Macが起動しない・真っ暗で電源がつかない場合の対処方を解説!
普段仕事やプライベートでMacを使っている皆さんは、突然Macが起動しない事態に戸惑った経験はありませんか?今回は、Macが起動しない、Macの画面が真っ暗で電源が反応しないという場合の対処方や修理方法をご紹介していきます。
目次
Macが起動しない?その原因は?
普段Macを使っている皆さんは、Macが突然起動しなくなった、画面が真っ暗で電源がつかないといった事態に陥った経験はありませんか?長い間Macを使っていると、こういったトラブルに陥る可能性が大いにあります。今回の記事では、Macが起動できないというトラブルの原因、その修理方法をご紹介していきます。
まずはじめに、Macが起動できない、反応しない場合に考えられる原因をご紹介していきます。
Macの電源はついているが起動できない場合
Macの電源はついているが起動しない場合は、以下の4つの項目がトラブルの原因として挙げられます。
- Mac本体が故障していて反応しない
- OSに不具合が生じていて反応しない
- Macの周辺機器が故障していて反応しない
- ドライバに不具合が生じていて反応しない
上記4つの項目の中で、起動しない原因が「OSの不具合」であれば、これからご紹介していく対処方法で不具合を解決できますが、「Mac本体が故障している」「Macの周辺機器が故障している」「ドライバに不具合が生じている」による不具合が原因の場合は、製品のメーカーや、Appleサポートへの相談が必要です。
Macの画面が真っ暗で電源がつかない場合
Macの画面が真っ暗で電源がつかない場合は、以下の5つの項目がトラブルの原因として挙げられます。
- Mac本体が故障していて反応しない
- OSに不具合が生じていて反応しない
- Macの周辺機器が故障していて反応しない
- ディスプレイに不具合が生じていて反応しない
- 電源に不具合が生じていて反応しない
上記5つの項目の中で、原因が「OSの不具合」であれば、これからご紹介していく対処方法で不具合を解決できますが、「Mac本体が故障している」「Macの周辺機器が故障している」「ディスプレイに不具合が生じている」「電源に不具合が生じている」による不具合が原因の場合は、製品のメーカーや、Appleサポートへの相談が必要です。
Macが起動しない時に最初に確認しよう
次に、Macが起動できない場合に最初に確認する項目をご紹介していきます。Macが起動できない、反応しない時は、これからご紹介することを確認してしましょう。
確認すること
Macの電源が入らない場合、またはMacが全く起動できない場合には、以下の項目を確認していきましょう。
- しっかり電源に接続されていることを確認する
- Mac本体の接続を確認する
- Macのバッテリーが充電されていることを確認する
- Macのディスプレイの電源がオンになっていることを確認する
- 別の電源アダプタや電源コードで再度試してみる
- ビデオに問題がないことを確認する
- 新しいデバイスをチェックする
- デバイスを取り外してみる
- PMU (電源管理ユニット) またはSMU (システム管理ユニット) をリセットする
- ディスプレイの明るさを上げる (ノートのMacの場合は「F2キー」を長押しする)
一度再起動をしてみる
Macの電源が入らない場合、またはMacが全く起動しない場合は、一度Macを再起動をしてみることも解決手法の一つです。再起動するには、以下の方法があります。
- 再起動 (「control + command」キーと電源ボタンを押す)
- 強制終了 (「option + command + esc」キーを押す)
- 強制シャットダウン (電源ボタンを長押し)
Macの電源がついているが起動しない対処法
次に、Macの電源がついているが、起動できないという場合の修理法をご紹介していきます。
プログレスバーが表示された場合
Macの電源がついているが起動しない時は、Macの画面に「プログレスバー」が表示されたまま動かなくなってしまいます。通常通り起動したにも拘らず、起動中にプログレスバーがフリーズした状態になっている場合は、以下の対処方法を実行していきましょう。
NVRAMをリセットする
まずは「NVRAMをリセットする」という方法で対処してみましょう。「NVRAMをリセットする」とは、Mac本体の内部に記憶している「設定情報をリセット」することで、Macが起動するか否かを試す方法です。プログレスバーが起動の途中で止まっている状態であることを確認し、「commandキー」と「電源ボタン」を押します。それでも再起動できないならば、電源ボタンを10秒以上長押しすると電源をオフにできます。
「NVRAMのリセット」の起動オプション確認方法は、以下の手順で行います。
- Macの電源を入れ、上記の画像のように、すぐに「optionキー」+「commandキー」+「P」+「R」の合計4つのキーを同時に押しましょう
- 上記のキーを約20秒ほど長押し続け、キーを放しましょう。起動音が鳴る設定のMacの場合は、2回目の起動音が鳴った後にキーを放しましょう。
SMCをリセットする
