Amazonの配送業者は選べない?ヤマト運輸に指定する方法と注意点を解説

Amazonで注文すると、ヤマト運輸や佐川急便などの大手運送会社ではなく、デリバリープロバイダと呼ばれる配送業者が配達を担当する場合があります。再配達のサポート面などに難があるため、Amazonの配送業者が選ばれる法則を把握しておくことが大切です。

Amazonの配送業者は選べない?ヤマト運輸に指定する方法と注意点を解説のイメージ

目次

  1. 1Amazonの配送業者指定について
  2. 通常注文の運送会社はランダムで決まる
  3. 注文方法と運送会社のルール
  4. 2Amazonの配送業者をヤマト運輸に指定する方法
  5. 商品受け取りをファミリーマートにする
  6. お届け日時指定便を利用する
  7. 3Amazonの配送を行っている業者とは
  8. 全国規模で配達を行っている配送業者
  9. デリバリープロバイダ(Amazon提携の地域限定配送業者)
  10. 4Amazonの配送業者を指定できないデメリットと注意点
  11. 注文履歴にはデリバリーサービスとの記載だけ
  12. 不在通知の電話がつながらないことがある
  13. 公式サイトに再配達フォームがないことがある
  14. 5Amazonの配送業者はルールを駆使して指定できる!

Amazonの配送業者指定について

Amazonは世界累計3億人以上もの会員数を誇る人気通販サイトです。約1億種類にも及ぶ豊富な商品が良心的な価格設定で販売されており、「世界最大級のインターネットショッピングサイト」という呼び名は伊達ではありません。

Amazonの欠点を挙げるとすれば、商品の配送業者を購入者側が自由に選べないことでしょう。

インターネットショッピングサービスでは、注文した商品を自宅まで配達してくれる運送会社の存在が不可欠です。しかし、配送業者のサービスレベルは会社によってピンキリであり、劣悪な配送業者が運送に携わると、指定日時に届かなったり配達時に商品が破損したりする恐れがあります。

Amazonを利用する際には、配送料や配達予定の日付だけでなく、どの配送業者が自分の注文した商品の配達を担当するのか、しっかりチェックしておいた方が賢明です。

通常注文の運送会社はランダムで決まる

Amazonで注文した商品を配達してくれる配送業者は、Amazonのショップ側の都合で決定されます。

ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便などの大手運送会社だけでなく、ADP(Amazon Delivery Provider、アマゾンデリバリープロバイダ)と呼ばれる地域限定の提携配送業者が担当することもあります。

大手運送会社に比べると、ADPの評価はお世辞にも良いとは言えません。配達予定の日付を遅れるだけならまだしも、大手運送会社と比べて顧客への対応マナーがひどすぎるともっぱらの評判です。

ADPによる配達を避けたがっている利用者が多いのが実情であり、Amazonで商品配送を担当する業者が選ばれる法則を知っておくことは非常に重要なことと言えるでしょう。

注文方法と運送会社のルール

Amazonでは、商品配送を担当する業者は基本的に「注文方法」によって決まります。注文方法と配送業者の対応関係は、以下の表の通りです。
 

注文方法 配送業者
通常注文
  • ヤマト運輸
  • 佐川急便
  • 日本郵便
  • カトーレック
  • ヤマトホームコンビニエンス
  • SGムービング
  • プラスカーゴサービス
  • その他のADP
お急ぎ便
  • ヤマト運輸
  • 佐川急便
  • 日本郵便
  • ADP
当日お急ぎ便
  • ヤマト運輸
  • 佐川急便
  • 日本郵便
  • ADP
お届け日時指定便 ヤマト運輸
(ADPが担当する可能性もあり)
海外配送
  • DHL
  • ECMS
コンビニ受取
(ローソン)
日本郵便
コンビニ受取
(ファミリーマート)
ヤマト運輸
ヤマト運輸営業所での受取 ヤマト運輸

Amazonの配送業者をヤマト運輸に指定する方法

上記の対応表を見れば分かるように、送料を安く抑えられる通常注文を選択すると、ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便などの大手運送会社だけでなくADPが担当の配送業者になる可能性が上がります

