2019年03月15日更新
Windows7へのSP1のダウンロード・インストール方法!確認すべきことは?
Windows7ユーザー向けの更新プログラムであるSP1(Service Pack1)ですが、Windows7販売開始当時のものには含まれていません。今回は、このSP1をWindows7へダウンロード・インストールする方法や確認するべきポイントをまとめました。
目次
- 1Windows7にSP1を適用する方法
- ・Windows7 SP1とは?インストール前に確認すべきことは?
- ・Windows UpdateでWindows7 SP1の自動インストール
- 2Windows7 SP1にアップできない場合の対処方法
- ・更新プログラムの順番や影響するドライバを見直す
- 3Windows7 SP1の手動でダウンロードして更新する方法
- ・Microsoft公式サイトからWindows7 SP1をダウンロード
- ・PCが「32ビット」か「64ビット」かを確認する
- ・Windows7 SP1が正しくインストール出来たかの確認
- 4Windows7 SP1のインストールが出来ない時の対処法
- ・セキュリティソフトを停止させる
- ・余分な外部機器は外してインストールする
- ・Windows Updateトラブルシューティングを実行
- ・どれも出来ない時はWindows7クリーンインストールを実施
- 5Windows7にSP1を適用しよう
Windows7にSP1を適用する方法
Windowsユーザーにとって、ソフトウェアの弱点を修正し最新の状態にするため重要なセキュリティ更新プログラムですが、通常はWindowsでは初期設定で自動更新されます。何らかの理由で自動更新がされていない場合や、PCをカスタマイズして利用している場合など、手動で更新プログラムをダウンロードできます。
今回は、Windows7ユーザーのための更新プログラムSP1を適用する方法、確認事項やインストールできない時の対処法などをご紹介します。この機会にご利用のWindows7を確認して、最新のサポートを手に入れましょう。
Windows7 SP1とは?インストール前に確認すべきことは?
Windows7 SP1とは、「Windows7 Service Pack 1」の略称であり、一般ユーザーや開発者を対象とした更新プログラムです。更新プログラムとは、ソフトウェア(ここではWindows7)の脆弱姓(弱点)やバグを修正するためのプログラムで、Windowsの初期設定では自動更新でインストールされます。
Microsoftより、Windows7 SP1にはWindows7の提供スタート以降に「Windows Update」で提供された更新プログラムが含まれ、ユーザーやパートナーから寄せられたフィードバックをもとにWindows7のプラットフォームに対し継続的な更新が行われるため、OS(オペレーティングシステム)を強化できます。
また、主に企業などで利用されるWindowsのサーバー向けプログラムであるWindows Server 2008 R2に対してもSP1は対応可能です。
また、Windows7 SP1をインストールする前に確認するべきことがあります。具体的な確認するべき内容とは、以下になります。Microsoftから公開されているのは4点あります。
- PCにSP1をインストール可能なディスクの空き容量があるか
インストール方法 | 必要なディスクの空き容量(概算) |
Windows Update | x86(32ビット):750MB x64(64ビット):1,050MB |
Microsoft Webサイトからダウンロードする | x86(32ビット):4,100MB x64(64ビット):7,400MB |
ディスクの空き容量の確認は、PCの「スタートボタン」→「コンピューター」を開き、インストールするディスク(ここではCドライブ)を右クリックすると、開いた「全般」タブで選択したディスクの空き容量を確認できます。
- 重要なファイルをバックアップする
- 取り付けとインターネットへの接続
- ウィルス対策ソフトウェアを一時的に無効にする
ウィルス対策ソフトウェアを無効にする方法ですが、一例を下記に貼ります。より詳しい無効化の方法は、ご利用のウィルス対策ソフトウェアのマニュアルなどをご確認ください。
また、Microsoftからの公開情報ではありませんが、こちらもご確認ください。
- ディスプレイドライバーを最新にする
ご利用のPCによっては、メーカーサービスでタスクバーなどから更新情報を確認できるものがあります。その場合は、サービスサイトで更新情報を確認し、最新ドライバーをインストールします。
