2019年10月30日更新
Thunderbird(サンダーバード)のダウンロード・インストール方法!設定方法を解説!
Thunderbird(サンダーバード)をダウンロードすることで迷惑メール対策を行うことができます。従来のメールソフトとは違いThunderbirdがなぜ優秀なのか、ダウンロードするメリットは何なのかから初めて、Thunderbirdの魅力をご紹介します。
目次
- 1ダウンロードするべき?Thunderbird(サンダーバード)とは
- ・ダウンロードして使えるメールソフト
- ・Mozillaのオープンソースソフトウェア
- 2Thunderbirdをダウンロードするメリットや特徴
- ・Windows10標準メールソフトよりも迷惑メールに強い
- ・ベイズ理論を用いたフィルタリング処理機能
- 3Thunderbirdの導入方法(ダウンロード・インストール)
- ・ダウンロードの方法
- ・インストールの方法
- 4Thunderbirdダウンロード後のメールアカウント設定
- ・POP型とIMAP型の違いとは
- ・メールアカウントの設定
- ・メールアカウントの設定ができない場合
- ・受信メールの確認方法
- ・Google カレンダーと同期する方法
- 5Thunderbirdダウンロード後の使い方
- ・署名
- ・アドレス帳
- ・アーカイブ
- ・迷惑メールのフィルタリング
- ・メール振り分け
- ・テンプレートの作成
- ・メール検索
- ・アドオンについて
- ・テーマについて
- ・転送時に文字化けさせない方法
- ・アドレス帳の移行について
- ・バックアップについて
- ・データを移行する方法
- 6Thunderbirdをダウンロードして迷惑メールとおさらばしよう!
ダウンロードするべき?Thunderbird(サンダーバード)とは
Thunderbird(サンダーバード)とはMozillaが開発しているオープンソースソフトウェアです。Mozillaと言えばFirefoxというブラウザを作っていることで有名です。ThunderbirdがMozillaのソフトウェアという点だけ見ても安心して使える気持ちが湧いてきます。そんなThunderbirdがどんなソフトウェアかをご紹介しましょう。
ダウンロードして使えるメールソフト
Thunderbirdは簡単にダウンロードができるメールソフトでもあります。ベイズ理論を利用してメールのフィルタリング処理が可能になっており高い性能を持っているメールソフトとして人気が高くなっています。迷惑メールやスパムメールといった問題に対してシステムが学習し不要なメールが届かないようにしてくれます。
Mozillaのオープンソースソフトウェア
ThunderbirdはオープンソースソフトウェアでありOutlookExpress、Windows メール、Windows Live Mailに似ているインターフェースを持っています。似ているだけでなくソフト間の互換性もあるためアドレス帳やメールデータをそのまま移行して利用することが可能です。つまり、いまお使いのメールソフトをThunderbirdに切り替えて迷惑メール対策をすることができます。
Thunderbirdをダウンロードするメリットや特徴
ではThunderbirdをダウンロードするメリットは迷惑メールに対策できることが分かりましたが、そのメリットはいかなるものなのでしょうか。比較してメリットが大きいということなのか、そもそも搭載している機能が高性能なのかが判別できません。結論を言えば、その両方ともThunderbirdは優れているソフトです。
Thunderbirdは設定方法も使い方も従来のメールソフトとの大差がなく、今まで通りの使い方で、設定もあまりいじることなく対応していくことができます。それは従来のメールソフトを基盤にして作られており、なお且つ高性能な機能を引き出すための理論も搭載しているからです。このThunderbirdの2大メリットについてお伝えしておきましょう。
Windows10標準メールソフトよりも迷惑メールに強い
比較水準としてWindows10のメールソフトを考えてみましょう。Windows10のメールソフトを使っている方もいらっしゃるかと思いますが、迷惑メールへの対処が非常に面倒に感じているのではないでしょうか。Windows10でも迷惑メールの対策をすることが出来るのですが、設定が複雑で初心者の方には真似できません。
一方、ThunderbirdではWindows10のメール環境はそのままで迷惑メールへの対策がソフトウェア自体に組み込まれているので、初期設定の段階で適切な処置をすれば大部分の迷惑メールの解消、メール対応へのストレス解消へとつなげてくれます。
ベイズ理論を用いたフィルタリング処理機能
