2019年03月21日更新
iPhoneのiCloudでのバックアップ・復元方法!機種変更時はデータ移行しよう!
iPhoneを機種変更する際にはバックアップ・復元をし、新しいiPhoneにデータを移行する必要があります。本記事ではiCloudを利用したバックアップ・復元方法、データを失わないための注意点、iCloudとiTunesのバックアップの違いをご説明します。
目次
- 1機種変更の際iPhoneをiCloudで復元する時の注意点
- ・移行できるデータが限定される
- ・iCloudでは移行できないデータ
- ・容量
- ・Apple IDやパスコードを忘れると復元できない
- 2iCloudとiTunesのバックアップの違い
- ・バックアップされるデータの違い
- ・手軽さ
- ・自動バックアップ
- ・どちらを選べばよいか
- 3iPhoneのiCloudでのバックアップ・復元方法
- ・iCloudを使ったバックアップ
- ・iCloudを使った復元
- ・iCloudを使ったLINEトーク履歴のバックアップ・復元方法
- 4iPhoneのバックアップデータをiCloudから削除する方法
- 5iPhoneのiCloudでのデータ復元後のトラブル
- ・アプリが見当たらない
- ・アプリのデータがない
- 6データの消失しないようiPhoneのiCloudでの復元を正しく行おう!
機種変更の際iPhoneをiCloudで復元する時の注意点
機種変更の際にiPhoneをバックアップするのは何かと面倒なものです。新しいiPhoneにきちんとデータが移行できるように注意点をまとめました。
移行できるデータが限定される
iPhoneのデータをiCloudのバックアップで移行する際、移行できるデータは限定されます。一部のデータは別に作業が必要です。その一部に気をつければiPhoneのほとんどのデータは問題なく移行できます。
iCloudでは移行できないデータ
PCに読みこんでiTunesで同期したデータ
PCに読みこんでiTunesでiPhoneに同期したデータはiCloudではバックアップされません。自分でPCからiPhoneに入れた音楽や動画、写真などです。これらのデータはiTunesで復元してください。
フリーメール
フリーメールとはGmailのような無料でアドレスを取得できるメールサービスです。フリーメールのデータもiCloudにはバックアップされません。IMAPというサーバーでメールを管理する方法を使用していれば新しいiPhoneで再びメールが見られるようになります。新しいiPhoneでメールアカウントを再設定してください。
キャリアメール
キャリアメールとはドコモ、au、ソフトバンクが提供するメールサービスです。キャリアメールもバックアップされません。同じキャリアでの機種変更であればプロファイルをインストールするという方法があります。各社で手順が違いますので確認してみてください。
同じキャリアでの機種変更と別キャリアへの乗り換えのどちらにも使える方法があります。メールのデータを他の場所に移しておく方法です。GmailなどのフリーメールやPCにデータを保存します。
iCloudのフォルダ以外のメモ
iPhone本体に保存したメモやキャリアメールのメモは移行できません。解決策はiCloudやフリーメールのフォルダにメモを移してしまうことです。ただし、同じキャリアでの機種変更であればキャリアメールのメモはそのまま移行できます。上記のプロファイルをインストールする方法を実施してください。
独自のバックアップが必要なアプリ
一部のアプリでは引き継ぎコードの発行などデータの移行に特別な作業が必要な場合があります。データが消えてほしくないアプリは事前によく確認してください。LINEのトーク履歴については後ほど説明します。
パスコードなどの一部設定
パスコードは新しく設定することになります。Touch IDやApple Payのデータは移行できないようです。新しいiPhoneでもう一度設定してください。
容量
有料ストレージのプラン
iCloudでのバックアップの際に容量不足で困ってしまうことがあります。iCloudのストレージは無料で5GBです。有料のストレージは50GB\130、200GB\400、2TB\1300(月額)のプランが用意されています。購入できる方はこちらの方がストレスなく利用できます。
バックアップデータを小さくする
有料のストレージを利用したくない方はバックアップデータを小さくしてください。画像や動画は容量を圧迫しますのでオンラインストレージの利用すすめします。iCloud以外のクラウドサービスに預ければ容量を削減できます。
それから、バックアップするデータを選んでください。「設定」のアプリから「Apple ID」(名前が表示されているところ)「iCloud」「ストレージを管理」「バックアップ」と進み、デバイスを選択してください。そこでバックアップするデータを選択できます。
Apple IDやパスコードを忘れると復元できない
iPhone復元時に再度Apple IDにサインインする必要がありますので、Apple IDとパスコードは覚えておくかメモを残しておいてください。iCloudにアクセスできなければ復元できません。