または、PCの「スタートボタン」→「コントロールパネル」→「デスクトップのカスタマイズ」の「解像度の調整」を開きます。次に「詳細設定」→アダプタの「プロパティ」をクリック→「ドライバー」タブを開き「ドライバーの更新」から更新します。
Windows UpdateでWindows7 SP1の自動インストール
まず、推奨されるWindows UpdateでWindows7 SP1の自動インストールの方法をご紹介します。Windows Updateとは、Windowsを最新の状態に保つためにMicrosoftが提供する更新プログラムを自動的に検出しインストールする仕組みで、Windowsの初期設定では有効になっています。
Windows Updateが有効になっていると、PCを起動/終了時など、時々Windowsを更新する通知がされ自動的にインストールが始まり、「更新が終わるまでお使いのパソコンの電源は切らないでください」とメッセージが表示されます。Windows Updateの状態とWindows SP1のインストール状況はPCで確認できます。
ご利用のPCにWindows7 SP1がインストールされているかを確認するためには、まずデスクトップの「コンピューター」アイコンを右クリックしプロパティを開くか、デスクトップにコンピューターが無ければ「スタートボタン」→「コンピューター」を右クリックし「プロパティ」を開きます。
するとコントロールパネルのシステムが開くので、「Windows Edition」の欄に「Service Pack1」が表示されているか確認します。Service Pack1が表示されていれば、Windows7 SP1はインストールされており、表示されていなければインストールされていません。プロパティの右上☒でプロパティを閉じます。
Windows UpdateでWindows7 SP1を自動インストールするためには、まず「スタートボタン」→「すべてのプログラム」から「Windows Update」をクリックします。
このように更新プログラムのインストール日時などが表示されていれば、Windows Updateは有効になっています。次に、左側メニューの「更新プログラムの確認」をクリックします。Windows Updateが有効になっていない場合は、有効化します。
PCの「スタートボタン」から「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」を開き、Windows Updateの欄の「自動更新の有効化または無効化」をクリックします。または、先ほどのWindows Updateの画面左側メニューの「設定の変更」をクリックします。
「重要な更新プログラム」の▼ボタンから「更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)」に変更し「OK」で適用させます。その他を設定した場合は、自動的にWindowsを最新の状態に保てないため、自己責任で毎回Windows Updateから必要な更新プログラムをインストールしてください。
設定を変更したら、Windows Updateの画面に戻ります。
このように「○個の重要な更新プログラムが利用可能です」と表示されるためクリックします。もしこれが表示されない場合は、表示されるまでWindows Updateで更新プログラムをインストールする必要があります。下記の動画を参考に更新プログラムのインストールを実行してください。
このように、更新プログラムのインストールには一定の時間がかかります。「○個の更新プログラムが利用可能です」が表示されるまで繰り返します。
「○個の重要な更新プログラムが利用可能です」をクリックすると、インストールする更新プログラムの選択画面になります。PCの環境により表示が分かれ、32ビット版をご利用の場合は「Windows7 Service Pack 1 (KB697632)」が、64ビット版をご利用の場合は「x64ベースシステム用Windows7 Service Pack 1 (KB697632)」が表示されます。
これらが表示されない場合は、表示されるまで先ほどの動画を参考にWindows Updateから更新プログラムをインストールしてください。
表示されたWindows7 Service Pack1のチェックボックスに✔を入れ、右下「OK」をクリックします。
次に表示された「更新プログラムのインストール」をクリックすると、インストールが始まります。
更新プログラムのインストール中はこのようなバーが表示されます。更新プログラムの数や、インターネットの通信環境などにより、インストールにかかる時間が変わります。最低でも30分ほど~場合によっては2時間以上かかりますが、PCの電源を切らずに、何もせず無事にインストールが完了するまでそのまま待ちます。
