2019年05月21日更新
LINEのiPhoneでのバックアップ方法!機種変更時の引き継ぎでトーク履歴を復元!
iPhoneの機種変更の際に、LINEをバックアップしてなかったばかりにLINEの引き継ぎに失敗した例は少なくありません。そんな悲劇を防ぐためにiPhoneでのLINEのバックアップ方法から、引き継ぎ方法までをまるごと説明します。
目次
- 1iPhoneを機種変更する前にLINEで準備すること
- ・LINEアカウントを登録
- ・iOS・LINEを最新バージョンにアップデート
- ・LINEのトーク履歴のバックアップ
- ・アカウント引き継ぎ設定を有効にする
- 2iPhoneでLINEをバックアップ〜iCloud〜
- ・iCloud Driveを有効にする
- ・トーク履歴をバックアップする
- 3iPhoneでLINEをバックアップ〜PC〜
- ・PCでのLINEのバックアップ方法
- 4iPhoneでLINEアカウントを引き継ぐ
- ・LINEアカウントの引き継ぎ手順
- 5iPhoneでバックアップしたLINEのトーク履歴を復元する
- ・iCloudからトーク履歴を復元する方法
- ・PCからLINEを復元する方法
- 6iPhoneからAndroidに機種変更する場合
- ・トーク履歴の引き継ぎができない
- ・バックアップの対処法
- 7iPhoneでLINEをバックアップするなら iCloudが便利!
- ・LINEの記事が気になった方にはこちらもおすすめ!
iPhoneを機種変更する前にLINEで準備すること
LINE友達全部消えたwww
— しんやっちょ 2/23群馬&24大阪 27&28竜神大橋バンジー 3/1東京&7新宿 8-11沖縄旅 (@shinya_yuunari) October 24, 2018
引き継ぎ失敗 よくわからんわ
トークも友達も誰もいなくなった
取り戻せなかったら新たに
1からリセットスタートだな (°▽°)
@ LINE の方は生きてる 消えてない
まだやりとりできる トーク履歴ある pic.twitter.com/w17Lf4sMHP
新しいiPhoneを機種変更やMNPで手に入れて、喜び勇んで新しい機種にLINEをインストールしたところ、引き継ぎに失敗してLINEのトークの履歴が全部消えてしまったという報告が、特に新学期や入社シーズンのiPhoneの買い替え時期のSNS上でよく見受けられます。
LINEのトーク履歴は、基本的にはお互いの端末の中にしか残っていません。そのため、サーバー上にすべてのデータが残っているTwitterやFacebookとは違い、端末のバックアップがないとLINEのトーク履歴は復元できないのです。プライバシーの保護の面ではありがたい仕組みですが、機種変更のときには非常に危険な仕組みでもあります。
そこで安易に機種変更後の新機種に触る前に、まず旧機種でバックアップを取っておく必要があります。しかもそのバックアップを取るにも準備が必要です。この章では、まずiPhoneでLINEのバックアップをとる前の準備の仕方をお伝えします。ここを読み飛ばすと、あとで引き継ぎに失敗して泣くことになりますので、順を追って目を通してください。
LINEアカウントを登録
「LINEアカウントの登録」と聞いて「電話番号で登録済みだからこの節は読み飛ばしてもいいや」とは考えないでください。実は電話番号だけではLINEアカウントは引き継ぎできません。必ずメールアドレスとパスワード、あるいはFacebook連携が必要なのです。
メールアドレス
確実にLINEにメールアドレスとパスワード、あるいはFacebook連携が行われているかを確認するためには、「設定」の「アカウント」画面を表示させます。メールアドレスとパスワードが登録されていれば、メールアドレスの欄にそのメールアドレスが、パスワードの欄には「登録完了」の文字が表示されています。
もし登録していなかった場合には、LINEアカウントの引き継ぎができませんので、至急メールアドレスを登録してください。
また、Facebook連携を行っている場合には上図の「Facebook」の欄の右側に「連携解除」と表示されます。この場合はメールアドレスが登録されていなくてもLINEアカウントの引き継ぎは可能ですが、念のためにメールアドレスも登録しておくことをおすすめします。
パスワード
パスワードについても同様です。前項のメールアドレスと同様に登録しておいてください。
iOS・LINEを最新バージョンにアップデート