ベイズ理論というのは統計学の中でも特殊な分野です。Thunderbirdがこのベイズ理論を使っているのは主観確率を導入してユーザーベースの迷惑メール対策ができるためです。ベイズ理論では事前確率と事後確率という概念を使います。簡単に言うと、ある種類のメールに対して初見の確率を事前確率と言い、そのメールに対してユーザーがとった行動を反映させた確率を事後確率といいます。
例えば、Aというメールがあり、迷惑メールである確率を50%として事前確率にします。これをユーザーに見せて処分した場合は迷惑メールである確率が上がるため事後確率が70%ほどに上がります。つまり、今後はAというメールがユーザーの眼に触れにくくなるということになります。こう言った高度な理論をThunderbirdは搭載しているのです。
Thunderbirdの導入方法(ダウンロード・インストール)
Thunderbirdをダウンロード、インストールすることで迷惑メール対策できることがお分かりいただけたかと思います。では、実際にThunderbirdをあなたのデバイスに取り入れる方法をご紹介しましょう。ご安心ください。Thunderbirdをインストールする方法はかなり簡単ですぐに完了できます。
ダウンロードの方法
Thunderbirdをダウンロードするためには一度Thunderbirdの公式サイトにアクセスしてください。Thunderbirdは様々な言語、バージョンに対応しておりWindows10をはじめとするWindowsとMacにも対応しています。また、日本語だけでなく英語やフランス語をはじめとする多くの言語に対応しているので好みの言語やバージョンをダウンロードしてください。
インストールの方法
Thunderbirdのダウンロードが完了したらセットアップファイルを開き、インストールを開始します。セットアップ画面が表示されたら”次へ”をクリックしセットアップの種類を選択してください。カスタムインストールの場合はインストールフォルダやショートカットアイコン、プログラムフォルダを選択できますが、こだわりがないのであれば標準インストールを選択し”次へ”をクリックしましょう。
するとセットアップ設定の確認画面が表示されるので”インストール”をクリックしましょう。これでThunderbirdがインストールされました。”完了”をクリックすることでThunderbirdが起動しますので、Thunderbirdの初期設定を始めましょう。
Thunderbirdダウンロード後のメールアカウント設定
サンダーバードのダウンロード後には初期設定をしなければなりません。この初期設定にはちょっとしたポイントがあります。サンダーバードを使う方というのは目的は決まっているものの使い方がイマイチ分からないという方が多いです。使い方が分からないというのは専門用語が関係している可能性があります。
サンダーバードにも専門用語は付いて回りますが、肝心なところで使い方を分からなくしているのはメールの方にあります。そのためサンダーバードの使い方をご紹介するうえでぜひ知っておいてほしい用語を1種類だけお伝えしておきましょう。これ1つだけで使い方によって設定が異なってくるでしょう。
POP型とIMAP型の違いとは
知っておいてほしい用語の種類に接続方法があります。その中にあるPOP型とIMAP型というものがあります。接続方法によって使い方が分岐するというよりも普段の使い方で接続方法を変えた方が良いというものです。その違いとは何なのかについてお伝えしておきましょう。
POP型の特徴
POP型はWindows10をはじめとするパソコンなどの端末にメールをダウンロードして端末上でメールの管理もする接続形式を指します。この形式をとることによってメールの削除や移動などの処理が早くなります。メールの保存料は端末の容量によって異なりますが、割り振られている容量までを管理することができます。
ただし、端末ごとにメールをダウンロードするということから複数端末で使うメールには不向きということになります。PCとスマホに同じアカウントのメールを確認することができなくなります。これはメールを複数端末で受信できないことにも由来します。よってPOP型はメールを使う端末が1台のみの場合に有効な接続形式といえます。
IMAP型の特徴
IMAP型では端末にメールをダウンロードすることはありません。サーバー上でメールを管理しているため複数の端末でメールを確認するという使い方が可能です。この使い方は一般的になっているためIMAP型を愛用している方は多いでしょう。また、複数端末を用いた使い方で重要なメールの一元管理も可能です。
ただし、メールサーバーの容量制限が5GBに設定されているため、容量がオーバーした場合は不要なメールを削除しないと新規のメールを確認できないようになっています。結論として、IMAP型は複数端末でメールを見る使い方をしたい方に向いている接続形式です。
メールアカウントの設定