無事に更新プログラムがインストールされたら、「更新プログラムは正常にインストールされました」と表示されるため、「今すぐ再起動」をクリックしPCを再起動します。どの更新プログラムでも、この再起動の表示が出たら必ず再起動します。
これは、更新プログラムのインストール後に、PCを再起動することでPCに修正プログラムの適用を完了させるためです。更新プログラムによっては再起動の表示が出ないケースもありますが、その時は☒でWindows Updateの画面を閉じます。
PCが再起動し「Service Packの構成中」と表示されるため、何もせず待ちます。PCが起動し、「Windows7 Service Pack1がインストールされました」と表示されたら、「閉じる」で画面を閉じ、Windows7 SP1のインストールが完了です。
Windows7 SP1にアップできない場合の対処方法
この手順の通りに進めても、エラーメッセージが表示されるなどWindows7 SP1にアップできない場合の対処法をご紹介します。
更新プログラムの順番や影響するドライバを見直す
具体的には、更新プログラムの順番や影響するドライバを見直す必要があります。更新プログラムの順番については、Windows7 SP1のインストール前に「Windows Updateエージェント(KB949104)」をインストールしていると、Windows7 SP1へアップできません。その場合は、以下3つを手動でインストールします。
- 更新プログラム「KB2534366」:PCに言語パックが10個以上ある/エラーメッセージ”0xC000009A”が出る
- 更新プログラム「KB2533552」:PCがフリーズする/エラーメッセージ”0xc0000034”が出る
- 更新プログラム「KB2454826」
万が一、上記のエラーメッセージの画面からPCが戻らない場合は、Windows7のDVDで修復をするか、Microsoftのサポートページなどを参照にPCを手動で修正します。それぞれ下記リンクから、ご利用のPCの環境(32ビット:x86ベース/64ビット:x64ベース)に合わせてダウンロードしてください。
3つをインストールした後、再度Windows Updateを実行します。
また、Windows7 SP1を以前に適用していても、Windows Updateで「Windows7 Service Pack1」が表示される場合は、以前提供されたWindows7 SP1から追加された更新プログラムがあるため、表示されたWindows7 Service Pack1を✔してインストールしPCを再起動します。詳細は下記リンクの記事を参照ください。
それでもなおWindows7 SP1にアップできない場合は、以下のドライバが影響していないか確認します。
- SafeCentralのバージョン2.9.0.0以前を利用している
この解消のためには、SafeCentralのバージョンを更新します。更新の手順は、PCの「スタートボタン」で検索バーに「SafeCentral」を入れて検索→「プロパティ」→「ドライバー」タブの「ドライバーを更新」を実行します。
- Intel統合グラフィックドライバーを利用している
グラフィックドライバとは、コンピューターのビデオアダプターを制御するシステムソフトウェアです。ご利用のPCのグラフィックスドライバーとバージョンの確認は次の手順で行います。
PCのデスクトップ上で右クリックし「グラフィックス プロパティ」を選ぶと、インテル®グラフィックス・ドライバーのウィンドウが起動します。古いドライバーの場合、「サポート」をクリック→左上V「ドロップダウンリスト」から「情報センター」を選び、「ドライバーのバージョン」を確認します。
新しいドライバーの場合、「オプションとサポート」→「情報センター」をクリックし、「システム情報」の中に「ドライバーバージョン」が表示されています。
Intel®グラフィックス・ドライバーでバージョン8.15.10.2104 ~ 8.15.10.2141だった場合、左上Vドロップダウンリストから「サポート」を選び、表示された項目から「最新のインテル®グラフィックス・ドライバーのダウンロード」のリンクから、ドライバーを更新します。
- vLiteを利用してWindows7のインストールをカスタマイズした
これを解決するためには、「Microsoftダウンロードセンター」からWindows7 SP1をダウンロードし、インストールします。詳細は、次項の「Windows7 SP1の手動でダウンロードして更新する方法」をご覧ください。
Windows7 SP1の手動でダウンロードして更新する方法
