Windows10にセキュリティソフトは必要?Defenderの性能や他のソフトと比較!

Windows10には最初からセキュリティソフトのWindowsDefenderがインストールされています。他社からも様々なキュリティソフトは販売されていますがWindows10に本当に他社のセキュリティソフトは必要なのかを比較しながら評価していきます。

Windows10にセキュリティソフトは必要?Defenderの性能や他のソフトと比較!のイメージ

目次

  1. 1Windows10のセキュリティソフトDefenderについて
  2. Windows Defenderとは
  3. Defenderの性能
  4. Windows10のセキュリティは公式ブログで確認できる
  5. 2Windows10のセキュリティソフトDefenderの使い方
  6. Defenderを有効にする方法
  7. 有効にできない場合
  8. Defenderを無効にする方法
  9. 3Windows10のセキュリティソフトDefenderの誤検知
  10. Defenderは誤検知が多い?
  11. 正常なファイルを誤検知したときの対策方法
  12. 4Windows10にセキュリティソフトは必要?Defenderとの比較
  13. Defenderと他のセキュリティソフトどちらが良いか
  14. PASSMARKによるパフォーマンステスト
  15. AV-Comparativesによる性能テスト
  16. 5Windows10のセキュリティソフトはPCの使い方に合わせて選ぼう

Windows10のセキュリティソフトDefenderについて

WindowsDefenderとは標準インストールされているセキュリティソフトです。Windowsがバージョンアップされるとともにセキュリティも向上していますが、インターネットを使用する以上、セキュリティソフトを入れないのはウイルスに対してあまりにも無防備です。そこで現在販売されている他社のセキュリティソフトとWindowsDefender性能を比較してどのように違うのかを評価、検証してみましょう。

Windows Defenderとは

Windows10に標準インストールされているセキュリティソフトです。Windows10では今までのどのバージョンよりもセキュリティ性能が強化されていますが、これまでのWindowsでもさまざまなセキュリティリスクが指摘されてきました。

Defenderの性能

WindowsDefenderは一般的なセキュリティ性能を持っていますが、悪意を持ったユーザーに狙われやすいソフトです。Windows10も人間の作ったプログラムである以上、100%完璧に安全なものを作ることは簡単ではありません。それに悪意を持ったユーザーがシェアの多いWindows10のセキュリティホールを探して攻撃しようというのは当然の流れと言えます。

そこで、Windows10の標準セキュリティソフトの性能では対処しきれないウイルスのためにマイクロソフト以外で販売されているセキュリティソフトがWindowsDefenderでは対応できない脅威への対処を重ねてきました。そのため市販のセキュリティソフトにはWindowsDefenderには無い機能が含まれています。

Defenderの機能

WindowsDefenderはWindows10を保護するための「ウィルスと脅威の防止」「アカウントの保護」「デバイスセキュリティ」「ファイアウォールとネットワーク保護」「アプリとブラウザコントロール」「デバイスのパフォーマンスと正常性」といった一般的なセキュリティソフトとして必要な機能は揃っています。

Defenderに無い機能

ウイルスなどの悪意のあるプログラムの検知は過去に検出されたファイルとの比較によって行います。この方法はパターンファイルに無いウイルスは駆除できません。他社のセキュリティソフトは今まで検知していないウイルスでもウイルスの可能性が高いファイルと判断すれば自動で対応してくれる機能があります。しかしWindows10のWindowsDefenderでは残念ながらこの機能がまだありません。

その他ではメールをフィルタリングしてスパムメールなどの迷惑メールをブロックする機能もありません。また、インターネットの閲覧時に必要な自動的にポップアップされる広告をブロックする機能もありません。

Windows10のセキュリティは公式ブログで確認できる

Windows10のセキュリティ更新状況は公式ブログ(https://blogs.technet.microsoft.com/jpsecurity/)で確認できます。一般的なパソコンの使いたかをしている人であればそこまで頻繁に確認する必要はありませんが、一度最近どのような更新があったかを見てみましょう。

Windows10のセキュリティソフトDefenderの使い方

WindowsDefenderはWindows10に標準インストールされているのでインストールのために特別な方法は必要ありません。

あなたのWindows10でセキュリティが有効になっているかを確認する方法は設定画面で「Windows Defenderセキュリティセンター」を開き、そこに表示されるアイコンに緑色の丸に白抜きのチェックマークがついていれば、あなたのパソコンが保護されています。

