2019年04月26日更新
iPhoneのクイックスタートで機種変更時のデータ移行!やり方や設定は?
iOS11で新たに追加されたクイックスタート機能を使うとiPhoneの機種変更や新しいiPhone追加時のデータ移行をスムーズに行えます。覚えておくと便利なiPhoneの機種変更や新しいiPhone追加時のクイックスタートのやり方を説明します。
目次
iPhoneのクイックスタート機能とは
「iOS 11」で実装された「クイックスタート」機能を利用すると、iPhone、iPad、iPod touchを機種変更したときや追加したときに、データの初期設定を簡単に行えます。
機種変更時にiPhoneのデータを移行できる
iOS10以前では、iPhonなどのデバイスの機種変更時に「Wi-Fi」や「Apple ID」「iCloud」などの移行ができなかったため、iPhoneなどのデバイスで手入力して行っていましたが、「クイックスタート」機能を使うと機種変更前のiPhoneなどのデバイスから新しいiPhoneなどのデバイスに「Wi-Fi」や「Apple ID」「iCloud」などの設定をコピーして引き継ぐことができます。
iPhoneのクイックスタートでデータを移行しよう
iOS11以降が搭載されているiPhoneなどのデバイスを購入したときは、「クイックスタート」機能を使って、データ移行を簡単に済ませてしまいましょう。
「クイックスタート」機能の使い方は簡単です。新しいiPhoneなどのデバイスの電源を入れると「こんにちは」と表示されるので、画面に表示されている案内に沿って設定を開始するだけです。
移行して設定されるデータ
iPhoneなどのデバイスの「クイックスタート」機能で移行して設定されるデータには、以下の種類があります。
- Apple IDから、「iCloud」「キーチェーン」「iTunes」「App Store」「iMessage」「FaceTime」の設定データを移行。
- 機種変更前のデバイスから言語や地域、ネットワーク、キーボード、利用頻度が高い場所、Siriへの話しかけ方、ホーム、ヘルスケアデータなどのデバイス設定データを移行。
クイックスタートのやり方
iPhoneなどのデバイスを「クイックスタート」で初期設定するやり方を説明します。以降の画面はiPadですが、iPhoneでも同じやり方で移行できます。
言語の選択画面が表示されるので、言語を選択します。
「国または地域を選択」画面に移動するので、住んでる国または地域をタップします。選択した国や地域に応じて、「日付」「時刻」「連絡先」などの表示形式が決定します。
新しいiPhoneなどのデバイス画面に「クイックスタート」の画面が表示されます。
機種変更前のiPhoneなどのデバイスの「Bluetooth」をオンにして機種変更前と新しいiPhoneなどのデバイスを近づけると、機種変更前のiPhoneなどのデバイスに「クイックスタート」」画面が表示されます。「クイックスタート」画面に表示されている「Apple ID」を確認して"続ける"ボタンをタップします。
"続ける"ボタンをタップすると、新しいiPhoneなどのデバイス画面に丸い証明用アニメーションが表示されるので、機種変更前のiPhoneなどのデバイスのカメラで読み取ります。
丸い証明用アニメーションを読み取ると、新しいiPhoneなどのデバイス画面にパスコード入力画面が表示されます。機種変更前のiPhoneなどのデバイスにパスコードが表示されているので、そのパスコードを新しいiPhoneなどのデバイスに入力すると、機種変更前のiPhoneなどのデバイスの設定データが新しいiPhoneなどのデバイスに転送されます。
転送方法は「Bluetooth」機能を使っているので、転送中はiPhoneなどのデバイス同士を離さないようにしてください。
新しいiPhoneなどのデバイスをアクティベーションするために「Wi-Fiネットワークを選択」画面が表示されるので、接続するWi-Fiを選択して"次へ"をタップします。
「データとプライバシー」「Touch ID(Face ID)」の設定は移行できないので、個別に設定が必要です。画面の案内に従って設定してください。次に、「Appとデータ」画面が表示されるので、"iCloudバックアップから復元"をタップします。
Androidからデータを移行したいときは、「Androidからデータを移行」を選択してください。
「iCloud」画面が表示されるので、Apple IDとパスワードを入力して"次へ"をタップします。
「バックアップを選択」画面が表示されるので、復元したいバックアップをタップします。
以上で、iPhoneなどのデバイスでの「クイックスタート」のやり方の説明は終了です。
復元が完了すると、iPhoneなどのデバイスが自動で再起動されます。再起動したらiPhoneなどのデバイスの初期設定は完了です。再起動後はアプリのダウンロードなどが始まるので、Wi-Fiに接続したままダウンロードが完了するまで待ちましょう。
iPhoneのクイックスタート機能の注意点
機種変更前のiPhoneなどのデバイスから新しいiPhoneなどのデバイスにデータを転送することができる便利な機能の「クイックスタート」ですが、名前のとおりできることは使い始めるときの初期設定だけなので注意が必要です。
クイックスタート機能でのバックアップはできない
「クイックスタート」機能で復元できるデータは、機種変更前のiPhoneなどのデバイスの初期設定やクイックスタート開始前に保存されているバックアップデータのみです。手早く使い始めるための機能のため、新しいiPhoneなどのデバイスを使い始めるときにバックアップができない仕組みになっています。バックアップをとりたいときは、「iCloud」や「iTunes」を利用してバックアップをとって、必要に応じて復元を行ってください。
なお、「iCloud」や「iTunes」から復元を行う際は、デバイスを初期化してから復元する必要があります。
バックアップの取り方や復元方法については、以下の記事もご参照ください。
iPhoneの機種変更にはクイックスタートを使おう!
iPhoneなどのデバイスで利用できる「クイックスタート」機能は、機種変更前の端末が手元に残っていれば、初期設定やデータの復元などをとても簡単に行えます。機種変更をするときに機種変更前と新しいiPhoneなどのデバイスが手元にあるときは、ぜひこの機能を使って設定時間を短縮してください。