2019年07月09日更新
Squareのクレジットカード決済の手順やメリットをユーザー・加盟店別に解説!
Squareのクレジットカード決済の手順やメリットをユーザー・加盟店別にまとめました。Squareのクレジットカード決済は便利で、キャッシュレスの時代にぴったりですが、デメリットもあります。記事を参考にSquareの利便性を知っていただけたら幸いです。
目次
- 1Square(スクエア)とは?
- ・Square導入に必要なもの
- 2Squareの手数料について
- ・業種問わずほぼ一律
- ・月額利用料や解約手数料などは無料
- 3Square決済の審査について
- ・導入に必要な審査や日数について
- ・取扱いが出来ない業種やジャンル
- 4Squareのユーザー・加盟店別メリット
- ・Square加盟店側のメリット
- ・Squareユーザー側のメリット
- ・キャッシュレス・消費者還元事業活性化のメリット
- 5Squareのユーザー・加盟店別デメリット
- ・Square加盟店側のデメリット
- ・ユーザー・加盟店側双方に共通するデメリット
- 6Squareの決済方法クレジットカード決済手順
- ・Squareでクレジットカード決済する手順
- ・カード利用明細やレシートに表示される店舗情報の設定方法
- ・カード決済のテストをしておこう
- ・Square製品のサポート窓口
- 7Squareを使ってみよう
Square(スクエア)とは?
Square(スクエア)は、携帯電話の電波を利用したクレジットカード決済のことです。iPhoneやAQUOSなど、スマホにカードリーダーを装着させるだけで、スマホを使ったクレジットカード決済が可能になるメリットがあります。そのため、気軽に導入できるカード決済機として人気になりつつあります。
Square(スクエア)では白い四角い装置をスマホに装着し、スマホの画面を使ってお客さんから著名サインをもらうことで、クレジットカード決済を可能にできます。Square(スクエア)では、初期費用や維持費が安いこと、クレジットカード決済手数料が安いことなど多くのメリットがあります。
2015年には、国内加盟店が10万店を突破しており、ブルーボトルコーヒーやユニクロなど大手チェーン店もSquare(スクエア)を利用しております。審査が通りやすく、対応しているクレジットカード会社が多いのがポイントです。
Square導入に必要なもの
Square(スクエア)を活用することで、スマホを使って簡単にクレジットカード決済ができることが想像できます。Square(スクエア)を導入するために必要な物を紹介いたします。Square(スクエア)カードリーダー、通信可能なスマートフォンやタブレットです。その他は一切必要ないため、レジスペースに困っているお店はスペースの確保ができます。
専用のカードリーダー
Square(スクエア)の決済機能を導入するためには、Square(スクエア)社の製品である、Square(スクエア)カードリーダーが必要となります。Square(スクエア)カードリーダーの料金は税込4,980円です。Amazonでも販売しているため、比較的に容易に手に入れることが可能です。Square(スクエア)公式で購入するのも、Amazonなどの販売店で購入するのも値段は変わりません。
2018年2月には、(新規ビジネス応援キャンペーン)などが開催されていたため、Square(スクエア)カードリーダー購入代金が全額キャッシュバックできることもありました。キャンペーン時期にSquare(スクエア)カードリーダーを購入すると、実質0円で入手することが可能となります。
スマホのイヤホンジャックの部分にSquare(スクエア)カードリーダーを装着するため、イヤフォンジャックが無いスマートフォンをしようしている場合は注意が必要です。最近販売されているiPhoneやiPadはイヤフォンジャックの取り扱いがありません。そのため、iPhone購入時に付属で付いてくる専用のコネクターなどを活用してください。
カードリーダーと通信可能なスマホやタブレット
Square(スクエア)カードリーダーを入手できたら、次に必要となるものは、通信可能なスマートフォンやタブレットです。スマホの機種は特に指定はなく、iPhoneやGALAXY、AQUOSでも使用が可能です。通信可能なスマホにSquare(スクエア)カードリーダーを装着することで、クレジットカード決済が可能です。携帯キャリアからの通信が無理だとしても、Wi-Fiなどを通じて通信可能であればSquare(スクエア)を利用できます。
そのため、新規にSquare(スクエア)用のスマホなどを購入する必要はありません。
なくてもいいけどあれば便利!専用プリンタ
Square(スクエア)カードリーダーと通信可能なスマホやタブレットがあれば、Square(スクエア)の利用は可能です。しかし、レシート印刷するためのプリンタがあると便利です。プリンタを導入することで、Square(スクエア)でクレジットカード決済した情報を、そのままお客様にレシートとして渡すことが可能です。
