カスタムキャストの使い方！VTuberモデルの作成方法から配信する方法を解説！

カスタムキャストというアプリを知っていますか？VTuberキャラクターを簡単に作成できる無料アプリですが、特に専門知識は必要なく、お手軽に簡単操作でVTuberキャラクターを作成できるので、使い勝手が良いとユーザーに評判の人気アプリです。

また、カスタムキャストのアプリの開発・提供は、ニコニコ動画の運営元のドワンゴなので、動画配信による双方向性コミュニケーションを熟知した企業から提供されるサービスとして安心できます。

今回は、この大好評のカスタムキャストの、基本的な使用方法と特徴・注意点などについてレビューします。

カスタムキャストでVTuberキャラクターを作る場合は、特定の経験や知識は必要ありません。ちなみにVTuberとは自分でYouTube動画を運営する際に、自分のYouTube動画をナビゲートするために設置する3Dキャラクターを意味します。VTuberアバター、VTuberモデルとも言います。

このVTuberモデルに動画の流れを進行させることで、動画の内容に客観性を持たせる演出・効果もあります。

カスタムキャストでは、このVTuberモデルを簡単にカスタマイズできます。VTuberモデルを作成する工程のイメージは、あらかじめ用意されたプリセットの中から自分の好みのパーツをピックアップして組み合わせていく流れになります。

豊富なプリセットを組み合わせてカスタマイズできるので、出来上がるVTuberモデルの自由度が高く、利用するユーザーの高評価を得ています。

カスタムキャストはスマホ用のアプリになります。VtuberモデルをPCで作成する場合は、Vtuberモデル作成用の専門ソフトが必要になりますが、カスタムキャストを利用すれば、PCで作成するよりもお手軽にしかも無料で作成できます。

しかも、カスタムキャストを使えば、作成したVtuberモデルの動画をスマホで配信できます。Vtuberモデルの動画作成から、動画配信まで、全てスマホで完了してしまうお手軽さがカスタムキャストの強みの1つです。定期的に動画を配信しているYouTuberであれば、PCがなくても動画を定期配信できるので便利です。

また、カスタムキャストで作成したVtuberモデルはスクリーンショットをSNSに投稿できます。自分のYouTubeチャンネルの登録者と共有しているSNSにVtuberモデルのスクリーンショットを投稿すれば、フォローワーとのコミュニケーション強化にも利用できます。

カスタムキャストをインストールする際に注意するべき点として、カスタムキャストには海賊版アプリが存在することを留意しておきましょう。現在知られている主な海賊版アプリは2つありますが、今後も増える可能性も否定できないので、カスタムキャストをインストールする際は、オリジナルであることを良く確認してインストールするようにしましょう。

海賊版アプリは動作が保証されないだけでなく、悪質なウイルスが関与する可能性があるので細心の注意を払いましょう。

次に、カスタムキャストアプリのダウンロード・インストールの方法を解説します。

カスタムキャストはiPhone版・Andoroid版、ともにリリースされています。iPhone版であればAppストア、Andoroid版であればGoogle Playから無料でインストールできます。

ただし、カスタムキャストのアプリはデータ量が多いので、インストールが完了するのに5分ほどかかります。そのため、インストールする際は十分に時間に余裕があるときに行いましょう。また、インストールする際はバッテリー充電を十分に行っておくか、電源につないで行うようにしましょう。

カスタムキャストの利用推奨環境は、iOS11・Android 7.0、空き容量1GB必要です（iPhoneの場合は7以降）。

次に、カスタムキャストの作成方法について解説します。

カスタムキャストのアプリをインストールしたら、アプリを立ち上げ、オープニング画面で「スタート」をタップし、画面右下に表示されてる「カスタマイズ」アイコンをタップします。

「カスタマイズ」アイコンをタップすると、「サンプル プリセット」が表示されます。「サンプル プリセット」は全部で3種類用意されています。この3つの「サンプル プリセット」から自分の任意のプリセットを選択して、プリセットをカスタマイズしながら上書き保存していくことで、オリジナルのVTuberモデルができあがっていきます。

