LINEの運用型広告LINE Ads Platformとは?出稿・運用方法や費用を解説!
LINE Ads Platformは、LINEが提供する運用型広告サービスです。多くのユーザーを抱えているLINEの広告サービスということで、非常に注目されています。本記事では、LINE Ads Platformの特徴から、出稿・運用方法、費用まで解説します。
目次
- 1LINE Ads Platformとは?
- ・LINE Ads Platformの3つの特徴
- 2LINE Ads Platformの広告掲載フォーマットの種類
- ・静止画広告
- ・動画広告
- 3LINE Ads Platformを使うメリット
- ・他社と比べて顧客獲得率が高い!
- ・ターゲットを意識した掲載で広告率が高い
- ・顧客獲得からの繋がりを最大限に!
- 4LINE Ads Platformの出稿まで方法と費用
- ・出稿までの一連の流れ
- ・LINE広告の最低入札単価
- ・実際にかかる費用
- 5LINE Ads Platformで効果を出す為の運用のコツは?
- ・KPI設計とPDCA運用
- ・ターゲットを意識したクリエイティブ運用
- ・動画の活用
- 6費用を抑えて効率のいい運用を
- ・LINEの記事が気になった方にはこちらもおすすめ!
LINE Ads Platformとは?
メールに代わるメッセージツールとして多数のユーザーをもつLINEですが、そのLINEが2016年6月に運用型広告サービスとしてスタートさせたのがLINE Ads Platformです。省略してLAPとも呼ばれるLINE Ads Platformとは、一体どのようなサービスなのでしょうか。
LINE Ads Platformの3つの特徴
LINE Ads Platformには、3つの特徴があります。
クリック課金広告
まず1つ目の特徴は、LINE Ads Platformはクリック課金型広告であるということです。クリック課金型(Pay Per Click、PPC)広告とは、インターネットを利用した広告の中で、リンク先を設定した文章やバナー、画像などをユーザーがクリックしてリンク先のページに移動するごとに広告料金が発生する方式のものです。
クリック課金型広告は、広告を見た人に広告をクリックしてもらわないと広告料金が発生しないため、魅力的な文章やバナーなどを作成する必要があります。しかし、その広告に興味のある人がクリックするため、ターゲットとする人を効率よく集めることができるというメリットもあります。
インフィード広告
2つ目の特徴は、LINE Ads Platformはインフィード広告であるということです。インフィード広告とは、LINEやFacebook、TwitterなどのSNS上のタイムラインや、モバイルサイトの記事間に挟まれる広告方式のものです。
インフィード広告は、投稿や記事などコンテンツの間に違和感のないように挟まれるため、ユーザーの目に自然な流れで入ってくるというメリットがあります。
LINEのタイムラインやニュースなど配信可能
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
3つ目の特徴は、LINE Ads PlatformはLINEのタイムラインやLINE NEWSなどを利用した配信方法であるということです。日本全国のスマートフォンユーザーのうち、LINEのみを利用しているというユーザーは、Facebookのみ、Twitterのみを利用しているユーザーと比べて圧倒的に数が多く、より多くのユーザーにアプローチできるというメリットがあります。
LINE Ads Platformの広告掲載フォーマットの種類
LINE Ads Platformで広告掲載をするときのフォーマットの種類を、以下で説明します。
静止画広告
LINE Ads Platformの静止画広告は、LINEのタイムラインやLINE NEWSのコンテンツに違和感なくなじみ、見た目にも分かりやすい表示ができます。表示サイズやスタイルにはいくつか種類があります。
Card
Cardとは、1200×628サイズ(横長)の広告フォーマットの種類を指します。LINE NEWS、タイムライン、LINEマンガ、LINE BLOG、LINEポイントに対応しています。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
Square
Squareとは、1080×1080サイズ(正方形)の広告フォーマットの種類を指します。LINE NEWS、タイムライン、LINEマンガ、 LINE BLOG、LINEポイントに対応しています(LINE NEWS、LINEマンガ、LINEポイントは一部のみ配信可となっています)。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
カルーセル
カルーセルとは、1つの広告に商品を複数表示できる広告フォーマットの種類を指し、画像をスワイプすることで表示を切り替える方式です。LINE Dynamic Ads のみに対応しています。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
動画広告
LINE Ads Platformの動画広告は、音声と動きによって商品のイメージを伝えることができます。動画広告にも、表示サイズやスタイルにいくつか種類があります。
Card
Cardとは、16:9サイズ(横長)の広告フォーマットの種類を指します。LINE NEWS、タイムライン、LINEマンガ、LINE BLOG、LINEポイントに対応しています。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
