ThunderbirdでGmailを使う方法!設定や送受信できない時の対処法を解説!

ThunderbirdでGmailを使えるように設定してみましょう。Gmailアカウントの取得とログインのパスワード等や、受信できない時や送信できない時の対処法、メールの同期とIMAPやPOP方式との関係も併せて、Thunderbirdについて解説します。

ThunderbirdでGmailを使う方法!設定や送受信できない時の対処法を解説!のイメージ

目次

  1. 1ThunderbirdでGmailを使うことができる?
  2. Thunderbirdって何?
  3. Thunderbirdのダウンロード手順
  4. 2ThunderbirdでGmailを使うにはどうする?
  5. Gmailアカウントの作成方法
  6. メールアカウントの設定方法
  7. IMAPを有効にする方法
  8. Gmailの送受信の設定方法
  9. 3ThunderbirdでGmailアカウントを設定する場合の注意点は?
  10. メール受信方法にはPOPとIMAPがある
  11. メールアカウント設定が正常にできているか確認する
  12. 4ThunderbirdでGmailを送受信できない時はどうする?
  13. 送受信できない時の原因と対処法
  14. 設定の問題で送信できない場合の対処法
  15. 5ThunderbirdでGmailを使ってみよう!

ThunderbirdでGmailを使うことができる?

Thunderbird(サンダーバード)というメールソフトは2004年12月6日に最初にリリースされてから、今まで各種機能をバージョンアップしながら、高機能メールソフトとして世界中にファンを増やしてきました。無料のメールソフトながら各種の優れた機能を有しているために人気があるのがThunderbirdです。

このThunderbirdでGoogleのGmailを使うことはできるのでしょうか。

Thunderbirdって何?

thunderbirdのホームページ

ThunderbirdはFirefoxを開発したMozilla Foundationが開発しているOss(オープンソースソフトウェア)です。このソフトはレンダリングエンジンのGeckoを使用しており高速性、描画性能、拡張性などに優れた機能を有する高機能メールソフトです。学習型迷惑メールフィルター機能や、RSSの購読用のRSSリーダーを備えています。

さらにタブ表示インターフェイスも標準装備しており独自の利便性が高評価を得ており、インストール数も増加傾向を示しています。

Gmailも使える無料のメールソフト

GmailはGoogleのフリーメールサービスであり、マイクロソフトのOutlook.comやYahooのYahooメールと競合している世界最大のメールサービスです。そしてこの広く普及しているGmailは、Thunderbirdでも使用できるのです。

Thunderbirdのダウンロード手順

thunderbirdのホームページ

Thunderbirdをダウンロードするにはホームページにアクセスします。すると上の画像の画面が現われますので、中央の緑色の「無料ダウンロード」をクリックします。ファイルがダウンロードされたら、ダブルクリックをするとインストールできます。

ダウンロードする時に気を付けること

ThunderbirdはWindows用とMac用がありますので使い方を間違えないようにしましょう。Windowsの場合は公式ホームページへアクセスして、「無料ダウンロード」をクリックしダウンロードされたファイルをダブルクリックしてインストールします。セットアップの画面になったら、「Next」を数回クリックすれば完了です。

Macの場合も公式ホームページへアクセスして「無料ダウンロード(Mac版)」をクリックします。ダウンロードが完了したら新しいボリュームがマウントされますが、もし表示されなければThunderbirdのdmgアイコンをダブルクリックします。そうするとThunderbirdのアプリケーションを内包したFinderウィンドウが開きます。

ここでThunderbirdのアイコンをApplicatinフォルダーにドラッグしましょう。この時にディスクイメージを選択して取り出せば完了です。

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ThunderbirdでGmailを使うにはどうする?

