LINEを暗号化するLetter Sealingの設定方法!スマホ・PCでトークに鍵をかけるには?

LINEにはLetter Sealingという暗号化システムが導入されています。通信傍受を防ぐ優れものですが、このせいでトークが出来なくなる困った事態も起こり得ます。LINEの暗号化システム・Letter Sealingの特徴や設定方法などをまとめました。

目次

  1. 1LINEの暗号化機能「Letter Sealing」とは
  2. 強力な暗号化通信システム
  3. トークもグループトークも通話も暗号化OK
  4. 2LINEの暗号化機能「Letter Sealing」の設定方法
  5. スマホでの設定方法
  6. PCでの設定方法
  7. 鍵が表示されない?暗号化されているかを確認する方法
  8. 3LINEの暗号化機能「Letter Sealing」の解除方法
  9. スマホでの設定方法
  10. PCでの設定方法
  11. 4LINEの暗号化機能「Letter Sealing」を設定するメリット
  12. セキュリティ対策ができて安心
  13. 5LINEの暗号化機能「Letter Sealing」を設定するデメリット
  14. 機種変更を行ったときに手間取るかも
  15. 通知でメッセージがプレビューできなくなる
  16. 6LINEの暗号化機能「Letter Sealing」を活用して安全に話そう

LINEの暗号化機能「Letter Sealing」とは

LINEが普及するにつれて、他人の通信を覗き見ようと企む悪意に満ちたユーザーも紛れ込むようになりました。そこでLINEの運営はLetter Sealingと呼ばれる暗号化システムを採用し、LINEのセキュリティ向上に力を入れています。

しかしLINEユーザーの中には、Letter Sealingの存在すら知らない方が少なくありません。LINEの暗号化機能・Letter Sealingの概要を紹介しましょう。

強力な暗号化通信システム

Letter Sealingは、2015年8月からLINE社がオプション機能として一部のサービスに適用し始めたエンドツーエンド暗号化(end-to-end encryption, E2EE)プロトコルです。

Letter Sealingとは、日本語に訳すと「その封書が未開封であることを証明する印」のこと。「LINE上でやり取りされる情報が第三者に傍受されていないことを保証するセキュリティサービス」と言えば分かりやすいでしょう。

もともとLINEユーザーとサーバ間では、HTTPSによるセキュアな暗号化通信が行われています。さらにLetter Sealingを適用すると、情報送信者・サーバ・受信者の間でやり取りされる通信内容が「送信者と受信者の端末でしか解読できない特殊な形」で暗号化されます。

この情報はLINEサーバー側でもその内容を解読することが出来ません。したがって、万一ハッキングによってLINEサーバからデータが流出しても、LINEユーザーの通信内容が保護される仕組みになっているのです。

トークもグループトークも通話も暗号化OK

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Letter Sealingは、以下の4種類のサービスの暗号化に対応しています。
 

  • テキストメッセージ(1対1トーク、50人以下の1対nトークおよびグループトーク)
  • 位置情報メッセージ(1対1トーク、50人以下の1対nトークおよびグループトーク)
  • 音声通話(1対1通話)
  • ビデオ通話(1対1通話)

大人数でLINEのやり取りをする時にもLetter Sealingの暗号化が有効なので、プライベートだけでなくビジネスシーンでも大いに重宝します。

Letter Sealingが適用されないケース

LINEトーク等の際にファイルとして送信された画像・動画・音声データは、現時点ではLetter Sealing保護の対象外です。Letter Sealingが適用されるファイルの種類は増加傾向にあるので、今後のサービス範囲拡大に期待しましょう。

また、LINE上で通信を行う双方(グループの場合はグループ参加者全員)がLetter Sealingの設定を有効にしている時のみLetter Sealingが適用されるということに注意する必要があります。誰か一人でもLetter Sealingを解除している場合、通信経路上での暗号化しか行われません。

LINEの暗号化機能「Letter Sealing」の設定方法

Letter Sealingは、2016年頃からデフォルトで有効化されるようになりました。基本的にはユーザーが何もしなくてもLetter Sealingの設定がオンになっているはずですが、自分でチェックしないと気になる方もいるでしょう。

スマホやPCでLetter Sealingの設定を確認する手順について見ていきましょう。

スマホでの設定方法

スマホ版のLINEでLetter Sealingを設定するためには、アプリを起動させた後にホーム画面左上にある歯車アイコンをタップして「設定」を呼び出す必要があります。

「設定」画面が表示されたら、「プライバシー管理」の項目をタップしてください。

「プライバシー管理」の画面上に「Letter Sealing」の項目があるはずです。そのスイッチがオンになっていれば、Letter Sealingは問題なく有効になっています。もしオフになっていたら、設定スイッチをタップすることでオンにすることが出来ます。

PCでの設定方法

PC版のLINEアプリには、スマホ版のようなLetter Sealingに関する明確な設定はありません。しかし、スマホ版のLINEでLetter Sealingの設定がオンになっていると、セキュリティ保護のためにPC版のトーク画面に本人確認を求めるメッセージが表示されます。

このままではPC版でLINEトークを受信できないので、本人確認を行いましょう。

「本人確認」のリンクをクリックすると、画面上に6桁の認証用コードが表示されます。このコードをスマホ版のLINEに入力しましょう。

ただし、このコードはわずか3分しか使えません。3分以内に認証を済まさなければならないので、制限時間を超過しないように、前もってLINEアプリにログインしておいたスマホを手元に用意しておいてください。

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この記事のライター
シンタロー
おすすめアプリやWebサービスの使い方など、IT関連の気になるテーマを分かりやすく解説いたします。

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