Windows UpdateでWindows7 SP1がうまく適用できない場合は、手動でWindows7 SP1をダウンロードして更新する方法があります。MicrosoftのWebサイトより必要なService Packをダウンロードするため、お伝えしたように、32ビット版で4,100MB・64ビット版で7,400MBの空き容量がディスクに残っている必要があります。
Microsoft公式サイトからWindows7 SP1をダウンロード
具体的な手動でWindows7 SP1をダウンロードして更新する方法ですが、まずMicrosoft公式サイトからWindows7 SP1をダウンロードします。
上記リンクよりMicrosoft公式のダウンロードセンターのサイトにアクセスし、言語は「日本語」のまま「ダウンロード」をクリックします。
次に、ダウンロードするプログラムを選択するページが表示されるので、32ビット版であれば「windows6.1-KB976932-x86.exe」を、64ビット版であれば「windows6.1-KB976932-x64.exe」をチェック✔し、右下の「次へ」をクリックします。
PCが「32ビット」か「64ビット」かを確認する
ご利用のPCが「32ビット」か「64ビット」かを確認するためには、PCの「スタートボタン」→「コンピューター」を右クリックし「プロパティ」を開くか、デスクトップにコンピューターアイコンがあれば、それを右クリックして「プロパティ」を開きます。
開いたプロパティの「システム」の中の「システムの種類」にどちらかが表示されています。このPCは64ビット版なので、「windows6.1-KB976932-x64.exe」を選びダウンロードします。ダウンロードが終わったら、それぞれダウンロードしたファイル「windows6.1-KB976932-x86/x64.exe」をダブルクリックして実行します。
インストールが始まり、PCの状態やインターネットの通信環境により30分~2時間ほどで更新されます。途中で2、3度PCが再起動しますが、何もせず待ちます。最後にPCが再起動して、先ほどのインストールされたと表示された画面が出たら更新完了です。
Windows7 SP1が正しくインストール出来たかの確認
Windows7 SP1が正しくインストール出来たかの確認ですが、先ほどと同じようにコンピューターのプロパティを開き、「Windows Edition」に「Service Pack1」が表示されていれば、正しくインストールされています。
Windows7 SP1のインストールが出来ない時の対処法
最後に、Windows7 SP1のインストールが出来ない時の対処法をご紹介します。事前に確認するべきことをチェックして正しい手順で行ってもインストール出来ない時は、これらの方法を試しましょう。
セキュリティソフトを停止させる
Windows7 SP1のインストール前に確認するべきことの中にもありましたが、気づかずにセキュリティソフトがまだ有効になっていたら、セキュリティソフトを一時的に停止させます。また、体験版のセキュリティソフトなど不要なものは「コントロール」→「プログラム」を選び、該当のソフトを右クリックして「アンインストール」します。
先ほどはNortonの例をあげましたが、今回はトレンドマイクロ®のウィルスバスター(クラウド)を一時的に停止させる方法をご紹介します。PCのデスクトップ下部のタスクバーにある「△隠れているインディケーターを表示する」から該当のセキュリティソフトを右クリックし、「終了」を選びます。
確認メッセージが表示されたら内容を確認し「はい」をクリックするとセキュリティソフトが停止します。もしインディケーターにセキュリティソフトが表示されない場合は、次の方法をお試しください。バージョンごとの詳しい操作方法は下記リンクを参照ください。
PCの「スタートボタン」→「すべてのプログラム」より「ウィルスバスター(クラウド)」を選び、「トレンドマイクロサポートツール」を右クリック→「管理者で実行」を選びます。ユーザーアカウント制御により許可や管理者のパスワードを求められることがあります。その場合は「続行」か「はい」を選んで進みます。
サポートツールが開いたら、「アンインストール」タブの「すべてのモジュールを停止」をクリックします。「すべてのモジュールを停止」のボタンがグレーアウトするので数分待ちます。グレーアウトが解除され「すべてのモジュールを起動」に変われば、セキュリティソフトの一時停止の完了です。
セキュリティソフトの停止が出来たら、再びWindows UpdateからWindows7 SP1をインストールします。無事に適用できたら、同じようにトレンドマイクロサポートツールを起動して、「すべてのモジュールを起動」をクリックすれば、セキュリティソフトを再起動できます。