ThunderbirdでGmailを使えるようにするには、具体的にはどのような手順でセットアップすれば良いのでしょうか。これから順を追って使い方を説明します。

Gmailアカウントの作成方法

Gmailのホームページ

Gmailのホームページにアクセスすると、まずは「Googleアカウントの作成」を促されます。枠の中に「姓名」、「ユーザー名」、ログインの「パスワード」を入力して「次へ」をクリックしましょう。すると「Googleへようこそ」というページになるので、必須入力の「生年月日」および「性別」を入力します。

「プライバシーポリシーと利用規約」を読んでから「同意する」をクリックすればGoogleアドレスが取得できるのです。

メールアカウントの設定方法

ここまでの処理でGmail使用の前段階としてのGoogleアドレスが取得できましたので、次はインストールしたThunderbirdでGmailが使用できるようにするための設定をしていくことになります。

IMAPを有効にする方法

GmailアカウントをインストールしたThunderbirdにおいて使用可能にするための設定をしましょう。Thunderbirdを起動して「メールアカウントを設定する」をクリックし、「メールアカウントを追加」を選択します。次に「あなたのお名前」、「メールアドレス」、ログインの「パスワード」を入力する画面になります。

ここで「メールアドレス」とログインの「パスワード」はGmailのものを入れます。すると自動的に検索されて「アカウント設定がMozilla ISPデータベースから見つかりました。」と表示されるのです。そこでIMAP(リモートフォルダ)にチェックが入っていれば、IMAPが有効になっており正しい使い方をしています。(POPではないことに注意。)

なおPOPについては後述します。

IMAPについて

メールサーバーから端末にメールが送られた時に、メールサーバーにメールを残しておく方式をIMAPといいます。一方この方式にすると端末内にはメールは保存されませんので、後でもう一度メールの内容を確認したいと思ったら再度メールサーバーにアクセスしなければなりません。

従ってインターネットが繋がる環境でなければ、メールを受信できないことになりますので注意しましょう。

IMAPの同期について

IMAPを使用していると、メールはメールサーバーに蓄積されていますので、もし複数の端末を利用していればそれらの端末間でメールを同期させることが可能となります。例えばデスクトップパソコンとタブレットとスマホを持っていたら、同期していればそれらの端末全てで同じメールを受信する使い方ができるのです。

さらに同期をしていると、いずれかの端末で、あるメールを削除すると他の端末でも同時にそのメールを削除でき、そのメールは受信できないようになります。このように同期をさせると複数のデバイスの間でメールを一律に扱えるので、自宅や外出先で複数のデバイスを使いこなす人には便利です。このような同期の恩恵を受けたければIMAP方式にしましょう。

Gmailの送受信の設定方法

ここまでの設定をすれば、ThunderbirdにおいてGmailを送信したり受信したりできるようになったはずです。念のためにGmailの送受信の設定方法を確認しておきます。

受信側の設定方法

これまでの手順を正確に実施してきていれば特段行うことはありません。しかし一つ注意すべきことは、GmailサイドでIMAPが有効になっていないと、ThunderbirdでGmailを受信できないのです。これのやり方は、Gmailにログインして右上の「設定」のボタンマークをクリックし、メニューから「設定」をクリックします。

次に「メール転送とPOP/IMAP」をクリックし、「IMAPを有効にする」を選択し保存すれば設定の対処ができました。

送信側の設定方法

Gmailにログインして送信サーバーの設定画面を開いて、各項目をチェックしておきましょう。これにきちんと対処できていないと、送信できないことになります。説明欄(「Google mail」と入力する)およびサーバー名(「smtp.gmail.com」)が正しく入力されているかをチェックします。

さらにその下欄の「セキュリティと認証」欄も認証情報が正しく入力されていることを確認しましょう。最後に「OK」をクリックすれば完了です。これで送信できないということはないはずです。

サーバーの証明書が必要な場合について

基本的にThunderbirdでサーバーの証明書の確認が必要になるケースはないはずです。GmailやYahooメールのような、明らかに信頼できるドメインサーバーに接続している限り証明書は不要です。しかし、ややマイナーなサーバーに接続する場合には証明書の対処が必要になります。

このような時には「セキュリティ例外の追加」という表示がされます。そうしたら「セキュリティ例外を承認」の所をクリックしましょう。さらに「次回以降もこの例外を有効にする」をチェックしておけば、次回からは証明書の確認の対処は不要になります。

ThunderbirdでGmailアカウントを設定する場合の注意点は?