Defenderを有効にする方法

WindowsDefenderを有効にするには、最初にWindows10の画面左下にあるスタートボタンをクリックします。表示されたメニューから歯車マークの「設定」を選択します。表示された「Windowsの設定」画面で「更新とセキュリティ」を選んで上から二番目の「Windows セキュリティ」をクリックします。

WindowsDefenderセキュリティセンターをクリックします。ここで表示されているアイコンがオンになっていることを確認します。万が一オフになっていて、WindowsDefender以外にセキュリティソフトをインストールしていないのなら忘れずにオンにしておきましょう。

有効にできない場合

他社のセキュリティソフトをインストールしている場合は、WindowsDefenderを有効にできません。他社のセキュリティソフトをインストールした時は自分で無効にする必要はありません。Windows10が判断して自動でWindowsDefenderを無効にしてくれます。セキュリティソフトは2つ上入っているとお互いに邪魔をしてしまい、正常に動作できません。

Defenderを無効にする方法

何らかの理由でWindowsDefenderを無効にする必要がある時は、「WindowsDefenderセキュリティセンター」の「ウイルスと脅威の防止」の項目で設定します。まずは左下の「スタート」ボタンをクリックし、一覧から「WindowsDefenderセキュリティセンター」をクリックします。

「ウイルスと脅威の防止の設定」をクリックし、リアルタイム保護、クラウド提供の保護、またはクラウドベースの保護サンプルの自動送信の中で無効にしたい項目を選びます。通常、WindowsDefenderを停止したいのであればリアルタイムの保護をオフにします。

Windows10のセキュリティソフトDefenderの誤検知

誤検知とは、本来ウイルスではないファイルやソフトがウイルスと判定されてしまうことをいいます。自動でウイルスかどうかを判断しているセキュリティソフトには避けては通れないトラブルですが、WindowsDefenderには誤検知がないのかを調べてみました。

Defenderは誤検知が多い?

2017年と少し前の話になりますが、本来は無害のフリーソフトであるLhaplusやTeraTermなどをWindowsDefenderがウイルスと間違って検知してしまう事がありました。一度無害なソフトウェアがWindowsDefenderによって有害なウイルスとして誤検知されると、パソコンにダウンロードした直後にそのファイルが削除されてしまい、その後はパソコンにインストールすることができません。

なお、他社のセキュリティソフトではそれらのマルウェアとは認識されませんでした。この件でWindowsDefenderは誤検知が多いセキュルティソフトと評価されていました。誤検知はその後のWindows10のアップデートでウイルスと判定されなくなりました。

正常なファイルを誤検知したときの対策方法

万が一、使っているソフトがウイルスと間違った評価をされた時は、マイクロソフトの公式サイトで有害かどうかの分析の依頼をします。ただし、この作業は手順が長く、マイクロソフト側で本当に無害なファイルと判断されれば数日後にWindows10のアップデートで対応されますので、どうしても必要な作業ではありません。

また、この動画の方法のように、一時的にWindowsDefenderの例外に登録する方法もあります。

Windows10の左下にあるスタートメニューから歯車マークの「Windowsの設定」を開きます。「更新とセキュリティ」を選んで「WindowsDefender」の項目を選択します。「ウイルスと驚異の防止」のアイコンからサンプルを手動で送信するを選びます。その後ブラウザが立ち上がりますので、そのページから申告ができます。

開いたページの一番左のアイコン、「Home customer」をクリックして「Continue」ボタンをクリックします。サインインするためのウィンドウが表示されるので、サインインして分析すると分析結果がわかります。アカウントを持っていない場合は「Skip」を選びます。

Home customerを選択

その後は分析にかけたいファイルをアップロードするページに移動します。「Select the file」とはあなたが分析したいファイルです。注意する点としてはアップロードするファイルの大きさを50MB以下にする事と、分析したい特定ファイルのみ選択して、アップロードするパスワードを「infected」としたzipファイル、もしくはrarファイルにすることです。

Select the fileの画像

次は「Do you believe this file contains malware?」の項目を選択します。この場合の「Yes」とはアップロードするファイルがマルウェアだと思う場合、「No」とはアップロードするファイルは正常なファイルの誤検知だと思う場合です。

