2019年03月11日更新
LINEアプリを2つインストールする方法!複数アカウントの切り替えは?
LINEで2つのアカウントを切り替えられたらと思うときがあります。1台に1つしかインストールできないLINEですが、Androidなら2つのLINEをインストールして使い分ける方法があるのです。Androidで複数のLINEを切り替える方法をお伝えします。
目次
- 1Android端末にLINEを2つインストールするための事前準備
- ・複数LINEアカウントを作成する
- 2Android端末にLINEアプリを2つインストールする【LINE Lite】
- ・LINE Liteという軽量版アプリはAndroidのみ利用可能
- ・LINE Liteのダウンロード方法
- ・LINE Liteの使い方
- ・LINE Liteで使える機能と特徴とは?
- ・LINE Liteでできないこと
- 3Android端末にLINEアプリを2つインストール【並行世界】
- ・Parallel Space(パラレルスペース:並行世界)とは?
- ・「並行世界」の使い方
- 4Android端末にLINEを2つインストールした後の切り替え方
- ・強制ログアウトでアカウントを切り替える方法
- 5Android端末にLINEを2つインストールすれば便利!
- ・LINEの記事が気になった方にはこちらもおすすめ!
Android端末にLINEを2つインストールするための事前準備
LINEを使っていると、プライベート用と仕事用、あるいは趣味用などで別なアカウントが欲しいと思う瞬間が出てきます。ほかのSNSでは、TwitterやInstagram、Facebookでは公式アプリ内でアカウントの切り替えが可能なだけに、LINEアプリの不便さが際立ちます。
特にLINEのアカウントはデフォルトではスマートフォンの電話番号に紐付けられるため、複数の電話番号を持っていない限りは、切り替えるどころか2つ以上、複数のアカウントを持つこと自体が難しいのが現状です。
しかし、それでもLINEのアカウントを複数持ち、それを1台のAndroidスマートフォンで2つ、もしくはそれ以上のアカウントを切り替えて運用することは不可能ではありません。
以下では、まず複数のLINEアカウントを作成する方法を説明した上で、1台のAndroidスマートフォンで2つ以上のLINEアカウントを利用する方法をお伝えします。
複数LINEアカウントを作成する
LINEアカウントは、基本的には電話番号で作成します。しかし、制約はあるものの電話番号ではなくFacebookのアカウントでもLINEアカウントは作成できます。そのため、電話番号で作ったLINEアカウントと、Facebookアカウントで作ったLINEアカウントの2つは必ず作成できるのです。
まだFacebookのアカウントを持っていないのでしたら、今からでもFacebookアカウントを作成してください。もし、電話番号で作成したLINEアカウントに、すでに自分のFacebookアカウントまで紐付けしてしまったのでしたら、もうひとつFacebookアカウントを取得することを考えてください。
Facebookアカウントは規約上一人1つと定められていますが、現時点では規約は骨抜き状態になっており、公式アプリ自体が複数アカウントに対応しているのが現状です。なお、Facebookアカウントを複数取得する場合は、以下の記事を参考にしてください。
2つ目以降のLINEアカウントは、これから述べるアプリを使う方法で登録するか、2台目のスマートフォン、もしくはパソコンを使って作成してください。
以下の記事では、すでに複数のLINEアカウントを作成済みであることを前提として、お話しいたします。
Android端末にLINEアプリを2つインストールする【LINE Lite】
Facebookに軽量版アプリのFacebook Liteがあるように、LINEにもLINE Liteという軽量版アプリが公式に存在します。これをLINEと一緒に入れることで、2つのアカウントを1台のスマートフォンで利用できるようになります。