上記の「NVRAMをリセットする」という方法で起動しない場合は、この「SMCリセット」を行いましょう。この「SMCリセット」の起動オプションは、皆さんが使っているMacの機種によって方法は異なります。
バッテリーが取り外しできないMacの機種をお使いの場合は、以下の手順で起動オプション方法を確認してみましょう。
- 「shiftキー」+「controlキー」+「optionキー」の3つのキーを押しながら、同時に電源ボタンを10秒ほど長押しします。
- 上記のすべてのキーを放します。
- Macの電源ボタンをもう一度押し、Mac本体の電源を入れましょう。
お使いのMacが、バッテリーが取り外しできるノートブックタイプの機種の場合は、以下のの起動オプション方法で試してみましょう。
- Macのバッテリーを取り外します。
- 電源ボタンを約5秒間長押しし続けます。
- 先ほど取り外したバッテリーを、再度取り付けます。
- Macの電源ボタンを押し、電源を入れます。
お使いのMacが、デスクトップタイプの機種の場合は、以下のの起動オプション方法で試してみましょう。
- Macの電源コードを取り外します。
- 取り外してから約15秒間待ちます。
- 先ほど取り外した電源コードを、元どおりにつなぎます。
- 電源コードを繋いで約5秒待ち、電源ボタンを押してMacの電源を入れます。
お使いのMacが、iMac Proの場合は、以下の起動オプション方法で試してみましょう。
- iMac Proの電源ボタンを約8秒間長押しします。
- 長押しした電源ボタンを放し、そこから数秒待ちます。
- もう一度電源ボタンを押し、iMac Proの電源を入れます。
セーフモードで起動する
上記の「SMCをリセットする」方法でも起動できない場合は、起動時のログイン項目、もしくは起動ディスクのディレクトリという点に問題がある可能性があります。その場合は、「セーフモード」による起動を行いましょう。セーフモードでの起動オプション方法は「shiftキー」を押しながら、電源ボタンを押します。
リカバリーモードで起動する
リカバリーモードで起動する方法もあります。まずは「リカバリーモード」から「ディスクユーティリティ」を起動させ、ディスクの検証と修復を実行しましょう。リカバリーモードの起動オプションの手順は以下の通りです。
- Macの電源を入れてすぐに「commandキー」+「R」キーを同時に押します。
- Mac OSのユーティリティが起動しているで、Mac OSのユーティリティからディスクユーティリティを選択します。
- ディスクユーティリティより、起動ディスクを選択します。
- ツールバーに表示される「First Aid」をクリックします。
Apple Hardware Testをする
上記でご紹介してきたどの方法を試してみても起動できない場合は、Mac本体が故障している可能性があります。その場合は「Apple診断(Apple Hardware Test)」を使って診断してみましょう。
- Mac本体の電源を入れてすぐ「D」キーを、画面が現れるまで押したままにします。
- 画面に表示される指示に従います。
- Apple Hardware Test終了後「Restart」または「Shut Down」ボタンをクリックします。
?マークが表示された場合
Macの画面に上記でご紹介してきたどの方法を試してみても起動できない場合は、Mac本体が故障している可能性があります。その場合は「Apple診断(Apple Hardware Test)」を使って診断してみましょう。
「プログレスバー」が表示されたまま動かなくなってしまう場合の他に、プログレスバー(Appleのロゴマーク)が表示されずに「?」マークが表示される場合もあります。「?」マークが表示される場合は、ローカルの起動ディスク、またはネットワーク起動ディスクが検出できなかったことを意味します。このようなマークが表示された場合の対処法を、これからご紹介していきます。
リカバリーモードで起動して起動ディスクを選択する
「?」マークのが表示された場合は、リカバリーモードで起動して起動ディスクを選択しましょう。リカバリーモードで起動するには、以下の手順に従いましょう。
- Macの電源ボタンを押してすぐに、起動オプションの「commandキー」+「R」キーを押したままにします。
- Mac OS Utilitiesが起動したら、メニューバーから「macOS Utilities」を選択し、「Quit macOS Utilities」で「macOS Utilities」を終了します。
- Macの画面に確認画面が表示されるので「Choose Startup Disk」を選択します。
- 起動ディスクを選択し「Restart」をクリックします。
- 再起動するための確認画面が表示されるので、「Restart」をクリックします。
リカバリーモードで起動してディスクユーティリティで修復する
リカバリーモードで起動して起動ディスクを選択する方法で、起動ディスクが見つからなかった場合は、リカバリーモードで起動してディスクユーティリティで修復する方法を試してください。
