Windows10でWindows Updateを実行すると、「0x800705b4」というエラーが出てアップデートできない状況に陥ることがあります。Windows10で0x800705b4エラーが出る原因とその対処法についてまとめました。
Windows10には、OSやドライバ等を自動的にアップデートしてくれる「Windows Update」という機能が搭載されています。基本的にユーザーが何もしなくてもWindows Updateは完了しますが、「0x800705b4」というエラーコードが出力されてアップデートできない場合があります。
この「0x800705b4」というエラーは、何らかのプログラムによってWindows Updateのプロセスの進行が遅れている状態を表しています。
放っておけば自然と直ることもありますが、いつまで経っても0x800705b4エラーが続いてアップデートできない状況が改善されないケースもあります。Windows10のセキュリティホールに繋がりかねないので、長引くようなら適切な対処が必要です。
Windows10で0x800705b4エラーが起こりやすいのは、メジャーアップデートに失敗した時です。
年に2~3回程度予定されているWindows10 OSの大型アップデートでは数十GBのファイルサイズをダウンロード・インストールしなければならないため、アップデートの途中で通信が途切れたり間違って「延期」ボタンを押してしまったりすると、膨大なデータファイルが正常に処理できないため0x800705b4エラーの原因になります。
Windows10パソコンの再起動でアップデートが再開される場合もありますが、一時ファイルが中途半端に残ったままだと0x800705b4エラーが続きます。
その場合は、Windowsロゴキー + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を呼び出し、「cleanmgr」と入力して「ディスクのクリーンアップ」からメジャーアップデートのダウンロードファイルを全て削除してください。
その後、以下の手順で「%systemroot%\SoftwareDistribution」のデータを削除すれば、Windows Updateを正常にやり直すことが出来ます。
Windows10は、何らかのエラーが発生した時にその原因を突き止めて対処しやすくするために、数桁からなるエラーコードを出力します。
0x800705b4は、Windows Updateを実行した際にWindows Updateサーバーから応答がなかったことを意味するエラーコードです。0x800705b4はタイムアウト時にも表示されるため、単にアップデートプロセスが一時的に遅延しただけなのか、完全にストップしてしまったのか、一目で判断できないのが厄介なところです。
Windows10パソコンで0x800705b4エラーが発生する原因として、メジャーアップデートの失敗・中断が考えられます。それ以外では、以下のような原因もあり得ます。
Windows10で0x800705b4エラーが出た時の一つ目の対処法は、PCの再起動です。一時的な不具合でアップデートできない状態に陥っているだけなら、再起動で0x800705b4エラーが解消されます。
単なる再起動では改善しない場合、不要なサービス・プログラムを一旦停止させてWindows10を起動させる「クリーンブート」を対処法として試すと良いでしょう。クリーンブートを行うと標準サービス・プログラムだけの最小限の構成でWindows10を起動できるため、システムの異常を回避できる可能性が高いです。
Windows10を再起動させる方法は簡単です。デスクトップ画面の左下にあるスタートボタンをクリックし、電源アイコンをクリックしてください。表示された電源メニューの中から「再起動」を選択すれば、Windows10の再起動が開始されます。
Windowsのクリーンブートは、以下の手順を実行してください。
Windows10で0x800705b4エラーが出た時の二つ目の対処法は、特定のソフトウェアに関連する動作を停止させることです。0x800705b4エラーは、常駐プログラムとの競合などが原因で発生することがあります。Windows10の動作に大きな影響を及ぼしているソフト・サービスを一旦ストップさせて様子を見ましょう。
Windows10には、Windows Defenderというウイルス対策ソフトが標準でインストールされています。Windows Defenderは優れていますが、リアルタイム保護が機能しているとWindows Updateが妨害されてしまうことがあります。一旦オフにしましょう。
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