Macのメモリ解放方法!Macが重い・遅い時にアプリと標準機能でメモリ解放する!

Macでの作業をしていると、『重い・遅い』と感じる事があります。これにはMacの『メモリ解放』という操作が深く関わっています。今回の記事では、メモリ不足のMacの『メモリ解放』についての解説と、実際の操作や設定の方法を詳しく説明します。

Macのメモリ解放方法!Macが重い・遅い時にアプリと標準機能でメモリ解放する!のイメージ

目次

  1. 1Macが重い・遅いときにメモリ解放する
  2. Macのメモリ解放とは
  3. 2Macのメモリ解放する前に
  4. 不要なアプリやデータの削除
  5. 設定のアクティビティモニタで使用量を確認
  6. システム環境の確認
  7. 3Macのメモリ解放してくれるアプリ
  8. FreeMan
  9. smcFanControl
  10. Memory Cleaner X
  11. Memory Diag
  12. OnyX
  13. 4Macのメモリ解放してくれるアプリ以外の方法
  14. スクリプトエディタ
  15. セーフモード
  16. ターミナル
  17. 5Macのメモリ解放をして不足をなくそう

Macが重い・遅いときにメモリ解放する

Macの動作が『重い・遅い』場合、一番に確認するのが『メモリ』です。『メモリの増設』が最も有効ですが、もう一つ『メモリ解放』という手段があります。

Macのメモリ解放とは

Mac アクティビティモニタ メモリプレッシャー

 Macのアプリはメモリ上で実行されます。複数のアプリを立ち上げたり、重たいアプリを利用すると、メモリの使用量域が圧迫されて不足し、動作が重く・遅くなります。通常はアプリを終了すればメモリは解放されます。アプリを終了してもMacの動作が重く・遅い場合に効果的なのが『メモリ解放』です。Macの『メモリ解放』は『専用アプリ』や『標準機能』から実施できます。

最近のMac OSは自動でメモリ解放する

Mac OSX Mavericks

OS X Mavericks(OS X 10.9.x)以降、AppleはMac OSに『圧縮メモリ』という管理機能を搭載しました。アプリを終了すると、終了したアプリが使用していたメモリ領域が圧縮されて保存されます。再度同じアプリを起動すると、圧縮されたメモリが展開されます。これによりアプリの起動も速くなり、メモリ不足が解消されます。

Macのメモリ解放する前に

『メモリ解放』をする前に、お使いのMacの基本的なメンテナンスをしましょう。基本的なメンテナンスを行わないと、『メモリ解放』を行っても効果が出ません。Macに限らずPCで動作を快適にする重要な項目です。

不要なアプリやデータの削除

書類・ファイル

Macのアプリや書類などのデータは 、HDDやSSDのストレージ(記憶装置)に保存されています。ストレージの空き容量が少なくなってくると、データの読み書きが遅くなり、動作が重く・遅くなる原因になります。ストレージは、Macのメモリ領域が不足した場合に仮想メモリ(スワップ)領域として使用されます。使わないアプリや不要なデータはこまめに削除しましょう。

設定のアクティビティモニタで使用量を確認

Macは『アクティビティモニタ』という機能でCPUやメモリの使用量が確認できます。お使いのMacが重い・遅い・メモリ不足と言った場合に使いましょう。

Mac Launchpad

Macの『Dock』から『Launchpad』をクリックします。

Mac Launchpad2

Macのアプリ一覧が表示されます。その中の『その他』をクリックします。

Mac アクティビティモニタ

ここで『アクティビティモニタ』をクリックします。

Mac アクティビティモニタ2

アクティビティモニタ』が開きますので、上部の『メモリパネル』をクリックします。

Mac アクティビティモニタ3

ここで下部にお使いのMacのメモリの使用量の詳細が表示されます。
 

  • 物理メモリ=Macに搭載されている総メモリ容量
  • 使用済みメモリ=Macが使用しているメモリ容量
  • キャッシュされたファイル=『圧縮メモリ』で保存された容量
  • スワップ使用領域=ストレージが『仮想メモリ』として使用した領域