また、レシートはメールで送信することも可能であるため、プリンタがない場合でもお客様にクレジットカードを利用した証拠としてメールでレシートを送信できます。しかし、個人情報の流出を恐れている人もいるので、プリンタの用意をおすすめします。
Squareの手数料について
Square(スクエア)でクレジットカード決済した場合の手数料をご紹介いたします。手数料を抑えたい場合、Square(スクエア)の決済手数料はそこまで高くなく、初期投資が比較的安いためおすすめできます。
カード会社 | 手数料 |
VISA | 3.25% |
Mastaer | 3.25% |
アメリカンエクスプレス | 3.25% |
ダイナースクラブ | 3.25% |
JCB | 3.95% |
手入力 | 3.75% |
業種問わずほぼ一律
Square(スクエア)でのクレジットカード決済手数料は、VISAやMasterなどの主要カードは、3.25%となります。また、日本で主に使えるJCBは、3.95%と少し高めで、その他クレジットカード会社の決済も3.75%の手数料がかかり、手数料を気にするお店には不便です。
JCBカードのみ加盟店料率は高め
JCBカードは、他の決済方法と比べると3.95%と、高めに手数料が設定されております。もしも、手数料を最低限に留めておきたい場合は、JCBカードは受け付けないのも1つの手段です。JCBを取り入れるならば、観光地などの観光客で賑やかになる地域をおすすめします。
月額利用料や解約手数料などは無料
Square(スクエア)を利用する上で必要な経費は以下の通りです。
手数料 | 金額 |
月額手数料 | 無料 |
解約手数料 | 無料 |
キャンセル手数料 | 無料 |
トランザクション手数料 | 無料 |
振込手数料 | 無料 |
以上のように、Square(スクエア)を利用した場合、クレジットカードの加盟店手数料以外の費用がかかることはありません。
Square決済の審査について
Square(スクエア)を利用するためには、審査があります。審査では、お店がSquare(スクエア)の基準に沿ったお店かどうかを確認、判断するためのものです。基本的に、お店を運営している方の場合は、ほとんどの確率で審査に合格することができます。しかし、事業内容や申込情報に怪しい点がある場合は審査落ちすることもあります。
導入に必要な審査や日数について
Square(スクエア)の審査は約3〜5日であるが、最短では申込み当日から利用できる場合もございます。審査後には決済テストをすることでSquare(スクエア)の使用が可能になります。
取扱いが出来ない業種やジャンル
審査に落ちるまたは、取り扱いができない業種は多くあります。成人向けの商品やサービス(インターネットや電話、印刷物など媒体は問わない)、賭博(宝くじ、カジノのチップ、レース上での賭博、パチンコ、スロット等)、投資や投機などの管理事業です。その他には、質屋業、デジタルコンテンツの配信、探偵業、不動産仲介手数料、相互扶助、相互保険などがあります。
さらに、占い、インターネットオークション、商用以外での使用も取り扱いできません。Square(スクエア)は安全な店舗としか取引をしないため、信用度が強いです。
Squareが禁止している商材の具体例
Square(スクエア)が禁止している商材の具体例は以下の通りです。ギフトカード、クーポン、割引券、現金、通過、航空券、収入印紙、切手、定期券、プリペードカードや小切手、市場性のある有価証券、現金や製品、サービスなど容易に引き換えが可能なものです。
特定商取引の対象となる商材もNG
商用以外での利用もSquare(スクエア)ではNGとなっております。例えば、サークル費用や町内会費の回収、お年玉、寄付金募集など、商用以外での利用についても対応できません。内容を変更しても、不審な決済に関しては、すぐにSquare(スクエア)からアカウント停止の手続きが可能なので、悪用はしないようにしましょう。
カード会社指定の禁止商材
Square(スクエア)の利用規約の禁止商材は以下があげられます。法律に反するもの、法律で規制されているもの、公序良俗に反するもの、換金性が高い商品券などは禁止です。
Squareのユーザー・加盟店別メリット
Square(スクエア)を利用するメリットとして、加盟店手数料が安いことが挙げられます。特にVISAやMaster Card、アメリカン・エクスプレス・カード、ダイナースクラブの4つの国際ブランドの手数料は、3.25%という低い手数料で対応してくれます。ユーザーにとっては安心感を与えられます。
Square加盟店側のメリット
中には、クレジットカード決済で5%や7%取られているお店もあります。そのようなお店には、Square(スクエア)を導入することをおすすめします。初期導入費用や月額利用料がかからないのと、決済手数料が固定されているため、管理がしやすいです。
申請から承認完了まで早い