LINEアカウントの引き継ぎを成功させ、トーク履歴をバックアップから無事復元させるためには、機種変更前の旧機種のiPhoneのiOSとLINEアプリを最新バージョンにアップデートしておかなければなりません。
それというのも、当然のことながら機種変更後のiPhoneでは、最新バージョンのiOSとLINEアプリが動いているわけで、それに対してバックアップを取る側の旧機種のiPhoneのバージョンが古いままでは、バージョン違いにより復元がうまくいかないかもしれないからです。
LINEアプリは、App Storeにアクセスしてアップデートしてください。iOSについては、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進み、アップデートが必要であれば「今すぐインストール」でアップデートをしてください。
アップデートにはそこそこの転送量が発生しますので、Wi-Fi環境でのアップデートをおすすめします。
LINEのトーク履歴のバックアップ
機種変更後も、機種変更以前から継続して会話を続けるためには、LINEのトーク履歴をバックアップしておかなければなりません。この方法については、あとの「iPhoneでLINEをバックアップ〜iCloud〜」の章と「iPhoneでLINEをバックアップ〜PC〜」の章でくわしく説明します。
アカウント引き継ぎ設定を有効にする
LINEとiOSのアップデートが終了し、トーク履歴のバックアップも完了したら、いよいよ機種変更前の旧機種で「アカウント引き継ぎ」の処理を行います。「友だち」タブの左上の「歯車」アイコンの「設定」ボタンをタップして設定画面を開いたら、「アカウント引き継ぎ」を選択します。
「アカウント引き継ぎ設定」画面に切り替わりますので、そこで「アカウントを引き継ぐ」の項目のスイッチをオンにします。すると確認画面がポップアップしますので、「OK」をタップします。
そのあと36時間(1日半)以内に機種変更後の新機種への引き継ぎを行います。引き継ぎ作業については、後ほど「iPhoneでLINEアカウントを引き継ぐ」の章で説明します。
iPhoneでLINEをバックアップ〜iCloud〜
下準備ができたところで、機種変更前の旧機種iPhoneからLINEのトーク履歴のバックアップを開始します。これにはiPhoneだけを使ってiCloudにLINEのトーク履歴だけのバックアップを作成する方法と、iCloudは使わずにPCにLINEのみならずiPhoneの中身全体をバックアップする方法があります。
後者についてはのちほど「iPhoneでLINEをバックアップ〜PC〜」の章で説明しますので、まずはiCloudでLINEのトーク履歴のみをバックアップする方法をお伝えします。
ただし、iPhoneからAndroidへの機種変更の場合は、トーク履歴の引き継ぎはできませんので、その場合はすべて読み飛ばして「iPhoneからAndroidに機種変更する場合」をご覧ください。
iCloud Driveを有効にする
LINEに限りませんが、iCloud上に各種データを保存するということは、iCloud Driveという仮想ストレージにデータを保存することを意味します。そのため、まずはiCloud Driveにアクセスできる環境を調えなければなりません。
それと同時に、iCloud Driveにバックアップを取れるだけの空き容量も必要となります。もし写真などで容量がいっぱいになっているとLINEがバックアップできませんので、その場合は削除しても良いデータを削除して空き容量を作るか、有料プランを利用することになります。
iCloudの一番安いプランであれば50GBで130円ですから、1か月だけ利用してすぐに解約すれば、機種変更のバックアップと復元の保険費用としてさほど高いものではないと言えます。
iCloud Driveの設定方法
iPhoneを使っていればApple IDにサインインしているはずですが、万が一サインアウトしてしまっていた場合は改めてサインインし直してください。そのためにはiPhoneのホーム画面から「設定」を立ち上げ、「iPhoneにサインイン」を選びます。そこでApple IDとパスワードを入力したら「次へ」をタップします。
6ケタのApple IDの確認コードが届きますから、それを入力すると、iPhone自体のパスコードを求められますのでこれも入力します。
Apple IDが設定できたら、改めて「設定」を立ち上げて自分のApple IDアカウントを選択します。画面が切り替わったら「iCloud」をタップしてiCloudの画面に移行し「iCloud Drive」のスイッチをオン(緑色)にします。
