2019年07月28日更新
iMovieで動画に音楽/音声を挿入して編集する方法!BGMの入れ方を解説!
撮影した動画ではただの記録と変わりません。後で見返す時、また人に見せる時、音楽が入っていた方が楽しく観ることができます。MacやiPhoneであれば、iMovieがあるので、それが簡単にできます。無料のiMovieを使って音楽や音声を入れる方法を説明します。
目次
iMovieで動画にBGM音楽を挿入する方法
自身で撮影した動画には当然ながらBGMなど入ってはいません。ただの記録を動画らしく、人に見せるものにするため、その第一歩として、音楽を入れてみてはどうでしょうか。
Apple製品を使っているなら、無料で使用できる動画編集アプリの「iMovie」が自由に使えます。無料でありながら、多機能で高性能です。さらに、iPhone・iPad・Macを使って入れれば、データの共有も可能です。iMovieアプリを使っての、音楽編集を説明していきます。
曲を取り込む
iMovieで動画にBGMを挿入するためには当然ながら音楽が必要となります。まずはその音楽を準備します。MacやiPhone、iPadに音楽を取り込む方法としては、市販の曲の場合はCDから取り込むか、iTunes Storeから購入する方法があります。
まずは、それぞれの方法を紹介します。
CDから取り込む
CDから曲を取り込む場合、パソコンとCDドライブが必要となります。最近のパソコンにはCDドライブが搭載されていないことも多いですから、機材を調達するところから準備する必要があります。
iPhoneへの転送を前提に考えれば、iTunesを起動し、CDから音楽をパソコンにインポートするのが最も簡単な方法となります。パソコンはWindowsマシンでも問題はありません。
iTunes Storeで購入する
iTunes Storeからの購入であれば、パソコンを使わずにiPhoneへ直接曲データを取り込むことが可能です。iTunesを起動し、「ストア」を選んでから必要な曲を探して下さい。
「検索」等で曲を見つけたら、購入し、ダウンロードして下さい。
音楽を挿入する
iMovieアプリの使い方はMac、iPhone、iPadのそれぞれでかなり似ています。基本的には、「プロジェクト」を新規作成し、加工することから始めます。
iPhoneで音楽を挿入する場合、
- プロジェクトを新規作成する
- 編集する動画を選択する
- 「+」ボタンを押し、追加するコンテンツを選択
- 「オーディオ」を選択する
- 挿入する楽曲を選択する
- 挿入された音楽を「バックグラウンド」にする
以上で、音楽を挿入することが出来ました。ただ、このままだと動画の終わりと同時に音楽もいきなり止まります。動画の終わりにかけて、ゆっくりと音を小さくしていく「フェードアウト」をさせたい場合は、以下の手順で出来ます。
曲を選択する
スピーカーのアイコンをタップする
「フェード」ボタンをタップする
タイムライン上の「▼」をフェードアウトを始める場所にスライドする。
「トリム」ボタンをタップする
以上で、フェードアウトして曲が消えていきます。
iPhoneのiMovieアプリで音声や効果音をいれる方法
iPhoneであれば、iMovieアプリを入れておけば、録ったその場で動画を加工することが可能です。画面が小さいという不便さはありますが、BGMだけでなく、効果音や音声も入れて動画にすれば、単なる動画を送るよりも、魅力あるコンテンツにすることが出来ます。
効果音(サウンドエフェクト)を入れる方法
基本的にはBGMを入れる方法と一緒です。効果音を入れたい動画を選択し、挿入していきます。今回は、既にプロジェクトとして作成済の動画に効果音を入れる事を前提に説明します。
- 編集したい動画を選び、「編集」ボタンをタップする
- 効果音を入れたいシーンを選ぶ
- 画面左にある「+」をタップする
- 「オーディオ」をタップする
- 「サウンドエフェクト」をタップする
- 入れたい効果音を選ぶ
- 決まったら右横の「+」を押す
- シーンの下にサウンドエフェクトが表示されているのを確認する
短い効果音ならこれで良いのですが、希望よりも長い場合は次の二通りの方法で調整します。一つは、エフェクトをカットする方法、もう一つは早送りにして時間内に収める方法です。
エフェクトをカットする場合
- 編集するサウンドエフェクトを選択します
- 左下のハサミマークをタップします
- カットしたい部分を選択します
- 直ぐ上にある「分割」をタップします
- 不要な部分のエフェクトを選択し、「削除」をタップします
- 必要ならば、フェードアウト効果を追加します
エフェクトを早送りして時間内に収める方法
- 編集するサウンドエフェクトを選択します
- 左から2番目のメーター風のマークをタップします。
