BankPayとは?使い方・メリットや銀行Payとの違いについて解説!
スマホ決済サービスがつぎつぎと登場している中で、銀行口座から直接引き落としができるBankPayが登場しました。この記事ではもうすぐ運用を開始するBankPayのメリットや、先行している銀行Payとの違いについてなど詳しく見ていきましょう。
目次
- 1BankPay(バンクペイ)とはどんな決済方法?
- ・銀行が加盟するスマホ決済サービス
- ・QRコード決済で銀行口座から即時引き落とし
- 2BankPayと銀行Payの違いとは?
- ・参加銀行が違う
- ・運営主体が違う
- ・システムが違う
- ・将来的には相互乗り入れを検討中!
- 3BankPayの使い方について
- ・登録から口座設定まで
- ・複数口座の登録方法
- ・利用限度額の設定方法
- ・支払い方法
- 4BankPayを利用することのメリットとは?
- ・クレジットカードがなくてもスマホ決済を使える
- ・大手銀行が直接対応しているという安心感
- ・QRコード決済導入店なら初期投資なしで導入可能
- 5BankPayを利用する上での注意点
- ・パスワードの流出には要注意!
- ・BankPayを利用してもポイント還元はない
- ・現在は個人間送金に未対応
- 6BankPayはクレカなしで使えて便利!活用しよう!
BankPay(バンクペイ)とはどんな決済方法?
さまざまな電子マネーやスマホ決済サービスが登場する中で、BankPayというスマホ決済サービスが登場したことが話題になっています。
この記事では、BankPayとはどのようなスマホ決済サービスで、今までに登場しているスマホ決済サービスとはどのような違いがあるのか、BankPayを利用することのメリットにはどのようなことがあるのか、といったことについて詳しく見ていきましょう。
銀行が加盟するスマホ決済サービス
BankPayの最大の特徴とは、銀行が加盟するスマホ決済サービスであるという点です。現在、さまざまな電子マネーやスマホ決済サービスが登場していますが、金融機関が直接運用や加盟をしているスマホ決済サービスや電子マネーは少ないのが現状です。
PayPayやソフトバンクとYahoo!のグループが、LINE PayはLINEが、nanacoはセブンイレブングループが、楽天Edyや楽天Payは楽天が運用しています。スマホ決済サービスや電子マネーというお金を直接扱うというサービスなどにも関わらず、実は金融機関が直接運用しているものがないという現状でした。
BankPayも金融機関が直接運用しているものではありませんが、金融機関が直接参加できる様になっているという点が、他のサービスと比べたときの大きな特徴となっています。
QRコード決済で銀行口座から即時引き落とし
BankPayの特徴は、QRコード決済で銀行口座から直接引き落としができるという点です。同じようなQRコード決済にはLINE PayやPayPayがありますが、どちらも事前にチャージしておくか、オートチャージを設定する場合にはクレジットカードを登録する必要があります。
一方でBankPayはクレジットカードなどを経由させずに、直接銀行口座から引き落としができるようになります。事前にチャージする手間が面倒くさい人や、クレジットカードを持ちたくないという人でも、気軽にQRコード決済でキャッシュレス決済ができるようになります。
買い物をカード決済して銀行口座から直接引き落としができるシステムにデビットカードがありますが、BankPayとはデビットカードのQRコード決済版ということもできます。
BankPayと銀行Payの違いとは?
