LINEのLetter Sealingとは?トークを暗号化する設定方法と解除方法を解説!
LINEのLetter Sealing機能をご存知ですか?新しいセキュリティ機能で、メッセージなどを高度な暗号化にすることでユーザーのプライバシーなどを守ります。この記事ではLINEのLetter Sealingについて詳しく説明します。
目次
- 1LINEのLetter Sealing機能とは?
- ・ユーザー同士の通信を端末で暗号化して保護する機能
- ・Letter Sealing機能対応バージョン
- 2LINEのLetter Sealingを設定するメリット
- ・LINEのセキュリティが向上する
- ・iOS版ではプッシュ通知のプレビューが消える
- 3LINEのLetter Sealingを設定するデメリット
- ・PC版LINEを使う時に本人確認が必要になる
- ・トーク内容の引継ぎが上手くできない
- ・機種変更でトーク内容が閲覧できなくなる
- 4LINEのLetter Sealingを設定・解除する方法
- ・Letter Sealingの設定で有効化する
- ・Letter Sealingの解除して無効化する
- 5LINEのLetter Sealingを設定してメッセージを安全に保護しよう
LINEのLetter Sealing機能とは?
LINEのLetter Sealing機能とはどんな機能なのでしょうか?以前まではトークに「鍵マーク」が表示されていたので覚えている方も多いのではないでしょうか。2016年8月31日以降のLINEのバージョンではデフォルトで設定されているメッセージを高度な暗号化することで第三者が閲覧できないようにするセキュリティ機能です。
この記事ではLINEのLetter Sealing機能とは何か、またそのメリット・デメリットと設定・解除方法を紹介します。
ユーザー同士の通信を端末で暗号化して保護する機能
LINEのLetter Sealing機能とはユーザー同士の通信を端末で暗号化して保護する機能のことです。以前よりLINEのトーク内容はサーバー間・端末上で暗号化されていました。これに加えてLetter Sealingはエンドツーエンドと呼ばれる暗号化通信システムを可能にします。それにより、サーバー上ではなく送信前の各ユーザーの端末内で暗号化して安全を確保することができます。
もしもLINEサーバーが攻撃されたとしても、発信者の端末から受信者の端末までトーク内容などが暗号化されることで第三者には解読できない仕様となっています。LINE側にも暗号を解くことができないため安心して利用が可能です。LINEアプリを安全に利用してもらえるよう2016年8月31日以降のLINEのバージョンではデフォルトで設定されています。
Letter Sealing機能を使用している場合「鍵マーク」が表示されます。鍵マークが表示されているということは、トーク内容や通話が暗号システムによって保護されているということです。鍵マークを表示させるには次の2つの条件が必要なので注意しましょう。トークをするユーザー同士が①LINEのアプリを更新している②設定でLetter Sealing機能をオンにしている場合「鍵マーク」が表示されます。
先ほど説明しましたが、現在はデフォルト設定となっているので、アプリが古いバージョンだったり手動でオフにしない限りは保護されているので安心して利用できます。また鍵マークは友達の名前をタップして確認可能です。
「(鍵マーク)このトークルームでは、Letter Sealingが適用されています」と表示されれば、Letter Sealing機能が有効となっています。鍵マークについて詳しくは下記のリンク先で紹介されています。
Letter Sealing機能対応バージョン
Letter Sealing機能が対応しているLINEのバージョンは5.3.0以降です。また、iOS・Android版のアプリは6.5以降、Windows/Mac版のアプリは4.8となっています。自分のアプリのバージョンを確認しましょう。
LINEのLetter Sealingを設定するメリット
LINEのLetter Sealingを設定する際のメリットとは何なのでしょうか。ここではLINEのLetter Sealingを設定している時のメリットを2つ紹介します。
LINEのセキュリティが向上する
LINEを利用する上でトークなどのセキュリティが向上する点がメリットと言えます。トーク内容などが暗号化されるため、やりとりをしてる相手以外、つまり第三者からは内容を見られる心配がありません。以前より暗号化されていましたが、送信者側で暗号化したトーク内容を一度LINEサーバー上で平文に戻し、再度暗号化するという流れでした。
この方法ではLINEサーバー上トーク内容を閲覧可能では?となるため、Letter Sealing機能が追加されたことにより送受信者以外では暗号解読ができない仕様となり、よりセキュリティが向上したと言えます。※2016年8月31日以降のLetter Sealing適用範囲:グループトーク・複数人とのグループトーク・無料通話(音声・ビデオ)となっています。
iOS版ではプッシュ通知のプレビューが消える
iOS版のLINEを使用している場合、Letter Sealingを有効にするとプッシュ通知のプレビューが消えます。人に覗かれたくない、表示したくないという人には便利な機能となっています。もし表示したい場合はメッセージのポップアップをオンに、Letter Sealingをオフにする必要があります。
※2016年8月31日以降のバージョンであれば表示されるようになり、iOS版を使用していてもプッシュ通知のプレビューが可能となりました。
LINEのLetter Sealingを設定するデメリット
LINEのLetter Sealingを設定する際のデメリットとは何なのでしょうか。ここではLINEのLetter Sealingを設定している時に発生する主なデメリットとその対処法について3つ紹介します。
PC版LINEを使う時に本人確認が必要になる
LINEのLetter Sealingを設定するデメリットの1つ目は「PC版LINEを使う時に本人確認が必要になる」ということです。本人確認は6桁のコードを入力する必要があるなど、若干ですが手間がかかります。
これからPC版LINE上でもLetter Sealing機能を有効にする、「本人確認」の設定方法を説明します。PC版LINEと携帯版LINEの2つが必要になるので用意しておきましょう。
