Thunderbird(サンダーバード)でメールが受信できない現象が続発しています。特に最新版にアップデートした方に多く発生しています。この記事では、Thunderbirdでメールの受信ができない原因と、対処法について詳しく解説します。
とても使いやすいメーラーソフトとして人気が高いThunderbirdですが、最新版のバージョン78にアップデートしたらメールの受信ができなくなったという方が続出しています。バージョン78のサンダーバードにアップデート後にメールの受信ができなくなった場合の原因と対処法は次の通りです。
Thunderbirdのバージョン78では最新のセキュリティプロトコルが採用されています。利用しているプロバイダのプロトコルが最新バージョンにアップデートされていない場合には、Thunderbirdでのメールの受信ができないことがあります。その場合には、古いプロトコルのメールをThunderbirdで受信できるように設定します。
サンダーバードの右上の「≡」をクリックして「オプション」を開きます。「オプションを検索」に「about:config」と入力してEnterキーを押します。
「設定エディター」をクリックします。「動作保証対象外」の警告が出ますが「危険を承知の上で使用する」をクリックします。
「security.tls.version.min」を検索します。検索結果をダブルクリックして値を「1」に変更して「OK」をクリックします。その後、Thunderbirdを再起動して、メッセージが受信できるようになったか確認してください。
セキュリティソフトがThunderbirdのプロトコルに対応していないことが、メールの受信ができない原因になることもあります。一時的にセキュリティソフトを停止してから、受信できるか確認してみましょう。
セキュリティソフトが原因である場合には、セキュリティソフトのメーカーに対応を依頼します。
GmailやYahoo!メールなどのWebメールの受信がThunderbirdでできない場合の対処法は次の通りです。
まずは、Thunderbird以外ではWebメールの受信ができているのか確認しましょう。WebメールはそれぞれのWebサイトやスマホのメールアプリなどでメールの確認ができます。サンダーバード以外の場所でメールの受信ができている場合には、Thunderbirdの設定の見直しが必要です。
サンダーバード以外の場所でもメールの受信ができなくなっている場合には、Webメールのパスワードが変更されている可能性があります。Webメールの設定を確認しましょう。
Thunderbirdでの設定が間違えている場合には、メールアドレスとパスワードの入力が正しいか確認しましょう。Thunderbirdでは、正しいメールアドレスとパスワードの組み合わせなら、メールの受信が確実にできるはずです。
他のメールは受信できているのに、同じ送信者からのメールだけが受信できない場合の対処法は次の通りです。
Thunderbirdでは受信したメールのフィルターがけをして、不要なメールは自動で削除したり迷惑メールに振り分けたりできます。フィルターの設定を間違えていることで、必要なメールを自動で削除したり、迷惑メールに振り分けたりしている可能性があります。
Thunderbirdのトップからメールアドレスをクリックすると、メールの管理画面が開きます。そちらから「メッセージフィルターを管理」を開いて、フィルターの確認をしてみましょう。
また、自分ではフィルターがけをしていなくても、Gmailなどのスパムフィルターに引っかかって受信できない可能性があります。迷惑メールフォルダーを確認してみて、スパムメールに分類されていたら、「迷惑メールではない」に設定するようにしましょう。
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