数ある配送業者の中でも特に顧客満足度の高いヤマト運輸に配達してもらいたい場合は、以下の注文方法を利用すると良いでしょう。

商品受け取りをファミリーマートにする

Amazonの配送業者をヤマト運輸に指定する一つ目の方法は、コンビニ(ファミリーマート)受け取り、またはヤマト運輸営業所受け取りで注文することです。

Amazonの商品をコンビニ(ファミリーマート)やヤマト運輸営業所まで自分で取りに行けば、遅延などの配達品質を気にする必要は無くなります。
 

  1. Amazonの商品注文画面にて、「お届け先住所」の「店頭受取」をクリックする
  2. 地図上の店頭受け取りスポットを選択(あるいは住所を直接入力)して「この店舗に送る」をクリックする
  3. 受取人名が自分名義になっていることを確認し、「注文を確定する」ボタンをクリックする

ヤマト運輸がコンビニ(ファミリーマート)またはヤマト運輸営業所にAmazonの商品を配達すると、登録してあるメールアドレス宛に商品の到着を通知するメールが送られてきます。あとは以下の手順に従って、所定の日付を過ぎる前に商品を受け取りましょう。
 

  コンビニ受取
(ファミリーマート)
ヤマト運輸営業所受取
受け取り期限の日付 商品お届けメールを受信した日付から10日間 商品お届けメールを受信した日付から6日間

※早朝や夜間には商品の引き渡しに対応していない場合があるので、指定したヤマト運輸営業所の営業時間をチェックしておくこと
受け取りに必要なもの 商品お届けメールに記載されている認証キー(お問い合わせ番号と認証番号)またはバーコード 商品お届けメールや注文履歴に記載されているお問い合わせ伝票番号および本人確認書類
 
  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • パスポート
  • 住民票
  • 社員証
  • 学生証
  • クレジットカード
  • キャッシュカード
など
受取手順 レジでバーコードを提示する受取方法
 
  1. 商品お届けメールに記載されているURLをクリックして、バーコード表示画面にアクセスする
  2. バーコードが表示されたスマホの画面(またはバーコードを印刷した紙)をレジの店員に提示して商品を受け取る

店舗設置端末を操作する受取方法
 
  1. Famiポートの「店頭受け取りサービス」を押す
  2. 「番号を入力する」を押す
  3. 商品お届けメールに記載されているお問い合わせ番号と認証番号を入力する
  4. 発行された申込券をレジの店員に提示して商品を受け取る
  1. ヤマト運輸営業所の窓口担当者にAmazonの商品を引き取りに来たことを伝える
  2. お問い合わせ伝票番号を伝え、本人確認書類を提示して商品を受け取る

お届け日時指定便を利用する

Amazonの配送業者をヤマト運輸に指定するもう一つの方法は、お届け日時指定便で注文することです。

店頭受け取りではなく自宅まで商品を配送してくれる注文方法の中で、お届け日時指定便だけがヤマト運輸専属の配達となっています。
 

  お届け日時指定便
対象商品
  • Amazon.co.jpが発送する商品で「在庫あり」の表示があるもの
  • Amazonマーケットプレイスの商品で「お届け日時指定便が利用できます」と表示されているもの
配送料 お届け指定日時を買い物当日の日付にした場合
 
  • 本州・四国(離島を除く):610円
  • 北海道・九州:650円

お届け指定日時を買い物日の翌日以降の日付にした場合
 
  • 本州・四国(離島を除く):510円
  • 北海道・九州:550円

※Amazonプライム会員なら無料
お届け日時指定便を利用できない可能性があるケース
  • Amazon.co.jpが発送する商品の注文にコンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー払いを利用する場合
  • 沖縄・離島に配達する場合
  • 受取スポットを利用する場合
  • Amazon定期おトク便の注文の場合
  • 対象商品と対象外商品を同時に注文する場合(Amazonプライム会員を除く)

なお、お届け日時指定便の配達は現在でもヤマト運輸が主に担当していますが、ADPが配送する可能性も0ではありません。(むしろADPによって配達される件数が急増中。)

