本記事では「Linux」の「mount」コマンドを使ったシステムファイルのマウント設定方法を紹介します。「Linux」の中でも「mount」コマンドは非常に重要なコマンドです。読み出し/読み書きオプションの指定方法も併せて覚えておきましょう。
本記事冒頭の本章では、「Linux」の「mount」コマンドの概要や特徴について紹介していきます。「Linux」の数あるコマンドの中でも、「mount」コマンドは非常に重要な位置付けとされるコマンドとなります。「Linux」のプログラムを学んで行く人は、まず「mount」コマンドについて理解していきましょう。
「Linux」の「mount」コマンドとはその1 | システムに関わるコマンド |
「Linux」の「mount」コマンドとはその2 | ディスクの読み出しや読み書きが可能になる |
「Linux」の「mount」コマンドとはその3 | centos7なら自動で出来ることがある |
Windowsパソコンには、「Cドライブ」「Dドライブ」「Eドライブ」のようにドライブが自動認識されフォルダに表示されますが、「Linux」ではこの自動認識・自動マウントができません。これらドライブの先頭に表示されているレターは「ドライブレター」と呼ばれ、「Linux」では手動で「mount」コマンドを利用し、ドライブレターを振り分けます。
「Linux」の「mount」コマンドとは、「Linux」の【ディレクトリ】内にディスク装置を埋め込んで使用できるようにマウントする際に必要なコマンドとなります。ディスク装置は広域な意味で、外付けのHDDやBlu-ray Disc、DVDやCD、フラッシュドライブなどが挙げられます。
【ディスク装置】は、「Linux」では【ファイルシステム】と呼ばれ、「mount」コマンドを利用できるように設定が可能です。そういった意味で、「mount」コマンドは「Linux」を利用する上で非常に重要なコマンドとなります。
「mount」コマンドを利用することで、ディスク装置の読み出し・読み書きが可能かどうか確認することができます。ディスク装置が読み出し・読み書きができない場合も、「mount」コマンドを利用して、読み出し・読み書きを可能な状態にマウントすることも可能です。
「centos7」であれば、Windowsパソコンの様に、パソコンのディスク装置である外付けのHDDやUDBフラッシュドライブを接続すると、自動でマウントすることも可能です。しかし、自動マウントできない場合は「mount」コマンドを利用して手動でマウントを変更し、読み出し・読み書きを可能な状態にしましょう。
mountコマンドの書き方例1 | mount「オプション」 デバイス 「マウントポイント」 |
mountコマンドの書き方例2 | mount -l |
mountコマンドの書き方例3 | mount 「オプション」 マウントポイント |
Linuxのmountコマンドのオプション1 | 「-a」オプション |
Linuxのmountコマンドのオプション2 | 「」-tオプション |
Linuxのmountコマンドのオプション3 | 「-r」オプション |
Linuxのmountコマンドのオプション4 | 「-w」オプション |
上記それぞれの、「mount」コマンドオプションを個別に紹介していきます。
-aオプションは、「Linux」の中の標準マウントされているデバイスを一括でマウントしたい場合に利用する設定オプションとなります。「Linux」に標準マウントされているデバイスは【/etc/fstab】に設定されており、設定されているそれらのデバイス・ファイルシステムを一括マウントしたいときに、-aオプションを利用します。
$ mount -a |
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