他にもサービスの利用にアカウントが必要なアプリはIDとパスワードをもう一度入力しなければいけません。これらもあらかじめメモを残しておいてください。
Apple IDにキャリアメールのアドレスを設定していて他キャリアに乗り換える場合
解約したキャリアのアドレスは使えなくなりますのでiCloudにサインインできなくなるため注意が必要です。必ず変更してから解約してください。フリーメールのアドレスが解約時に変更の必要がなくおすすめです。
iCloudとiTunesのバックアップの違い
iCloudとiTunesのバックアップの違いについての説明です。PCを利用するか否かでどちらを選べばよいかが決まります。
バックアップされるデータの違い
ほとんど違いはない
Appple公式サイトによるとどちらの場合でも「ほぼすべてのデータと設定情報がバックアップされます」と記載されていて、ほぼ違いはないと言えます。PCに読みこんでiTunesから同期したデータはiCloudではバックアップできない点は明確に違います。
それから、iTunesのバックアップでは暗号化しない場合一部のデータがバックアップされないので注意してください。復元時にパスワードが必要になりますが暗号化した方がよいでしょう。iCloudのバックアップは常に暗号化されています。
現在はどちらも購入履歴のみバックアップ
過去にはiTunesではアプリのデータそのものがバックアップされ、iCloudでは購入履歴のみバックアップされるという違いがありました。ですので、iTunesからiPhoneを復元するとアプリの再ダウンロードに時間を割かずに済みました。
現在ではどちらも購入履歴のみのバックアップのため、購入したアプリは再ダウンロードすることになります。
手軽さ
iPhone本体とWi-FiだけでバックアップできるiCloudはiTunesに比べて手軽であるような気がします。しかし、iTunesでもWi-Fiを使ってiPhoneをバックアップできます。少々の設定の手間はありますが、手軽さにおいてもあまり変わらないと言えます。
自動バックアップ
iCloudとiTunesのどちらでも自動でiPhoneのバックアップを取れます。iCloudでは、バックアップをオンにした状態であれば、iPhoneが「Wi-Fiに接続済み」「ロック中」「充電中」の条件がそろうと自動でバックアップを始めます。
iTunesでは、PCにiPhoneを接続してiTunesを開きます。「概要」の下の方にあるオプションで「Wi-Fi経由でこのiPhoneと同期」の項目にチェックをつけて「適用」をクリックします。この状態でiPhoneが電源とWi-Fiに接続しているときに自動でiTunesに同期されます。
どちらを選べばよいか
バックアップの結果や使いやすさにほとんど変わりがありません。PCに読みこんでiTunesから同期したデータのことを考えれば、PCを利用する方はiTunesでバックアップし、そうでなければiCloudでバックアップするとよさそうです。
iPhoneのiCloudでのバックアップ・復元方法
iPhoneのiCloudでのバックアップ・復元方法の手順をご説明します。
iCloudを使ったバックアップ
バックアップの準備
まずお使いのiPhoneがApple IDにサインインしていることを確認してください。サインインしていれば「設定」アプリを開いた最初の画面にご自分の名前が表示されているはずです。それとWi-Fiに接続しておいてください。
バックアップ手順
iPhoneのバックアップを手動で今すぐ作成する方法を説明します。「設定」のアプリから「Apple ID」へと進み「iCloud」をタップ、下にスワイプし「iCloudバックアップ」をタップします。
iCloudバックアップがオフならオンにしてください。PCに接続したときにiTunesで自動でバックアップされなくなるという注意が出てきますが、気にせず「OK」をタップしてください。「今すぐバックアップを作成」をタップするとバックアップが作成されます。
バックアップができたら必要なアプリが保存されているか確認してください。バックアップの中身を確認するには「iCloud」の「ストレージを管理」で「バックアップ」をタップし、作成したバックアップをタップします。
iCloudの画面ではバックアップ以外でiCloudに保存されているデータをiCloudに保存するか否かを選べます。iCloudストレージの容量を節約したい場合は活用してください。
iCloudを使った復元
復元の準備
iPhoneを電源とWi-Fiに接続しておくこと、使用するバックアップの確認、最初に説明した「機種変更の際iPhoneをiCloudで復元する時の注意点」で挙げたことの確認をしてください。電源は必須ではありませんが時間がかかると思われますのでぜひ用意してください。
Wi-Fiはなるべく安定したものに接続しましょう。iPhone復元後のアプリなどの再ダウンロードまで含めればかなり時間がかかります。自宅のWi-Fiを推奨しますが、やむを得ず公衆Wi-Fiを利用する場合は長居できる場所を選んでください。
iPhoneを初期化する方法
