SNSのメッセージ交換アプリのLINEで、送受信するメッセージが長文になってしまう傾向はないでしょうか。送る側だけでなく受け取る側は、長文メッセージをどう感じるのでしょうか。今回はLINEの長文に対して男性や女性がどのように感じるのかを検証します。
LINEは現在、日本でも最も浸透し、多くのユーザーによって使用されているソーシャル・ネットワーキング・サービスです。2018年に行われた「SNS利用動向に関する調査」によると、日本のSNS人口は現在7,523万人に上り、その80.8%がLINEを使用しているということでした。
世界を見ると、類似したサービスを提供する「Whatsapp」が圧倒的な人気とシェアを獲得し、メッセージングアプリでは世界一の座についています。しかし日本ではLINEが圧倒的な強さを誇っています。興味深い点は、先ほどの「SNS利用動向に関する調査」の中で言及されていたSNS、特にLINEを使用する理由です。
回答者の39%は「知人の近況が知りたい」という理由でLINEを使用し、36%は「人とつながっていたい」という理由でした。つまり、回答者の75%は、友人や知人とのメッセージを通してのつながりを通してある種の安心感や安らぎを得ていることが分かります。
このようなLINEユーザーの側面を考えると、LINEユーザーの中に、長文での送信メッセージが多くなることも頷けます。しかし、どれくらい文章を書くと長文、つまり長い文章となるのでしょうか。長文かどうかのとらえ方は、男性と女性で大きく異なります。
前置きしたいことですが、どれくらいの長さの文章が長文として受けとられるかは、人それぞれです。全ての男性が「長さ」の同じ概念を共有しているわけではありません。女性も同様です。ですから十把一絡げにして考えるのは明らかに間違っています。しかし、統計を見てみると男性と女性にはある種の共通した特徴が見られるようです。
ある統計によると、多くの男性は、LINEメッセージの文章が5行以上になると、LINEメッセージが長いと感じるようです。男同士でのLINEメッセージ交換は、通常短く淡泊な内容になる傾向があります。送信する側も受信する側も文章が5行以上のLINEメッセージを見ることはほとんどなく、そのため長い、うざい、と感じることも少ないかもしれません。
しかし恋人や妻、また女性の友人や仕事仲間とのLINEメッセージ交換になると、話は別です。文章が5行以上のLINEメッセージを見る機会も多くなり、長い、うざい、と感じる場合もあります。
なぜでしょうか。なぜなら男性は基本的に筆まめではなく、また性質的に要件のみを聞きたいのであって、付加的なことや、本題と関係のないことは割愛したいという傾向があるからです。事実、要件や本題が5行以上の長い文章になる事はほとんどありません。
では女性にとって長文とはどれほどの長さのLINEメッセージの文章を指すのでしょうか。女性は男性とは異なり、筆まめで、几帳面な性質が全体的にあります。相手から文章が5行以上のLINEメッセージが送信されても、特にうざい、長い、と感じることはありません。
面倒くさがり屋ではなく、まめな性格の女性が多いので、送信するLINEメッセージの文章も、比較的長い、スタンプなどで綺麗にアレンジされたものになります。特に恋人や好意を寄せる男性には、LINEメッセージの文章は長くなります。
男性とは違い、女性は要件や本題だけでなく、自分の気持ちを特にLINEメッセージに織り込むので、5行の文章でLINEメッセージを収めることはまずありません。
女性が長い、うざい、と感じる時は、文字数が多いLINEメッセージが送られてくる時ではなく、仕事関連のLINEメッセージや、嫌いな人からのLINEメッセージ、また男性であってもしつこく、うっとおしいと感じる人から送信されてくるときです。そのような場合、たとえ文章が5行以下でも、長文で長い、うざい、と感じます。
では、男性にとっても女性にとっても、長文LINEにならないちょうどいい長さとは、どれほどの文字数のものを言うのでしょうか。これは極度に、LINEメッセージの内容や送受信をする相手が誰であるかに左右されます。
長文好きの仲良しな友達なら、たとえ20行のメッセージの文章であっても、長いという印象は与えません。また相思相愛のアツアツのカップルの間でのLINEメッセージ交換であれば、多少長いLINEメッセージの文章でも、長い、うざい、という印象を与えることはありません。
しかし、仕事上のやりとり、友達の近況を知るためのLINEメッセージ交換などは、可能な限り本題と関係のないことは省くのが望ましいことです。なぜなら、LINE本来の目的は「インターネットを使って簡単なメッセージを気軽にやりとりするためのSNSアプリ」だからです。
「長文」という言葉は男性と女性で感じ方が違うこと、また長文だと感じさせない長さのLINEメッセージの文章はどれほどのものなのか、これまで考えてきました。では実際、受信者が長文のLINEメッセージを受け取るとどう感じるのでしょうか。多くの男性は、面倒くさい、と感じるようです。それはなぜなのでしょうか。これから3つの理由を検証します。
多くの男性が、長文のLINEメッセージを受け取ると、面倒くさい、と感じる理由の1つ目は、長文のLINEメッセージを読むのがうざいからです。LINEアプリにメッセージ通知があり、開いた瞬間20行もある長文のLINEメッセージが目に飛び込むと、その瞬間圧倒され、読む意欲を完全に失います。
好意を寄せている女性からのLINEメッセージならともかく、他の人から送信される長文のLINEメッセージを喜んで熟読することはほぼありません。読むのがうざい、と感じるだけです。
多くの男性が、長文のLINEメッセージを受け取ると、面倒くさい、と感じる理由の2つ目は、LINEメッセージの返信に困ることです。相手が長文でLINEメッセージを送信すると受信する側も長文でLINEメッセージを返信しなければならない、というプレッシャーを感じ、返信が苦痛になります。
また1つの話題に関して1つの質問をするのであれば、返信も簡単ですが、20行以上の長文LINEメッセージに、5つも6つも質問が込められていると、どの質問に答えればいいのか分からず、返信が苦痛になります。女性にとって重要なのは、話の内容以上に話を聞いてくれることです。しかし男性にとって重要なのは、解決策と結論を述べることです。
この違いを理解していないと、送信する相手を不快に思わせる結果になります。
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