Linuxのlessコマンドの使い方!ファイルの閲覧やテキストファイルを画面で表示する方法を解説します。Linuxのlessコマンドは、画面にさまざまなオプションを表示、閲覧できる機能です。記事を参考にLinuxのlessコマンドを知っていただけたら幸いです。
Linuxには、様々なコマンドがあります。そのうちの一つである、メッセージやテキストファイルを1画面ずつ表示するlessコマンドについて紹介します。
Linuxのlessコマンドは、メッセージやテキストファイルを1画面ずつ表示するコマンドです。また、別のコマンドの実行結果を1画面ずつ表示する場合にも使います。その他のLinuxのコマンドに比べて、lessコマンドは機能が多く存在しています。画面内での検索でできることや画面をスクロールすることが可能です。
lessコマンドにおける基本的な書式は、2通りです。lessオプション、ファイル名とコマンド|lessオプションです。これらの書式を間違えて実行するとエラーが発生し、Linuxのlessコマンドが実行されません。
lessコマンドで使用される主なオプションは、多くあります。通常、スクロール・表示方法、検索、lessで表示中のキー操作、lessで表示中の検索関係のキー操作の5つです。通常は、ファイル名や行数などの編集をするコマンドです。スクロール・表示は-sなど多くのコマンドがあり、ファイルの編集ができます。検索オプションは検索時の設定を変更できます。lessでのキー操作は、画面の操作編集ができます。
lessの検索関係は、検索の編集ができ、Linuxではさまざまな編集ができます。
Linuxの通常のオプションは短いオプションと長いオプションがあります。
オプション名 | オプション内容 |
+、文字列 | 指定文字列を検索し、見つけた行から表示する。 |
-p文字列、pattern=文字列 | 指定した文字列を検索し、見つけた行から表示する。 |
-Oファイル、LOG-FILE=ファイル | 既存ファイルを指定した場合は、確認をせずに上書きする。 |
-oファイル、log-file=ファイル | ファイルにコピーを保存、既存ファイルを指定すると、メッセージが表示される。 |
+行数,-行数 | 指定した行から表示 |
Linuxのスクロール・表示方法のオプションも多くのオプション設定があり、閲覧するには必須です。
オプション名 | オプション内容 |
-S、chop-long-lines | 長いテキスト行を折り返さない。 |
-#、shift | 水平方向にスクロールする際の、デフォルトの移動する行数が半分になる。 |
-q、quiet、silent | ファイルの末尾まで表示したときのビープ音を鳴らさないようにする。 |
-e、quit-at-eof | ファイルの末尾に2回、達すると表示、閲覧を終了する。 |
-F、quit-if-one-screen | 1画面で表示できる場合、すぐに終了する。 |
-Q、QUIET、SILENT | -qのときも含めて、音を鳴らさないようにできる。 |
-K、quit-on-intr | Ctrl+cキーで終了する |
-n、line-numbers | 行番号を表示せず終了。 |
-E、QUIT AT EOF | ファイルの末尾に到達すると、表示、閲覧を終了する。 |
-J、status column | 画面の左側にステータス行を表示する |
-s、squeeze blank lines | 連続した空行箇所を1行にすることができる。 |
-m、long prompt | プロンプトに現在の表示の位置をパーセントで表示できます。 |
-f、force | 通常のファイル以外も、強制的に表示 |
-数、-z数、window=数 | ウィンドウの大きさを指定できる。小さくしたい場合は、負の数で行数を指定する。 |
-r、raw control chars | 制御文字をそのまま表示できる。 |
-XXX、mark wrong char | 表示できない誤った文字を表示する際にマーク文字が使える |
-u、underline special | バックスペースとキャリッジリターンを印刷可能文字として扱える。 |
-R、RAW-CONTROL-CHAR | 可能な限り画面表示を正しく維持できる。 |
-M、LONG-PROMPT | -mよりも詳細な表示 |
検索のオプションは、短いオプションと長いオプションでがあります。検索関係のオプションは、検索する時の表示が関係します。
オプション名 | オプション内容 |
-i、ignore-case | 検索時に大小文字を区別できない |
-tタグ、tag=タグ | タグを定義する。 |
-a、search-skip-screen | 画面に表示されている次の行以降を検索できる。 |
-g、hilite-search | 検索時に、最初に見つけた分だけをハイライト表示できる。 |
-w、hilite-unread | 画面単位でスクロールした際、新しく表示された行の先頭部分をハイライト表示できる。 |
-I、IGNORE-CASE | 検索時に、常に大小文字を区別しない。 |
-W、HILITE-UNREAD | 新しく表示された行の先頭部分を常にハイライトで表示する。 |
-Tタグファイル、tag-file=タグファイル | タグのリストが書かれたファイルを指定できる。 |
-G、HILITE-SEARCH | 検索時のハイライト表示をしない。 |
lessで表示している場合の主なキーも多くあります。
オプション名 | オプション内容 |
h、H | ヘルプを表示する |
F | 1画面進み、末尾まで表示しても終了せずに、ファイルを監視 |
e、^E、J | 1行進む |
y、Y^ | 1行戻る |
q、:q、Q、:Q、ZZ | 終了する |
f、F^ | 1画面進む |
b、B^ | 1画面戻る |
u、U^ | 半画面分戻る |
esc、右矢印 | 半画面分右を表示 |
g、< | 先頭行に移動する |
esc、左矢印 | 半画面分左を表示 |
V | コマンドで編集する |
G、> | 最終行に移動する |
!コマンド | シェルでコマンドを実行する |
lessで表示中の検索関係のキー操作も多くあります。
オプション名 | オプション内容 |
? | 後ろ方向に検索する |
esc-u | 検索結果の反転 |
n | 次を検索する |
N | 逆順に検索 |
/ | 検索する |
& | 検索パターンにあっている行だけを表示する |
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