Wi-Fi「認証エラー・認証に問題」と表示で接続できない原因と対処法を解説!
PCやスマホのWi-Fi接続が「認証エラー・認証に問題」などと表示されて接続できないことがあります。Wi-Fi接続が「認証エラー・認証に問題」となってしまう原因とはどんなものがあるのでしょうか。この記事では対処法までしっかりと解説します。
目次
- 1Wi-Fi認証エラーと表示される症状と原因について
- ・Wi-Fi認証エラーと表示される症状とは?
- ・Wi-Fi認証エラーと表示される原因とは?
- 2Wi-Fi認証エラーと表示される時の対処法1【SSIDの確認】
- ・SSIDとは?
- ・SSIDの確認方法
- 3Wi-Fi認証エラーと表示される時の対処法2【スマホの確認】
- ・スマホを再起動
- ・無線接続情報をいったん削除する
- 4Wi-Fi認証エラーと表示される時の対処法3【Wi-Fiルーターの確認】
- ・Wi-Fiルーターとモデムを再起動
- ・Wi-Fiルーターの配線を確認
- ・接続可能台数を超えていないか確認
- 5Wi-Fi認証エラーと表示される時の対処法4【Wi-Fiの周波数帯の確認】
- ・スマホとWi-Fiルーターの規格が合っているか
- ・自動判別のWi-Fiルーターもある
- 6Wi-Fi認証エラーになっても慌てずに対処を!
Wi-Fi認証エラーと表示される症状と原因について
スマホやPCをWi-Fiに接続しようとしたら、「認証に問題あり」というエラーが表示されてWi-Fi接続できないことがあります。Wi-Fi接続できないときの症状にはいくつかありますが、「認証に問題あり」という認証エラーが出た時の原因と対処法についてまずは見ていきましょう。
Wi-Fi認証エラーと表示される症状とは?
Wi-Fiに接続しようとしたときに、「認証に問題あり」といったエラーが表示されるときに出る症状には次のものがあります。
Wi-Fiに接続できない
まずはWi-Fiに接続できなくなります。PCでもスマホでも、Wi-Fi接続でインターネットを使っている人はたくさんいますが、認証エラーが原因で接続できなくなってしまうことがあります。
「認証に問題」「保存済み」「IPアドレス取得中」などと表示される
Wi-Fiに接続できなくなる時の症状はいろいろとあります。しかし、認証エラーが原因でWi-Fi接続できないときの症状の特徴としては「認証に問題」「保存済み」「IPアドレス取得中」「制限付きアクセス」といったエラーメッセージが表示されます。
「認証に問題」というエラーメッセージで接続できないのはわかりますが、設定を「保存済み」でエラーになるのはちょっと不思議な気もします。しかし、「認証に問題」「保存済み」といったメッセージが表示されてWi-Fiに接続できないときには、認証エラーという共通した原因があります。
Wi-Fi認証エラーと表示される原因とは?
「認証に問題」「保存済み」といったエラーメッセージが表示されて、Wi-Fiに接続できないときに考えられる原因には次のものがあります。
デバイスに間違えたSSIDを入力している
スマホやPCのWi-Fi接続の設定で、間違えたSSIDを入力していることがあります。SSIDというのはWi-Fiのアクセスポイントの名前のことで、スマホやPCにパスワードとともに入力しなくてはいけません。こちらを間違えて入力していると、Wi-Fiが認証エラーで接続できなくなります。
SSIDの入力については「Wi-Fi認証エラーと表示される時の対処法1【SSIDの確認】」で詳しく解説するので、こちらをご覧ください。
スマホ側の原因
「認証に問題」「保存済み」といったエラーメッセージがスマホに表示されて、スマホがWi-Fiに接続できないときには、スマホ側の設定などに原因があることがあります。スマホ側に原因がある場合には、スマホ側を確認する必要があります。
スマホ側に原因がある場合の対処法は「Wi-Fi認証エラーと表示される時の対処法2【スマホの確認】」で解説するので、そちらで確認してみましょう。
無線ルーターに原因
「認証に問題」「保存済み」といったエラーメッセージが表示されて、Wi-Fiに接続できないときには、Wi-Fiルーターに原因がある場合もあります。Wi-Fiルーターが正常に接続しているかどうか、よく確認してみましょう。
Wi-Fiルーターに原因がある場合の対処法は「Wi-Fi認証エラーと表示される時の対処法3【Wi-Fiルーターの確認】」で解説するので、そちらで確認してみましょう。
また、Wi-Fiルーターの周波数帯の規格がスマホとあっていない場合もあります。こちらは「Wi-Fi認証エラーと表示される時の対処法4【Wi-Fiの周波数帯の確認】」で説明します。
Wi-Fi認証エラーと表示される時の対処法1【SSIDの確認】
Wi-Fiの認証エラーが表示されて、Wi-Fiに接続できないときには、まずはSSIDを確認してみましょう。
SSIDとは?