サンダーバードを使う際にはインストール後に表示される画面でメールアカウントを設定しなければなりません。このときに設定されている型をに応じて、先ほどのメリットとデメリットが生じるので使い方に気をつけましょう。なお、Yahoo!メールはPOP型でGmailはIMAP型です。
POP型の場合
サンダーバードでPOP型のメールアドレスを登録する場合はサンダーバードのメールアドレス登録画面で”メールアカウントを設定する”をクリックしてください。その後、氏名、メールアドレス、パスワードを入力したら”続ける”をクリックします。
これでサンダーバードが自動でサーバー設定を開始します。ただし自動設定では誤差が生じることがあります。そのためメールに誤差が生じるようであれば”手動設定”をクリックして調整が必要となります。メールに問題なければ”完了”をクリックして終了です。
IMAP型の場合
既にPOP型で接続されているアカウントを変更することはできません。新規でIMAP型にアカウントを登録することしかできません。「”ツール””アカウント設定””アカウント操作””メールアカウントの追加”」の順にクリックしてください。登録したいメールアドレス、そのパスワード、氏名を入力したら”続ける”をクリックします。
検索が完了したら”手動設定”をクリックしてください。必要情報を入力した後に”再テスト”をクリックし内容にエラーが出ていなければ”完了”をクリックしてIMAP型のアカウント設定が終了です。メールアカウントの登録はこれで以上なためどれほど簡単かがお分かりいただけたでしょう。
メールアカウントの設定ができない場合
サンダーバードでメールアカウントが設定できない場合はメールアドレスが間違っている可能性があります。正しいメールアドレスかを確認してみてください。または、設定中にエラーが表示される場合は自動設定では誤差が生じてしまうため手動設定に切り替えてエラーがなくなるようにしましょう。
受信メールの確認方法
サンダーバードでメールアドレスの登録が完了したら受信メールを確認しましょう。メールアドレスはWindows10をはじめとする多くのアドレスに対応しています。左上に表示されている”受信”をクリックし、メールの受信を開始してください。メールの件名をダブルクリックすることでメールの中身を確認することができます。
Google カレンダーと同期する方法
ThunderbirdではWindows10とは別にGoogleアプリと同期することができます。例えば、アドオンに「Lightning」を追加するとカレンダー表示が可能になりますが、このカレンダーとGoogleカレンダーを同期させることが可能です。ただしGoogleカレンダーとの同期には別途「Provider for Google Calendar」というアドオンのインストールが必要となります。
Thunderbirdダウンロード後の使い方
サンダーバードをインストールした後の使い方について、もう少しご紹介しておきます。ThunderbirdはWindows10の標準メールソフトと似ているインターフェースを持ちながら、抜群の迷惑メール対策ができるとお伝えしました。またWindows10をはじめとする多くの端末との互換性があり、汎用性が高いためです。
署名
Thunderbirdには「Signature Switch」というアドオンがあります。このアドオンを使うことで複数の署名を使い分けることができます。このアドオンをインストールしている状態で設定から署名を登録しておけば”署名”をクリックすることで登録された署名の中から選択することができます。Windows10の標準メールソフトにはない機能の1つです。
アドレス帳
Windows10の標準メールソフトでは宛先を表示するために最初の1文字を当てなければなりません。しかし、Thunderbirdの「Contacts Sidebar」というアドオンを追加しておけばアドレス帳が表示されるようになり、送り先の名前を押すだけでメールを作成することが可能です。
アーカイブ
Keyconfigというアドオンを追加することでThunderbirdで使えるコマンドの一覧表示ができ、ショートカットの編集が簡単にできるようになります。メールをアーカイブするのは手間がかかるので、このアドオンで効率化を図ることができます。
迷惑メールのフィルタリング
Thunderbirdにはベイズ理論を利用した機能が搭載されています。しかし、これは確率論であり最初から存在しない可能性は含まれません。そのため迷惑メールと感じたものはすぐに迷惑メールとして登録するべきでしょう。そう言った時にもショートカットキーは重宝します。
メール振り分け
「Tag Toolbar」というアドオンを使うことでツールバーが表示され、「今日中」や「緊急」、「難易度S」といったオリジナルで作成したタグをワンクリックでメールにつけることができます。タスク管理としても重宝するアドオンです。
テンプレートの作成