- ウサギとカメのスライドバーを動かし、時間を調整します
ウサギに動かせばエフェクトが短くなり、カメに動かせば長くなります。効果音が短い場合はカメの方にスライドして調整することも可能です。
ナレーション音声を録音する方法
撮影した動画に音声を入れるのも、その場で出来ます。iPhoneのマイクを使えば、追加機材も要りませんから、手軽に撮影した動画に解説を加えることが可能です。
以前は、よく解説をしながら操作をして動画を撮影したものですが、iMovieアプリなら、まず操作するところをしっかりと撮影し、その後に音声を加えられます。音声も何度でも撮り直しができますから、しっかりとした解説ビデオを作成することが出来ます。
音声を挿入するにあたり、元々入っているオーディオデータを消去します。この時、音声は完全に消去することも可能ですし、ミュート状態にして後で復活させることも可能です。このあたりはとても親切な仕様です。方法は
- 音声を消したい動画を選択します
- ハサミマークをタップします
- 「分離」を選んでタップします
以上で動画部分とオーディオデータが分離されます。動画部分にはスピーカーに斜線の入ったミュート状態を表すマークがついています。その下にオーディオデータのみのタイムバーが表示されています。
このタイムバーを削除するか、音声を「0」にしてください。これでオーディオデータの取り外しが完了です。
次に動画に音声をアフレコします。
- アフレコする動画を選びます。
- 「+」をタップします
- メニューから「アフレコ」を選びます
- 画面に「準備が出来ました」と表示されるのを待ちます
- 「録音」をタップします
- 音声を入力します
- 「停止」を押します
以上でアフレコは終了です。
iPhoneのiMovieアプリに挿入した音楽の編集方法
最初は動画に音楽を挿入するだけでも大変かもしれませんが、馴れてくると今度はその音楽も効率よく表現する方法を知りたくなることでしょう。長さの調整や効果的に音楽を大きくしたり、逆に映像に集中できるように音を小さくしたりと、いろいろな操作ができます。
そういった音楽の編集は、iPhoneとiMovieアプリで十分に出来ます。まずはiPhoneを使った曲の編集方法をご紹介します。
オーディオのカット
動画を記録した時、音声も同時に記録されています。そのままで加工をすると、この音声が主として再生されることとなりますので、BGMを設定しても曲の音量が抑えられてしまいます。ですから、BGM音量を調整するためにも、動画のオーディオデータを切り離す必要があります。
動画から音声を切り離す方法は
- 編集画面に入る
- 音声を切り離す動画を選択する
- 画面左下のハサミマークをタップする
- 直ぐ上に幾つか並んだメニューから「切り離す」をタップする
以上で動画ファイルから音声部分をカットできます。
前面と背面の変更
iMovieでの音楽・音声の扱いは、動画に記録されているオーディオデータも含めて複数挿入できます。そのため、音声トラックによっては音が小さいものがありますが、その音量は調整できます。
ただし、調整した効果がハッキリとできるのは、主となる音源で、iMovieでは前面(フォアグラウンド)に出ている音声の事を指します。これに対し、背後で鳴る音楽は背面(バックグラウンド)の扱いとなります。前面の音を優先しますので、背面の曲の音量は抑えられています。
前面・背面については、自由に切り替えることができますので、目立たせたい音楽については前面に移動しましょう。青色のバーで表示されているのが前面(フォアグラウンド)となり、緑色が(バックグラウンド)となります。
まず、背面の音楽を前面に変更する場合ですが、
- 移動する緑色のバーの音楽を選択します
- スピーカーの絵をタップします
- アイコンの上にある「フォアグラウンド」をタップします
前面の音を背面に動かすには、
- 青色のバーの音楽を選択します
- スピーカーの絵をタップします
- アイコンの上にある「バックグラウンド」をタップします
それぞれ、前面と背面の場所を変更してから、音量を調整します。
音量を調節する
音量を調整するには、
- 調整する音楽データを選択します
- 画面下のスピーカーアイコンをタップします
- 音量のスライドバーを左右に動かして調整します
以上で調整が出来ます。上記にもあるとおり、バックグラウンドの音量を大きくしても、フォアグラウンドの音量によっては効果がない場合もあります。
音声の加工
Mac版のiMovieであれば、音声にエコー等の効果をかけることが出来ますが、iPhone単体では残念ながらその機能はありません。音声の加工がしたい場合はMacを利用するしか方法がないようです。
MacのiMovieアプリでの音声の挿入・音楽の編集方法