ただし、LINE Liteにはいろいろと制限があります。まずLINE Liteでは、LINEアカウントは電話番号でしか登録できませんし、メールアドレスの登録が済んでいる必要があります。つまり、本来のLINEはFacebookアカウントで登録したLINEアカウントで運用し、LINE Liteでは電話番号で登録したLINEアカウントで運用しなければならないのです。
いわゆる本アカウントに相当するほうを、機能が制限されているLINE Liteで運用することになるので、ハードルが上がります。それが嫌な場合は、ほかのアプリをお使いください。
LINE Liteの制限については「LINE Liteでできないこと」の節でくわしくお話しします。
LINE Liteという軽量版アプリはAndroidのみ利用可能
LINE LiteはFacebook Lite同様、Android版のみでiPhone版は存在しません。それには理由があります。
Lite版はその名の通り機能が制限されている代わりに、少ないメモリや足りないCPUパワーでも動くように設計されたものです。Androidスマートフォンは、メーカーや機種によって性能の差が大きく、通常版のFacebookやLINEではアプリが重すぎてうまく動かない場合があります。
そのため、特にインドや開発途上国で多く使用されている安価で性能の低いAndroidスマートフォンでも利用できるような軽量版アプリが求められるのです。
一方、iPhoneではそもそもそれほどの性能差がない上に、古くなって現在のアプリの使用に堪えなくなった機種は、AppleによってiOSのアップデート対象から外れるという形で淘汰されていきます。したがってiPhone版ではわざわざ軽量版のLINE LiteやFacebook Liteを提供する必要がないのです。
そして同様の理由から、あまりにも性能の低いAndroidスマートフォンが出回っていない日本においては、LINE LiteはGoogle Playに入れられていないのです。
そのため、日本においてLINE Liteをインストールするには、Androidアプリのパッケージ形式であるapkの形でダウンロードしてAndroidに入れる必要があります。幸い以下のリンク先からLINE Liteのapkファイルがダウンロードできますので、次の節での説明に従ってダウンロードしてインストールしてください。
LINE Liteのダウンロード方法
前節最後のリンクでLINE Liteのダウンロード先に飛ぶと、バージョン1.0.0のLINE Liteが表示されますので、画面を下にスクロールしていきます。するとバージョンの新しい順にLINE Liteが並んでいるので、一番新しいバージョンの”ダウンロード”ボタンをタップします。
一番新しいバージョンのLINE Lite(下図ではバージョン1.9.4)のページが開きますので、ここでも画面をスクロールして”DOWNLOAD APK”のボタンをタップします。
するとLINE Liteのダウンロードが始まります。機種によってはここで確認画面が表示されますが、かまわずにダウンロードしてください。
ダウンロードし終えたら、apkファイルをタップしてインストールしてください。
機種によっては”提供元不明のアプリのインストールを有効化”する必要があります。手許の機種では、”設定”→”セキュリティ”と進んで”身元不明のアプリ”の項目のチェックをオンにする方法で、インストールが可能となりました。
LINE Liteの使い方
LINE同様、アプリのアイコンをタップすればLINE Liteは利用できます。ログイン画面もシンプルになって、LINEのアイコンが軽量版アプリを表す羽根になっている以外はほぼ同じです。
ログインするには、まず”ログイン”を選択し、登録済みのメールアドレスとパスワードを入力して”確認”をタップします。
”以前に使用していた端末ではLINEを利用できなくなり、トーク履歴が削除されます。よろしいですか?”との確認画面が出ますので、かまわずに”OK”を選び、登録済みの電話番号を入力して”次へ”をタップします。
登録してある電話番号にSMSで届いた認証番号を入力し、”次へ”を選択するとログインは完了です。
LINE Liteで使える機能と特徴とは?
