2019年03月16日更新
iPhoneでzipファイルを圧縮して送る・ダウンロードして解凍する方法!
多彩な機能のiPhoneですが、zipファイルを圧縮して送る、またダウンロードして解凍する方法があるのはご存知でしょうか。今回はアプリを使ってiPhoneでzipファイルを送る・開く方法やiOS11以降の新機能を使って見る方法など便利な使い方をご紹介します。
目次
zipファイルとは?
zipファイルとは、データ容量を圧縮する圧縮フォーマット(形式)、また複数のファイルをまとめてアーカイブ(保管)する※アーカイブフォーマットのファイルです。メールに添付するには容量が大きなデータの圧縮や、形式が違う複数のファイルを1つのzipファイルにまとめ圧縮してメール添付など可能で、ビジネスシーンなどでよく活用されています。
圧縮したzipファイルを開くには、サイズや形式など元の状態に戻す「解凍」操作が必要です。MicrosoftではWindows98からこのzip機能を装備し、MacではOX10.3からzip機能を搭載しています。※アーカイブするとは「記憶する」「長期保管する」という意味の用語で、アーカイブは「書庫」「保管庫」とも訳されます。
iPhoneでもzipファイルを圧縮・解凍できる?
圧縮・アーカイブツールとして便利なzipファイルは、Windowsユーザーをメインに広く利用され、今は多くのMacユーザーもビジネスなどで利用していますが、iPhoneでもzipファイルを圧縮・解凍できるのでしょうか。残念ながら現在は、iPhoneの標準機能ではzipファイルを圧縮・解凍はできません。
iPhoneでzipファイルを圧縮・解凍するには、アプリを利用します。
圧縮・解凍アプリ「Documents by Readdle」を使う
今回ご紹介するのは、iOS向けのzip圧縮・解凍アプリで評価が高い「Documents by Readdle」を使う方法です。Readdle社から提供されている無料のファイル管理アプリでzipファイルにも対応しており、GoogleドライブやDropboxといった主要なクラウドサービスとも連携でき、分かりやすいユーザーインターフェイスでも人気のアプリです。
Documents by Readdleによるzipファイルの圧縮・解凍については、圧縮時のパスワード入力には対応していませんが、一部のzip圧縮・解凍アプリに起こる日本語の文字化けもありません。
iPhoneでzipファイルを圧縮して送る方法
早速、このDocuments by Readdleを使ってiPhoneでzipファイルを圧縮して送る方法からご紹介します。手順としては、まとめて送りたいファイルをDocuments by Readdleでzipファイルに圧縮し、作成されたzipファイルをアプリから送る流れになります。
「Documents by Readdle」で圧縮する
まず送りたいファイルを「Documents by Readdle」で圧縮します。Documents by ReaddleをApp Storeか上記リンクからiPhoneにインストールしてください。
iCloud内のファイルをDocuments by Readdleで閲覧・操作したい場合は、iPhoneの「設定」→「Apple ID」→「iCloud」で「iCloud Drive」をONにし下部のアプリ一覧で「Documents」をONにします。
Documents by Readdleを開き(下部のタブを「書類」に合わせ)、画面右上の「編集」をタップします。zipファイルに圧縮したいファイルに✔を入れ、画面右下の「…その他」から表示されるメニューで「zip 圧縮」をタップします。
ファイルの選択では、複数選択も可能です。複数のファイルを圧縮する時は、1つのフォルダにまとめてからフォルダを圧縮すると、解凍する際にフォルダごと復元(展開)されるので分かりやすくオススメです。
同じ場所(この例ではiCloud)に新しいzipファイルが作成されました。
圧縮したzipファイルを送る
続いて、圧縮したzipファイルを送ります。
送るファイルが1つであれば作成されたzipファイルの右下3点「…」をタップ、また複数送りたい場合は、画面右上「編集」→送りたいzipファイルを選択→画面右下「…その他」をタップして表示されるメニューで「メール」をタップします。すぐにメールが起動し、zipファイルが添付された送信画面が開くので、宛先・件名・本文を編集して「送信」します。
また、アクションメニューから「アップロード」を選ぶと、アカウント連携したクラウドサービスにzipファイルなどをアップロードできます。Douments by Readdleは、Dropbox上のファイルやフォルダを直接操作できるため、Dropboxを利用されている方は是非アカウント追加しましょう。
Documents by Readdleの下部「サービス」タブから「+アカウント追加」で紐づけたいクラウドサービスを選び、iPhone上にアプリがあれば「○○を起動」で、アプリが無ければ「○○にログイン」で進み、認証されれば以後はDocumentsから直接クラウドストレージにアクセスできます。
iCloudやiCloud Driveはもちろんのこと、上記のクラウドサービスとDocuments by Readdleは連携可能です。
iPhoneでzipファイルをダウンロードして解凍する方法
次に、iPhoneでzipファイルをダウンロードして解凍する方法をご紹介します。メールなどに添付されたzipファイルから、クラウドサービスに共有されたzipファイルから、またWeb上のzipファイルをURLでダウンロードしてDocuments by Readdleで解凍します。
「Documents by Readdle」にzipファイルをダウンロードする
zipファイルを「Documents by Readdle」にダウンロードします。メールの添付ファイルから、クラウドサービスから、そしてURLから、それぞれダウンロードする方法をご案内します。