これでiCloud Driveが使えるようになり、LINEのトーク履歴をバックアップする準備が整いました。
ただし、このままではWi-Fi環境でなくてもモバイル通信でiCloudにアクセスして、各種データをやり取りされ、ギガが喰われる可能性があります。そこでまたもや「設定」を立ち上げ、「モバイル通信」を選択します。画面が切り替わったら「モバイル通信」画面の「iCloud Drive」のスイッチをオフ(白色)にします。
これで必要以上に通信費を払う心配がなくなり、機種変更前のiPhoneからLINEのトーク履歴をバックアップする用意が調いました。
トーク履歴をバックアップする
いよいよここからトーク履歴のバックアップを開始します。最初にLINEアプリを立ち上げ、「友だち」画面の右上の「歯車」アイコンの「設定」ボタンをタップします。画面が切り替わったら「トーク」を選択し、次の画面で「トークのバックアップ」を選びます。
「トークのバックアップ」画面に切り替わったら「今すぐバックアップ」を選択します。「今すぐバックアップ」を選択すると、すべてのLINEトークのデータがiCloudにアップロードされ、「前回のバックアップ」の項にバックアップした日付と容量が表示されます。
これでひとまずは機種変更前のiPhoneでの作業は終了し、あとは機種変更後のiPhoneの新機種での作業となります。
iPhoneでLINEをバックアップ〜PC〜
前章の、iPhoneだけを使ってiCloudにLINEのトーク履歴だけのバックアップを作成する方法に続いて、今度はiCloudを使わずにPCに機種変更前のiPhoneの中身全体をバックアップする方法をお伝えします。
PCでのLINEのバックアップ方法
PCによる機種変更前のiPhoneのLINEのバックアップは、先にも書いたようにiPhoneの中身をまるごとバックアップすることです。そのためPCのストレージにiPhoneの使用容量分以上空き容量が必要です。iPhoneが32GB程度なら問題は起きづらいですが、大容量の256GBとなるとPCに1TB程度のHDDしか積まれていない場合はかなり怪しくなります。
バックアップを取る機種変更前のiPhoneの容量と、PCの空き容量を十分に確認してから以下の作業を行ってください。また、容量とPCの接続端子がUSB2.0か3.0かでバックアップの時間は大きく変わります。早ければ3分程度で済みますが、iPhoneの容量が大きく、PCの性能が低い場合は1時間以上かかることもありますので気をつけてください。
iTunesを最新バージョンにアップデート
すでに「iOS・LINEを最新バージョンにアップデート」の節でiPhoneのiOSは最新バージョンになっていますが、PC上のiTunesも最新バージョンに更新しておきます。下のリンク先でiTunesを最新のものにしてください。
iPhoneとPCを接続する
機種変更前の旧機種iPhoneを、LightningケーブルでPCと接続します。するとiTunesの画面の左上と左のメニューの「デバイス」欄にiPhoneのアイコンが表示されますので、それをクリックします。
旧iPhoneの情報が表示されますので、iOSのバージョン表示部分の「アップデートを確認」のボタンをクリックして最新バージョンかどうかを確かめ、そうでない場合はアップデートします。
暗号化パスワードを設定しバックアップする
iTunesが無事最新バージョンになりましたら、いよいよバックアップの開始です。「バックアップ」欄の「自動的にバックアップ」する対象に「このコンピュータ」を選び、「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れます。
すると「パスワードを設定」のウインドウがポップアップしますので、そこにパスワードを入力します。パスワードを忘れると復元できなくなりますので、どこかに記録しておいてください。Macならば「このパスワードをキーチェーンに保存」をチェックしておけば、たいていは自動入力されますので少し安心です。
パスワードを入力して「パスワードを設定」のボタンをクリックするとiPhoneのバックアップが始まります。
先にも記したように、暗号化バックアプには3分から場合によっては1時間以上もかかる場合がありますので、時間の余裕をみてバックアップしてください。