SSIDとはWi-FiルーターをスマホやPCに接続させるときに、スマホやPCがWi-Fiルーターを認識するための名前のようなもの、と考えるといいでしょう。現在はWi-Fiを使った機器がたくさん登場しています。Wi-FiルーターもWi-Fiの電波が重なるところに複数台設置されていることも珍しくありません。
そんな時に、どのWi-Fiルーターに接続しているのかわかるように設定されているのがSSIDです。Wi-FiルーターにPCやスマホを接続するときには、SSIDと通信を暗号化するための暗号化キーやパスワードを、デバイスに入力しなくてはいけません。
SSIDの確認方法
Wi-Fiルーター側のSSIDと暗号化キー、パスワードはWi-Fiルーターに記載されています。Wi-Fiルーターをチェックしてみましょう。
PCでの確認方法は次の通りです。Windows10ではWindows10の「設定」から「ネットワークとインターネット」>「Wi-Fi」と進みます。表示されているWi-Fi接続があればそちらをクリックします。するとWi-FiのSSIDを確認できます。
スマホではスマホの設定を開いて「Wi-Fi」を確認してみます。すると接続しているWi-Fiルーターが表示されているので、スマホに保存されているSSIDやWi-Fiに接続するためのパスワードが正しいか確認します。
Wi-Fi認証エラーと表示される時の対処法2【スマホの確認】
Wi-Fiが認証エラーになり接続できないときの対処法には、スマホの確認をする、という対処法もあります。
スマホを再起動
Wi-Fiの認証エラーが起きた時には、とりあえずいったんスマホの電源を切って再起動してみましょう。スマホの再起動で認証エラーが解除されて、接続できるようになることがあります。スマホは長時間電源をつけっぱなしにして使い続けていると、内部にバグが蓄積していきます。
何らかの理由でバグがWi-Fiの認証エラーを引き起こして接続を妨げる可能性があります。再起動することでバグをリセットできるので認証エラーが解消されてWi-Fiに接続できるようになることがあります。
無線接続情報をいったん削除する
スマホを再起動しても、Wi-Fiの認証エラーで接続できない場合には、Wi-Fiの接続情報をいったん削除してから、再度接続設定をして保存してみましょう。Wi-Fiの接続情報を削除する方法は次の通りです。まずはスマホの設定を開きます。
iPhoneもAndroidもスマホの設定アプリの上の方に「Wi-Fi」の項目があるのでそちらを開きます。すると現在スマホの周辺で接続可能なWi-Fiが表示されます。その中から接続しているWi-Fiをタップします。
すると接続状況が表示されます。「削除」をタップするとそのWi-Fi接続の設定が削除されます。もう一度Wi-FiルーターのSSIDとパスワードを入力して、再度接続設定を保存し直してみましょう。
Wi-Fi認証エラーと表示される時の対処法3【Wi-Fiルーターの確認】
スマホだけではなく、Wi-Fiの認証エラーが出る時の対処法にはWi-Fiルーターの方の確認もあります。こちらではWi-Fiルーターの確認方法を見ていきましょう。
Wi-Fiルーターとモデムを再起動
まずはWi-Fiルーターとモデムを再起動してみましょう。Wi-Fiルーターとモデムの電源を入れなおすことは滅多にないと思います。しかし、Wi-Fiルーターとモデムも長時間接続し続けていると、内部にバグが溜まっていき、何らかのエラーを起こすことがあります。再起動することでバグをリセットすると、Wi-Fiの認証エラーが改善することがあります。
再起動する方法はWi-Fiルーターとモデムの電源コードをいったん抜いて1分ほど放置しておきます。すると、完全に放電されて内部にたまったバグが完全に消えます。その後コードを入れてモデムとWi-Fiルーターを再起動させてから、認証エラーが改善されるかどうか確認してみましょう。
Wi-Fiルーターの配線を確認
モデムやWi-Fiルーターの配線も確認してみましょう。しっかりとケーブルを差し込んでいると思っていても、LANケーブルが抜けていることが原因で、Wi-Fiが認証エラーになることもあります。特にWi-Fiルーターとモデムの間のケーブルは、一度接続するとチェックすることがありません。
滅多に自然に抜けることはないはずですが、LANケーブルがしっかりと接続しているか確認してみましょう。また電源コードも確認しましょう。
接続可能台数を超えていないか確認
