2019年05月13日更新
AI機能搭載のカメラアプリ「Microsoft Pix」使い方!無音撮影やOCR機能を使うには?
Microsoft PixはAIを搭載し、様々な機能を1つのアプリで利用できるiOSデバイス向けカメラアプリです。スキャン機能、OCR機能、無音機能など、様々な機能を持つMicrosoft Pixの使い方について説明している記事です。
目次
Microsoft Pixとは?
Microsoft Pixとは、Microsoft社が2016年7月にリリースし、同年の8月に日本語化されたカメラアプリです。今でもアップデートを重ね、様々な機能が搭載されているカメラアプリです。
AI機能搭載のカメラアプリ
Microsoft PixはAI機能を搭載した珍しいカメラアプリです。AI機能を駆使して撮影を行うため、高性能ながらシーンに合わせたカメラの使い分けを1つのアプリで行えるという利点があります。AI(人工知能)を備えているため、手ぶれ補正やスキャン機能、文字の読み取り、無音機能など、様々な用途で使えるアプリとなっています。
iOSデバイスに対応している
Microsoft Pixは今現在iOSデバイスであるiPhone、iPad、iPod touchなどを対象にダウンロードができます。iOS11.0以降のiOSバージョンに対応しており、現在でもアップデートを重ねています。
Microsoft Pixをインストールする
Microsoft PixをインストールするにはiOS11.0以降のバージョンであるiOSデバイスでApp Storeからダウンロードし、インストールします。
Microsoft Pixの基本的な使い方
Microsoft Pixの基本的な使い方を説明します。この記事で使っているiOSデバイスはiPad第6世代、iOSバージョンは12.0.1を利用しています。iPhoneの操作とはやや変わってきますが、基本的な使い方や、アプリ上の動作には変わりはありません。
Microsoft Pixの設定を変更する
Microsoft Pixのカメラ画面はほかのアプリや、初期搭載のカメラアプリと変わりはあまりなく、とてもシンプルです。左上には、カメラのタイマー機能と、カメラ上にガイドラインを設定するボタンや、フラッシュの設定を行えます。iPadにはフラッシュ機能は搭載されていないので注意が必要です。
右上にはMicrosoft Pixで撮影したものも含めアルバム機能になっています。シャッターボタンの上にあるマークをタップすることでムービー撮影、通常のカメラ撮影、パノラマで撮影ができるPhotosynth機能があります。高い建物や、横に長い風景を撮るときに使うととても便利な機能です。
写真を撮影する
Microsoft Pixで撮影をすると、AIが選んだベストショットを選出してくれます。この機能はiPhone6s/iPhone6splus以降のiPhoneに搭載された機能のライブカメラのようにカメラのシャッターを押す前後を記録します。その中からMicrosoft Pixが選んで細かな補正を行った写真をベストショットとして保存されます。
ベストショットを選出してくれる
Microsoft Pixはシャッターを押す前後を記録し、一番よく取れていると思える写真に細かな調整をかけ、ベストショットとして選出してくれます。ベストショットのほかにも多数写真が保存されています。ベストショットに選ばれなかった写真は、ベストショットを修正するために使われ、より自然な補正をかけた写真をベストショットとして保存できます。
撮影した写真の右下のほうに比較という文字が出てきます、比較をタップすると元の画像を保持、という文字がでてAIが選ばなかった写真も確認することができ、比較をタップしながら元の画像を保持をタップするとベストショットと選ばれなかった画像の両方を保存できます。
自動でライブショットを撮影してくれる
Microsoft Pixを使う際、動く被写体を感知するとAI機能でその写真から自動でライブショットを製作してくれます。ベストショットのほかに、ライブショットを自動で製作してくれるので撮りたい瞬間を逃さず、動く被写体はそのまま短いライブショットとして保存できます。
撮影・保存した写真を確認する
Microsoft Pixで撮影し、保存した写真を確認するには、Microsoft Pixのシャッターボタンの左にある小窓で1枚ずつ確認ができ、写真の編集なども行えます。右上にあるアイコンでは今まで撮影した写真や画像を蓄積しています。
