Macにログインできない対処法!パスワード忘れ/合ってるのに開かない場合は?
Macに急にログインできないと焦っていませんか。まずは落ち着いて本記事をご覧ください。Macにログインできない時の対処法をパスワードを忘れたときからMac本体の故障時までご紹介します。これでホーム画面が開かない時でも安心です。
目次
- 1Macにログインできないとはどういうことか?
- ・Macのパスワードが間違っていると入れない
- ・Macに何かしらの問題があるときもログインできない
- ・Macにログインできないと何が困るのか?
- 2Macのパスワードが間違っていてログインできない
- ・パスワードをもう一度確認する
- ・キーボードを替えてみる
- ・Macのパスワードを忘れた場合
- 3Macのパスワードが合ってるのにログインできない
- ・PRAMリセットする
- ・SMCリセットする
- ・セーフモードで起動する
- 4Macにそれでもログインできない場合はどうする?
- ・リカバリーモードで起動する
- ・初期化とOS再インストールを行う
- ・サポートセンターへの問い合わせをする
- 5Macにログインできないときも慌てず対処しよう!
Macにログインできないとはどういうことか?
Macにログインができない時にMacユーザーは絶望の淵に立たされることになります。単純にMacにログインできないと言ってもその理由は複数考えられます。Macにログインできない理由を知り、対処法を身に着けておくことで絶望の淵からMacユーザーは生還できるでしょう。
今回はMacにログインできなくなる理由を2つに大別してご紹介します。コアなMacユーザーの方にとってみれば他の理由もあると言われるかと思いますが、Macユーザーの中でも初心者の方を想定して進めていくのでご容赦下さい。
Macのパスワードが間違っていると入れない
最も多いのがMacの路銀に使っているパスワードが間違っているという場合です。この場合はMacに何の問題もないので正しいパスワードをゆっくりと打ち込むことをおすすめします。あまり早く打ち込みすぎるとパスワードを間違えやすく、場合によってはMacが打ち込んだパスワードを読み込めない時もあります。
絶対に正しいパスワードを打ち込んでいるのにMacにログインができない場合にはcapsロックがかかっていないか確かめてください。capsロックがかかっている場合では打ち込んでいると思っているパスワードと違うパスワードが入力されてしまいます。つまりcapsロックがかかっているとログインができないということです。
パスワードを入れても画面が開かない場合にはcapsロックを疑いますが、念のためcapsロックの解除方法をお伝えします。Macの場合では”Fn”+"Tab”で解除できます。これで正しいパスワードをMacに打ち込めば画面は開かれるでしょう。
Macに何かしらの問題があるときもログインできない
capsロックを考えて解除も試みたがMacにログインできない場合もあります。これはMacの基本機能が正常に働いておらずパスワードが上手く認識できないことが多いです。そのため正しいログインIDを使っていたとしてもMacの中に入れない、画面が開かれないという状態になるのです。
何かしらの問題がありMacにログインできない場合にでも対処方法はあります。Macに入れなかったり、画面が開かない場合にどんなことになるのかを見ていきましょう。
Macにログインできないと何が困るのか?