バックアップが終了したら、PCならiTunesのメニューバーの「編集」をクリックしてプルダウンメニューから「設定」を選択、Macならメニューバーの「iTunes」をクリックしてプルダウンメニューから「環境設定」を選択すると開く、ポップアップウインドウで「デバイスタブ」を選んで、バックアップのデバイスと日時を確認します。
バックアップデータに問題がなければ、機種変更前のiPhoneをPCから取り外します。
iPhoneでLINEアカウントを引き継ぐ
ここからは機種変更を終えた新しいiPhoneを使います。もし「iPhoneでLINEをバックアップ〜PC〜」でバックアップしたデータを使用するのであれば、この章は飛ばして「PCからLINEを復元する方法」へと進んでください。
新しいiPhoneを立ち上げ、初期設定を終えたらLINEアプリをインストールしてLINEアカウントを引き継ぎします。このとき、LINEアプリを立ち上げる前にiCloud Driveを使えるようにしておかないとiCloud経由の引き継ぎが失敗します。この場合、改めてiCloud Driveを使えるようにしてからLINEアプリを再インストールする羽目になります。
「iPhoneでLINEをバックアップ〜iCloud〜」の章の「iCloud Driveの設定方法」の節を参考に、改めてiCloud Driveを使えるようにしておいてください。
LINEアカウントの引き継ぎ手順
LINEアカウントを引き継ぎするには、旧機種iPhoneでの下準備が完了していればLINEアプリをインストールして、それを立ち上げてログインしなおせばOKです。
ただしLINEアカウントの引き継ぎを終えた段階では、まだトーク履歴は復元されていません。トーク履歴の復元については次の章の「iPhoneでバックアップしたLINEのトーク履歴を復元する」で詳しく扱います。
LINEをインストールする
まず新しいiPhoneを立ち上げ、App StoreからLINEアプリをインストールします。インストールが終了したら、LINEアプリを立ち上げます。
LINEアカウントにログインする
LINEアプリが立ち上がったら、「ログイン」を選択します。新しいiPhoneですが、LINEのアカウントは引き継ぎですから間違えて「新規登録」を選ばないように気をつけてください。
続いて「iPhoneを機種変更する前にLINEで準備すること」の「LINEアカウントを登録」で説明したメールアドレスとパスワードを入力し、「OK」ボタンをタップしてログインします。すると旧機種のiPhoneで利用できなくなることの確認画面が表示されますが、すでに十分準備は調っているので安心して「OK」を選んでください。
電話番号の認証を行う
今度は機種変更したiPhoneの電話番号の認証を行います。電話番号が旧機種から変わっていてもいなくても必要なので、デバイスの電話番号を入力して「番号認証」をタップします。するとSMSでの認証番号送信の確認画面がポップアップしますので、「OK」を選びます。
SMSで認証番号が届きますので、通知画面が表示された一瞬後にキーボードの上に表示される自動入力の「メッセージから××××」をタップします。認証番号が入力できたら「次へ」を選択します。
「Phoneを機種変更する前にLINEで準備すること」の章の「アカウント引き継ぎ設定を有効にする」をちゃんと処理していれば、これで新しいiPhoneで元のLINEアカウントが使用できるようになります。
もしも旧機種のiPhoneで引き継ぎ設定を行っていなかった場合は、「引き継ぎ認証」の画面が表示されますので、取り急ぎ「アカウント引き継ぎ設定を有効にする」の項で説明した引き継ぎ設定を行って「続行」を選択してください。
iPhoneでバックアップしたLINEのトーク履歴を復元する
上の章で電話番号の認証を終えたら、iCloudにバックアップが取ってあれば、自動的に「トーク履歴の復元」画面に移行します。移行しない場合は、iCloudにバックアップが取られていないか、新しいiPhoneでiCloud Driveの設定ができていないかですので、改めて確認してください。
iCloudからトーク履歴を復元する方法
「トーク履歴の復元」画面が表示されたら「トーク履歴をバックアップから復元」をタップします。すると復元が始まります。
復元が終了すれば、元の端末と同じようにLINEアプリを利用できるようになります。
iCloudからバックアップを復元するときの注意点
iPhone版のLINEアプリでは、この時点でしかトーク履歴を復元できません。もしこの画面が自動表示されなかった場合、すでに旧機種のiPhone上のLINEアプリは初期化されているので、トーク履歴は失われてしまいます。事前のバックアップを忘れないでください。