中央部分には各アプリ毎のメモリ使用量が表示されます。これらを参考に、アプリや機能の設定を見直しましょう。

システム環境の確認

Macの動作が重い・遅い場合、基本的なシステム環境を見直す事も重要です。ここでは代表的な3つの操作方法を説明します。

PRAM(NVRAM)リセットする

Macにはスリープ状態から復帰する際に、最後に作業した状態を記憶して素早く復帰する為のメモリー領域があります。これを『NVRAM』と呼びます。この『NVRAM』をリセットする『PRAMリセット』という操作をする事で『メモリ解放』に役立ちます。

Mac PRAMリセット

電源オフのMacの電源ボタンを押して起動する直後に、『command』+『option』+『P』+『R』を『同時に長押ししたまま』にします。『同時に長押ししたまま』にするとMacが再起動を繰り返します。数回再起動をしたら、すべてのキーを離して通常起動します。

Mac で NVRAM または PRAM をリセットする - Apple サポート

SMCリセットする

PRAMリセット』と並んで、代表的なMacのリセット方法に『SMCリセット』があります。『SMC』とはシステム管理コントローラーの略です。主にMacの電源周りや起動に関する問題があった場合に、その問題をリセットする操作方法です。『PRAMリセット』と併せて行う事で相乗効果があります。

Mac SMCリセット

Macの電源オン・オフにかかわらず『shift』+『control』+『option』と『電源ボタン』を『同時に10秒ほど長押し』します。これも数回繰り返す事で、より効果が出ます。

Mac の SMC (システム管理コントローラ) をリセットする方法 - Apple サポート

Macのメモリ解放してくれるアプリ

先ほど【OS X Mavericks(OS X 10.9.x)以降、AppleはMac OSに『圧縮メモリ』という管理機能を搭載しました。】と説明しましたが、MacにはMavericks以前から『メモリ解放アプリ』が多数存在します。お使いのMac OSのバージョンによっては、『圧縮メモリ』と競合せずにワンタッチで『メモリ解放』ができますので確認しましょう。

FreeMan

Free Man

メモリ解放』アプリで代表的なのが『FreeMan』です。メモリ使用量を円グラフで表示してくれて、直感的に操作ができるアプリです。

‎「FreeMan」をMac App Storeで

smcFanControl

smcFanControl
smcFanControl for Mac - ダウンロード

smcFanControlはドイツのエンジニアの方が開発を続けているオープンソースのMac用ファンコントローラーアプリです。直接『メモリ開放』にはなりませんが、Macのシステム環境を安定させる際に有効なアプリです。

Memory Cleaner X

Memory Cleaner X

現在は提供が終了しています。OS X Mavericks(OS X 10.9.x)以前をお使いで、既にインストール済みの方はアンインストールしないで使用してください。Macのメニューバーに常駐してメモリの使用量を表示し、ワンクリックでメモリ解放してくれる便利なアプリです。

Memory Cleaner X 3.2 for Mac - Download

Memory Diag

Memory Diag

こちらのアプリも円グラフでメモリの使用量を表示してくれます。操作の項目がシンプルなので、初心者の方にも使いやすいです。

Memory Diag for Mac - ダウンロード

OnyX

OnyX

『OnyX』は『メモリ解放』以外にも、Macのシステム全般をメンテナンスしてくれる総合メンテナンスツールです。最新の『Mac OSMojave』にも対応しています。

Titanium Software | Operating system utilities for Mac - OnyX

Macのメモリ解放してくれるアプリ以外の方法

お使いのMacが重い・遅い・メモリ不足と言った場合、アプリとあわせて以下の基本機能からの操作を実行しましょう。

スクリプトエディタ

スクリプトエディタ』は、あらかじめ指定したコマンドワンタッチ実行できます。『メモリ解放』の為のコマンドをあらかじめ登録しておく事で、メモリ解放アプリと同じようにワンタッチでメモリ解放が実行できます。