カスタムキャストは、基本的にユーザー登録を行わなくても利用できるアプリですが、YouTubeやSNSに投稿する機能を利用する場合は、ユーザー登録を行う必要があります。YouTube・SNSへの投稿機能を利用する場合は、任意のユーザー名を登録しておきましょう。

カスタムキャストで作成したVtuberモデルは、後からいつでも再編集可能です。再編集するには、保存しているVtuberモデルのプリセットを変更して上書きするだけなので簡単です。

次に、具体的に、カスタムキャストで作成するVtuberモデルをキャラメイク・デザインする方法を解説します。

カスタムキャストは無料で利用できるアプリですが、プリセットが豊富にそろっているので、バリエーションに富んだVtuberモデルを作成できます。

「カスタマイズ」アイコンから「サンプル プリセット」を選択したら、画面上方のバーをスワイプして、具体的にキャラメイクを進めていきます。利用できるカスタマイズ項目は全部で6種類用意されています。ボディカスタム・ボディパーツ・ドレスパーツ・パーツカスタム・プリセット・ランダムです。

まず、1つ目の項目、ボディカスタムの使い方は、顔のパーツと体のパーツをカスタマイズできます。顔のパーツとしては、輪郭・目の縦横サイズ・目の配置などのデザインに使えるパーツを選択できます。体のパーツとしては、胸・腕・肩幅・足、それぞれの大きさ・太さ・長さなどのデザインに使えるパーツを選択できます。

2つ目の項目、ボディパーツの使い方は、Vtuberモデルの基本体型を選択します。4種類のボディパーツが用意されているので、任意のパターンを選びます。ボディパーツは、幼女型ボディ・少女型ボディ・中肉中背型ボディ・モデル型ボディがあります。また、ボディパーツ以外に髪形・髪の色もカスタマイズできます。

3つ目の項目、ドレスパーツの使い方は、文字通り服装をカスタマイズします。トップス（上着）・ボトム（スカートやズボン）以外にもアクセサリーを選択してオリジナルの服装を演出できます。

用意されてるドレスパーツは、普段着・オシャレ着から、コスプレ衣装（メイド服・セーラー服など）まで幅広いバリエーションが用意されています。

同じVtuberモデル（キャラクター）でも、定期的に衣装替えを行うと新鮮味を演出できるので、さらにキャラクターに愛着を持ってもらえるようになります。

4つ目の項目、パーツカスタムの使い方は、上記のカスタマイズ設定をさらに掘り下げて、詳細な部分を微調整できます。ボディや髪などのパーツ・長さなどをお好みに微調整できます。

5つ目の項目、プリセットは自分が作成したVtuberモデル（キャラクター）をプリセットとして登録しておけるカスタマイズ項目です。

自分のオリジナルVtuberモデル（キャラクター）の構成要素を、ボディ・ヘアデザイン・顔のパーツごとにプリセットとして保存しておけるので、自分の定番のプリセットを用意しておけば次回からいつでも利用できて便利です。

6つ目の項目、ランダムは、指定したパーツをランダム選択でカスタマイズできる項目です。

自分でVtuberモデルをカスタマイズしてみたけれど、今一つ個性がない、定番パターンにはまったキャラクターになってしまったという場合は、いくつか特定のパーツを指定して、ランダム選択でカスタマイズしてみると意外なパーツが選択されて、キャラクターが引き立つ可能性があります。

キャラメイク・デザインが整い、Vtuberモデルのカスタマイズが終了したら、画面左下に表示されている「保存・終了」ボタンをタップすると、自分オリジナルのVtuberモデルが完成します。

次に、カスタムキャストで作成したVtuberモデルを使って、動画配信するやり方を解説します。

カスタムキャストで作成したコンテンツを動画配信するためには、動画配信アプリ「ニコニコ生放送」アプリをインストールする必要があります。「ニコニコ生放送」アプリも、開発・提供はニコニコ動画の運営元のドワンゴになります。

