2019年03月24日更新
Macbook Proの完全初期化方法!売却・譲渡前にデータ消去(リセット)しよう!
古くなったMacBook Proを売却するとき、MacBook Proの中にデータが残っているが初期化方法がわからない。そんな皆様のために、MacBook Proのデータを完全リセット(消去)するための初期化方法を徹底解説いたします。
目次
MacBook Proを初期化しよう!
「MacBook ProのOSを再インストールしたい」「古いMacBook Proを売却したい」というとき、まず最初に行わなければならないのは初期化作業です。ここでは、MacBook Proを初期化することによりどういったことが起こるかを解説していきます。
初期化するとどうなる?
MacBook Proを初期化することにより、MacBook Pro内に保管されているデータを全て完全に消去することが可能です。
データを完全に消去(リセット)できる
MacBook Pro内に保管されているデータを完全消去するので、初期化前には必ずバックアップを取ることをおすすめします。
初期化するタイミング
MacBook Proを初期化するタイミングは、下記様々な場合が挙げられます。
- MacBook ProのOSを再インストールしたい時
- 古くなったMacBook Proを売却したい時
- 古くなったMacBook Pro処分したい時
- 古くなったMacBook Pro譲渡したい時 など
初期化する理由の大半は、古くなったMacBook Proを買い替える時に合わせてだと思われます。買い替えが理由ではなくとも、MacBookを処分する際は必ず初期化作業を行うようにしてください。
MacBook Proを売却・譲渡前に初期化しない危険性
MacBook Proを売却・譲渡する際、データを初期化しないことにより多くの危険性をはらみます。ここからは、初期化をしないことによって起こりうるトラブルなどを紹介いたします。
MacBookに保存されるデータ
MacBook Proには下記のようなデータが保存されています。
- MacBook Proの所有者の個人情報(氏名、生年月日、マイナンバー、メールアドレス、住所など)
- 金融情報(クレジットカード情報、銀行口座番号、家計の記録、年収情報など)
- ネットで使用する個人情報(アカウント情報、ログインID、パスワード、メール内容、閲覧ページ履歴など)
この他にも、長年使用していれば作成した文書ファイルやDL購入した音楽などもデータとして保存されていることが想定されます。また、iPhoneのバックアップデータなどをMacBook Proに保存している場合は、iPhoneに入っている連絡先情報(他者の氏名、生年月日、電話番号、メールアドレス、住所など)もデータとして保存されている可能性が高いです。
起こりうるトラブル
MacBook Proのデータを初期化せず譲渡や売却を行なった際に起こりうるトラブルというのは、下記が考えられます。
- 売却先の買取専門店スタッフや、売却したMacBook Proを購入した相手に保存していたデータを見られる可能性
- MacBook Pro内に保存しているIDやパスワードを使用して第三者による、インターネットバンキングやAmazonなどのショッピングサイトの利用。それに伴うクレジットカードのトラブル
- MacBook Proに保存していた写真や動画、文書ファイルなどの悪用 など
初期化作業を行わないことにより、上記で挙げた様々なデータが第三者の手に渡る可能性があります。情報は立派な資産です。起こりうるトラブルを想定したうえで、MacBook Proの売却や譲渡を行うようにしてください。
MacBook Proで初期化する前の準備
ではどのように、MacBook Proの初期化を行うのでしょうか?ここからは初期化の手順を解説いたします。
バックアップをとる
MacBook Proを初期化する前に、MacBook Proのバックアップを取ることを忘れずに行いましょう。バックアップを取っておくことにより、万が一初期化が失敗した際に初期化の再チャレンジを行うことができます。
アカウントからサインアウトする
MacBook Proを初期化する際、サインインしているアカウントからサインアウトする必要があります。
Apple ID
iTunesやiCloudで使用している、Macのアカウントと紐づいているApple IDを解除していきます。
iCloud
- MacBook Proの[(Appleメニュー)]→[システム環境設定]→[iCloud]より「サインアウト」をクリック
- クリックした際、iCloudデータのコピーをMacBook Pro内に残しておくかのダイアログが表示されますので、「コピーを残す」をクリック
iTunes
- MacBook ProからiTunesを開き、ウィンドウ上部にある[アカウント]→[認証]→[このコンピュータの認証を解除]を選択
- Apple IDとパスワードの入力画面が表示されるので、「認証を解除」をクリック
iMessage
MacBook Proでお使いのOSが「OS X Mountain Lion」以降を使用されている場合は、iMessageからのサインアウトも必要です。
- MacBook ProでメッセージAPPを開き、[メッセージ]→[環境設定]→[アカウント]を選択
- 現在使用しているiMessageアカウントを選択し、「サインアウト」をクリック
ペアリングの解除
MacBook ProとペアリングしているBluetoothデバイス(キーボード、マウス、トラックパッドなど)があり、その後もそのBluetoothデバイスを使用する場合はペアリングの解除を行いましょう。
- MacBook Proから[(Appleメニュー)]→[システム環境設定]→[Bluetooth]を選択
- ペアリングを解除したいデバイスの横に表示される削除ボタンをクリック
※この作業をする際、USBなど有線で接続するタイプのキーボードやマウスを準備したうえで手順の実行をしてください。
Macを探すの解除
MacBookやiPhoneを探せる「Macを探す」の連携解除も行いましょう。こちらは上記で解説したiCloudのサインアウトをすることで連携が解除されます。
MacBook Proを完全に初期化する方法
MacBook Proを初期化する前の準備が上記で完了しました。MacBook Proを売却や譲渡に出す場合は、上記機能やサービスを無効にし、ハードドライブのデータを完全消去(リセット)したうえでOSを再インストールし、工場出荷時の設定に復元しておく必要があります。ですのでここからは、データを完全初期化(リセット)、OSの再インストール方法を解説していきます。
※データの完全消去、初期化作業にはインターネットに接続されている必要がありますので、必ずオンラインで作業を行なってください。
ハードドライブのデータを削除
MacBook Proのハードドライブのデータを完全消去します。下記手順に従って、ハードドライブのリセットを行なってください。
- [command]+[option]+[R]を押し、Macを再起動
- 再起動後、[OSユーティリティ]という画面が表示されるので、そこから[ディスクユーティ]を選択
- [Mackintosh HD]を選択し、上部にある「消去」タブをクリックし、[消去]を選択
- 消去が完了次第[ディスクユーティリティ]を選択し、「ディスクユーティリティを終了」を選択
OSを再インストール
MacBook Proのハードディスクドライブのリセットが完了したあとは、工場出荷時の状態にするためにOSを再インストールします。
- [OSユーティリティ]画面で[OSを再インストール]を選択
- 再インストールが終了するとMacの再起動が起き、「ようそこ」画面が起動
- [command]+[Q]を押してMacをシステム終了
MacBook Proを売却・譲渡するなら必ず初期化を!
お使いのMacBook Proの売却・譲渡を行う際、上記手順に従ってデータの完全初期化を行いましょう。手順が少し多く手間だと感じることもあるかもしれませんが、個人情報という立派な資産を守るためにも、必ず初期化作業を行うようにしてください。大手買取専門店などで売却の場合、データ消去装置などを導入している場合もあります。
売却先に一度確認してみるのも一つの手です。ただし、数千円〜15,000円ほど別途費用がかかってしまう場合があったり、売却後本当にデータ削除が完全に行われているか確認ができない場合があります。このようなことが心配であれば、やはりご自身の手でデータ削除・初期化作業を行うとよいでしょう。今記事をぜひ参考にして、作業を行なってみてください。