iOSデバイスに初期搭載されているアルバムにもMicrosoft Pix専用のアルバムフォルダができているので写真を確認するだけならアルバムから確認ができます。
Microsoft Pixの機能と使い方
Microsoft PixはAI機能を搭載したカメラアプリです。使い方は様々な用途があり、今までではいくつか別のアプリを起動して使わなければならなかった機能もMicrosoft Pixでは一つのアプリで一括できるようになっています。
スキャン機能
Microsoft Pixでは、スキャン機能が搭載されています。写真を撮る際、被写体に文字が入っているとその範囲内を自動でドキュメントとして判断し、撮影するとベストショットと、スキャン済みの2つの画像を保存します。AI機能で余白のカットや、傾きなども自動で補正するので名刺やホワイトボードなどを通常のカメラで撮影し、保存するよりも読みやすくきれいに撮影できます。
OCR機能
Microsoft Pixの機能の一つとしてOCR機能が搭載されています。OCRとはOptical Character Recognitionの略称で、光学的文字認識と呼ばれるものです。この機能は写真で撮った文字をスキャンし、その文字をデジタルデータ化する機能です。Microsoft Pixで文字が載っている被写体を撮影する際に、コンテンツの抽出を選択します。
コンテンツの抽出を選択すると画面内の範囲をOCR機能で文字を抽出し、読み取ってテキストのコピーやテキストの共有ができます。
無音機能
Microsoft Pixにはシャッター音を無音にする機能も搭載されています。公共機関などシャッター音を鳴らしたくない状況や、会議中、学生であれば授業中に、スキャン機能やOCR機能を使用する際に静かな場所でシャッター音を鳴らさずに無音で撮影できます。
無音機能の設定は初期アプリである設定を開き、インストールしているアプリが一覧になっている部分からMicrosoft Pixを選択します。
Microsoft Pixを選択すると様々な設定の変更が行えます。無音にするにはシャッター音のボタンをタップし、オフにするとMicrosoft Pixで写真を撮った際にシャッター音が消え、無音状態になります。
その他の機能
Microsoft Pixは細かな補正をかけ、手ぶれやノイズなどを修正したベストショットを選出をはじめとし、動く被写体を撮影した際に動画より短いライブショットを自動に撮る機能。
被写体に文字を認識した際にドキュメントとして保存ができるスキャン機能、被写体の文字を抽出し、読み取ってテキストデータ化するOCR機能、シャッター音を消す無音機能など、多彩な使い方があります。
Microsoft Pixにはその他2つの加工機能を使うことができます。
速度を変更する
Microsoft Pixで動画を撮影した際、保存するときに動画の速度を変更できます。
初期搭載されているカメラアプリでもタイムラプス機能という一定間隔で撮った写真を繋げることで早回しをしているように見える動画をとる機能に似ており、Microsoft Pixでは動画を撮影し、保存する際に速度を選ぶことでタイムラプス機能のようにコマ送り再生のような動画を作ったりすることが可能です。
もちろんですが手ぶれや、補正もMicrosoft Pixが自動で行ってくれます。
絵画に加工する
Microsoft Pixに搭載されている加工スタイルは11種類あり、すべて絵画のような加工を行えます。加工の強弱も選択でき、加工した写真をタイムラプス形式で描いていく動画を保存することも可能です。写真にフレームをつけることも可能になっており、手軽な加工が行えます。
Microsoft PixのAndroid版は?
Microsoft PixはAIを搭載し、様々な機能がある便利なカメラアプリですが、android版はリリースされていません。今後リリース予定のようですが、まだ詳細ははっきりしていません。
Microsoft Pixを使ってみよう!
Microsoft PixはAIを搭載した最新のカメラアプリです。手ぶれやノイズなどを自動で補正しベストショットを選出してくれたり、スキャン機能であったり、OCR機能であったり、無音機能であったりと、1つのアプリで様々なことが可能になります。まだまだアップデートを重ねているMicrosoft Pixを使ってみましょう。