ADPによる配送を絶対に避けたいのであれば、多少の手間はかかりますが「コンビニ受け取り」か「ヤマト運輸営業所受け取り」を選択するしかないでしょう。ただし、商品によっては店頭受け取りを選択できない場合があることに注意してください。

Amazonの配送を行っている業者とは

Amazonは商品の配送をより効率化するために、独自の自社配達システムの開発を進めています。

しかし、プライムデーの48時間だけで世界累計1億以上も殺到する膨大な注文数を自社のみで捌けるはずがなく、今後も複数の運送会社と提携を続けるのは間違いありません。

ここでは、現在Amazonの配達を請け負っている日本国内の運送会社について解説していきます。

全国規模で配達を行っている配送業者

Amazonの商品配達を請け負っている運送会社は、「全国規模で配達を行っている配送業者」と「地域限定で配達を行っている配送業者」の2種類に分かれます。

まずは、高い知名度と信頼性を誇る大手三大運送会社について見ていきましょう。

ヤマト運輸

ヤマト運輸は、「クロネコヤマトの宅急便」でお馴染み国内最大手の運送会社です。Amazonと佐川急便が交渉決裂した際にAmazonと業務提携し、買い物当日の日付から短期間で配達できるレベルの高い配送サービスを請け負ってきました。

しかし労働環境の悪化が問題となり、2017年4月に即日配達事業からの撤退を表明。都市部の場合、お届け日時指定便を利用してもADPが配達を担当するケースが増えつつあります。

日本郵便

日本郵便は、2007年の郵政民営化に伴い郵便局株式会社として設立された運送会社です。ハガキや封書の郵便事業だけでなく、「ゆうパック」や「ゆうメール」等のサービスを通じてAmazonの商品配送も請け負っています。

もともと政府が管轄していた会社だけあって流通網が広く、田舎に住んでいてもAmazonの商品を確実に届けてくれる運送会社として重宝されています。

佐川急便

69555871 199672227701336 67406288256833427 n.jpg? nc ht=scontent nrt1 1.cdninstagram
textjockey

佐川急便は、企業間取引を中心とした配送事業を展開している運送会社です。2000年に設立されたAmazon.co.jpは、当初佐川急便と提携していました。

しかし荷受量の増大に伴い、2013年に佐川急便がAmazonの配送事業から撤退しました。大手運送会社ですらギブアップするほどのAmazonの配送現場の過酷さは、当時大きな波紋を呼びました。

撤退以後の業績が伸び悩んでいるヤマト運輸とは対照的に、佐川急便は安定した営業利益を維持。脱Amazonを実現した経営陣の手腕を評価する声が上がっています。

デリバリープロバイダ(Amazon提携の地域限定配送業者)

大手運送会社が続々とAmazonの配送事業から撤退する中、ADP(Amazon Delivery Provider、アマゾンデリバリープロバイダ)と呼ばれる地域限定の提携配送業者へのシェア率が高まっています。

ここでは、ADPとしてAmazonと提携している主な運送会社を見ていきましょう。

TMG

TMGとAmazon

出典: http://www.tmg-group.jp/

TMGは、1982年に創業した大阪の運送会社です。配送をアウトソーシング化しており、主に東京・大阪・兵庫・福岡などの都市部でAmazonの配送事業を請け負っています。

SBS即配サポート

SBS即配サポートとAmazon

出典: https://www.sbs-sokuhaisupport.co.jp/

SBS即配サポートは、1993年に設立された運送会社です。即配事業や環境事業などを展開しており、東京・埼玉・千葉・神奈川を中心にAmazonの配送事業を請け負っています。

札幌通運

札幌通運とAmazon

札幌通運は、1950年に設立された運送会社です。宅配から引っ越しまで地域に根差した貨物運送事業を展開しており、北海道・東北・関東を中心にAmazonの配送事業を請け負っています。

ファイズ

ファイズとAmazon

ファイズホールディングス株式会社は、2013年に設立された大阪の運送会社です。ECソリューションサービスやトランスポート事業などを展開しており、東京・名古屋・大阪などの大都市圏を中心にAmazonの配送事業を請け負っています。