機種変更ではうまくいけば必要ありませんが、復元をやり直す際にiPhoneを初期化する必要があります。「設定」アプリの「一般」から「リセット」に進み、「すべてのコンテンツと設定を消去」を選ぶと初期化できます。
iPhoneに設定したパスコードを入力し消去の確認に同意します。Apple IDにサインインしている場合はその後にApple IDのパスワードの入力を求められます。その後iPhoneが初期化されます。iPhoneが再起動するまで少し待っていてください。
復元手順
新しいiPhoneを起動させると様々な言語でこんにちはが表示される画面になります。iPhoneの指示に従って設定を進めてください。このとき必ずWi-Fiを設定してください。Wi-Fiに接続しなければiPhoneのバックアップをダウンロードできません。
「Appとデータ」まで設定が進んだら「iCloudバックアップから復元」を選択してください。iPhoneをバックアップしたApple IDでサインインします。もう少し進むと「バックアップを選択」という画面になりますので使用するバックアップを選んでください。
iPhoneの復元が完了した後、Appleサービス(iTunesやApp Storeなど)で購入したデータは購入履歴をもとに再ダウンロードされます。Wi-Fiに接続したまま待機してください。以上でiCloudでのiPhoneの復元は終了です。
データの移行に独自のバックアップが必要なアプリやTouch IDの設定、Apple Payのカードの登録なども忘れずに行ってください。
iCloudを使ったLINEトーク履歴のバックアップ・復元方法
iCloudでのバックアップでLINEのトーク履歴を移行するには、事前にLINEアプリから操作する必要があります。まずはiPhoneをWi-Fiに接続しておきます。データが大きいと時間がかかってしまうかもしれませんし、通信料もかかってしまうからです。
初めにLINEを起動します。左上の「歯車のマーク」をタップして設定を開いてください。その中から「トーク」をタップし、「トークのバックアップ」に進みます。
トークのバックアップを開いて「今すぐバックアップ」をタップしてください。これで準備は完了です。
iPhoneを復元した後でLINEを起動してログインすると「電話番号認証」「トーク履歴の復元」「トーク履歴をバックアップから復元」と進みます。LINEの画面でも説明されていますが、このときに復元しないと後から復元できないそうなので注意してください。
iPhoneのバックアップデータをiCloudから削除する方法
iPhoneのバックアップデータはサイズが大きいのでiCloudストレージを圧迫してしまうことがあります。不要なバックアップデータは削除することをおすすめします。
「設定のアプリ」を開いて「Apple ID」(名前が表示されているところ)を開きます。「iCloud」「ストレージを管理」と進んで、「バックアップ」をタップします。
すると、保存されているバックアップが表示されますので削除したいバックアップを選んでください。画面をスクロールしていくと「バックアップを削除」がありますのでタップしてください。これで選択したiPhoneのバックアップが削除されます。
iPhoneのiCloudでのデータ復元後のトラブル
アプリが見当たらない
アプリの再ダウンロードが終わった後に使っていたアプリが見当たらない場合があります。アプリがApp Storeで公開・販売を終了している場合です。その場合はアプリをダウンロードできません。
それからiPadのバックアップデータを使って復元した場合にiPhoneと互換性がないアプリがバックアップされていることがあります。その場合もiPhoneで利用できないためダウンロードできません。
アプリのデータがない
よくあるパターンとしてiCloudからデータをダウンロードするの時間がかかっている場合があります。データがないときは焦らずに少し待ってみてください。それから、アプリ独自のバックアップを使わなければいけない場合は各アプリで必要な作業をしてください。
また、PCで読みこんでiTunesから同期したデータはあらためてiTunesから同期しなければいけません。その場合はiPhoneをiTunesと同期させてください。本当にデータが見つからないときはバックアップをやり直してください。
機種変更の場合
機種変更の場合は前のiPhoneが残っているのでバックアップをやり直せます。データが見当たらなかったアプリの設定をよく確認してからバックアップを行ってください。
初期化して復元した場合
iPhoneが一台で初期化した場合はバックアップを取り直せません。消えてしまったデータは諦めるしかない場合もあります。そうならないためにもデータの消えてほしくないアプリはバックアップ方法をよく確認しておくなど対策を取ってください。
データの消失しないようiPhoneのiCloudでの復元を正しく行おう!
iPhoneのiCloudでのバックアップ・復元方法をお伝えしました。復元時にトラブルが起こるとiPhoneがいつも通り使えずいら立ちがつのります。よく準備をしてストレスフリーにiPhoneを機種変更してください。