amazonの2段階認証は解除することも可能です。面倒だからという理由で解除することは再三お話ししているセキュリティ上おすすめすることはできませんが、設定しなおす場合等に参考にしてください。
Amazonアカウントサービスから手続き可能
2段階認証の解除は、設定と同様にまずAmazonアカウントにログインし、「アカウントサービス」>「アカウント設定」>「名前、Eメール、携帯番号、パスワードの設定>」の順にタップします。
「ログインとセキュリティ」画面の一番下の項目「2段階認証の設定」の「編集」をタップすると、「2段階認証(2SV)の設定」画面が開きます。解除という言葉は使われておらず、解除=2段階承認の「無効化」という書き方がされています。「無効化」をタップするとすぐに登録してある電話番号に6桁のワンタイムパスワードがSMSで届きます。
そのSMSで送られてきた6桁の数字を「ワンタイムパスワード」入力欄に入力し、「サインイン」をタップします。「無効化」実行画面が別ウインドウで開きますので、「2段階認証の設定をリセット」に✔を入れ、「無効化」をタップします。これでAmazonの2段階認証が無効化されました。これで2段階認証が解除されました。
Amazonの2段階認証を活用して安全に楽しもう!
Amazonの2段階認証は携帯電話が1台あればSMSと認証アプリで簡単に設定できます。セキュリティを強化したAmazonでより安心して買い物を楽しみましょう。