Macなら、iMovieアプリは画面の大きさもさることながら、操作についても使い勝手が良く出来ています。そのため、より本格的な動画の編集を行うなら、Macの活用を検討した方が良いかもしれません。
ただ、iPhoneに比べると出来ることが増えた反面、操作は難しくなっています。iPhoneであれば直観でそれなりの操作ができますが、Macでは戸惑うことも多いようです。操作方法をよく確認してから取り組みましょう。
以下、BGMの挿入や編集方法についてご紹介致します。
効果音を入れる方法
iMovieを起動すると、「マイムービー1」に「メディアを読み込む」とありますので、ここをクリックします。そうするとファイルの選択画面が表示されますので、加工したい動画を選択して読み込ませます。
この時点ではマイムービー1に表示されているのは動画のアイコンですので、アイコンをすぐ下の作業エリアにドラッグアンドドロップします。これで準備完了です。
効果音を入れる方法です。
- 効果音を入れる場所でクリックします。
- 動画タイトルの下にあるメニューの「オーディオ」を選びます
- 効果音が一覧表示されますので、選びます
- 名前の左側に>ボタンがあるので、それを押すと音が聞こえます
- 決まったら、「効果音」をドラッグアンドドロップします
以上で希望の場所に効果音を入れる事が出来ます。
効果音は種類が多いので、どんな効果音があるかを調べるだけでも一苦労ですが、使い込めば自身が表現したい音も見つかることでしょう。
録音音声を入れる方法
ナレーションを挿入したい場合はアフレコ録音を使います。
- アフレコをする場所を選びます。
- 画面上のアプリのメニュー画面より、「ウィンドウ」を選びます
- プルダウンメニューから「アフレコを録音」を選びます。
- 右上のプレビュー画面の下に赤い●が表示されますので、クリックします。
- 3・2・1とカウントダウし、録音がスタートします。
- 録音が終わったら赤い■を押して下さい。
- 何度でも撮り直せますので、納得のいったものを残し、他は消去して下さい。
または
- アフレコ録音する場所をクリックする
- プレビュー画面の左下のマイクのアイコンをクリックする
上記でも、アフレコモードに切り替えることは可能です。録音の仕方は上記の4.以降と同じです。
以上でアフレコ録音が出来ます。
オーディオのカット
挿入したBGMの、不要な部分を削除する方法です(BGMの挿入は、動画タイトルの下にある「オーディオ」で選んだ曲を画面下の作業エリアにドラッグアンドドロップするだけです)。
- 音楽のカットしたい部分をクリックします
- 音楽の流れを表示するバーの上でコンテキストメニューを表示します
- 「クリップを分割」をクリックします
二つに音楽が分割されましたので、不要な後半を削除します。
- 後半部分の音楽データのバーをクリックし、コンテキストメニューを表示します
- 「削除」をクリックします
以上で、音楽のデータをカットできました。
音楽のフェードアウト
動画の終わり部分で音楽が突然切れたりするので、徐々に小さくなっていく「フェードアウト」がかかるように設定します。
- フェードアウトさせたい音楽パートを選択します
- 音楽の終了部分に小さな●が表示されているあたりにマウスポインタを持っていきます
- マウスポインタが「< >」の形になったら、ドラッグして、左にスライドします
- すろと、右にかけて少しずつ音の波形が小さくなっていきます
- フェードアウトを始めたい部分まで、「< >」を持っていき、ドラッグを解除します
以上で、フェードアウトの設定が終了です。ちなみに、フェードインを行いたい場合は、音楽の頭の部分に同じ表示が出ますので、上記の逆で右側にスライドするとフェードインの設定が出来ます。
音量の調整
音楽データの音量を変更する場合の方法です。
- 編集したい音楽データを選択します
- プレビュー画面の直ぐ上のアイコンのうち、スピーカーのアイコンをクリックします
- 左側に音量のスライドバーがありますので、それで調整します
上記の調整を行っている時、音楽バーの方では音量がスライドバーに合わせて高くなったり低くなったりしますので、直感的にどのくらいの音量にすればよいかが判ります。
iMovieなら音楽や音声の編集も自由自在!
以上、iMovieアプリでの音楽や音声の扱い方を観てきました。iPhoneだけでも、かなり自由度の高い編集が出来ますが、Macを使えば、さらに細かくさらに高機能の編集が出来ます。あまりの多機能に、最初は戸惑うことでしょう。
しかし、使い方は直感的で判りやすく、扱いやすいことがすぐに判ります。試行錯誤を繰り返し、素晴らしいBGMや、的確なナレーション、効果的な効果音を入れ、撮影した動画の完成度をさらに高めて下さい。