PCからLINEを復元する方法
機種変更した新機種のiPhoneを立ち上げると、各国語で「こんにちは」と表示される画面が出ます。その後「Appとデータ」画面になるまで、画面上の案内に合わせて進みます。「Appとデータ」画面が表示されたら、「iTunesバックアップから復元」を選択し、「次へ」をクリックします。
その後、機種変更前のiPhoneのバックアップを取ったPCに、新しいiPhoneをLightningケーブルで接続します。するとiTunesが立ち上がりますので、「iPhoneでLINEをバックアップ〜PC〜」の章でお伝えしたようにデバイスを選択して「バックアップを復元」をクリックします。
するとバックアップの選択画面が表示されますので、複数のバックアップがある場合は間違えずに最新のバックアップを選んでください。そしてポップアップウインドウに先ほど記録しておいたパスワードを入力します。そうすると復元が始まりますので、しばらく待って復元が終わりましたら、新しいiPhoneで残りの設定を進めます。
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— 奴隷くん (@4x3p_) June 13, 2016
LINE…
本人確認さされた… pic.twitter.com/M0YHGbvSQJ
PCからの復元が終了したiPhoneでLINEアプリを立ち上げると、本人確認を要求されます。これはLINEアプリに保存されているデバイス情報と、新しいiPhoneのデバイス情報が違っているため確認を求めているのです。以前は本人確認不要でしたが、「ベッキー&ゲス川谷不倫騒動」の際にこの復元方法で情報が流出したため、セキュリティが強化されました。
この画面で「本人確認する」を選び、メールアドレスとパスワードを入力し、「2段階認証」の画面が表示されたら、すでに「アカウント引き継ぎ設定を有効にする」の項で説明したように引き継ぎ設定を行っているのであれば、「続行」を選択します。引き継ぎ設定を終えていない場合は、この時点であわてて旧機種で引き継ぎ設定を行ってください。
あとは「iPhoneでLINEアカウントを引き継ぐ」の章の「電話番号の認証を行う」の項と同じ手順で進行します。すべてが完了すると旧機種のiPhoneのLINEが初期化され、同じアカウントでは使用できなくなります。
トーク履歴の復元に失敗する可能性も
ただし、この方法は万全ではありません。稀に引き継ぎに失敗してしまうことがあります。その場合はトーク履歴が復元できません。そうした事態に備えて、先に「iPhoneでLINEをバックアップ〜iCloud〜」の章で記したように、iCloudでもバックアップしておくことをおすすめします。
PCでのiPhoneのバックアップは、あくまでもiPhone全体をバックアップしておくものであって、LINEのバックアップとしては不完全である可能性が存在することを理解しておいてください。
iPhoneからAndroidに機種変更する場合
ここまではiPhoneからiPhoneへの機種変更についてお伝えしました。しかし、以前の機種がiPhoneだったからといって、必ずしもiPhoneに機種変更するとは限りません。iPhoneからAndroidに機種変更することもあれば、逆にAndroidからiPhoneに機種変更することもあるでしょう。
しかしこうしたiPhoneとAndroidで機種をまたいだ機種変更の場合には、LINEアカウントの引き継ぎで大きな問題が発生します。
トーク履歴の引き継ぎができない
実は、iPhoneからAndroidへと機種変更した場合にはiCloud経由ではAndroidにトーク履歴を復元できません。同様にAndroidからiPhoneへの機種変更の場合も、AndroidでGoogleドライブに保存したバックアップをiPhoneで開けないためトーク履歴を復元できないのです。
もちろん、PCにバックアップしたiPhone全体のデータも、機種変更後のAndroidに復元できるはずがありません。iPhoneとAndroidの機種変更の壁は意外に分厚いものがあるのです。
バックアップの対処法
それではiPhoneからAndroidへと機種変更した場合にはトーク履歴を残す術がないのか、と問われれば、不完全ではあるがないわけではない、と答えることになります。
テキストファイルとして保存する
その不完全な方法の一つが、旧機種上でトーク履歴のテキストデータを保存しておくことです。あくまでテキストデータなのでスタンプや写真などは残りませんが、最低限のトークの流れは残しておくことができます。