ビジネスでよく使うものにテンプレート、つまり定型文があります。これを1回ずつ入力するのでは非効率的です。そのため「Quicktext」というアドオンでオリジナルの定型文を作って業務の効率化を図りましょう。
メール検索
Thunderbirdには受信ボックスにあるメールを検索する機能があります。その中でも「Remove Duplicate Messages」は重複したメッセージをIDによって検索、削除することができます。いらないメールはどんどん削除してタスクの軽量化をしていきましょう。
アドオンについて
Thunderbirdには様々の便利なアドオンが存在しています。ここまでご紹介してきたアドオン以外にも多く存在しています。そもそもアドオンとは拡張機能のことであり、Thunderbirdに備わっている標準機能に使える機能を追加するというものです。
インストール方法
Thunderbirdをインストールしている状態でThunderbirdの公式サイトから対象のアドオンを検索するか、ブラウザ上でアドオン名を検索しインストールすればすぐにでも使うことができます。中には推奨環境が決まっているものもあるのでインストールする前にチェックしておきましょう。
おすすめ
Thunderbirdのアドオンの中に「後で送信」というものがあります。これはメールの送付タイミングを自分で決められるものです。すぐに返信すると仕事が増えそうだったり、見るタイミングを考えたいときに重宝するものですので是非使ってみてください。
テーマについて
Thunderbirdでは実用的な機能強化のアドオンの他にデザイン性に大きく影響を与えるテーマというものがあります。このテーマによって見やすさが大きく変わってくるため、表示に見づらさを感じるのであれば使ってみましょう。
テーマ変更
Thunderbirdの”ツール”から”アドオン”、”新しいテーマ”の追加”をクリックします。そこから好みのテーマを選択しダウンロードしてください。そのファイルをインストールし、最後に”テーマと使用”を押せばテーマを変更できます。ただし、変更後は再起動する必要があります。
おすすめ
Thunderbirdのテーマの中でも人気が高いものとして「Monterail Full Dark」があります。黒がメインであり、そこに白字で表示がされるため非常に見やすい構成になっています。シンプルな表示ではありますがスタイリッシュさも感じられることから人気が高くなっています。
転送時に文字化けさせない方法
Thunderbirdを使っていても文字化けが起こることがあります。その場合は”環境設定(オプション)”から”設定エディタ”を開き、”最新の注意を払って使用する”をクリックします。その後、フィルタに mailnews.force_charset_overrideと入力し、trueという表記が出ればダブルクリックをしてfalseに変更しましょう。これで文字化けを解消することができます。
アドレス帳の移行について
Thunderbird上で右クリックし”メールツールバー”を開き”インポート”を選択します。次に”アドレス帳”を選択し”次へ”をクリックしてください。テキストファイルはLDIF,tab,csv,txtを選び”すべてのファイル”を選択するとインポート終了です。このファイルを使ってアドレス帳のデータ移行が可能となります。
バックアップについて
Thunderbirdも万能ではありませんので、もしもの場合に備えてバックアップを取っておく必要があります。Thunderbirdの場合はそのバックアップデータをエクスポートしておく必要があります。その方法についてお伝えしておきましょう。
やり方
スタートボタンを押し、”コンピューター”を開きましょう。そこから「xxxxxxx.default」と書かれたファイル、つまりプロファイルを見つけてください。このファイルをコピーして別のデバイスに保存しておけばエクスポート完了です。
プロファイルフォルダの保存場所
プロファイルを見つけるのには時間がかかります。しかし、”コンピューター”を開きエクスプローラー画面で「%APPDATA%\Thunderbird\Profiles」と検索ウィンドウに入力すればすぐに検出できるようになっています。
データを移行する方法
Thunderbirdでデータの復元をするためには先ほどバックアップを取った場所に格納されているプロファイルを削除し、バックアップしておいたプロファイルを格納する必要があります。その後、”profiles.ini”を開き、先ほど削除したプロファイルのファイル名をバックアップのファイル名に書き換えます。これで復元完了です。
Thunderbirdをダウンロードして迷惑メールとおさらばしよう!
Thunderbirdをインストールしておくことで迷惑メール対策をすることができます。まずはダウンロードをして初期設定をする必要がありますが、それも簡単に終わります。今お使いのメールアドレスのままThunderbirdを導入して迷惑メールをおさらばしましょう。