LINE Liteは軽量版アプリなだけあって、実にシンプルな画面で、背景に画像どころか色さえも使っていない真っ白な画面です。
使える機能もテキストやスタンプ、写真や音声などのやり取りと、画面左上にある”友だち”の追加、グループトークの追加程度しかありません。
また、LINEの大きな特徴であるトークの”既読”は、「Read」の頭文字とおぼしき”R”で表示されます。
シンプル極まりありませんが、単純にメッセージのやり取りをするだけであれば、LINE Liteで十分な人も少なくないでしょう。
LINE Liteでできないこと
しかし、今の多機能なLINEを使いこなしている人なら、シンプルすぎるLINE Liteは到底使い物にならないと判断するでしょう。
まずノートの投稿・閲覧ができないため、写真などの画像以外のデータのやり取りができません。また無料通話の機能もないので、会話を楽しむこともできません。ただしトーク画面で一方通行の音声をやり取りすることは可能です。
スタンプショップも使えないので、スタンプはLINE STOREで購入することになりますし、期間限定の無料スタンプも入手できません。というよりも、スタンプショップどころかいわゆるLINEサービスはすべて利用できません。
これが2つ目以降のサブアカウントなら、こうした制約も我慢できるでしょうが、本アカウントを利用しなければならないとなると多くのLINEユーザーにとって、少ない機能のLINE Liteで我慢するというのはなかなか難しいと思われます。
このようにないない尽くしのLINE Liteですが、LINEの40MBに対して1MBしかないサイズは魅力ですし、今の機能の増えすぎたLINEがわずらわしいと感じる人や、LINEを始めたばかりの人にとっては、シンプルなLINE Liteは悪くない選択肢です。ただ、そういう人がGoogle Playで入手できないapk形式のアプリに手を出すのか、という問題は残ります。
なにかの拍子で、どうしても1台のAndroidで複数のLINEアカウントを運用しなければならなくなった場合の非常用の手段として覚えておく程度にとどめるべきでしょう。
Android端末にLINEアプリを2つインストール【並行世界】
前章では、LINE公式アプリとLINE Liteという、2つのアプリを1台のAndroidスマートフォンに入れることで2つのアカウントを同時に運用しようとしました。
それに対し、本章で紹介する「並行世界(Parallel Space、パラレルスペースとも)」というアプリを使う方法では、並行世界を入れることでAndroidスマートフォンの中にもう1台の別のAndroidを動かしているイメージで複数のLINEアプリを利用できます。
Parallel Space(パラレルスペース:並行世界)とは?
Google Playで手に入れられる並行世界をインストールすると、あなたのAndroidスマートフォンの中に、もう1台のAndroidスマートフォンが動き出します。そのため、並行世界の中ではあなたのスマートフォンと同じ環境でありながら、違うスマートフォンの中で動いているかのように、同じアプリ(今回はLINEアプリ)を別なアカウントで利用できるのです。
そんな高機能の並行世界は、Google Playより下のリンクからダウンロードできます。
「並行世界」の使い方
前節のリンク先からインストールが済んだら、並行世界のアイコンをタップして並行世界を立ち上げます。
するとWelcome画面とともに、今後インストールするアプリでの権限を許可するように求める画面が表示されるので”許可する”を選びます。続いて簡単な説明が表示されるので、”はじめに”をタップして次に進みます。
すると並行世界でどのアプリを使うのかの選択画面になりますので、”LINE”を選択して”Parallel Spaceに追加”をタップします。
すると並行世界のクラッシュレポートの送信許可を求められるので”同意する”を選びます。
並行世界のアプリ起動画面である”Parallel Space”が表示されるので、”LINE”を選択します。
するとLINEアプリが使う権限(パーミッション)の許可を求められるので、写真や音声へのアクセスや、電話やSMSへのアクセスなど、10項目ほどの権限に対して”許可する”をタップしていきます。
するとLINEアプリが立ち上がり、普通のスマートフォンで動いているかのように”ログイン”を求められるので、あらかじめ作成しておいた2つ目のアカウントでログインします。
専用アプリでアカウントを切り替える方法
並行世界で作った2つ目のLINEアプリに切り替えるには、並行世界を立ち上げて”Parallel Space”画面で”LINE”を選びます。一度立ち上げてしまえば、Androidの履歴ボタンで他のアプリ同様、簡単に切り替えられます。
並行世界のLINEは、後ろに”Parallel”がついて、”LINE(Parallel)”と表示されるので、切り替えの際に間違えることはないでしょう。
2つ目のLINEも普通に使用可能