まず携帯版LINEのLetter Sealingをオンにします。
携帯版のLINEの設定でLetter Sealingをオンにした後、PC版LINEを起動させるとセキュリティ保護のため上記画像のように「本人確認」を求められます。「本人確認」をクリックしましょう。
PC版LINEで「本人確認」を押すと、携帯版LINEの画面で「本人確認」画面に遷移し6桁の認証コードを求められます。
PC版LINEの画面に6桁の認証コードが表示されるので、3分以内に携帯版LINEの「本人確認」画面に入力し「確認」を押します。
この画面に遷移したら「本人確認」は完了です。PC版LINEでもLetter Sealing機能が利用できるようになりました。解除の方法はこの後説明していますので、そちらを参考にしてください。
トーク内容の引継ぎが上手くできない
LINEのLetter Sealingを設定するデメリットの2つ目は「トーク内容の引継ぎが上手くできない」ということです。携帯の機種変更などでアカウントとトーク内容を引き継ぐ場面があるかと思います。LINEのLetter Sealing機能が適用されたトークの内容は「未読状態」のまま機種変更を行なった場合トーク内容が見れなくなってしまうので注意しましょう。
見れなくなる理由は、未読のまま機種変更を行うことで暗号鍵が変更されてしまい解読できなくなってしまうためです。また、PC版LINEで「既読」にしたとしても、機種変更後のスマートフォンで確認できないので気をつける必要があります。
一時的にLetter Sealingを解除する事で解決できる
トーク内容の引継ぎが上手くできない場合、LINEのLetter Sealing設定を解除することで解決できます。【注意】LINEのLetter Sealingは自分の設定だけ解除すれば完了ではありません。最低でも自分以外のメッセージをやりとりしている相手含めたトーク内の2名以上のLINEでLetter Sealingを解除してもらう必要がありますので注意してください。
それでは解除の設定方法を説明していきます。
設定方法は、まず「ホーム」→「歯車マーク」をタップします。
「設定メニュー」→「プライバシー管理」をタップします。
「プライバシー管理」→「Letter Sealing」をタップしてオフにします。これで解除の設定は完了です。
機種変更でトーク内容が閲覧できなくなる
LINEのLetter Sealingを設定するデメリットの3つ目は「機種変更でトーク内容が閲覧できなくなる」ということです。この問題が起こると、トークを開いても「Letter Sealing メッセージが複合されていない可能性があるため表示できません」と表示され内容を見ることができません。その原因は、端末が変わったことで第三者とみなされたためです。
機種変更をする場合はこの後説明する方法を行わなければ閲覧できなくなるので注意しましょう。
機種変更前は必ずLetter Sealingを解除
セキュリティが向上したことでアカウントやトーク内容は保護されるようになったものの、過去のトーク内容が見れなくなってしまうのは不便です。先ほど「一時的にLetter Sealingを解除する事で解決できる」の部分で説明した流れでLetter Sealingを解除することができます。機種変更を行う際は必ずLetter Sealingを解除しましょう。
LINEのLetter Sealingを設定・解除する方法
LINEのLetter Sealing機能はアップデートによってデフォルトで設定されるようになりました。ですがタイミングによっては手動でオン・オフを行うこともあります。ここではLINEのLetter Sealingを設定・解除する方法を紹介します。
Letter Sealingの設定で有効化する
Letter Sealingをオン設定にする方法を説明します。複数が参加するグループトークの場合も、参加する全員がLetter Sealing機能をオン設定していないと有効になりません。※2016年8月31日以降のLetter Sealing適用範囲:グループトーク・複数人とのグループトーク・無料通話(音声・ビデオ)となっています。
古いバージョンのLINEで設定を有効化するには?
現在のバージョンではデフォルトで設定されている「Letter Sealing」ですが、手動でオンにしなければならない場合の設定方法を紹介します。
設定方法は、まず「ホーム」→「歯車マーク」をタップします。
「設定メニュー」→「プライバシー管理」をタップします。
「プライバシー管理」→「Letter Sealing」をタップしてオンにします。これで有効化の設定は完了です。
Letter Sealing機能が適応されているか確認するには?
Letter Sealingがデフォルト設定になり、広く普及されたことで「鍵マーク」が表示されない仕様となりました。では、Letter Sealingが有効になっているか確認するにはどうすれば良いのでしょうか。その確認方法を紹介します。
Letter Sealing機能がやりとりしている相手と有効になっているかどうかの確認方法は、トークルームの名前部分をタップすれば確認可能です。タップすると上記画像のように「このトークルームのメッセージと通話は暗号化されて安全です」というメッセージが表示されればLetter Sealingが適用されています。
Letter Sealingの解除して無効化する
無効化の設定方法も、上記「有効化」で説明した設定方法と同じ画面で設定可能です。まず「ホーム」→「歯車マーク」をタップします。次に「設定メニュー」→「プライバシー管理」をタップ→「Letter Sealing」をタップしてオフにします。これで無効化の設定は完了です。
LINEのLetter Sealingを設定してメッセージを安全に保護しよう
メッセージを暗号化することでセキュリティを向上することができるLINEのLetter Sealing機能を紹介しました。LINE上でメッセージをやりとりする相手もLetter Sealing機能をオンにしておく必要があるものの、設定自体はアプリから簡単にできるので、ぜひ機能をオンにしてメッセージのやりとりを安全に保護しましょう。
また、機種変更時は既読にしておく・LINEのLetter Sealing機能をオフにすれば機種変更後もそのままメッセージの確認が可能です。機種変更時は気をつけましょう。