Mac Launchpad

Macの『Dock』から『Launchpad』をクリックします。

Mac Launchpad

Macのアプリ一覧が表示されます。その中の『その他』をクリックします。

Mac スクリプトエディタ

ここで『スクリプトエディタ』をクリックします。

Mac スクリプトエディタ1

左下の『新規作成』をクリックします。

Mac スクリプトエディタ2

するとテキストを入力するウインドウが表示されます。

Mac スクリプトエディタ1

ここに以下の内容を入力します。

do shell script "sudo purge" password "自分のMacのログインパスワード" with administrator privileges

Mac スクリプトエディタ2

入力が終わったら、メニューの『ファイル』をクリックして『保存』をクリックします。

Mac スクリプトエディタ3

『保存』する条件が表示されます。
 

  • 『名前』 任意に決めてください
  • 『場所』 希望する保存場所を選択
  • 『ファイルフォマット』 アプリケーション

今回は『メモリ解放』という名称で『デスクトップ』に『アプリケーション』として作成しました。

Mac スクリプトエディタ4

すると、デスクトップに『メモリ解放』というアイコンが作成されました。これをクリックする事で、ワンタッチでメモリ解放のコマンドを実行してくれます。

セーフモード

Macには『セーフモード』という起動モードがあります。『セーフモード』で起動すると『メモリ解放』を行います。

Mac セーフモード ログイン画面

電源オフのMacの電源ボタンを押して起動する直後に『shift』キーを『押したまま』にします。画面にAppleロゴと進捗バーが表示されたら『shift』キーを離します。その後ログイン画面が表示されると、上部メニューバーに『safe boot』の表示がされたらログインします。ログイン画面が出るまでに時間がかかる場合があります。

Mac アップルメニュー

ログイン後に『上部メニューバー左』の『アップルメニュー』をクリックし、『このMacについて』をクリックします。

Mac システムレポート

ここでお使いのMacの概要が表示されますので、『システムレポート』をクリックします。

Mac セーフモード

すると、お使いのMacのステム詳細が表示されます。左側の項目から『ソフトウェア』をクリックすると、現在のソフトウェアの状況が表示されます。『起動モード』が『セーフ』の表示になっていれば『セーフモード』での起動になっています。再起動後に通常起動しましょう。

セーフモードを使って Mac の問題を切り分ける - Apple サポート

ターミナル

Macの標準機能の『ターミナル』というアプリがあります。コマンドを入力して様々な指示をMacに行います。この『ターミナル』を使って『メモリ解放』ができます。

Mac Launchpad

Macの『Dock』から『Launchpad』をクリックします。

Mac その他

Macのアプリ一覧が表示されます。その中の『その他』をクリックします。

Mac ターミナル

ここで『ターミナル』をクリックします。

Mac ターミナル1

『ターミナル』を開くと『コマンド入力』の状態になります。

Mac ターミナル2

ここに『sudo purge』と入力して『ENTER』キーを押します。

Mac ターミナル3

すると『パスワード』の入力を求められます。ここで入力する『パスワード』は、Macを起動してログインする際に設定している『ログインパスワード』を入力します。入力したら『ENTERキー』を押して実行完了です。

Macのメモリ解放をして不足をなくそう

Mac ラインナップ

今回は重い・遅い・メモリ不足のMacの為の、メモリ解放の操作方法を説明しました。アプリや標準機能で簡単にメモリ解放が行えますが、Macの基本的なメンテナンスを行っていないと『メモリ解放』の効果が出ません。日頃からMac内の不要なデータやファイルの削除、バックアップをこまめに行って快適な作業環境を維持しましょう。

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この記事のライター
ヤマコ