並行世界を入れたAndroidで、2つ目のLINEアプリを動かして、お互いに会話をすることも可能です。くれぐれも悪用はしないでください。
LINEや他のアプリも二重にできる
並行世界では、”Parallel Space”画面で”アプリケーションを追加”をタップすれば、LINEアプリ以外のアプリも並行世界に入れられるので、二重に動かすことができます。
TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSはもとより、ゲームのアカウントを二重に利用するユーザーも少なくありません。
ロック画面の待ち受け通知は選択できる
並行世界の中のLINEアプリは、あくまで並行世界の中で動いているので、標準のLINEアプリのように無条件にロック中の待ち受け画面に通知をするわけではなく、通知するかどうかを選択できます。
通知を選択するには、まず”Parallel Space”画面右上の”︙”アイコンをタップしてプルダウンメニューを表示し、”通知”を選びます。
画面が切り替わったら”LINE”を選択して”通知を許可する”、”邪魔しないでください”、”ブロック通知”からあなたの使いやすい通知パターンを選択します。
【並行世界】を使う際に気を付けたいこと
並行世界は非常に便利なアプリですが、あなたのAndroidの中にもうひとつのAndroidを入れるようなとんでもないことをやっているので、メモリもCPUパワーも食いますし、バッテリーも使います。またかなり無理なことをしているので、ときどき不都合が起きることもあります。
下図を見ればわかるように、LINEアプリを動かしているだけで442MBを使用しています。4GB RAMのAndroidなのでまだ余裕はありますが、2GB、3GBしかRAM容量のないAndroidでは複数のアプリを並行世界上で動かすのは難しいと見ていいでしょう。
Android端末にLINEを2つインストールした後の切り替え方
ここまで紹介してきた「LINE Lite」での切り替え方法は、通常のLINEアプリとLINE Liteを切り替えるだけで簡単なものでした。また「並行世界」をAndroidスマートフォンに入れた場合は、いったん並行世界の中からLINEを立ち上げれば、「LINE」と「LINE(Parallel)」を履歴ボタンで切り替えられました。
しかし、これから説明する方法はこうした余計なアプリをAndroidスマートフォンに入れなく済む反面、かなり手間のかかる面倒くさい手順を踏みます。
強制ログアウトでアカウントを切り替える方法
ここで紹介する方法は、考え方としてはとてもシンプルです。要するに、複数のアカウントを切り替えるたびにログアウトして、LINEにログインし直すだけです。考え方はシンプルなのですが、実行する段になると到底シンプルとは言えない面倒な手順が必要です。
理由は簡単で、LINEアプリは複数アカウントの利用を想定していないため、ログインし直すたびに機種変更したときのようなややこしいログイン作業を行い、バックアップしておいたデータを毎回復元しなければいけないからです。
この方法の特徴とは?
それだけ手間がかかるにもかかわらずこの方法をお教えするのは、余計なアプリを入れる必要がなく、アクセスに失敗したり不具合が発生したりするといった問題が一番起こらない方法であるからです。加えてこの方法は、AndroidだけでなくiPhoneでも利用可能な方法でもあります。
反面、手順を間違えるとトークの履歴などが初期化される危険性があります。
この方法の手順とは?
まずLINEアカウントを切り替える前に、現在のアカウントのトーク履歴を、AndroidならGoogleドライブ上に、iPhoneならiCloud上に、それぞれバックアップします。バックアップと復元の方法については、以下のリンクの記事を参考にしてください。
バックアップが終了したら、ホーム画面から”設定”→”アプリ”→”LINE”→”ストレージ”と進み、”データを消去”します。iPhoneにはこの機能がないので、LINEアプリを入れ直します。
続いてLINEアプリを立ち上げたら、切り替える側のLINEアカウントでログインし直し、あらかじめバックアップしておいたトークの履歴を復元します。
以上でアカウントの切り替えは成功です。あとは、必要に応じてバックアップを取っては再ログインすれば1台のスマートフォンで2つからそれ以上のアカウントを切り替えることができます。
Android端末にLINEを2つインストールすれば便利!
プライベート用とビジネス用、本アカウントと裏アカウント、表のアカウントと趣味用のアカウントなど、相手に応じてLINEアカウントを切り替えられるのはすこぶる便利です。とはいえ、今まではそのために複数のスマートフォンを利用したり、PCなどを併用したりしなければいけませんでした。
しかしこの記事を参考にすれば、1台のスマートフォンに2つかそれ以上のLINEをインストールすることで、2つ目のアカウントへの対応が遅れるということもなくなり、あなたのLINEの活用範囲はぐんと広がることでしょう。1台に2つのアカウントを入れて、より楽しいLINE生活をお送りください。