リカバリーモードで起動して起動ディスクを選択する方法で「起動ディスク」を選択したにも拘らず、Macを起動できなかった場合は、先にご紹介した「Macの画面にプログレスバーが表示されたままで起動しない場合の対処法」の「ディスクユーティリティを使った修復方法」を参考に、修復を試してください。
リカバリーモードで起動してOSを再インストールする
ここまでご紹介してきたどの方法でもうまくいかない場合は、リカバリーモードで起動してOSを再インストールする方法を試してください。リカバリーモードで起動してOSを再インストールするには、以下の手順に従って進めていきましょう。
- Macの電源ボタンを押し、すぐにリカバリーモードの起動オプションの「commandキー」+「R」を押します。
- 「macOS Utilities」が起動するので、その中の「Reinstall macOS」を選択します。
- 画面右下に表示される「Continue」をクリックします。
- 「High Sierra」の画面が表示されるので、「Continue」をクリックします。
- 画面に表示される「Agree」をクリックします。
- 起動ディスクを選択し「Install」をクリックします。
禁止マークが表示された場合
Macの画面に「プログレスバー」が表示されたまま動かなくなってしまう場合の他に、プログレスバー(Appleのロゴマーク)が表示されずに「禁止サイン」が表示される場合があります。「禁止マーク」が表示される場合は、起動に必要なシステムフォルダが見つからなかったということを意味します。禁止マークが表示された場合の対の対処法を、これからご紹介していきます。
リカバリーモードで起動してOSを再インストールする
「禁止マーク」が表示される場合は、先にご紹介した「リカバリーモードで起動してOSを再インストール」方法を実行してください。以下の手順に従って進めていきましょう。
- Macの電源ボタンを押し、すぐにリカバリーモードの起動オプションの「commandキー」+「R」を押します。
- 「macOS Utilities」が起動するので、その中の「Reinstall macOS」を選択します。
- 画面右下に表示される「Continue」をクリックします。
- 「High Sierra」の画面が表示されるので、「Continue」をクリックします。
- 画面に表示される「Agree」をクリックします。
- 起動ディスクを選択し「Install」をクリックします。
Macの画面が真っ暗で電源がつかない対処法
画面にAppleのロゴマークが表示されず。ただ真っ暗(または真っ白)な画面の状態のまま起動しない場合があります。画面が真っ暗の場合は、電源の問題、ディスプレイの問題、Mac本体の問題、周辺機器の問題、そしてOS自体に問題がある可能性があります。ここからは、Macの画面が真っ暗で電源がつかない対処法をご紹介していきます。
Macを確認する
Macの画面が真っ暗で電源がつかない場合は、まずはMac本体を確認していきましょう。
ディスプレイ
画面が真っ暗な場合は、まずはディスプレイに問題がないかを確認しましょう。
- Macのディスプレイの電源コードが、ディスプレイ本体にしっかりと差し込まれているか、電源プラグがしっかりとコンセントに差し込まれているかを確認します。
- ケーブルを接続しているポートに間違いがないか、ディスプレイにケーブルがしっかりと接続されているかを確認します。
- Mac本体に「USBハブ」を通じて、様々なの周辺機器を接続しているような場合は、マウス、スピーカー、キーボード以外の周辺機器を取り外し、電源ボタンを押します。
- ディスプレイの電源インジケーターがある機種の場合は、ディスプレイの電源インジケーターランプがつくか、つかないかの確認をします。
電源
画面が真っ暗な場合は、次に電源に問題がないかを確認しましょう。
- コンセントにしっかり繋がっているのにMacの電源が反応しない場合は、断線しないかを確認します。
- Mac本体の接続、アダプタが間にあるような場合は、アダプタの接続、コンセントにしっかり電源プラグが差し込まれていることを確認します。
- Macに接続されているキーボード、マウス、ディスプレイ、スピーカーを除く、全ての周辺機器を取り外します。
- Macの電源ボタンを10秒長押しします。長押し後、もう一度電源ボタンを押し、Macの電源が入るかを確認します。
メモリやドライブの認識
画面が真っ暗な場合は、次にメモリやドライブの認識に問題がないかを確認しましょう。
メモリやドライブを改めて取り付け直すと、認識する場合があります。メモリやドライブを認識しない場合は、Mac購入時に搭載されていたメモリやドライブを元通りに取り付けて認識されるかを確認します。
Macに異常がなかった場合
画面が真っ暗な場合で、Macに異常がないかを確認し、Mac本体に異常がないことが判明した場合は、以下の修復方法に従って問題を解決していきましょう。
SMCをリセットする
SMCをリセットするには、先にご紹介した「SMCリセット」と同様の手順に従って確認していきましょう。SMCをリセットする方法はMacの機種によって異なるため、皆さんがお使いのMacの機種に合った方法に従って進めてください。