Square
Squareとは、1:1サイズ(正方形)の広告フォーマットの種類を指します。タイムライン、LINEマンガ、LINE BLOG、LINEポイントに対応しています(LINEマンガ、LINEポイントは一部のみ配信可となっています)。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
Vertical
Verticalとは、9:16サイズ(縦長)の広告フォーマットの種類を指します。ユーザーが動画をクリックして、全画面表示になると9:16サイズになります。ただし、Verticalはタイムライン上で広告が表示されるときは2:3の比率になり動画の上下がカットされますので、広告出稿の際、商品や字幕のレイアウトには注意が必要です。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
LINE Ads Platformを使うメリット
LINE Ads Platformを使うメリットとはどんなものがあるのか、以下で説明します。
他社と比べて顧客獲得率が高い!
下の図によると、日本全国のスマートフォンユーザーのうち、LINEのタイムラインのみを利用しているユーザーは17.1%とあり、Facebookのみ利用(6.1%)、Twitterのみ利用(5.9%)のユーザーと比べて圧倒的に多いことが分かります。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
つまりLINE Ads Platformに出稿すれば、他のSNSではリーチできない層のユーザーにもリーチが可能、ということです。
LINEタイムライン掲載面
下の図によると「LINEタイムライン訪問ユーザー6,800万人以上のうち4,900万人以上は月に1回以上タイムライン上の広告に接触している」とあり、実に72.1%のユーザーが広告に接触していることになります。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
ターゲットを意識した掲載で広告率が高い
LINEには様々な種類のコンテンツ、サービスがあるため、リーチしたいユーザー層に合わせて最適な出稿先を選択することで、効果の高い広告を出すことができます。
Smart Channel掲載面
Smart Channelとは、LINEトークリストの上部に広告が表示される掲載方法のことです。LINEのメインサービスであるトーク画面に表示されるため、ユーザー層を問わない広範囲のリーチが可能です。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
このSmart Channel掲載では、アイコンとテキストで広告が表示されます。アイコンは、公式アカウントまたはLINE@で登録しているものが使用されます。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
LINE NEWS掲載面
LINE NEWSとはMAU(月あたりのアクティブユーザー数)が6,300万人以上という高いアクティブユーザー数を持つサービスです。下の図によると「LINE NEWSのユーザーは、購入意欲が高くインフルエンサー要素も持ち合わせている」とあり、口コミ・拡散効果も期待できる掲載方法です。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
LINEマンガ掲載面
LINEマンガとはLINEが提供しているサービスの一つで、スマートフォンでマンガ、ノベル作品を楽しむことができます。下の図によると、アプリのダウンロード数は2,000万件を突破し、数あるスマートフォン向けマンガアプリの中でも最大級の規模です。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
ユーザーの男女比率は4:6で女性が多い比率となっています。また年代比率では20代が最も多く10代、30代と続いています。若年層をメインにリーチしたい場合は効果的な掲載方法です。
LINE BLOG掲載面
LINE BLOGとはタレント・モデル・アーティストなど著名人の情報発信、ユーザーとのコミュニケーションツールとなっているサービスです。2014年11月のサービス開始から、これまでに公式ブロガー2,500組以上のブログが開設されています。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
上の図によると、ユーザーの男女比率は3:7で圧倒的に女性の多い比率になっています。年代比率では10代が29%で最も多く、おおよそ同じ比率で20~40代と続いています。幅広い年代の女性ユーザーにリーチしたい場合は効果的な掲載方法です。
LINEポイント掲載面
LINEポイントとは、下の図によると「"友だち追加""動画視聴""ミッション"などの指定条件をクリアすることで、ポイントがもらえるサービス」とあります。LINEポイントのコンテンツは頻繁に更新されていきますので、ユーザーのPV数が非常に多いサービスです。そのため、広告がユーザーの目に触れる機会が非常に多い掲載方法と言えます。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
ユーザーの男女比率は3:7で女性が圧倒的に多い比率となっています。年代比率では40代・50代が55%以上で比較的年齢層が高めの比率となっています。中年齢層の女性ユーザーにリーチしたい場合は効果的な掲載方法です。
顧客獲得からの繋がりを最大限に!
