2019年03月22日更新
Windows10で圧縮されたzipファイルを解凍!展開できない対処法も解説!
ファイル送信における標準形式になりつつzipファイル。Windows10では、zipファイルの作成・解凍できる機能が備わっております。ここでは、Windows10の標準zipファイル解凍方法の説明、問題解決方法及び代わりで使用できるソフトについて説明します。
目次
Windows10で圧縮されたzipファイルを解凍する方法
メールで大きなファイルを送りたいけど、大きすぎでメールに添付できない、又は送りたいファイルが多い場合など、一つのzipファイルに圧縮し、一つの圧縮されたファイルをメールに添付して送ることは、今やビジネスでもプライベートでも常識となりつつあります。その為、Windows10では、標準でzipファイルを作成及び解凍する機能が備わっています。
右クリックでzipファイルを展開する
Windows10で、特別に新しいプログラムをインストールせずともzipファイルを開き、中身を見ることも、一括してzipファイルの中に圧縮されているファイルを解凍することが可能です。Windows10でzipファイルの中身を解凍する最も簡単な方法は、zipファイルを右クリックし、「すべて展開」を選択する方法です。
Zipファイルを右クリックで「すべてを展開」を選択したら次の画面が表示されます。
「ファイルを下のフォルダーに展開する」と書かれているところに、zipファイルの中身を解凍・保存したいフォルダを選択してください(パスが不明な場合は、右にある「参照」ボタンをクリックして、解凍先フォルダを探してください)。最後に下にあります「展開」のボタンをクリックすれば完了です。
解凍作業が完了すると、Windows10が自動的にファイルを解凍・保存したフォルダを開きますので、すぐに解凍したファイルを確認することが可能です。
ダブルクリックしてzipファイルを展開する
Windows10でzipファイルを受信したとき、すぐにすべてのファイルを展開せず、最初に中身を確認した上で、必要なファイルだけ取り出したい場合でも、Windows10の標準機能で行うことが可能です。
まず、zipファイルの中身を解凍せずに確認するには、zipファイルをダブルクリックして開きます。
Zipファイルをダブルクリックで開いた場合、zipファイルがWindows10の通常フォルダのように機能し、中身が見られるようになります。中を見て、必要なファイルを選択し、ドラッグアンドドロップでファイルを解凍することが可能です。
また、ファイルを解凍する前に、ダブルクリックで開くことにより、ファイルの中身を確認し、解凍するかどうかを判断してから、解凍することが可能です。
Windows10で圧縮されたzipファイルが展開できない時の対処法
Windows10の設定やインストールしたソフトによって、自動的にzipファイルが解凍できない場合があります。その場合は、設定を少し変更することによって、Windows10の標準機能を再度利用できるようにできます。
標準機能で解凍できるように設定する
Windows10の標準機能でzipファイルが解凍できないようになっているのは、zipファイルの関連性が壊れており、標準機能がzipファイルと関係づけられていない場合が多いです。また、一部のWindows10ノートパソコンでは、別の有償ソフトがインストールされている関係でWindows10の標準機能が使用できなくなっている場合があります。
この場合、zipファイルをWindows10の標準機能へ関連付ける必要があります。それを行うためには、zipファイルを右クリックし「プログラムから開く」を選択する必要があります。
「プログラムから開く」を選択すると、zipファイルを開くためのプログラム一覧が表示されますので、「エクスプローラー」を選択してください。また、この際、ウィンドウの下部にある「常にこのアプリを使って.zipファイルを開く」にチェックを入れると、今後常にWindows10の標準機能でzipファイルを開くようにできます。
Windows10で圧縮されたzipファイルを解凍できるフリーソフト
Windows10には、標準でzipファイルを開き、解凍する機能が搭載されていますが、残念ながら一部のzipファイルでは、zipファイルを作成した際のソフトウェア独自で使用している暗号化(パスワード)システムがあったり、Macで作成したzipファイル内の日本語名のファイルが文字化けしたりする場合があります。
このような場合、Windows10の標準搭載機能では不十分で、別のソフトウェアをインストールする必要があります。幸いに、Windows10用の無料zipファイル作成・解凍ソフトがあり、ここでは、最も便利なCubeICE及びLhaplusについて説明します。
CubeICE
CubeICEとは大阪に本社を置く株式会社キューブ・ソフトが開発・無料配布しているWindows10対応のソフトウェアで、zipファイルのみならず、rar、7-zip (7z)、tar、gzip (gz, tgz)等、他のファイル圧縮フォーマットに対応している日本製のソフトウェアです。
日本製の製品だけあって、日本語文字列の処理に優れています。特にMacで作成されたzipファイル内に保存されている日本語名ファイルは、Windows10の標準機能では文字化けしてしまいますが、CubeICEを使用すれば、文字化けせずに解凍できるのが一番大きな利点になります。
Lhaplus
Lhaplusは、古くからあるzipファイルなどの圧縮ファイルを無料で作成・解凍できる国産ソフトで、今でもWindows10だけでなく、Windows95からWindows10までの過去のほとんどのWindowsに対応しています。
対応ファイル種類は、zipファイルのみならず、b64(base64)、bh、bzip2、cab(Cabinet)、gz、lzhなど多彩で、国内開発のソフトウェアであるため、文字化けなどの心配もありません。
Windows10では標準機能でzipファイルを解凍する事ができる
ファイルのやり取りにおいて、常識となりつつあるzipファイルですが、今までは様々な有償・無償のソフトウェアをインストールし、最も使い勝手がいいソフトウェアを探すという手間がありました。
しかし、今ではWindows10の標準搭載機能であるため、新しいソフトをインストールする、パソコンが重くなるといった問題も発生せずに使えるので、非常に便利な機能です。
Windows10のエクスプローラー(パソコン内部にあるファイルを閲覧するウィンドウ)に組み込まれるようになったことから、スムーズに扱うことができるようになり、中にはzipファイルであると気づかずに使っていたこともあるのではないでしょうか。
ただし、まだまだ「日本語対応」といった面ではまだ問題点がありますので、場合によっては、CubeICEやLhaplusなどの国産Windows10用zipファイル作成・解凍ソフトを使用するといいかもしれません。