バッテリーが取り外しできないMacの機種をお使いの場合は、以下の手順で起動オプション方法を確認してみましょう。
- 「shiftキー」+「controlキー」+「optionキー」の3つのキーを押しながら、同時に電源ボタンを10秒ほど長押しします。
- 上記のすべてのキーを放します。
- Macの電源ボタンをもう一度押し、Mac本体の電源を入れましょう。
お使いのMacが、バッテリーが取り外しできるノートブックタイプの機種の場合は、以下のの起動オプション方法で試してみましょう。
- Macのバッテリーを取り外します。
- 電源ボタンを約5秒間長押しし続けます。
- 先ほど取り外したバッテリーを、再度取り付けます。
- Macの電源ボタンを押し、電源を入れます。
お使いのMacが、デスクトップタイプの機種の場合は、以下のの起動オプション方法で試してみましょう。
- Macの電源コードを取り外します。
- 取り外してから約15秒間待ちます。
- 先ほど取り外した電源コードを、元どおりにつなぎます。
- 電源コードを繋いで約5秒待ち、電源ボタンを押してMacの電源を入れます。
お使いのMacが、iMac Proの場合は、以下の起動オプション方法で試してみましょう。
- iMac Proの電源ボタンを約8秒間長押しします。
- 長押しした電源ボタンを放し、そこから数秒待ちます。
- もう一度電源ボタンを押し、iMac Proの電源を入れます。
NVRAMをリセットする
NVRAMをリセットするには、先にご紹介した「NVRAMをリセットする」と同様の手順に従って確認していきましょう。
- Macの電源を入れ、上記の画像のように、すぐに「optionキー」+「commandキー」+「P」+「R」の合計4つのキーを同時に押しましょう
- 上記のキーを約20秒ほど長押し続け、キーを放しましょう。起動音が鳴る設定のMacの場合は、2回目の起動音が鳴った後にキーを放しましょう。
セーフモードで起動する
セーフモードで起動するには、先にご紹介した「セーフモードで起動する」と同様の手順に従って確認していきましょう。セーフモードでの起動オプション方法は「shiftキー」を押しながら、電源ボタンを押します。
リカバリーモードで起動してディスクユーティリティで修復する
リカバリーモードで起動してディスクユーティリティで修復するには、先にご紹介した「リカバリーモードで起動してディスクユーティリティで修復する」と同様の手順に従って確認していきましょう。
Apple Hardware Testをする
Apple Hardware Testをするには、先にご紹介した「Apple Hardware Testをする」と同様の手順に従って確認していきましょう。
リカバリーモードで起動してOSを再インストールする
リカバリーモードで起動してOSを再インストールするには、先にご紹介した「リカバリーモードで起動してOSを再インストールする」と同様の手順に従って確認していきましょう。
Macが起動しない場合でAppleサポートに連絡した方がいい場合
最後に、Macが起動しない場合で、Appleサポートに連絡した方がいい場合の状況や手順をご紹介していきます。
鍵マークが表示される
上記の画像のように、Appleロゴマークの代わりに「鍵のアイコンマーク」が画面に表示された場合は、「ファームウェアのパスワード」を設定している場合に表示されます。
Macのデータを保護するため、Macではユーザアカウントにパスワードを設定し、不正ユーザによるユーザアカウントへのログインを阻止することができます。更に保護対策を強化するため、「ファームウェアパスワード」を設定できます。このファームウェアパスワードを設定しておくことで、パスワードを知らないユーザはMacを起動できなくなります。
ファームウェアのパスワードを入力すれば「鍵のアイコンマーク」画面は解除されますが、設定したパスワードを忘れてしまった場合は、Appleサポートに連絡しましょう。
対処法を試しても改善されなかった
ここまでに様々な修理法をご紹介してきましたが、どの修理方法を試しても真っ暗な画面などが改善しない場合は、Appleサポートに修理依頼の連絡をしましょう。
修理を依頼する手順
Appleサポートに修理を依頼する場合は「Apple Storeのジーニアスバー」に修理依頼の持ち込みましょう。ジーニアスバーの修理予約を申し込みする場合は、起動させるのに試してみた修理方法の結果を担当者に伝えることで、対応がスムーズになります。ジーニアスバーで手に負えない修理が必要な場合は、工場での修理になります。このジーニアスバーの修理予約は、Apple Store公式アプリから予約することが可能です。
Macが起動しない時は修理に出す前にまず対処法を試そう!
この記事では、皆さんがお使いのMacが起動しない場合、画面が真っ暗で反応しない場合といった、様々な原因の確認方法や、対処法をご紹介してきました。Apple Storeに修理を申し出ることは簡単ですが、まずは自分自身で対処法を試し、問題が解決しないかを試してみるように心がけてみましょう。