本アプリはこれまで「nicocas」という名称でリリースされていましたが、2019年7月末に名称変更があり、「ニコニコ生放送」という新名称のアプリとして機能を受け継いでいます。

「ニコニコ生放送」はiPhone版・Andoroid版、ともにリリースされているので、iPhone版であればAppストア、Andoroid版であればGoogle Playから無料でインストールできます。

「ニコニコ生放送」アプリを立ち上げると、カメラ・マイクの使用の許可を求めるポップアップが表示されるので、許可しておきましょう。このタイミングで許可しなかった場合は、あとから「設定」で再設定できます。

また、カスタムキャストで写真・動画の使用や音声録音の許可を求めるポップアップが表示される場合がありますが、その際も許可しておきましょう。

カスタムキャストで「配信」アイコンをタップし、カメラやポーズ・表情・背景の設定を行います。VTuberモデルの動きの演出なので、視聴者にうまくアピールできるように工夫します。

「配信」設定で大事な演出の1つが、リップシンクです。リップシンクとは、口元のシンクロ（同期）のことで、自分の話口調に合わせてVTuberモデルが演技する、口の動きを設定します。母音「あいうえお」に対して設定を行うと、自分の話し言葉をVTuberモデルが話しているように見せられます。

リップシンクの設定を終えたら必ず有効に設定しておきましょう。有効にしておかないとVTuberモデルの表情が終始無表情になってしまいます。

リップシンクの有効設定は、音声認識（音声に合わせて口を動かす）・映像認識（映像に合わせて口を動かす）から選べます。

次に、フリック操作の設定があります。フリック操作とは、特定のフリック操作に対してVTuberモデルの動きを対応させておくと、指の動きに合わせて、スマホ画面上のVTuberモデルに設定した動きをさせられる機能です。お決まりのポーズや表情を設定しておけば、要所要所でアクセントに利用できて便利です。
 

まず、設定する表情・ポーズを選択し、実際のVTuberモデルのパフォーマンスをプレビュー確認します。パフォーマンスを確認して問題なければ、「次へ」をタップします。

「次へ」をタップすると、選択した表情・ポーズをあてがうフリック方向を8方向から選んで、設定します。つまり、8方向にそれぞれ表情・ポーズをあてがえるので、8種類のお決まり表情・ポーズを設定して、フリック操作でVTuberモデルにアクション・リアクションさせられます。

設定した表情・ポーズはあとから再編集できます。カスタムキャストの画面下方のメニューバーをタップすると、その下方に設定項目のメニューが表示されるので、再編集する表情・ポーズを選択して再編集します。

次に、動画を配信するときのカメラ条件を設定します。VTuberモデルにカメラ目線でパフォーマンスさせるか、自撮り風にパフォーマンスさせるかを設定できます。

ジャイロカメラを有効に設定すると、VTuberモデルに自撮り風にパフォーマンスさせられます。VTuberモデル自身と背景にそれぞれジャイロカメラ効果を設定できます。

ジャイロカメラ効果が有効になると、スマホの動きに連動して、VTuberモデルや背景に対するカメラ角度が変動し、あたかもVTuberモデルが自撮りで動画配信しているような臨場感を得られます。

上記設定が完了したら、実際にVTuberモデルを動画配信してみましょう。「配信開始」アイコンをタップすると、「ニコニコ生放送」アプリと連動します。「ニコニコ生放送」アプリの画面に移動したら、「ブロードバンドを開始」をタップすると、動画配信を開始します。

「ブロードバンドを開始」をタップした後は、カスタムキャストの画面に戻るので、カスタムキャストの画面上で配信を管理します。話した声はそのままVTuberモデルが話すように配信されます。フリック操作などを使用して動きと表情を演出しながら、動画配信を管理しましょう。

次に、カスタムキャストをPCミラーリングで使う方法を解説します。カスタムキャストを使ってPCを介して動画配信することが可能です。ただし、カスタムキャストはスマホ用のアプリであり、PC用のアプリはリリースされていないので、PCでカスタムキャストを利用する場合は、スマホをPCにミラーリングして操作を行います。

