2019年04月07日更新
Windows7でリモートデスクトップ接続を許可する設定方法を解説!
自宅のWindows7のパソコンを使って会社のパソコンを操作するやり方があります。リモートデスクトップ接続を使って離れたところにあるパソコンにアクセスします。この記事では、Windows7でリモートデスクトップ接続を許可する設定方法を解説します。
目次
リモートデスクトップとは?
離れたところにあるPCから、別のPCにアクセスすることを、リモートデスクトップ接続と言います。接続するためには、決まった条件を満たす必要があります。
別のPCにアクセス・操作ができる
リモートデスクトップとは、条件をクリアしたPCで設定すると、離れたところにある別のPCにアクセスして、そのPCを操作できるようになる機能です。そのPCのすべてのファイルを開けて、ネットワーク上のデータも取得できるので、便利な機能です。
リモートデスクトップが接続できる条件
Windows7でリモートデスクトップ接続ができる条件は、以下の通りです。
- 接続先と接続元のPCの電源が入っている。
- 2つのPCともネットワーク接続がある。
- 2つのPCともリモートデスクトップが有効になっている。
- 接続先のPCへネットワークでつながっている。インターネットを通じてネットワークにつながるのも可。
- 接続先のリモートデスクトップ接続のアクセス許可を得ている。
- PCにサインインする際のパスワードが設定されている。
Windows7でリモートデスクトップ接続を許可するには?
ここからは、Windows7でリモートデスクトップ接続を許可するやり方をご紹介します。接続元と接続先の両方のPCで設定します。
Windows7でアクセスを許可する方法
Windows7でアクセスを許可するやり方は、以下の通りです。
- Windows7のPCで「スタート」から「コントロールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」をクリックします。
- 「システム」にある「リモートアクセスの許可」をクリックします。
- 上部に表示されるタブのなかから「リモート」をクリックします。
「リモート デスクトップを実行しているコンピューターからの接続を許可する」もしくは「ネットワーク レベル認証でリモート デスクトップを実行しているコンピューターからのみ接続を許可する」のどちらかをクリックします。
今度は、Windows7でリモートデスクトップ接続をするPC(ユーザー)を設定します。
- Windows7でアクセスを許可する方法の3と同じ画面で「リモート」タブから、右下の「ユーザーの選択」をクリックします。
- 「リモート デスクトップ ユーザー」の画面が表示され、一覧に接続したいユーザーが表示されたら、「追加」をクリックします。
Windows7でリモートデスクトップ接続できない対処法
Windows7でリモートデスクトップ接続ができないときは、複数の原因が考えられます。以下に挙げる対処法を試してみてください。
Windows7のバージョンが対応していない
Windows7であれば、どのPCでもリモートデスクトップ接続ができるわけではありません。リモートデスクトップ接続に対応しているエディションはProfessionalかUltimateです。Home Premium以下のエディションでは、Windows7でリモートデスクトップ接続ができないので注意が必要です。(Home Premiumは接続する元のみ可能です。接続先は不可。)
お手持ちのPCがHome Premium以下のエディションである場合は、TeamViewerなどのアプリをインストールするか、Windows Anytime Upgrade 機能を使って、有料でProfessional以上のエディションにアップグレードする必要があります。Windows7のアップグレードには、エディションによって異なりますが、1万円から2万円くらいの費用がかかります。
ネットワークの設定が正しくない
接続先のPCの電源が入っていない場合や、ネットワークの設定に少しでも不備があるとリモートデスクトップ接続ができません。ルーターやネットワークアダプター、ワイヤレススイッチがオンになっているか再度、確認してみましょう。
ファイアウォールの設定に問題がある
「システムのプロパティ」の「リモート」タブでリモートデスクトップの接続を許可していても接続できないときは、ファイヤーウォールの設定に問題があることも考えられます。以下の手順でファイヤーウォールの設定を確認し、必要があれば変更してください。
- Windows7のPCで「スタート」から「コントロールパネル」を開く。
- 「システムとセキュリティ」をクリックし、「Windows ファイアウォールによるプログラムの許可」を開きます。
- 「許可されたプログラムおよび機能」の一覧から「リモートデスクトップ」にチェックを入れ、右側の「ホーム / 社内(プライベート)」か「パブリック」をクリックします。(下の画像は許可されたアプリとなっていますが、正確にはプログラムです。)
ファイアウォールに関しては、もう一つ確認しておきましょう。以下の手順で行います。
- Windows7のPCで「スタート」から「コントロールパネル」「システムとセキュリティ」と進みます。
- 「管理ツール」をクリックし、「セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール」を選択します。
- 表示された画面左上の「受信の規則」をクリックします。
- 「リモートデスクトップ(TCP受信)」を探して選択し、「プロパティ」をクリックします。
- 「詳細設定」タブをクリックし、「ドメイン」「プライベート」「パブリック」のすべてを選択します。
- 「ファイル」を選択して「終了」をクリックします。
電源オプションに問題がある
「システムのプロパティ」の「リモート」タブでリモートデスクトップの接続を許可していても接続できないときは、電源オプションに問題があることも考えられます。接続先のPCが、一定の時間が経過すると自動的にスリープになる設定になっていないか、確認してみましょう。確認する手順は以下の通りです。
- 「スタート」「コントロールパネル」「ハードウェアとサウンド」と進みます。
- 電源オプションで「コンピュータがスリープ状態になる時間を変更」をクリックします。
- 「コンピュータをスリープ状態にする」で時間設定を「なし」にし、「変更の保存」を押します。
Windows7でリモートデスクトップ接続の許可設定をしよう
お使いのWindows7でリモートデスクトップ接続の機能を使い、自宅のPCから会社のPCにアクセスできたら便利です。接続元と接続先でPCのエディションを確認する必要があるほか、Windows7でリモートデスクトップ接続の許可設定を正しく行う必要があります。2つのPCの電源が入っている必要があるなど、接続するための条件もあり少々手間がかかります。
リモートデスクトップ接続が可能になったときの利便性は、そのデメリットを上回るものがあります。設定に注意してWindows7でのリモートデスクトップ接続を行いましょう。