2019年03月03日更新
iPhoneはNHK受信料の支払いが必要?スマホでワンセグ見てるとどうなる?
スマホやiPhoneにもNHK受信料の支払いが必要な可能性があります。受信料の支払いが必要な時ってどんなときか知っていますか。iPhoneでNHK受信料を払わなければならないケースや、払わないようにするための迂回策をお教えします。
目次
iPhoneやAndroidはNHK受信料支払い義務対象か?
2017年5月25日に行われた、水戸地方裁判所でのワンセグ裁判が話題になりました。判決結果は、ワンセグでNHKが視聴可能であるなら、受信料の支払いをしなければならないというものです。裁判所の判決文は、「放送法の『設置』とは受信設備を使用できる状態におくことで『携帯』という概念も含むと解釈するのが妥当であり、契約義務があった」というものでした。
テレビだけではなく、携帯電話やスマホ、iPhoneに対しても問われるようになったNHK受信料の支払いについてですが、NHK受信料の支払い義務対象の線引きはどこになるのでしょうか。
スマホでもNHK受信料の支払い義務発生
つまり裁判所は、「いつでもワンセグが見ることができる(受信できる)状態」ということは、「受信設備を設置している状態」ということを言っています。ワンセグでいつも見ているけど、NHKは一切見ない、という方もいますよね。しかし上記に従うのであれば、ワンセグを受信しているだけでNHKの受信料をは払わなければなりません。
テレビが見られる環境があったら、受信料を払うべきと言うことなのです。つまり、NHKの受信料の支払い義務の発生が問われるのです。
iPhoneはNHK受信料の支払い義務あり?
過去にはワンセグの受信ができるスマホについて、NHK受信料の支払い義務があるとの裁判結果が下されました。下でも話しますが、iPhoneにはテレビ視聴機能はありません。つまりiPhoneはワンセグの受信をしていないのです。そこで、ワンセグ受信をしていないiPhoneにもNHK受信料の支払い義務はあるのかどうかをお教えします。
iPhoneにはもともとワンセグ機能はない
iPhoneには、そもそもワンセグを見ることが出来る機能はありません。iPhoneにはテレビ受信機能が、そもそも付属されていないのです。iPhoneに受信機能がついていないので、NHKを見られる環境がありません。そのため現状では、iPhone利用者は受信料の支払いの義務はありません。
しかし近年、インターネットでNHKの放送を見られるようにしている動きが見られているので、今後の流れには注意が必要となります。
Androidスマホはテレビ受信機能あり
一方でAndroidスマホには端末次第ですが、ワンセグチューナー内臓のテレビ受信機能つきのスマホが存在します。もしチューナーがついていたら、必然的にNHK受信料の支払い義務が発生してしまうのです。「使っていない」や「知らなかった」と言う言葉はNHKには通用しないのです。
後付けでワンセグチューナーをつけた場合は別
そもそもAndroidのスマホや携帯電話に、チューナーが付属されておらず、視聴ができる機能がついていない場合はNHK受信料の支払い義務がありません。なのでもちろん視聴機能がないiPhoneも、支払い義務はありません。
しかし、後付けワンセグチューナーというものが発売されており、これを視聴機能のないスマホやiPhoneに付属されると、ワンセグの視聴が出来てしまいます。NHKを見る環境が出来ているので、支払い義務が発生すると言うわけです。
iPhoneでNHK受信料支払い義務が発生する可能性
後付けのワンセグチューナーを使うと、iPhoneでもワンセグを視聴できることが分かりました。すなわちiPhoneを持っていてもNHK受信料の支払い義務が発生する可能性があると言えるのです。なので、iPhoneに後付けワンセグチューナーを使わなければ、支払い義務は発生しません。
しかし近年、後付けチューナーを使っていなくても、iPhoneでNHK受信料の支払い義務が発生する可能性が出てきました。その理由を説明します。
NHKアプリをダウンロード
iPhoneでダウンロードができる、NHKのアプリを知っていますか。現在NHKからは、沢山のスマホアプリが出ています。その中の利用規約が話題になっています。簡潔にまとめると、将来NHK受信料支払い義務が生じてしまうかもしれないような利用規約の内容であると言うことです。
iPhoneでアプリの規約によると、利用者の連絡先に関する情報の取得する、とも書いてあります。まだこのようなことは起きていませんが、iPhoneでアプリを利用していたら、NHKの人が集金に来るようなると言うことが起きてしまうかもしれません。
NHKの番組ネット配信
NHKは平成27年に、テレビで放映している放送の一部を、インターネット上で同時に配信することを予定していました。ネット配信が行われるのであれば、インターネットを使える環境を持っているデバイス全てにNHK受信料の支払い義務が発生する可能性が生まれます。
iPhoneも勿論ネット環境があります。iPhoneでネット配信を見ていなくても、iPhoneを持っているだけでNHK受信料の支払い義務が発生してしまうのです。
実際に徴収された人はいない
iPhoneでアプリをダウンロードしたために、NHKの人が集金に来たと言う話は聞きません。同じように、iPhoneでNHKのネット配信を見たから、NHKの人が集金に来たと言う話も聞きません。あくまでも今後、NHK受信料の支払い義務が発生する可能性があると言うことです。
しかしネット配信に関してはiPhoneを含め、Wi-fiのみで使っているタブレットについても、視聴することは出来るので、同じくNHK受信料の支払い義務があると言えます。
iPhoneでもNHK受信料が発生するケースをおぼえよう
iPhoneでNHK受信料が発生する可能性があるケースを下にまとめます。
- iPhoneに、後付けワンセグチューナーをつける。
- iPhoneに、NHKのアプリをダウンロードする。
上の2つは購入したりダウンロードをしない限りは、iPhoneを使っている間に支払い義務が発生することはありません。しかし、ネット配信についてはどうしようもありません。
上の2項目をしないことで、NHK受信料の発生を失くす事ができます。iPhoneでもNHK受信料が発生する事がある、と言うことだけは覚えておきましょう。