そもそもMacにログインできないと何が困るのでしょうか。単にMacのホーム画面が開かないからあわてているのであればMacの中に入れるのを待っておけば良いでしょう。しかし、事はそんなに単純なものではありません。Macにログインできない時の対処法に入る前に復習しておきましょう。
起動できず画面が開かないので作業ができない
Macのホーム画面が開かないということは作業が進まないことを指します。私用のMacであれば大きな被害はでてこないでしょう。しかし業務用として使っているMacであれば早急に対処しなければなりません。納期が近づいていたり、メールや業務内容を確認する必要があるからです。
また、Macに入れないということは何が起きているのを確認することもできず、最悪な場合はウィルスが忍び込んでいてMacのデータを持って行かれているというケースです。この場合には早急にMacにログインできるようにしておかなければMacが壊されてしまうことにつながります。
Macのパスワードが間違っていてログインできない
さて、Macのホーム画面が開かない、中に入れない場合の対処法についてご紹介しましょう。初歩的なステップから開始するので慌てている人はまず落ち着いてください。Macにログインできない状況は多くの場合改善できます。
ここで絶対にやってほしくないことが1つあります。安易にMacのディスクを初期化したり、無謀な改造をすることは絶対に避けてください。もし初期化をしてしまうとデータは消え、あらゆる不具合が起こる原因になります。そのため初歩的なステップから状況改善をすることをおすすめします。
パスワードをもう一度確認する
はじめにパスワードが正しく入力されているのか再度確認してください。もちろんパスワードが間違っていればMacの中に入ることはできません。完全に正しいパスワードが入力されているのかを確認しながらキーをはじくことが重要です。
capsキー有効化の場合はロック解除する
正しくパスワードが入力されているのかを確認する前にcapsキーが有効化になっていないかも確認しましょう。capsキーが有効化されているというのは、つまり、capsロックの状態になっているということです。有効化されているといくら確認しながら入力されていてもホーム画面が開かないという結果になります。
capsキーが有効化されていると分かった場合には”Fn”+"Tab”のショートカットキーを入力してロックを解除しましょう。キーボードが故障していなければショートカットキーはかなり役に立ちますので覚えておいてください。
キーボードを替えてみる
何度、確認しながら入力してもホーム画面が開かない、あるいはパスワードを何度確認しても中に入れない場合にはキーボード一度交換するのも良いでしょう。キーボードが故障しているがためにログインができないというケースもあります。
また、キーボード本体が故障しているのではなくUSBポートの不具合も考えられます。もしキーボードをMac本体に直接つないでいない場合には直接つなぎ直しましょう。タップを経由したり、間接的にキーボードを接続させているとうまく認識されないことがあります。
Macのパスワードを忘れた場合
実はMacのパスワード正確に記憶しているという人は案外少ないです。パスワードを更新したことを忘れて、旧パスワードを入力しているがためにMacに入れないということがあります。この場合ではパスワードを思い出すことにかなり時間を費やすことになるでしょう。
リセットして再設定する
前述したように、特に業務用としてMacを使っている場合には早めの対応が必要です。パスワードを単純に忘れてしまっているだけであればパスワードの初期化をおすすめします。パスワードを初期化するためには”⌘”+”R”を押しながらMacを起動させてください。
するとMacOSユーティリティが開かれます。メニューバーにあるユーティリティが開かれると”ターミナル”を選択してください。ここに”resetpassword”と打ち込み”return”キーを押してください。その後、「ユーザアカウントを含むボリュームを選択してください」というウィンドウがあるので必要事項を入力すれば完了です。
Macのパスワードが合ってるのにログインできない
次にご紹介するのはMacのパスワードが完全一致しているのにも関わらず、Macにログインできないという場合です。ログインができずMacの同じ画面を延々と見せられている状態ですが、この状態でも改善させることができます。
この状況を改善させるための方法として3つ挙げられます。PRAMのリセット、SMCのリセット、セーフモードの起動の3つです。Mac初心者の方にとっては何のことか全くわからないことかと思います。どのような作業であり、どんな意味があるのかに触れながらご紹介します。
PRAMリセットする
PRAMとはユーザー設定を記憶しているRAM(記憶領域)のことです。この内容をリセットすることによってMacにログインできない時、Macの動作が重い状態を改善することができます。なぜならPRAMにある複雑な設定を標準状態に戻し、Macが作業しやすくなるためです。
PRAMのリセット方法ですが、起動と同時に”command+option+P+R”を押し続けてください。Macの通常起動音の後に再び起動音がなりますので、2回目の起動音が鳴ったらキーから離してください。これでホーム画面に入れない状態が改善されます。
SMCリセットする
SMCとは「システム管理コントローラー」のことであり、ユーザー認証などの際に働く機能のことです。の機能をリセットすることで標準状態での稼働ができるようにします。そのためMacに正しいパスワードを入力しているのにホーム画面に入れないという状態が改善できます。
SMCのリセット方法はノートパソコン型のMacとデスクトップ型のMacとでは作業が異なるのでご注意ください。まずはデスクトップ型のMacの場合でご紹介します。一度シャットダウンさせ、電源コードを抜き、約15秒後に再び電源コードを挿してください。それから約5秒後に電源を入れれば完了です。一つの動作をゆっくり行ってください。
次にノートパソコン型のMacの場合をご紹介します。”shift+control+option+電源ボタン”を約10秒間押し続けてください。するとシャットダウンされるためシステムがすべて終了した状態で試してください。あとは電源をいつも通り入れればSMCのリセットは完了となります。
ノートパソコン型のMacではバッテリーが取り外せるかでも手順は異なります。もしバッテリーが取り外せるのであればシャットダウン後にバッテリーを約15秒ほど外し、ゆっくりとバッテリーを入れ直しましょう。これでSMCのリセットができます。
セーフモードで起動する
セーフモードを起動させることで異常が起きているMacでも正常な反応をさせることができます。セーフモードにさせることでMac内にあるシステムエラーを検出、修復してくれます。そのため起動中はMacの動作が重くなりますが、システムの修復が完了されればもっと快適にMacを使うことができます。
Macの起動後すぐに”shift”を押し続けてください。正常にセーフモードが起動されるとログイン画面の右上に「セーフブート」という表示が出ます。これを確認し再度パスワードを入れ直してください。セーフモードが起動されて直後にシステムが改善できない時もありますので、ログイン画面が表示されて5分後ぐらいにパスワードを入れるとよいでしょう。
Macにそれでもログインできない場合はどうする?