BankPayと同じように、銀行口座から直接引き落としができるQRコード決済サービスには銀行Payもあります。BankPayと銀行Payの違いとはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
参加銀行が違う
BankPayと銀行PayはQRコード決済で直接銀行口座から使った金額をその都度引き落とすことができるシステムですが、まずは加盟している銀行が違います。それぞれの主要な加盟銀行は次の通りです。
BankPayへの加盟銀行 | 銀行Payへの加盟銀行 |
日本電子決済推進機構に加盟する1,000以上の金融機関
|
|
運営主体が違う
BankPayと銀行Payの違いには、加盟店の違いの他に運営主体の違いもあります。BankPayは日本で最大のデビットカードの運営主体である日本電子決済推進機構が運営しています。こちらはいままでプラスチックのキャッシュカードで行っていたデビットカードの機能を、そのままスマホのQRコード決済にするという流れになります。
一方で銀行Payの運営主体はGMOペイメントゲートウェイが行っています。いち早く銀行口座から直接スマホ決済ができるシステムを構築したということで、ゆうちょなどの主要な金融機関も参加しています。
システムが違う
BankPayと銀行Payは同じように銀行口座と紐づけたQRコード決済で、支払いの都度銀行口座から引き落としがされると言う点では、同じ方法で利用できるスマホ決済サービスです。
しかし、運営主体が違い、構築されているシステムも全く違ったものを使っています。違うシステムを使っているという点で、BankPayと銀行Payには大きな違いがあるといえます。
将来的には相互乗り入れを検討中!
現在は全く違ったシステムとして運用されているBankPayと銀行Payですが、同じような仕組みであれば利用者であれば1つに統合してもらったほうが便利なのは言うまでもありません。
BankPayと銀行Payでは、現在はそれぞれのアプリで別々に利用しないと使えませんが、将来的には統合とまではいかないまでも、相互乗り入れも可能にしていく方向で検討中だとのことです。
BankPayの使い方について
BankPayの具体的な使い方についてみていきましょう。BankPayを利用するためには専用アプリをスマホにダウンロードする必要があります。iPhoneの人はこちらのリンクからスマホにダウンロードしましょう。
Androidスマホの人はこちらのリンクからBankPayのアプリをダウンロードしましょう。
尚、銀行専用のスマホアプリを公開している銀行の中には、銀行独自のアプリの中でBankPayを利用できるようにしている場合もあります。BankPayのアプリからも登録できますが、BankPayの使い方がよく分からない場合は、お取引銀行の担当者に質問してみると良いでしょう。
登録から口座設定まで
BankPayのアプリをスマホにインストールしたら、ユーザー登録をして銀行口座を登録します。アプリを開いてチュートリアルを見たらまずは利用規約に同意します。利用規約を下までスクロールすると「利用規約に同意して新規利用登録」をタップできるようになるので、一通り利用規約に目を通してから新規登録へ進みましょう。
名前や生年月日などの利用者情報を登録します。
登録したメールアドレスに認証コードが送信されるので、それをこちらのページに入力しましょう。
利用者登録ができたら次に構造登録していきましょう。「口座登録」をタップします。
金融機関を選び、口座番号を登録するとその銀行口座から利用するたびに利用金額が引き落とされるようになります。銀行口座の登録方法や認証方法は、銀行によってそれぞれ違います。画面上で支持される方法に従って登録を進めましょう。
複数口座の登録方法
銀行口座を複数持っている場合には、BankPayに最大8つまでの銀行口座を登録することができます。複数の銀行口座を登録したい場合には、BankPayのアプリのトップページを開いて「設定」>「登録口座一覧」>「口座追加」と進むと、複数の銀行口座を登録できます。
利用限度額の設定方法
使いすぎを防ぎたい場合には、利用限度額を設定することもできます。利用限度額を設定したい場合にはBankPayのアプリのトップページから「設定」>「限度額設定」と進むと利用限度額を設定することができます。
支払い方法
BankPayを使ってお店で支払いをするときには、アプリのトップページから「お支払い」をタップします。「QRコードの読み取り」をタップするとカメラが起動するので、お店側のQRコードを読み取ります。
すると金額を入力する画面になるので、支払う金額をお店のスタッフの指示に従い入力して「確認」をタップします。これで入力した金額を支払うことができます。
BankPayを利用することのメリットとは?