Square(スクエア)決済導入までの流れは以下の通りで、最初に、無料アカウントを作成します。無料アカウントを作成する場合以下の情報が必要となります。メールアドレス、登録者情報、事業内容、入金先口座情報、カード決済の有効化が必要です。最短申込み当日からカード決済が可能となります。通常3〜5営業日で登録のメールアドレスに審査結果が届きます。
そして、アプリをダウンロードし、App StoreやGoogle Playから「Square POSレジ」を検索しダウンロードします。アプリは無料です。次に、ICカードリーダーを購入するため、Squareカードリーダーを公式オンラインショップ等で購入します。
(公式オンラインショップの場合は、約1週間で届きます。)Square(スクエア)は審査料金も0円のため、審査に通ってから、Square(スクエア)カードリーダーを購入することをおすすめします。
初期費用や維持費が安い
Square(スクエア)クレジットカード決済を導入するメリットは、初期費用および維持費が安いことです。初期導入費は実質0円です。Square(スクエア)カードリーダーはキャンペーン中につき、条件を満たせば購入費用が全額キャッシュバックされる可能性があります。また、通信機は普段使用しているスマホなどを活用することができるため、実質0円で準備ができます。
また、維持費としては、月会費や年会費が一切かからず、入会金や事務手数料も0円であるため、全く費用がかからないのがSquare(スクエア)を導入するメリットです。
入金サイクルが早い
また、Square(スクエア)を利用するメリットとして、入金サイクルの速さも取り上げることができます。Square(スクエア)では三井住友銀行、みずほ銀行の口座ならば、最短翌営業日に入金されます。このサイクルは資金を回す人にはメリットです。光熱費などを売り上げから回したい方にはSquare(スクエア)のような入金サイクルが早く、振込手数料もかからないのは便利です。
集客力の向上
最近ではクレジットカードを利用した犯罪が多くなっています。このSquare(スクエア)ならば、クレジットカードを利用したスキミングに対応することができます。Square(スクエア)のモバイル端末とカードリーダーがあれば、その場での会計ができます。お客様も安心して会計ができるので、集客の向上に繋がります。
Squareユーザー側のメリット
Square(スクエア)で買い物をするユーザーのメリットはいくつかあります。実際、現金を持ち歩いて買い物をするという人は時代の流れにより減ってきています。
手ぶらでお買い物ができる
Square(スクエア)のクレジットカードリーダーを導入することで、ユーザーが財布に現金を入れて持ち運びしなくてもよくなります。クレジットカードさえあれば消費者はSquareを導入しているお店でサインするだけで決済ができます。
遠方からでも買い物できるブラウザ決済も非常に便利
Square(スクエア)はブラウザによる決済にも可能なため、インターネットのオンライン決済にも対応しています。購入者がネット上でSquare(スクエア)の決済で商品の購入も可能です。
キャッシュレス・消費者還元事業活性化のメリット
Square(スクエア) 加盟店の決済端末が消費者還元事業活性化により無料で導入ができます。さらに、消費税の税率引き上げ後には、決済手数料が2.16%になるなど、Square(スクエア) 加盟店にとってメリットなサービスだらけです。
Squareのユーザー・加盟店別デメリット
Square(スクエア)のデメリットは、(一括払いしか受け付けられない)(電子マネーに対応していない)の2点があげられます。一括払いしか受け付けられないデメリットのポイントが、既存システムでカード決済を導入する場合は、一括払いのほか、分割払い、リボ払いなど、多様な支払い方法をお客様から受けられます。しかし、Square(スクエア)では、一括払いしか対応していないため、高額商品を取り扱うお店では不便を感じます。
電子マネーに対応していないという所では、国内には(楽天ペイ)や(LINEペイ)など様々なモバイル決済サービスが存在しており、最近では、コンビニでも電子マネーを利用して決済しているユーザーも多くいます。しかし、Square(スクエア)は電子マネーに対応しておりません。アメリカのSquare(スクエア)は電子マネーに対応しています。
そのため、日本でもいずれは電子マネーに対応すると考えられますが、現時点では電子マネーへの対応は未定なため、早期に電子マネーを導入したい方にはSquare(スクエア)に不便を感じます。
Square加盟店側のデメリット
Square(スクエア)の加盟店側のデメリットとしては、カードリーダーの扱いにくさや、決済がクレジットカードしか使えない点、他者と比較しても手数料が少し高い点が挙げられます。
カードリーダーの扱いにくさ
Square(スクエア)のカードリーダは、2種類あります。Bluetooth接続の仕様、磁気専用リーダーの仕様です。Bluetooth接続のカードリーダーの場合は充電式であり、充電ができていないとクレジットカードを読み取ることができません。バッテリーは2〜3時間の充電で満充電となり、満充電の場合は12時間〜16時間程度利用することが可能です。