丸和運輸機関

丸和運輸機関とAmazon

出典: https://www.momotaro.co.jp/

丸和運輸機関は、1970年創業の運送会社です。全国に130以上の支店・営業所を構えており、「桃太郎便」のサービス名で運送事業を展開しています。北海道から福岡まで幅広いエリアでAmazonの配送事業を請け負っています。

その他の地域限定配送業者

摂津倉庫とAmazon

その他にも、千葉県を中心に配送を請け負っている「カトーレック」や、大阪・奈良地域の配送を請け負っている「摂津倉庫」など、様々な運送会社がADPとして登録されています。

Amazonの配送業者を指定できないデメリットと注意点

「商品を届けてくれるなら配送業者がどこであろうと構わない」という主義の方もいることでしょう。しかし、自分でAmazonの配送業者を指定できないことは様々なデメリットに繋がる恐れがあります。

ここでは、Amazonの商品がADPで配達される際の注意点について解説していきます。

注文履歴にはデリバリーサービスとの記載だけ

ADPのデメリット

一つ目のデメリットは、正確な配送業者名が分からないことです。

Amazonには配送業者の連絡先ページが設けられていますが、大半のADPは「Amazon」と表記されているだけで、具体的にどの運送会社のドライバーが配達を担当しているのかさっぱり分かりません

わざわざAmazonカスタマーサービス(0120-899-068)に電話して問い合わせするのも面倒な話です。

配送業者の連絡先

不在通知の電話がつながらないことがある

二つ目のデメリットは、ドライバーと連絡が取りづらいことです。

ドライバーが配達に訪れた際、運悪く留守にしていると、不在通知が投函されます。

ヤマト運輸や佐川急便などの場合、不在票に記載されているドライバーの電話番号に連絡すれば簡単に再配達を依頼することが可能です。しかしADPの場合、連絡を取ろうとしても電話がつながらないことが珍しくありません。

公式サイトに再配達フォームがないことがある

三つ目のデメリットは、公式サイトの情報不足です。

「電話が繋がらないならインターネットで再配達の日付を送信すれば良い」と多くの方は考えますが、ADPの中には公式サイトに再配達フォームがない場合があります

追跡フォームに商品の問い合わせ番号を入力しても「お問い合わせ情報が存在しません」と返答されるケースが多く、自分の注文した商品が本当に届くのか不安になることでしょう。

また、配達状況を公式サイトでチェックしている時、一日中家にいたにもかかわらず「不在持ち帰り」のステータスに切り替わって驚かされるケースがあります。多忙のために配達する日付が翌日になってしまうのは理解できますが、勝手に不在扱いされると良い気はしないでしょう。

ThumbAmazonギフト券の使い方!種類や購入方法・有効期限についても解説
Amazonでの支払い時に使用できるAmazonギフト券は、Amazonやコンビニ等で購入で...

Amazonの配送業者はルールを駆使して指定できる!

今回は、Amazonの配送業者が決まる法則やADP配達の注意点などをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
 

  • Amazonの商品配達を担当する業者は、選択した「注文方法」によっておおよそ決まる
  • ヤマト運輸や佐川急便などの大手運送会社だけでなく、ADPと呼ばれるローカルな配送業者が配達を請け負うこともある
  • ADPは配達予定の日付を遅れたり商品を雑に扱ったりするケースがあるため、Amazonユーザーの間で評判が悪い
  • ADP配達になった場合、正確な担当配送業者名が分からない、再配達の連絡が付きにくい、などのデメリットもある
  • 「コンビニ受け取り」または「ヤマト運輸営業所受け取り」を選択すれば、ADP配達を確実に回避できる(お届け日時指定便を選択した場合でもヤマト運輸が担当になる確率は上がるが100%ではない)

大手運送会社が脱Amazonを進めていることもあり、Amazonの買い物がADP配達になる可能性は非常に高くなっています。

ADP配達で不快な思いをしたことのある方は、ぜひ本記事を参考にしてAmazonの注文方法を工夫してみてください。

関連するまとめ

Original
この記事のライター
シンタロー
おすすめアプリやWebサービスの使い方など、IT関連の気になるテーマを分かりやすく解説いたします。