Wi-Fiルーターには接続可能台数があります。市販されているWi-Fiルーターには利用可能人数が書いてありますが、接続可能台数は利用可能人数の3倍で設定されています。利用可能人数が3人と書いてあれば9台まで接続できます。5人と書いてあれば15台まで接続可能になります。
接続可能台数を超えた分の端末は、同じWi-Fiルーターに同時接続することができません。「保存済み」と表示される場合には、設定は保存されていて問題はないけれども、接続可能台数を超えているために接続できない、ということもあります。
Wi-Fiルーターの接続可能台数を調べてみて、もしも接続可能台数を超えているようなら、端末の台数を減らすか、接続可能台数が多いWi-Fiルーターに買い替えましょう。
IoT家電も台数に入る
以前は問題なく接続できていたのに、最近になってWi-Fiの認証エラーが出るようになった、という場合には、スマートスピーカーやIoT家電を導入していないか考えてみましょう。IoT家電はWi-Fi接続することで、スマホやスマートスピーカーから操作できるようになり、とても生活が便利になると話題になっています。
エアコンやライト、テレビをIoT化する家庭が増えています。エアコンやライトは電源のオンオフ、テレビもオンオフに加えてチャンネルを変えたり、音量を調節したりする程度なので、Wi-Fiの通信量は大したことはありません。PCやスマホに比べたら微々たる通信量でしょう。
しかし、Wi-Fiルーターにとっては通信量がとても多いPCやスマホも、IoT家電も接続している1台のデバイスとしてカウントされます。Wi-Fiルーターの接続可能台数を増やさずに、スマートスピーカーやIoT家電を増やしていけば、Wi-Fiルーターに接続できるデバイスの数はその分だけ少なくなります。
しかも電源をオフにしているときには、スマホやPCはWi-Fiにつなげなくてもいいのですが、IoT家電はオンの操作もWi-Fiから行うために、常時接続しておかなくてはいけません。IoT家電を増やしたときには、Wi-Fiルーターも接続可能台数が多いものに増設しましょう。
Wi-Fi認証エラーと表示される時の対処法4【Wi-Fiの周波数帯の確認】
Wi-Fiが認証エラーになるときには、Wi-Fiルーターの周波数帯も確認してみましょう。Wi-Fiで一般的に利用されている周波数帯は2.4GHzと5GHzのどちらからです。周波数帯が合っていないと認証エラーで接続できないことがあるので注意しましょう。
スマホとWi-Fiルーターの規格が合っているか
認証エラーが出てしまい、ここまでご紹介した対処法では解決できないときには、スマホとWi-Fiルーターの周波数帯の規格が合っているかどうか確認してみましょう。Wi-Fiの周波数帯は現在は5GHzが主流となっていて、2.4GHzは古い規格になっています。
ここ数年新規発売されているスマホのWi-Fiの規格は5GHzになっているので、Wi-Fiルーターが古くて周波数帯が2.4GHzの場合には接続できずに認証エラーになることがあります。SIMカードのデータ通信ができているのに、Wi-Fi接続が認証エラーでうまくいかない場合には、スマホの接続に問題はありません。周波数帯に問題がある可能性があります。
Wi-Fiルーターの周波数帯を確認してみて、2.4GHzのWi-Fiルーターを使っている場合には5GHzのWi-Fiルーターにしましょう。
自動判別のWi-Fiルーターもある
ただし、少し前に発売されたプリンターなどのWi-Fi機器をまだ利用している場合、2.4GHzのWi-Fi接続でないと利用できない場合もあります。一方で新しく購入するWi-Fi機器は5GHzです。古くて2.4GHzの周波数帯と新しい5GHzの両方のデバイスを同時にWi-Fi接続したい場合には、周波数帯を自動で切り替えてくれるWi-Fiルーターも販売されています。
Wi-Fiには規格がありますが、Wi-Fiの規格名が「IEEE 802.11n」というものは、周波数帯の自動切換えができるものです。自動切換えできるWi-Fiルーターを探すときには、こちらの規格名のものを選ぶといいでしょう。
Wi-Fi認証エラーになっても慌てずに対処を!
この記事ではWi-Fiが認証エラーになってしまったときの原因と対処法についてみてきました。スマホやPCがWi-Fiに認証エラーで接続できなくなると慌ててしまいますが、必ず原因はこの記事で挙げた、SSIDかスマホかWi-Fiルーターのどこかにあります。
対処法でご紹介した方法を一つずつ試していけば、Wi-Fiの認証エラーが解決できるポイントが必ず見つかるはずです。慌てずに対処法を1つずつ試してみて、解決できないかトライしてみてください。