この方法を採るには、まず旧機種のiPhoneで残したいトークに入り、右上の「∨」をタップしてプルダウンメニューを開き、その中から「設定」を選びます。画面が切り替わったら「トーク履歴を送信」を選んで、共有メニューに表示されるメールやEvernote、DropboxやAirDropなどから対象を選んでテキストデータを共有します。
テキストデータは下図のようになります。モザイクばかりであまり参考になりませんが、スタンプの中身がわからず雰囲気を掴みづらい嫌いはありますが、会話の流れを追うことは可能です。
ただし、残念ながらこのテキストデータを機種変更後のAndroid上のLINEアプリに読み込むことはできません。
Keepに保存する
やはりテキストデータでしか保存できませんが、LINE上の機能であるKeep機能を利用してトーク履歴を保存することも可能です。この方法であれば、Androidに機種変更後も、Android上のLINEアプリで過去のトークを確認できます。反面、残す投稿をひとつひとつ選ばなければならない上に、そのままでは誰の発言かわからなくなるデメリットがあります。
Keepにトークを保存するには、まず旧機種のiPhoneで残したいトークに入り、残したい投稿を長押しします。するとメニューがポップアップしますので「Keep」をタップします。すると左端にチェック用の白丸が表示されますので、保存したい投稿を選択していきます。スタンプや写真などは選択できないので白丸がグレー表示されます。
選択し終えたら、画面下の「保存」ボタンをタップします。すると確認画面がポップアップしますので、「キャンセル」を選択して保存を終了します。
Keepに保存された投稿は、新しいAndroid上のLINEアプリから確認可能です。「友だち」タブからあなたのプロフィール画面を開き、「Keep」を選択します。すると保存されたテキストデータが確認できます。それをタップすると、全文が表示されますので、機種変更で元のデータが消える前に誰のいつの投稿かを記載しておくといいでしょう。
スクリーンショットして保存する
上のふたつの方法は残念なことにスタンプや写真の保存ができません。そこで力技ではありますが、iPhone上のLINEアプリのトーク画面を、スクリーンショットで撮っておくという手をおすすめしておきます。そう言われると、トークの膨大な画面をスクロールしていちいちスクショしていくのは大変に感じますが、実は良い手があるのです。
LINEにはLINE Labsというリリース前の試験用の新機能を試せる設定があります。ここに2018年5月から「トークスクショ」という機能が登場しました。この「トークスクショ」を使うと、さほど手間をかけずにトークの全画面のスクリーンショットを撮ることができるのです。
ただし、この機能は正式採用されることもあれば、そのまま消えてしまうこともあります。あくまでも2019年2月現在でのお試し機能であることを理解してください。さて、この機能を利用するには「設定」画面の「LINE Labs」を選択し、LINE Labsの「トークスクショ」のスイッチをオン(緑色)にします。
そのあとで保存したいトークルームへ移動します。そしてスクリーンショットを撮りたい最初の投稿を長押しして「スクショ」を選びます。続いてもう一度その投稿を長押しすると、画面下からメニューがポップアップしますので、「開始位置」を選択します。
その後、トークルームをスクロールさせて、スクリーンショットを撮りたい最後の位置まで来たら、画面をタップします。スクリーンショットの範囲を設定したら、画面下の「完了」ボタンを選びます。
これでトークルームの履歴がスクリーンショットで保存できました。
保存したスクリーンショットは、Googleフォトなどに上げておけば機種変更後のAndroidでも見ることができます。また、このスクリーンショットをGoogleドライブやEvernoteに読み込ませれば、OCRでテキストデータも得られます。もちろんそのテキストデータもAndroidで確認できます。
iPhoneでLINEをバックアップするなら iCloudが便利!
以上、iPhoneの機種変更でLINEアカウントを引き継ぐ場合の方法と問題点をお伝えしました。iPhoneを使うのであれば、iCloudを便利に使わないと損ですから、iCloudでバックアップを取って問題なく機種変更を無事に終えてください。この記事をよく読んで、冒頭のTweetのような悲劇を引き起こさないよう、お願いいたします。