すべてのストレージはいつの間にか不足します。もちろんiPhoneのストレージでも同じです。そんなiPhoneのストレージの空き容量を増やす方法を紹介します。写真を移動し、アプリやキャッシュ、その他を削除し、有料・無料の手段を駆使して空き容量を増やす方法です。
人類が増えすぎたストレージの使用容量に悩まされるようになってすでに半世紀近く経っていますが、21世紀になってずいぶん経ったにもかかわらず、いまだに根本的な解決策は存在しません。もちろんiPhoneのストレージについてもその例外ではなく、多くの人は日々iPhoneのストレージの空き容量の不足と戦い続けています。
それでもオンラインストレージの登場でひと頃よりはストレージの空き容量を増やすことも楽になってきました。オンラインストレージの使い方についてはのちほど「iPhoneのストレージの空き容量を増やす方法〜オンラインストレージの利用〜」の章で触れるとして、まずはiPhone本体の不要データの削除方法をお伝えします。
さて、iPhoneのストレージ内の不要データを削除するには、まず実際になにがどのくらいの容量を食っているのかを確かめなければなりません。そのためには、iPhoneの「設定」から「一般」を選択し、「iPhoneストレージ」をタップしてください。するとあなたのiPhoneの内部ストレージの状況が表示されます。
同様に、PCにiPhoneをつなぎ、iTunesでiPhoneのストレージの使用状況や空き容量を確かめることもできます。
このふたつを見比べると、「iPhoneストレージ」での表示では「メディア」となっている部分が「オーディオ」となっています。このようにiPhoneの「iPhoneストレージ」上の表記と、iTunes上の表記では、その表記が異なっており、「その他」のように表記は同じでも内容は異なる場合があり少々混乱するところです。
いずれにせよ、大体の目安として、なにが容量を食っているのかを認識しておいてください。
iPhoneのストレージの容量不足を補うための最初の削除対象は、あまり使っていないアプリです。
まず「iPhoneストレージ」から「非使用のAppを取り除く」の項目の「使用」を選択します。これで「非使用のAppを取り除く」の項目にあるように、このiPhoneでは5.57GBがフリーになり、緑のチェックマークがつきました。
前項の「『非使用のAppを取り除く』を使う」で紹介した方法では、アプリ自体は削除しますが、アプリのデータは残っています。このお陰で再びそのアプリを使用するときにはアプリを再ダウンロードするだけで、元通りに利用・プレイできるのですが、残ったアプリのデータは確実に空き容量の不足を招きます。
そこで「iPhoneストレージ」の画面をスクロールして、並んでいるアプリの中から、前回使用時が古いものや未使用のものを選んで、ひとつひとつ削除します。アプリを選択し、「Appのサイズ」と「書類とデータ」の使用容量を確認した上で、データは残してアプリだけを削除する「Appを取り除く」か、データごと削除する「Appを削除」を選びます。
Phoneのストレージの容量不足を補うための第2の削除対象は、ブラウザなどのキャッシュです。ときには「その他」にも分類されるブラウザのキャッシュは、使っている内に次第に大きくなるため、いったん削除してもまたストレージの容量が不足するようであれば、定期的にキャッシュを削除する必要があります。
Safariのキャッシュは、「設定」から「Safari」を選択し、「履歴とWebサイトデータを消去」を選び、「履歴とデータを消去」をタップすれば、まとめて削除できます。ただし、この際Cookieも削除されますので、Safariに覚えさせておいたログインパスワードなどもキレイさっぱり消えてしまいます。
もしすべての「履歴とデータを消去」したくないのであれば、「iPhoneストレージ」で「Safari」をタップし、「Webサイトデータ」を選び、不要なサイトデータを選択して左にスワイプすることで削除していってください。あるいは右上の「編集」をタップして、不要なサイトデータをまとめて削除することも可能です。
また、Safariのリーディングリストも、あとで読み返せるようにキャッシュが作られていますので、これも削除します。やはり「iPhoneストレージ」から「Safari」を選び、「リーディングリスト」の項目を左にスワイプしてキャッシュを削除します。このとき削除されるのはキャッシュだけで、リーディングリストの項目は残るので安心して削除してください。
もしあなたがSafariではなくGoogle Chromeを利用しているのであれば、以下の方法で容量不足のストレージに空き容量を増やすことができます。まずGoogle Chromeの右下にある「…」アイコンの「その他」ボタンをタップします。そしてポップアップメニューから「履歴」を選択し、画面が切り替わったら「閲覧履歴を消去…」を選びます。
そして「キャッシュされた画像とファイル」と「Cookie、サイトデータ」にチェックマークが入っているのを確認して「閲覧履歴の消去」を選択します。すると確認画面がポップアップしますので、あらためて「閲覧履歴の消去」をタップすれば、Google Chromeのキャッシュは削除されます。
Google Chromeの場合、あえて「保存したパスワード」にチェックマークを入れない限り、ログインパスワードは削除されませんので安心です。
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