余分な外部機器は外してインストールする
次にあげる対処法は、余分な外部機器は外してインストールする方法です。外部機器とは、プリンターや外付けハードディスク、USBメモリなど外付けの周辺機器です。これらの外部機器はWindowsの更新プログラムのインストールには不要なため、余分な外部機器が接続されていたら取り外します。
外部機器がPCに接続されたままWindows7 SP1をインストールしようとすると、Windows Updateなどの更新プログラムの修正を外部周辺機器内のプログラムまで読み込もうとするため、うまく適用できないことがあります。
外部機器の取り外し方法について、安全に取り外さないと周辺機器内のデータやPCに影響を及ぼす可能性があるため、正しく取り外しましょう。ご存知の方はスキップしてください。PCのタスクバーに外部機器が表示されない場合(上・①)と表示される場合(下・②)がありますが、手順は同じです。
①の場合はタスクバーの△をクリックして表示されるインディケーターから外部機器を右クリックします。②の場合はタスクバー上の外部機器を右クリックします。
①も②も同様にメニューが表示されるので、「○○(外部機器)の取り出し」をクリックします。
このように「ハードウェアの取り外し ”○○大容量記憶装置”はコンピューターから安全に取り外すことができます」と表示されたら、外部機器を取り外します。再度Windows7 SP1のインストールを実行し、PCを再起動します。
コンピューターのプロパティからWindows7 SP1が正しく適用されているか確認しましょう。
Windows Updateトラブルシューティングを実行
次にご紹介する対処法は、Windows Updateトラブルシューティングを実行する方法です。Microsoftの公式サイトで、トラブルシューティングツールが公開されているため、ダウンロードして実行します。
上記リンクからMicrosoftサポートのWindows Updateトラブルシューティングツールのページを開き、「Windows 7 およびWindows 8 用 Windows Updateトラブルシューティングツールのダウンロード」をクリックしダウンロードします。
ダウンロードしたらポップアップした画面で「開く」か「保存」を選びます。表示された「WindowsUpdate.diagcab」をダブルクリックし、「次へ」をクリックします。
このように「問題を検出しています」という画面が出てしばらくすると検出された問題が表示されます。画面の指示に沿って問題を修正し、完了したらPCを再起動してWindows7 SP1のインストールを実行します。
それでもなお上手く出来ない時は、PCの「ダウンロード」フォルダから再度「WindowsUpdate.diagcab」を実行し、他の問題が検出されないか確認します。問題を修正し、PCを再起動してWindows7 SP1のインストールを再度試しましょう。
どれも出来ない時はWindows7クリーンインストールを実施
最後にご紹介する方法は最終手段です。どれも出来ない時はWindows7クリーンインストールを実施します。Windows7クリーンインストールとは、Windows7を再度PCにインストールし直すことを指し、これまで利用してきたWindows7のデータはすべて削除されます。
そのため、PC内の削除したくない重要な文書ファイルや画像などのデータなどは、外付けハードディスクやクラウドサービスなどにバックアップしてから、余分な外部機器を外して行ってください。また、Windows7のDVD-ROMが必要になります。各種バックアップしてからWindowsを再インストールするため、ある程度の時間を要します。
Windows7のインストールDVD-ROMをドライブに入れPCを再起動します。画面に「Press Any Key to boot from CD/DVD…」と表示されたら、すぐ「Enter」キーを押します。PCによって、DVDを入れた後にファンクションキーで起動するドライブを選択する必要があります。ファンクションキーとはキーボードの上部にあるF1~F12のキーを指します。
ディスクを入れてPCが起動した後、メーカーロゴが表示されたら下記のファンクションキーを押します。
NEC/富士通/Dell | F12 |
東芝 | F2・F12 |
パナソニック | F2 |
ASUS | F8 |
AsRock | F11 |
GIGABYTE | F12 |
ファンクションキーを押した後の画面で、ディスクを入れたドライブを指定してEnterを押します。その後の操作は上記赤字の通りです。