ThunderbirdでGmailを送受信するためには、まずはGmailアカウントを取得しなければなりません。具体的にGmailアカウントを設定する際の注意点などについて説明しましょう。

メール受信方法にはPOPとIMAPがある

メールの受信方法には2つの方式があります。ここまでの手順の中でThunderbirdにおいてGmailの設定をする際に、IMAPかPOPを選びました。この2つがメール受信の方法であり、それぞれに特徴があるのです。IMAPとPOPの特徴をきちんと理解して、自分の思ったとおりに受信できないということがないように対処しましょう。

(1)POPは送受信端末のみに保存する

POP方式の場合は、メールサーバーからパソコンやスマホなどの端末に送信し、受信されたらそのメールはメールサーバーから削除されてしまいます。つまりPOPはメールサーバーには残らずに、パソコンやスマホなどの端末内に保存されるのです。また、POPの場合はある端末が受信してしまうと、それ以外の端末では当該メールを受信できないようになります。

(2)IMAPはメールサーバーに保存するので同期できる

一方、IMAP方式の場合はメールはメールサーバーにメールが保存されたままになっているので、ある端末でメールを受信しても、その他の端末でもメールサーバーにアクセスすれば同期してメールを受信することができるのです。つまりログインされている複数の端末で同期が可能になり、受信できない端末はなくなります。

この同期できる機能はPOPには無いので使い勝手が良いのですが、一方端末にはメールが残りませんので、後でもう一度確認したいときには再度ログインしてメールサーバーにアクセスして対処する必要があります。

メールアカウント設定が正常にできているか確認する

それではここでThunderbirdにおいてGmailのアカウント設定が正常にできているのかを確認してみましょう。どのように確認するのかというと、実際にテスト用の送信メールを発信してみてそれが受信されているかどうかを確かめるのです。

メールのテスト送受信の手順

まずThunderbirdを立ち上げて上にあるツールバーの「作成」をクリックします。新規メールの画面で宛先には自分のGmailのアドレスを入力し、件名のところには「送信テスト用」と入力しておき送信します。続いて受信トレイを開き、今自分が送信したメールが届いていることを確認しましょう。

もしも送信できない、あるいは受信できないのならば、今までの手順をもう一度注意してやり直してみましょう。

ThunderbirdでGmailを送受信できない時はどうする?

ThunderbirdでGmailが送受信できるように設定して送受信テストもやりましたが、あいにく送信できないあるいは受信できないという場合の対処方法を説明しましょう。いくつか原因が考えられるので、落ち着いて送信できないまたは受信できない理由を、一つひとつチェックしていきます。

送受信できない時の原因と対処法

せっかく設定したのにThunderbirdでGmailが送信できないと気落ちしてしまうかも知れません。しかし気を取り直してもう一度基本的なところから送信できない原因をチェックしていきましょう。

一時的なサーバーダウンが起きている

まず考えられることは、何らかの理由でサーバーが一時的にダウンしているケースがあります。この場合は焦ってサーバーにアクセスしても、すぐには送信できないのでサーバーが復帰するまでしばらく待ちましょう。送信できない状態があまり長引く場合は、Thunderbirdの公式ページにお知らせがないかもチェックしてみると良いです。

時間設定が短すぎてタイムアウトしている

時間設定が短すぎると回線が重くなっていると、タイムアウトして繋がらないので送信できないのです。修正するには「設定エディタ」を開きます。やり方は、「ツール」、「オプション」、「詳細」、「一般」、「高度な設定」、「設定エディタ」、「about:confing」を開く、フォルダに「mainews.tcptimeout」あるいは「timeout」と入力します。