磁気専用リーダーの場合は、磁気ストライプのみのクレジットカードの読み取りに対応しており、ICチップで決済することができません。
手数料が他社と比べるとやや高い
手数料が他社と比べると少し高い理由としては、スクエアの決済手数料は、競合のAirペイや楽天ペイなどの電子マネーと比べるとVISAやMaster Cardの手数料が0.01%高くディスカバリーとダイナーズは0.49%安く、JCBは0.21%高い決済手数料になります。このように、ブランドによって他者と比べると手数料が少し高い点が挙げられます。
ユーザー・加盟店側双方に共通するデメリット
ユーザーおよび加盟店の双方に共通するデメリットとしては以下の点があげられます。電子マネーに対応していない点と、暗証番号が使えず手書きのみの決済になる点です。
クレジットカード決済しか対応していない
Square(スクエア)は、電子マネー決済に対応していないため、スマホでの決済ができません。最近では、コンビニでスマホ決済が目立つため、クレジットカード決済しかできないSquare(スクエア)にとってデメリットです。
暗証番号入力ができない
Square(スクエア)では暗証番号での確認ができないため、クレジットカードの確認は全て手書きのみとなります。楽天ペイやAirペイなどの他のサービスでは、クレジットカードを挿して4桁の番号を入力するのに対して、Square(スクエア)は毎回手書きのサインが必要となるため、多少面倒に感じてしまう点があります。
Squareの決済方法クレジットカード決済手順
Square(スクエア)の決済方法はシンプルで、ユーザーはクレジットカード、加盟店はカードリーダーと端末のみで完了します。
Squareでクレジットカード決済する手順
まずはじめに、商品と値段を設定します。そしてカードリーダーにクレジットカードを通し、読み込みます。そして、端末にサインをして完了です。
対応している加盟店ブランドはなに?
Square(スクエア)が対応しているブランドは、VISA、AMEX、Master Card、ダイナーズクラブ、ディスカバなど主要ブランドに対応しています。
Squareでの決済は分割払いやリボ払いも利用できる?
Square(スクエア)での決済は、分割払いやリボ払いができず1活払いのみとなります。そのため高額な商品を取り扱うお店にはおすすめしません。
カード利用明細やレシートに表示される店舗情報の設定方法
店舗情報は、お客様がカード会社から受け取るカード利用明細に表示されます。正しく設定しないと、カウント登録時に入力した自宅の住所や電話番号がそのままお客様のクレジットカード明細に表示されてしまうことがあります。
カード決済のテストをしておこう
Square(スクエア)をお店に導入してからいきなり利用するのではなく、何回かテストを行ってから実際に活用することをおすすめします。これは、使用し始めてからすぐのトラブルを防ぐためです。
払戻(返金)のテストも忘れずに実施しよう
購入者からの払い戻しの要求は多くあります。Square(スクエア)での払い戻しの方法は、端末の左下のアイコンをタップします。次に、(取引履歴)をタップし、払い戻ししたい取引をタップします。すると、取引内容が表示されるので、右上にある(払い戻し)をタップします。すると(任意の金額)が表示されるので、タップして完了です。
テスト決済でアカウントが停止する危険性
Square(スクエア)は、審査が通りやすい決済方法で有名です。しかし、審査の通過後にアカウントが停止になったという例が多くあります。これは、テスト決済でのアカウントの停止が原因です。審査後のテスト決済は金額が100円で、最後に払い戻しの処理をします。この他にもテストの回数は1〜2回とルールが決まっています。
これを守らずに、何度も決済テストをする行為や、高額な金額でテストをすることが不審な決済と判断され、アカウントの停止に繋がります。さらに法律上、自分のお店で自分のクレジットカードを使用することは禁じられています。
Square製品のサポート窓口
Square(スクエア)製品には日本語によるサポートの対応も可能です。サポートの手段はメールと電話の2つがあり、電話でのサポートは10:00〜18:00(年末年始は休業)です。メールでのサポートは24時間受け付けており、営業日から2〜3日では遅くても返答がきます。3日経っても返答がない場合は、送信先のメールアドレスに誤りがないか確認し、再度連絡を入れましょう。
Squareを使ってみよう
Square(スクエア)の導入の基準は低く、審査も通りやすいのが特徴です。手数料は他のカード会社と比べても比較的同じか、少し高いですが、キャッシュレスが進んでいる現代には必須な決済方法です。JCBカードの手数料が高いや、クレジットカードのみの決済など、デメリットもあります。
しかし、メリットも多くあります。初期費用、月額費用が無料や、モバイルを使用した決済など、お客様にとっても安心して取引できるところがポイントです。こちらの記事を参考に、Square(スクエア)の導入、メリットデメリットの知識を身に付けていただけたら幸いです。