Windows7のインストールプログラムが起動するので、言語やキーボードの種類などを選び「次へ」をクリックします。
次に、この画面になったら「今すぐインストール」をクリックします。次の画面でMicrosoftのライセンス条項が表示されるので、目を通して「次へ」で進みます。
次にインストールの種類の選択画面になるので、「新規インストール(カスタム)」をクリックします。
次に、以前Windows7がインストールされていたディスク(通常はCドライブ)を選択して※「次へ」をクリックします。[Windows インストール]の画面が出たら「OK」で続行します。
※ここで、ディスクに割り当てる容量をカスタマイズしたい場合は、右下の「ドライブオプション(詳細)」からいったんパーテーションを削除して、新規にパーテーションを作り、PCのハードディスクの容量に合わせてCドライブとDドライブの容量を指定します。CドライブにはWindows7を入れる最低50GB以上を指定します。
この例はディスクパーテーションの容量を割り当てた例です。この時「システムで予約済み(Partition System Reserved)」となっているディスクパーテーションは何もしないで続行します。
Windowsのインストールが始まります。この時、PCが何度か再起動しますが、完了するまで何もせず待ちます。「Press Any Key to boot from CD/DVD…」が表示されても、Enterは決して押さずにインストールが終わるのを待ちます。もしEnterを押してしまうと、最初からやり直しになるためご注意ください。
このような画面が出たら「今すぐ再起動する」をクリックして続行してOKです。何もしなくても数秒で再起動します。
この画面が出たら、Windows7セットアップ前の最後の再起動になります。次の暗い画面で「初めてコンピューターを使用するための準備をしています」と表示されます。
画面が切り替わり、「Windowsのセットアップ」ウィンドウが起動します。ユーザー名やコンピューター名を任意で入力します。コンピューター名は自動で「(ユーザー名)-PC」となりますが、入力して任意のものに変更できます。「次へ」で進み、次の画面でWindowsにログオンする際に入れるパスワードを入力します。
パスワードは設定せず「次へ」で進むことも可能ですが、セキュリティ強化のためにもできれば設定することをオススメします。
次に「Windowsのプロダクトキー」の入力を求められるため、Windows7のDVDが入っていたパッケージのシールに記載されているプロダクトキーを入力し、「次へ」をクリックします。
次にコンピューターの保護とWindowsの機能向上が自動的に行われるように設定する画面で、「推奨設定を使用します」を選びます。その他の2つを選択も可能ですが、以降Windowsが常に最新の状態に保たれるように、推奨設定を選びましょう。この設定が、Windows Updateの自動更新の設定に反映されます。
この後、「時刻、日時の設定」で時刻と日時を確認→「ネットワークの設定」でPCを使う場所を選択→と進み、「デスクトップの準備をしています」と表示されるので、画面が切り替わるまで待ちます。
このようにWindowsが起動したら、Windows7のクリーンインストールは完了です。インターネットへの接続や音を出すなど、基本的な動作を有効にするために、ドライバソフトウェアのインストールをします。ご利用のPCのメーカーからドライバディスクが同梱されているため、ディスクをドライブに入れてインストールしましょう。
後は、インターネット接続を設定し、インターネットに繋がったら、Windows Updateで更新情報を確認し、Windows7 SP1をインストールします。無事にWindows7 SP1が適用されたらOKです。適宜、以前使っていたアプリケーションやソフトをインストールし直します。
Windows7にSP1を適用しよう
今回は、Windows7 SP1のインストール方法や事前の確認すべき点、またインストール出来ない場合の対処法などを一挙にご紹介してきました。Windows7 SP1は、言わばWindows7が重大な病気にかからないために飲む薬のようなもので、あらゆる問題に対する解決策まで含まれおり、Windows7ユーザーには欠かせないものです。
2014年以前にWindows7 SP1をインストールされた方も、それ以降SP1は更新されており、最新の更新プログラムがMicrosoftから提供されています。PCの安全性を強化しWindowsを最新の状態に保つためには、新しいSP1に更新する必要があります。この機会に、ご利用のWindows7にSP1を適用しましょう。