また、数値を「300」から「500」程度にします。初期設定値は100であり、これは100秒ですのでタイムアウトになりやすいかも知れません。

サーバー設定に問題がある

サーバーの設定に問題がある場合も考えられますので、ログインしてサーバー設定の画面を開き、次の項目が正しく設定されているか確認しましょう。すなわち、「サーバー名」、「ユーザー名」、「接続の保護」、「認証方式」です。

設定の問題で送信できない場合の対処法

各種の設定について、もう一度入力した情報が間違っていないかを逐一確認してみましょう。設定関係で確認しておくべき項目7つについて説明しますので、一つずつ確認してみて下さい。

SMTP送信メールの設定内容を確認

ログインして、アカウント設定の左側のメニューバーの一番下にある「送信(SMTP)サーバー」をクリックします。そうすると「選択したサーバーの詳細」として次の項目が出て来るので、それぞれが正しく入力されているかを確認します。「説明」、「サーバー名」、「ポート」、「ユーザー名」、「認証方式」、「接続の保護」です。

もし間違っていたら「編集」をクリックして修正します。

サーバー情報の確認

Thunderbirdは送信と受信とではそれぞれ別のサーバーを使用しています。送信は「SMTPサーバー」で受信はほとんどの場合は「IMAPメールサーバー」となっています。このサーバーの設定内容を確認して、もしも間違った項目があれば修正しましょう。

ファイアーウォール設定の変更

ファイアーウォールはWindowsパソコンに元々入っているセキュリティ機能です。「コントロールパネル」、「システムとセキュリティ」、「Windows Defender ファイアーウォール」、「許可されたアプリ」と開いて名前のところにThunderbirdがあれば、その右側の「プライベート」と「パブリック」の欄にチェックが入っていることを確認しましょう。

もしも入っていなければチェックして下さい。その後必ず「設定の変更」をクリックしておきましょう。

セキュリティソフト設定の変更

セキュリティソフトが邪魔をしてThunderbirdのメールの送受信をブロックしている可能性もあります。確認方法は、セキュリティソフトを一時停止してその間にメールを送受信してみます。もしも送受信できたならばセキュリティソフトのせいであることが判明しましたので、設定を変更しましょう。具体的にはThunderbirdを検査の対象外にすることです。

プロバイダのブロックを回避する

ISP(インターネットサービスプロバイダー)がThunderbirdのメール送信を拒絶している可能性も考えられます。このブロックを回避するためにはログインして「ポート番号」を変更すれば良いのです。ほとんどのプロバイダーはポート番号「25」をブロックしていますので、これ以外の「465」や「587」に変更すれば回避できるはずです。

SMTPパスワードをリセットする

ISP(インターネットサービスプロバイダー)が設定しているSMTPパスワードを、リセットしてしまうと上手くいくことがあります。方法は自分が契約しているISPのサポートサイトから「メールパスワードをリセットする」というメニューを選択して実行すれば良いです。

SMTPパスワードの削除を行う

自分が設定したパスワード以外にAIが勝手に設定しているパスワードがある場合には、それを削除してやれば上手くいくことがあります。方法は「イベントログの管理」から「オプション」を開き、「セキュリティ」という鍵の形のアイコンをクリックします。そして「保存されているパスワード」を選びます。

すると自分で設定したパスワード以外のパスワードが掲載されていることがあります。これはAIが設定したものですので、削除してみましょう。すると上手くいくことがあるのです。

ThunderbirdでGmailを使ってみよう!

Thunderbirdは高機能で無料のメールソフトです。最も評判の良い機能は、迷惑メールを自動的に排除していってくれる学習機能です。これは日々迷惑メールに悩まされている人には有り難いでしょう。ところでこのThunderbirdでGmailを送受信することもできるのです。設定の仕方や不具合があった時の対処方法については本文に説明があります。

複数のデバイスにログインして使いこなしている人は、メールを同期させておいた方が便利ですので、受信方式はIMAPにしましょう。それでは早速Thunderbirdで、Gmailを友人に宛てて送信してみましょう。

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この記事のライター
hs707
SFや哲学、ミステリが好きです。趣味は山登りと合気道です。