BankPayを利用することには、いろいろなメリットがあります。こちらでは、BankPayを利用することのメリットについて見ていきましょう。
クレジットカードがなくてもスマホ決済を使える
BankPayの最も大きなメリットというのは、クレジットカードを経由させなくても、直接銀行口座と紐付けて使えるスマホ決済だという点です。主要な電子マネーやスマホ決済の中には、支払い金額の決済方法がクレジットカードしか選択できないものも少なくありません。
クレジットカードを使えない場合には、こまめに現金でチャージするしかありません。コンビニのレジなどでチャージできるスマホ決済や電子マネーは多いのですが、コンビニでチャージする手間を取っていたら、キャッシュレス決済を行う意味もないでしょう。
BankPayならクレジットカードを持たなくても、直接銀行口座からチャージすることができるようになります。クレジットカードとは違い、銀行の残高以上に使うことはできないので、請求が来ても支払いができないと言うこともありません。クレジットカードを使わないメリットというのがBankPayはとても大きいのです。
大手銀行が直接対応しているという安心感
BankPayのメリットには大手銀行が加盟しているという安心感があります。地方の地銀や信用金庫しか加盟していないようなサービスであれば、その後も長く続けてくれるのかどうか心配になってしまいます。しかし、BankPayの場合にはみずほ銀行や三菱UFJ銀行、三井住友銀行といった国内の最大手の銀行が加盟しています。
最大手の銀行も加盟しているという安心感は、今後長くスマホ決済サービスを利用していく上での大きな安心感といrます。
QRコード決済導入店なら初期投資なしで導入可能
これは利用者側ではなくて、加盟店側のメリットとなります。すでにQRコード決済を導入しているお店であれば、レジに導入した機械をそのまま利用することができるので、初期費用をかけずにBankPayを導入することができるという点はメリットといえます。
会計のシステムを変更するときに、お店にとって最も大きなデメリットとなる点は、レジのシステムの変更にかかわる費用です。時として50万円以上の出品が必要となることもあり、小さな個人商店では大きな負担となってしまいます。
しかし、PayPayやLINE Payが初期費用0円での導入を謳い加盟店も増やしたことで、QRコード決済のPayPayやLINE Payに加盟したお店が爆発的に増えています。
同じ機械をBankPayでも利用できるので、すでにPayPayやLINE Payを導入したお店にとっては、BankPayを導入しても初期費用がほとんどかからずに済むという点は大きなメリットです。
BankPayを利用する上での注意点
BankPayを利用する上では、注意しなければいけない点があります。この記事の最後に、BankPayの注意点について見ていきましょう。
パスワードの流出には要注意!
BankPayで支払いを行うときには、決済用のパスワードを入力する必要があります。決済用のパスワードを人に見られてしまい、スマホを紛失してしまうと簡単にBankPayに登録した銀行口座から引き落としをされてしまいます。
パスワードを入力するときには、絶対に人に見られないように注意をしましょう。できることであれば、よりセキュリティーを高めることができる生体認証の機能のあるスマホを利用することをおすすめします。
BankPayを利用してもポイント還元はない
PayPayを利用するとPayPayボーナスが、楽天ペイや楽天Edyを利用すると楽天スーパーポイントが付きます。このようにスマホ決済や電子マネーをポイントを貯めるために活用している人も少なくありません。現在のところ、残念ながらBankPayではポイント還元には対応していません。BankPayを活用してのポイ活はできないので注意しましょう。
現在は個人間送金に未対応
LINE PayやPayPayでは個人間送金に対応していて、割り勘の機能なども利用できます。しかし、BankPayは現在のところ個人間送金には対応していません。BankPayを利用して、仕送りを送ったり、割り勘の決済を行ったりという事はできないので注意をしましょう。
BankPayはクレカなしで使えて便利!活用しよう!
この記事では、銀行口座と直接紐付けることができるスマホ決済サービスのBankPayとはどのようなものなのかということについて見てきました。BankPayは本格的な運用が始まってからまだ日が浅く、まだJ-Debit加盟銀行のすべてが対応できているわけではありません。しかし、今後数年以内に大きく広がってくると言われています。
スマホ決済サービスを使ってみたくても、クレジットカードは使いたくないという人もいるでしょう。また、PayPayやLINE Payは使ってみたくてもよく分からないという人もいるでしょう。BankPayはいつも言っている銀行で使い方を教えてもらえるので、そういった点でも安心です。ぜひスマホ決済サービスの興味のある人は検討してみましょう。