Macに正しいパスワードを入力しているにも関わらずログインできない場合の対処法を3つご紹介しました。しかし、3つの対処法を順に試してもログインができず状況が改善できない場合があります。そんなときにも対処法があります。ただしこの方法はデータが消える恐れもありますので、緊急事態以外は用いない方が良いでしょう。
Macのログイン状況が記憶領域やシステムエラーを修復しても改善できない場合にはリカバリーモードの起動、ディスクの初期化やOSの再インストールをすることで解消できることもあります。特に、ディスクの初期化やOSの再インストール時にはデータが消去されることがあるので必ずバックアップを取ってください。
リカバリーモードで起動する
Macに異常がある場合にはリカバリーモードを使って状況改善をすることができます。Macのリカバリーモードではディスクの初期化やOSの再インストールができるようになっています。専用のウィンドウを開き、改善が見込める選択肢を選ぶことでMacを正常な状態に戻すことができます。
リカバリーモードを開くためには起動時あるいは再起動時に”command+R”を長押ししてください。長押ししているとApple社のロゴが表示されるので、表示されたらキーを離してください。起動後すぐに長押しをしないと通常のログイン画面に接続してしまうため注意してください。
初期化とOS再インストールを行う
リカバリーモードが開けたら、OSの再インストールをしましょう。表示された選択肢の中に”MacOSを再インストール”という項目があるのでクリックしてください。Mac側から指示が出ますので指示に従いMacOSの再インストールに努めてください。
MacOSの再インストールには時間がかかることもあります。そのため再インストール中に電源が落ちないようバッテリーの残量には気をつけておきましょう。再インストールが完了するとログイン画面が開かれるので再度パスワードを入力してください。
もし、OSの再インストールが完了したにもかかわらず正しいパスワードを認識してもらえないようであればディスクの初期化をしましょう。ディスクの初期化というのは工場出荷時の状態に戻すということであり、蓄積されたパーソナリティデータを削除することも意味します。そのためバックアップを取っていることが前提となります。
リカバリーモードを開き、”ディスクユーティリティ”を選択してください。その後、「”表示”>”すべてのデバイスを表示”>”First Aid(聴診器のボタン"をクリック>”実行”をクリック」してください。これでディスクの初期化が始まりますので、完了後に再度ログインしてみましょう。
サポートセンターへの問い合わせをする
ここまでご紹介した対処法を実行しても改善できない場合にはMacのサポートセンターに電話をして改善策を聞きましょう。サポートと修理は別物ですが、チャットや電話で改善策を教えてくれます。操作手順で迷った場合も連絡を取ってみるとよいでしょう。なお、連絡先はMacのホームページに載っています。
Macにログインできないときも慌てず対処しよう!
Macにログインできないとしても、まずは落ち着いて問題の原因究明に努めましょう。間違っても安易に初期化はせず、簡単な方法から試すことがあなたの大切なデータを守ることにつながります。また、急にログインができなくなっても大丈夫なようにバックアップは細目に取っておくとよいでしょう。