まずメールからダウンロードする方法ですが、メールに添付されてきたzipファイルをタップして拡大し、右上の□に↑の「共有ボタン」をタップします。
メニューに表示された「Documentsにコピー」をタップすると、Documents by Readdleの「書類」タブに無事にzipファイルがダウンロードされます。クラウドサービスも同様に、クラウドストレージ内の指定のzipファイルから「共有」→「Documentsにコピー」でダウンロードされます。
URLからダウンロードする場合は、まず指定のURLをWebサイトでコピーします。次にDocuments by Readdleを開き、右下の「ブラウザアイコン」をタップし、次に表示されたブラウザ画面で「コピーしたリンク」をタップします。または、上部の「このアドレスに移動」に直接URLを入力や貼り付けてもOKです。
次に「ファイルを保存」の画面になるので、「名前」を入力し「保存先」を「>」で指定して右上「完了」をタップします。するとDocuments by Readdleの指定先フォルダにzipファイルがダウンロードされます。
ダウンロードしたzipファイルを解凍して開く
ダウンロードしたzipファイルを解凍して開くのは、とても簡単です。ただダウンロードしたzipファイルをタップするだけ!です。タップするとすぐzipファイルが解凍されて、圧縮されていたフォルダ(ファイル)が展開されて同じ場所に表示されます。
zipファイルを解凍して開いたら、Documents by Readdleから様々なアクションが出来ます。上の例は、複数枚の画像が圧縮されたzipファイルをDocuments by Readdleにダウンロード・解凍して、そこから「編集」→ファイル選択→「…その他」→「共有する」→「○枚の写真を保存」でiPhoneのカメラロールに展開した画像を一括保存しています。
最後にDocuments by Readdleの紹介動画を下記に貼ります。zipファイルのダウンロードと解凍(unzip)も最初の方に出てきます。ぜひ参照ください(注:音が出ます)。
iPhoneの新機能でzipファイルの内容が見られる?
最後にご紹介するのは、iPhoneの新機能でzipファイルの内容が見られるというトピックです。iOS11以降の新機能のため、ご利用のiPhoneのOSが古ければiOS11以上にアップデートしましょう。下記リンクから、最新のiOSバージョンにアップデートできます。
iOS11の新機能「ファイル」アプリ
その新機能というのが、iOS11以降の「ファイル」アプリです。iOS10以前もファイルアプリはありましたが、iOS11以降に機能が強化され、すべてのファイルをまとめて閲覧・各種操作などが出来るようになりました。
それまで、各アプリで別々にファイルを見たり編集したりしていましたが、iOS11以降のファイルアプリではバラバラの場所にあるファイルを一元管理できます。実は、このiPhoneの機能アップしたファイルアプリでzipファイルの内容が見られるようになりました。
「ファイル」アプリの使い方
早速、新しい「ファイル」アプリの使い方をお伝えします。一番分かりやすい、メールの添付ファイルからzipファイルを見る方法をご紹介します。
メールに添付されたzipファイルをタップして拡大すると、このような画面になります。画面中央の「内容をプレビュー」をタップすると、zipファイル内のファイルを確認できます。新機能の「ファイル」アプリでも、zipファイルの圧縮や解凍は出来ませんが、内容は見られるため確認だけしてメールに返信することも可能です。
URLからダウンロードしたzipファイルも同じように、ダウンロードしたzipファイルを「ファイル」アプリで内容の確認は出来ます。zipファイルを解凍して、zipファイルの中のファイルを編集や保存・共有などは「ファイル」アプリでは出来ないため、その場合はDocuments by Readdleを使いましょう。
クラウドサービス上のzipファイルの確認ですが、確認の前に、「ファイル」アプリでご利用のクラウドサービスを見られるように設定する必要があります。まず、ご利用のクラウドアプリをiPhoneにダウンロードし、必要な設定をアプリで済ませます。ダウンロード済でしたら次のステップに進みます。
次に、「ファイル」アプリを開き「ブラウズ」タブで「… その他の場所」をタップします。表示されたクラウドアプリのスイッチをONにして、右上の「完了」をタップすれば、以後「ファイル」アプリからそのクラウドアプリ内のファイルに直接アクセス出来るようになります。
後は、「ファイル」アプリのブラウズから目当てのクラウドサービスを選び、zipファイルを選べば先ほどと同様に確認できます。
「ファイル」アプリは、これらのクラウドサービスと紐づけが可能です。iPhoneユーザー以外の友達との共同作業や、ビジネスでも活用されるクラウドストレージの各種ファイルも、「ファイル」アプリでまとめて管理・編集できるため、これらのクラウドサービスをご利用の方は、ぜひ「ファイル」アプリで設定しましょう。
また、この新しい「ファイル」アプリでは、iOS11同士であれば、友達や家族とiCloud Driveで同じファイルを共有・共同作業がリアルタイムで可能です。それまでの「ファイル」アプリより格段に機能が向上したので、この機会にぜひご利用ください。詳細は下記リンクを参照ください。
iPhoneでzipファイルを圧縮・解凍しよう!
今回は、iPhoneで実装されていないzipファイルの圧縮・解凍が出来るツール「Documents by Readdle」の使い方と、iPhoneの新しい「ファイル」アプリでのzipファイルの確認方法をご紹介してきました。無料のクラウドサービスが増えてはいますが、ビジネスシーンをメインにzipファイルは今後もまだまだ活用されるでしょう。
この機会に、iOS11にアップデートして「ファイル」アプリを便利に利用し、「Documents by Readdle」をインストールして、iPhoneでzipファイルを圧縮・解凍しましょう。