2019年07月17日更新
iPhoneのメモ帳のバックアップ・復元方法!iCloudやiTunesでデータ移行・同期しよう!
iPhoneのメモアプリは便利なアプリです。そんなメモ帳に書き溜めたメモは大切なものですから、バックアップが必要です。そこで本記事では、iCloudを使ったiPhoneのメモアプリのバックアップ・復元方法からAndroidなどへの移行方法までをお伝えします。
目次
【iCloud】iPhone・iPadのメモ帳をバックアップする方法
iPhoneのメモアプリ(メモ帳)をバックアップするには、iCloudへのバックアップとiTunesへのバックアップのふたつの方法があります。自宅でWi-Fiが使えるのであれば、iCloudでのバックアップが簡単でおすすめですが、自宅にWi-Fi環境がない場合はPCやMacにつないでiTunesでバックアップを取ってください。
どちらもない場合は、Wi-Fiが使える場所に出向き、手動でiCloudへのバックアップを行うしかありません。いずれの方法も、メモだけではなくiPhoneの主要なデータを丸ごとバックアップしてくれます。ただし、写真や音楽データ、Apple純正以外のアプリデータはバックアップされませんので、それらは別途バックアップする必要があります。
iCloudバックアップをオンにする
自動でメモをはじめとする多くのデータをiCloudにバックアップするには、以下の手順を踏みます。まずホーム画面から「設定」を立ち上げ、アカウント名を選択し、「iCloud」を選びます。
設定手順
つづいて「iCloudバックアップ」の項目をタップし、画面が切り替わったら「iCloudバックアップ」のスイッチをオン(緑色)にします。それまでiCloudでバックアップを取ったことがない場合は「iCloudバックアップを開始」と記されたポップアップウインドウが表示されますので、「OK」を選択します。
これで、iCloudにメモのデータがバックアップされ、これ以後は自動でバックアップが作成されます。
手動でバックアップを作成する
先の項で記した手順でメモのデータがiCloudに自動バックアップされるようになりましたが、実は自動でバックアップされるには、以下の3つの条件が必要です。
- 電源への接続
- スリープモード
- Wi-Fiへの接続
そのため、Wi-Fi環境下で電源に接続していても、寝落ちで動画を再生しっ放しだったり、ポケモンGOを起動し続けていたりすると、自動バックアップが行われないまま何日も経ってしまうことがあります。ましてや自宅にWi-Fiがない場合は、自動バックアップの条件が成り立ちません。
そこで、自宅にWi-Fiがなかったり、「最後に作成されたバックアップ」の日付が何日も前のものだったりした場合は、すぐに手動でバックアップを作成してください。
作成手順
手動でメモのデータをバックアップする際にも、まずは「iCloudバックアップ」をオン(緑色)にしておく必要があります。その上で「今すぐバックアップを作成」を選択します。
これであなたのiPhoneのメモデータがバックアップされます。自動でiCloudにバックアップされない環境の場合は、ときどき「最後に作成されたバックアップ」の日付を確認して、定期的にバックアップを取るように心がけてください。
【iTunes】iPhone・iPadのメモ帳をバックアップする方法
iPhoneのメモアプリ(メモ帳)をバックアップする第2の方法はPCやMacのiTunesを利用するやり方です。
iPhoneとパソコンを連携する
この方法は、iPhoneのバックアップをPCやMacの内部に作成するため、PCやMacに数十GBの空き容量が必要となります。ノートPCを使っていて、空き容量が厳しい場合は注意が必要です。
接続・連携の手順
まずiPhoneとPC・MacをLightningケーブルで接続します。するとiTunesが自動的に立ち上がりますので、上部の端末のアイコンか、左のデバイス欄の目的のiPhoneを選択します。
左の「摘要」が開かれていることを確認して、「このコンピュータ」のラジオボタンと「iPhoneのバックアップを暗号化」のチェックボックスにチェックを入れて、「今すぐバックアップ」を選びます。
このとき、iPhoneのバックアップの暗号化のためのパスワードの入力を求められますので、絶対に忘れないパスワードを入力してください。
これでメモやそれ以外のiPhoneの主要なデータがiTunesにバックアップされます。
iPhone・iPadのメモ帳をバックアップ後に復元する方法
iPhoneのメモアプリ(メモ帳)のバックアップが取れたからといって、いざというときにそのデータが復元できなければ意味がありません。iCloudとiTunesからの復元方法を以下にお伝えします。なお、この方法は元のiPhoneにデータを復元するだけでなく、新しいiPhoneにデータを移行したり同期したりするための手段にも使えます。
iCloudからの復元(移行・同期)
iCloudからメモのデータを復元するには、iPhoneが完全に初期化、もしくはiPhoneのコンテンツをすべて消去されていなければなりません。以下の復元方法は、多くの場合は、盗難や水没などからの修理によってiPhoneが初期化されたときに行います。
復元の手順
iPhoneの電源を入れて、画面の案内に沿って「Appとデータ」の画面が表示されるまで進みます。そして「iCloudバックアップから復元」を選択します。
さらにApple IDでiCloudにアクセスし、iCloud上のバックアップを選択します。複数のバックアップが表示された場合には、最新のもの、もしくは問題がなさそうなバックアップの内で最新のものを選んでください。するとデータがiPhoneに転送されますので、画面の表示に従ってiOSをアップデートしたり、Apple IDのアカウントにサインインしたりします。
すると「iCloudから復元」との表示顔面に進捗表示がバー表示されますので、復元が終了するまで待ちます。
復元が終了した段階でメモアプリはデータともども元通りになります。しかし、その段階ではアプリのダウンロードも終わっていませんし、写真・音楽のネット上のコンテンツとも同期され切っていません。バックグラウンドでのWi-Fi通信で数時間から、コンテンツの量によっては数日かかりますので、その間Wi-Fiと電源が切れないように注意してください。
iTunesからの復元(移行・同期)
iTunesからの復元では、iCloudからの復元のようにiPhoneを完全に初期化、もしくはiPhoneのコンテンツをすべて消去する必要はありません。しかしiPhoneの中身がバックアップデータで上書きされることには変わりありませんので、バックアップを取ったあとに作成されたデータは失われてしまいます。
復元の手順
iTunesでiPhoneをバックアップしたとき同様、まずiPhoneとPC・MacをLightningケーブルで接続し、上部の端末のアイコンか、左のデバイス欄の目的のiPhoneを選択します。左の「摘要」が開かれていることを確認して、「バックアップを復元」を選びます。
するとポップアップウインドウでiTunes上のバックアップが表示されますので、最新のもの、もしくは問題がなさそうなバックアップの内で最新のものを選んで、「復元」をクリックしてください。
iPhoneが再起動してiTunesからの復元が始まり、復元終了のポップアップウインドウが出ればおしまいです。
AndroidなどiPhone以外にデータを移行・同期させたいときは?