「Select the Microsoft security product used to scan the file」とは今使っているセキュリティソフトです。今回のようにWindows10をお使いの人は、一番上の選択肢になっている「WindowsDefenderAntivirus(Windows10)」を選択します。

「Detection name」とは誤検知されたウイルスの名前を入力します。「Definition version」の項目はバージョンを入力し、「Additional information」はメッセージを入力します。ただし英語ですので、これは必ず必要ではありません。それぞれの項目の入力が終わったら最後に「Continue」ボタンを押します。確認の画面が表示され送信することで、マイクロソフトへのファイルの分析依頼が終わります。

Do you believe this file contains malware?の画像

Windows10にセキュリティソフトは必要?Defenderとの比較

他社から販売されているセキュリティソフトとWindowsDefenderはどちらが優れているのか、Windows10の標準ソフトっであるWindowsDefenderがインストールされていれば他のセキュリティソフトは必要ないのかを比較して評価します。

Defenderと他のセキュリティソフトどちらが良いか

セキュリティソフトはどちらが良いかを感覚的に比較することはできません。そのためにベンチマークソフトと呼ばれるソフトが必要です。ベンチマークとはそれぞれのソフトがどの程度の性能かを数値で表すものです。

PASSMARKによるパフォーマンステスト

セキュリティソフトの速度などを計測している「PASSMARK」を使用して今回は評価をします。WindowsDefenderは様々なセキュリティソフトのがある中で、そのソフトがどの程度のパフォーマンスなのかを数値で比較して調べます。

ブラウジングの性能評価

WindowsDefenderをインストールした状態でMicrosoftEdgeを使ってウェブブラウジングを行います。他社のソフトをインストールしていないWindows10の通常の状態です。MicrosoftEdgeを使ったウェブブラウジングの場合は他社のセキュリティソフトを使っていた時と比較して、WindowsDefenderは非常に優秀です。

ファイル操作の性能評価

ウェブブラウジングはWindows10標準搭載のMicrosoftEdgeと相性が良かった事でWindowsDefenderがトップでしたが、Windows10上でのファイルのコピーや移動、削除などのファイル操作の性能ではWindowsDefenderは他社と比較して最もパフォーマンスが悪い結果となりました。

総合評価

「PASSMARK」を使用したテストでは、WindowsDefenderは他のセキュリティソフトと比較すると中間程度のパフォーマンスです。ブラウジングのテストではトップを獲得しましたが、ファイル操作では残念ながら最下位という結果がでました。この結果からWindowsDefenderは得意な分野と苦手な分野が分かれているセキュリティソフトです。

AV-Comparativesによる性能テスト

「AV-Comparatives」を使用してウイルスからの保護率や誤検知の多さを測定します。「AV-Comparatives」とはPCやモバイルのセキュリティソフトの提供元が約束したとおりに動作するかどうかをチェックし、比較する世界的な第三者機関です。

マルウェアの保護率

WindowsDefenderではオフライン検出率が92.8%と高く、オンラインでの保護率は他社のセキュリティソフトと同じように99%以上の性能を持っています。オンライン保護率に関しては他社のセキュリティソフトと比較しても性能の差がほとんどありません。

WindowsDefenderは誤検出数が70と他社と比較して多めです。ウイルスの検出評価では最高が三つ星の評価ですが、WindowsDefenderは誤検出の多さのために残念ながら一つ星です。

悪意のあるファイルに対する検出率

誤検知を見るための悪意のあるファイルの検知率では、WindowsDefenderは99.0%で最下位です。また、ファイルの誤検出数が多いため、ファイルの保護率でもWindowsDefenderは星0個の評価で最下位です。検出率は他社と比較すると低いようです。

パフォーマンス

上記の「PASSMARK」でのベンチマークの結果と同様に「AV-Comparatives」でもブラウジング速度では上位ですが、ファイルのコピーや移動、インストールは「普通」の評価です。

Windows10のセキュリティソフトはPCの使い方に合わせて選ぼう

WindowsDefenderはいままでのWindowsの中で通常インストールされていた、どのセキュリティソフトよりも優秀なセキュリティソフトです。あくまでも必要最低限ですが、通常の仕様であれば問題はありません。しかし、業務上でメールを多く使う、更に強固なセキュリティがほしいと考えているならば他社のキュリティソフトの導入をしましょう。

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この記事のライター
たけのこ
パソコン、ガジェット系記事が得意です。