LINEの強みは、広告発信だけではなくトークサービスを活用した顧客との繋がりを最大限に高められるという点にもあります。
LINE Account Connect
LINE Account Connectは、企業のLINE公式アカウントを作成し、トークやタイムラインを通してユーザーと企業との距離を縮めるためのサービスです。(以前はLINE公式アカウントとLINE@という2つのシステムがありましたが、現在はこのLINE Account Connectに統合されています。)
LINE Ads Platformの出稿まで方法と費用
ここからは、LINE Ads Platformの出稿・方法・費用がどのようになっているのか説明していきます。
出稿までの一連の流れ
LINE Ads Platformへの出稿までの一連の流れは、下の図のようになります。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
LINE Ads Platformに広告を出すためには、各フローで審査を通過する必要があります。特に広告掲載の審査にはNGとなる業種・商材・表現・事項がありますので、事前に公式資料でチェックをしておく必要があります。
LINE広告の最低入札単価
LINE Ads Platformには、最低入札単価が設定されています。静止画は1クリック24円、動画は1インプレッション400円となっています。ただしこれらは最低入札単価ですので、実際はこれ以上の費用がかかることになります。
実際にかかる費用
LINE Ads Platformで広告を出稿するときに実際にかかる費用について説明します。
オークション制
LINE Ads Platformはセカンドプライスオークションが適用されています。セカンドプライスオークションとは、最も高い入札金額をつけた人が、2番目に高い入札金額を支払うというオークション方法です。
自動最適化配信
LINE Ads Platformは自動最適化配信というシステムが適用されています。配信結果に基づき、目標に近づけるよう機械学習によって自動で入札調整するというシステムです。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
LINE Ads Platformで効果を出す為の運用のコツは?
LINE Ads Platformで効果を出すための運用のコツについて、説明します。
KPI設計とPDCA運用
LINE Ads Platformで効果を出すためにはKPI設計が非常に重要です。KPI(Key Performance Indicator)とは、目標の達成に影響する重要な指標のことです。新規顧客獲得率や滞在率、獲得単価など様々な指標がありますが、それぞれを比較しながら、PDCA(Plan,Do,Check,Action)を繰り返し行い、効率化をしていく必要があります。
ターゲットを意識したクリエイティブ運用
LINE Ads Platformでは、様々な種類のセグメントからターゲティングが可能です。下の図のようなLINEデモグラフィックデータ配信をはじめ、ユーザーの購入データなどを利用したオーディエンス配信、ユーザーの閲覧履歴に基づき広告を表示するLINE Dynamic Adsなど、ターゲットを意識した出稿・配信方法で、高い費用対効果を得ることができます。
引用元:LINE Ads Platform 媒体資料2019年1-3月
動画の活用
たくさんの情報が掲載されているタイムライン面やニュース面では、ユーザーの目を引くクリエイティブ作成が重要です。もし静止画広告で思ったような効果が得られていない場合、動画広告の活用も方法の一つです。静止画よりも費用はかかりますが、音声と動きによって具体的なイメージを伝えることができ、費用対効果の高い運用ができる可能性があります。
費用を抑えて効率のいい運用を
多くのユーザーを抱えるLINE Ads Platformは、潜在している新規顧客の獲得には効果の高い広告サービスです。出稿先や配信方法など適切なKPI設計で、費用対効果が高く効率のいい運用をしましょう。