Linuxにはlsという、ファイル情報やディレクトリ情報、ファイルのサイズを一覧表示できる、コマンドが用意されています。Linux lsはさらに豊富なオプションがあり、オプションを追加して検索することで、有効にLinuxを活用できます。
Linux lsコマンドはファイル一覧を表示するコマンドです。ls単体ではカレントディレクトリのファイルを表示するだけですが、引数(追加条件)やオプションを追加すると、サイズやサイズ順、拡張子順や、更新順など多彩にファイル表示ができます。
Linux lsコマンドとは、ディレクトリとファイルの情報を入手して、Linuxコンソール画面に表示する為のコマンドです。オプションもLinux lsコマンドには豊富に用意されています。
オプションで、「lsコマンド」に検索条件を追加すると、多彩な情報を閲覧できます。Linux コマンドの中では、もっとも多用される基本的なコマンドのひとつです。
Linux lsコマンドを使用するのは、ディレクトリのファイルを検索するケースや、サイズや読み書き情報、更新情報、アクセス権限などオプションによって多彩な利用法があります。
この章では、Linux lsコマンドでオプション無しの、使用例をあげます。lsコマンド単独でもターゲット(目的の)ディレクトリに移動したり、「/」でパス(道順)を指定したりして、ディレクトリの内容の確認には十分です。
あるディレクトリの中に、どんなファイルがあるのか、一覧情報を知りたいときは、目的のディレクトリに移動して、「ls」コマンドで表示させる使い方が、一番基本的な使い方です。
[abcd@localhost~]$ cd /temp/qwer
[abcd@localhost~] /temp/qwer$ ls
「$」につづいて半角スペースをあけて「cd」半角あけて/temp/qwerと入力して「Enter」を押すと「qwer」ディレクトリに移動できます、そこで「ls」と入力してEnterキーを押します。
[abcd@localhost~]$ cd /temp/qwer
[abcd@localhost~] /temp/qwer$ ls
sample_01.txt sample_03.txt sample_05.txt
sample_02.txt sample_04.txt
[abcd@localhost~] /temp/qwer$
すると上図のように、ファイルの一覧と、このディレクトリにはありませんが、子ディレクトリの一覧が表示されます。「qwer」ディレクトリの中には、sample_01~05の5つの、テキストファイルがあるのが判りました。
次に、移動しないで引数に目的のディレクトリを指定(道順を入力)して、「ls」コマンドでファイルを一覧表示させる使い方をします。※「引数」とは追加条件のことです。
[abcd@localhost~]$ ls /temp/qwer
上のようにコマンドプロンプト「$」に続いて半角あけて直接「ls」を入力して、$␣ls␣/temp/qwerと「パス」でディレクトリを指定します。
[abcd@localhost~]$ ls /temp/qwer
sample_01.txt sample_03.txt sample_05.txt
sample_02.txt sample_04.txt
[abcd@localhost~] $
結果は、目的のディレクトリに移動して、「ls」コマンドを実行したのと変わりありません。どちらか好きな手順を選択するとよいでしょう。
この章の最後に、カレントディレクトリでファイル名を指定して、lsコマンドで指定したファイルが、存在するのか検索してみます。
[abcd@localhost~]$ cd /temp/qwer
[abcd@localhost~] /temp/qwer$ ls sample_01.txt
sample_01.txt
[abcd@localhost~] /temp/qwer$
まずcdコマンドで目的のディレクトリ「qwer」に移動します。そしてカレントディレクトリになった、「qwer」から$␣ls␣sample_01.txtと入力します。すると上の赤字で示されたように、「sample_01.txt」が確かに確認できました。
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