スマホをPCにミラーリングできるおすすめアプリが「ApowerMirror」です。「ApowerMirror」は、iPhone・Androidの両方をミラーリングできるPC用アプリで、公式サイトから無料でインストールできます。以下にiPhone・Android、それぞれをミラーリングする際の設定方法をレビューします。

まず、事前準備として、PCに「ApowerMirror」をインストールしておきましょう。また、ミラーリングを行うスマホがPCと同じWi-Fiに接続されていることを確認してください。

iPhoneを「ApowerMirror」を使ってPCにミラーリングする場合は、コントロールセンターで「画面ミラーリング」アイコンをタップします。表示されたミラーリング先の一覧からPCを選択して、PC上でiPhone画面が表示されるのを待ちましょう。

無事にミラーリング接続できると、iPhone画面がPCに表示されるので、iPhone上でカスタムキャストを立上げて、PC画面上で操作しましょう。

「ApowerMirror」を使ってAndroidスマホの画面をPCにミラーリングする場合は、専用アプリが必要です。Google Playから無料インストールできます。

専用アプリをインストールしたら、アプリを立ち上げ、デフォルト表示の「Wi-Fi」タブの下方に表示されている「M」アイコンをタップします。

表示されたミラーリング先の一覧からPCを選択して、PC上でAndroidスマホの画面が表示されるのを待ちましょう。

無事にミラーリング接続できると、Androidスマホの画面がPCに表示されるので、Androidスマホ上でカスタムキャストを立上げて、PC画面上で操作しましょう。

カスタムキャストの使い方をマスターして、オリジナルのVTuberモデルを作成・カスタマイズしましょう。カスタムキャストの使い方は簡単です。カスタマイズ項目からプリセットを選択して、自分好みの組み合わせでVTuberモデルのデザインをカスタマイズするだけです。

カスタマイズできる項目は、顔パーツ（目など）・ボディパーツ（幼児体系・モデル体型など）・全体の微調整（髪の長さ・ボディパーツの大きさなど）・アクセサリー（メガネなど）がそろっています。

また、自分で良いプリセットを見つけられない場合は、ランダム機能で特定のプリセット項目を指定してカスタムキャストにランダムでプリセットを選んでもらうこともできます。

また、自分で作成したオリジナルのVTuberモデルをプリセットリストとして保存することもできます。自分にとって定番のプリセットパターンを保存しておけば、次回、VTuberモデルをカスタマイズする際に利用できて便利です。

カスタムキャストで作成したVTuberモデルのデザインは後から、簡単に再編集できます。プリセットパーツを選択し直して上書きするだけです。

カスタムキャストで動画配信を行う場合は、「ニコニコ生放送」アプリのインストールが必要です。「ニコニコ生放送」アプリを事前にインストールしておけば、カスタムキャストで動画配信を行う際に自動で連動して、動画配信を行えます。

カスタムキャストで動画配信を行う場合は事前設定として、ポーズ・カメラの設定を行います。大事なポイントは「リップシンク」です。「リップシンク」を設定して有効にすることで、自分の音声をVTuberモデルが話しているかの如くパフォーマンスしてくれます。

カメラ設定でジャイロカメラ効果を有効にすると、VTuberモデルが自撮りをしながら動画を配信しているようなカメラ角度を演出できるので、独特の臨場感が演出され、視聴者へのアピール度を高めます。

カスタムキャストをPCの画面上で操作することも可能です。その際はスマホをPCにミラーリングする必要があります（カスタムキャストのアプリはスマホ用しかリリースされていないため）。

スマホをPCにミラーリングする際におすすめなアプリが「ApowerMirror」です。「ApowerMirror」は無料でPCにインストールして利用できます。

「ApowerMirror」を使って、スマホをPCにミラーリングしたら、PC画面上のカスタムキャストをスマホで操作します。また、Amdoroidスマホの場合は専用アプリをインストールしてPCと接続します（iPhoneの場合はインストールする必要はありません）。