iPhoneのメモアプリ(メモ帳)をiPhoneやiPad同士で移行・同期させるのであれば上で述べたようにiCloudやiTunesを使えば済みますし、そもそもメモアプリでiCloud上にデータを作成すれば、同じApple IDであればiPhone・iPad・Mac同士で自動的にデータは同期されます。しかし、AndroidやPCではそういうわけにはいきません。
しかし、iPhoneとAndroidスマートフォンを併用していたり、iPhoneからAndroidに乗り換えたりした場合に、Androidでメモのデータが利用できなくなるのは非常に不便です。そこでおすすめするのがiPhoneでもAndroidでも使えるGmailやEvernoteを使ったデータの移行・同期方法です。
Gmailにバックアップして移行する
iPhoneのメモをGmailにバックアップすれば、iPhoneからAndroidに移行してもデータをそのままGmailで利用できます。
バックアップから移行するまでの手順
iPhoneのメモのデータをGmailに移行するには、まずメモでGmailのアカウントが使えるようにしなければなりません。そのためにはまず「設定」を立ち上げ、「パスワードとアカウント」を選択して「Gmail」を選びます。もしGmailのアカウントを設定していない場合は「アカウントを追加」を選んで、GoogleアカウントをiPhoneに設定してください。
Gmailのアカウントに画面が移行したら、メモのスイッチをオン(緑色)にします。その上でメモアプリを開くと、「フォルダ」にiCloudと並んで「GMAIL」と表示されていますので、そこにメモを作成します。
すると、メモで作成したデータがGmailの「Notes」と同期され、確認・編集できるようになります。
これまでiCloudで作成したデータについては、ひとつずつコピペしてGmailへ移します。必要なメモさえコピーできれば、Androidスマートフォンに移行してもGmailのNotesで、iPhoneのメモデータを利用できます。また、Android上でGmailのNotesデータを変更しても、iPhoneのメモにすぐに反映されますので、両者を併用することも可能です。
Evernoteにバックアップする
Evernoteでのバックアップは、前節の方法とは異なり、iPhoneのメモからEvernoteへの一方通行で、Evernote上でデータを書き換えてもiPhoneのメモには同期されません。
アプリダウンロードからバックアップまでの手順
EvernoteはiPhoneでもAndroidでも利用できるアプリですから、iPhoneのメモデータをEvernoteに書き出すことで、Androidに移行後もiPhoneのメモデータを利用できるようになります。ただし、Evernoteのデータを書き換えてもiPhoneのメモのデータには影響がないため、それ以降はiPhone上ではメモではなくEvernoteを使わなければなりません。
EvernoteにiPhoneのメモデータをバックアップするには、EvernoteをiPhoneにインストールする必要があります。まだEvernoteをインストールしていない場合には、下のリンクからEvernoteをインストールして、Evernoteのアカウントを作成してください。
Evernoteのアカウントを作成したら、メモアプリ(メモ帳)を立ち上げ、同期したいメモを開いて右上の「共有」ボタンをタップします。そして共有先に「Evernote」を選び、「保存」を選択します。
これで、このメモデータはEvernoteで利用できるようになります。あとは、Androidでも使いたいメモデータすべてで、Evernoteへの書き出しをすればメモデータのバックアップは完了します。
GmailのNotesを使う方法は、それ以降もiPhoneのメモデータと同期できますが、その代わりにメモのコピペが必要です。Evernoteを使う方法は、iPhoneのメモとの同期はできませんが、コピペはしないで済みます。どちらの方法を選ぶかは、それ以降もiPhoneのメモアプリを使い続けるかどうかで判断してください。
メモ帳のデータをバックアップして万が一に備えよう!
iPhoneのメモアプリ(メモ帳)をiCloudやiTunesにバックアップ・復元する方法や、AndroidやPCとの同期・移行を考えに入れてGmailやEvernoteにバックアップする方法をお伝えしました。
iPhoneやiPad、MacといったApple製品でデータを使い回すのならば、iCloudやiTunesのバックアップが有効ですが、ほかの機種への移行の可能性があるなら、あらかじめGmailにバックアップしておくのがおすすめします。Gmailにバックアップしておけば、iPhoneを使い続けても、Androidに移行しても、書き溜めたメモデータを使い続けられます。